2008年05月20日

ノーカントリー


「ファーゴ」「オー・ブラザー!」のコーエン兄弟の最新作です。
今までは、この監督作品は苦手だったけど、今回の「ノーカントリー」は最高でした!
別に、人生を讃えた作品でもなく、考えさせられる作品でもありません。
ただただ圧倒させられて、クギづけにされた2時間でした。
緊迫感を担せられても、それが途中から、快感に変わってしまう程です。

ストーリーは、いたってシンプル。
たまたま大量のヘロインと、現金200万ドルを拾った為に逃げる男、
その男を追う殺し屋と、その事件を追う保安官、この3人の追いかけっこです。
オカッパ頭の殺し屋、アントンを演じたハビエル・バルデムは「海を飛ぶ夢」に出てた
スペインを代表する俳優さん。
演じる役によって、全く別人になっちゃう人です。
今回は、殺人ロボットじゃないかと思うくらい、躊躇なしに、
酸素ボンベを改造した武器で・・・相手をバンバン殺しまくります。
その「シュ!シュ!」という音だけが静寂の中で響いて・・・怖い・・・
見ているこっちまで、息を殺して、生つばゴックン!でした。

1番、恐怖心を持ったのは、雑貨屋の老人との会話。
アントンの異常さを知ってるから、善良な老人が殺されるシーンを想像してしまって、
スゴク怖かった。

ストーリーの前半は、相手が殺されるシーンやら、死体やらを写すのですが、
後半は、観客のイメージに委ねられます。
観客の限界も計算してくれてるし、もうそれで十分でした。

ラストの展開は、早かったです。
ワタシも「エッ殺されちゃったの?」
頭が、ついてゆかなくって、見た後、友人に確認した程です。

本年度のアカデミー賞の、作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞、主要な賞を4つも取った本作。
近年のアカデミー賞の選定に疑問を持ってたワタシだけど、今回は、ナットク!でした。
ラストの老いた保安官の言葉が、印象的なので、聞き逃しなく。
その言葉の中に、タイトルの「ノーカントリー」の意味が込められてます。
  

2008年05月19日

ヒトラーの贋札(にせさつ)


本年度のアカデミー賞外国賞を受賞した作品です。

第二次世界対戦中、極秘に行われた強制収容所での贋札作り「ベルンハルト作戦」
敵国の経済混乱を狙ったこの作戦に、従事させられていたユダヤ系技術者たちの苦悩と葛藤が描かれてます。
実際に、その作戦に従事させられた印刷技師、アドルフ・ブルガー氏の著書
「ヒトラーの贋札 悪魔の仕事場」をベースに、フィクションを加え、映画化したそうです。

アカデミー賞では、ナチス・ドイツに迫害されたユダヤ人のストーリーが、
好まれ受賞する事が多いです。
この作品も、その流れの1つかな〜と・・・
受賞した作品なので、期待感を持って見てしまい、
「エッこんなもん?」と、思ってしまったワタシでした。

主人公は、著者のブルガー氏ではなく、凄腕を持つ贋造犯のサリー。
収容所に入れられるまでは、犯罪者だった男です。
このサリーと呼ばれる男の考えている事が、よくわからなくて・・・
つかみどころのない男というか・・・
よって、彼の苦悩や葛藤がわからない。
主人公に感情移入出来なかったのが、原因かな〜と思う。
でも、賞を受賞した事を知らずに見たら、ケチをつける事もなく、
”いい作品でした”と書いていたかも・・・

当時の造幣作業の再現、ナチスが贋札を作っていた事など、これまで知らされてなかった
事実が、明らかにされている点では、価値のある作品だと思います。
  

2008年05月18日

最高の人生の見つけ方

「スタンド・バイ・ミー」のロブ・ライナー監督の最新作です。
主演は、ジャック・ニコルソンと、モーガン・フリーマンの2人。
2人共、アカデミー俳優、名優として有名ですね。
でも、意外にも初共演だそうです。

原題は「THE BUCKET LIST」 訳して、「棺桶リスト」

末期ガンで、余命6ヶ月と宣告されたカーター(M・フリーマン)とエドワード(J・ニコルソン)
裕福ではないけど、家族に恵まれているカーターと
超リッチだけど、見舞い客は秘書だけというエドワード。
知り合う事のない2人が、たまたま同室になり、同じ時間を過ごし、共に余命6ヶ月だと知った時、2人は病院から抜け出し、旅に出る。
棺桶に入る前にやっておきたいこと・・・棺桶リストを実行する為に・・・

なかなか面白かったです!いい作品でした。
死がテーマだけど、悲惨さも暗さもなくて、清々しささえ感じました。
名優2人の息の合った演技も素晴らしくて、ユーモアに溢れ、深い味がある・・・
贅沢な作品だな〜と思います。

あと6ヶ月しか生きられないと分かったら、自分だったら何をしたいだろうと考えながら、
見てしまいました。
「死ぬまでにしたい10のこと」という映画を見た時も似たような事を考えたっけ・・・
その時の主人公は、まだ若く、子供も小さかった。
今回の映画は、初老の2人。
人生を、それなりに生きてきて、まだやり残したことは?やっておきたいことは?を自分に問う。
やっぱ、切羽詰まらないと、自分の本音には迫れないかも・・・
今の自分だったら、邪念が多くて、書きたい事ばかりだと思う。

カーターは、リストを実行出来るお金を、エドワードから得て、
エドワードは、リストを実行出来るカーターという友を得た。
お互い自分にはないものを、相手から与えられたと思う。

映画を見た後は、考えさせられた事もあるけど、満足感の方が大きかったですね。
死は誰にでも訪れるものだし、人生の長さは、人それぞれ、
価値観も、人それぞれなんだなって・・・
この映画は、いろんな世代で受け入れられると思います。
上映時間も、1時間半くらいですので、気楽に見れますヨ。
残された人生を謳歌するオヤジ2人の魅力も、イケメンに負けてなかったです(笑)
  

2008年05月17日

スパイダーウィックの謎

「フォーチュン・クッキー」のマーク・ウォーターズ監督の最新作です。
主演は、ワタシの大好きなフレディ・ハイモア君です。
「ツゥー・ブラザーズ」から彼の出演している映画は、欠かさず観賞。
「ツゥー・ブラザーズ」は、性格の異なる虎の兄弟の数奇な運命のお話。
とてもいい映画でした。その時のフレディ君は、ほんの小さな少年。
それから「ネバーランド」「チャーリーとチョコレート工場」で、ジョニー・デップと共演。
子役の花道を驀進中です。
とにかく、彼は芸達者。声質もいいし、ルックスもいい。
どうか、このままイケメンになってほしい・・・
顔が、縦に伸びませんように・・・

深い森に囲まれたスパイダーウィック家の屋敷。
離婚で、住む家のない母は、叔母の所有するこの屋敷にやってくる。
姉弟は、反抗的で活発なジャレッド(フレディ・ハイモア)内気な双子の弟のサイモン、
そして、姉のマロリーの3人。
ある日、ジャレッドは、屋敷裏の隠し部屋で、
”決して見てはならない”と書かれた謎の書を見つける。
その中には、様々な妖精の秘密が全て書かれていた。
その書をめぐって、邪悪な妖精たちとの闘いが始まる・・・

面白かったです!
こじんまりと、まとまった冒険ファンタジーでした。
上映時間も、1時間半くらいで、ちょうどよかったです。
かわいい妖精のイメージからは、掛け離れた邪悪な妖精っていうのも楽しい。
闘いの舞台は、森の中とか、家のまわりとか、狭い範囲に限られているので、スケール感は小さいです。
でも、よ〜く考えたら、子供の時は、すごく広く感じていた場所が、大人になって、同じ場所に立ってみると・・・こんなに狭かったんだ〜と思った事があります。
これは、児童書が原作だし、やはり子供にとっての冒険なんですよね。
字幕版は、どこも上映がなくて、吹替のみでしたから・・・
フレディ君の生声は、聞けなかったけど、よく似た声優さんでした。

フレディ君は、瓜二つの双子の兄弟、ジャレッドとサイモンを演じてます。
フレディ君は、つまり一人二役をこなしてるんです。
この双子、性格が全く正反対。
ジャレッドは、反抗的で、すぐ口答えするし、サイモンは、大人しくて、気が小さくて、メソメソ泣き虫。
見事に、演じ分けてて、さすが上手いんだよなぁ〜
ますます、フレディ君にラブでした。

冒険ファンタジーだけではなくて、家族の大切さを取り戻してゆくストーリーにもなってますので、ファミリー映画としても、オススメです。
  

2008年05月10日

紀元前1万年

「ディ・アフター・トゥモロー」のローランド・エメリッヒ監督の最新作です。
最新のCG技術を使って、描かれる紀元前1万年の世界。

フツーに楽しめる映画でした。
コンパクトに、まとめられた娯楽小作品って感じです。
CGで描かれてるマンモスやら、鳥やら、タイガーやら
全く違和感なく迫ってきます・・・良く出来てますね。オドロキです。
ワタシは「アポカリプト」は見てないので、太古の世界が新鮮でしたし、
太古の時代のアトラクションを体験してるような楽しさでした。
タイトルの”紀元前1万年”には、あまりこだわらない方が違和感なく、楽しめると思います。

若きハンター、デレー(スティーブン・ストレイト)は、青い目をした美しいエバレット(カミーラ・ベル)と愛し合っていた。
ある日、謎の集団が村を襲撃し、エバレットや仲間たちを連れ去る。
デレーは、エバレットを救う為に、まだ見ぬ地へと旅立つのだが・・・

仲間を救うヒーローというより、愛する人の為に、数々の困難を乗り越えるラブストーリーの比重が大きかったです。
もう、エバレット命!名前のごとくデレーデレーって感じでしたから・・・
それに、迷信や伝説とかも絡んだりしてきます。

ワタシ的には、基本的なストーリーは、おとぎ話のような気がしました。
最後も、ハッピーエンドのめでたし!めでたし!でしたし・・・
ストーリー自体は、そんなに壮大なものではないし、細かいツッコミ所は、たくさんあります。
でも、うま〜くまとめ上げているので、飽きずに楽しめるハズです。
主人公を演じたスチィーブン・ストレイトが、太古の時代なのに、カッコよくって、ルンルン♪
でも現代に戻った彼は、そうでもなくって、うん?って感じ(笑)
太古の時代の方が、彼はモテるだろうな〜

デートムービーでも、OKだと、思いますヨ!
紀元前1万年のテーマパークを楽しめちゃいます。
  

2008年05月02日

ヒットマン

全米で、大ヒットを記録したゲームの映画化。
「トランスポーター」や「TAXi」を手掛けているヨーロッパコープの提供です。

主人公は、名前がなく、”エージェント47”と呼ばれる男(ティモシー・オリファント)
ロシア政治家の罠にはまり、組織から命を狙われる身に。
カギを握るロシア人娼婦ニカ(オレガ・キュリレンコ)と出会い、初めて愛を知り、彼女を守り、
巨大な陰謀に立ち向かう。

コレ、面白かったです!!!
美男美女だったし・・・それだけでもワタシ的には、満足!(笑)
それに最後は、ハッピーエンド!死んでほしい人だけ、死んでくれます。
ルンルン♪気分で、劇場を後に出来ますヨ。
暗殺者が主人公なので、残虐シーンが多いかな〜と思ってたんですけど、
カラッとした映画でした。
もちろん、敵がバッタバッタと、やられるんですけど、ゲーム感覚というか、
サクサクとやっつけてくれるから、嫌な気分は残りません。

47役をやったティモシー・オリファントは、「ダイ・ハード4.0」で悪役をやった人。
スキンヘッドが、よく似合っててカッコイイですね。
前は、パソコンの前にいる事の方が多かったから、こんなに身体能力が高いとは
思ってなかったです。
ニカ役をやったオルガ・キュリレンコは、次回「007」のボンドガールに抜擢された新星です。
トップレスのシーンがあるけど、女性から見ても体が綺麗で、ホレボレと見とれてしまいました。

「ヒットマン2」とか、作ってくれそう〜かな?
もし、作ってくれたら、また47番君に会いに行きますヨ!
ワタシ的には、楽しかったので、期待したいです。

でも、最後のワンカットだけは、笑うしかなかったのよね。
青空をバックに、銃を持った47番君がポーズを決めて・・・・
ハイ!カット!そこまで!ってな具合・・・
ヨーロッパ的なシャレね、きっと!
まあ、見なかった事にしますわ(笑)

カッコイイヒーローに、お色気美女。
アクションは、見応えあるし、単純に楽しめる作品です。
娯楽作品としては、オススメです。
  

2008年04月19日

ペルセポリス

昨年のカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞したフランス発のアニメーション映画です。
原作は、グラフィック・ノベル「ペルセポリス」
作者であるマルジャン・サトラピ自身の物語です。
今回の映画化は、マルジャンと、ヴァンサン・パロノー監督の共同作業で映画化されたそうです。

モノクロ映像だし、パッと見てカワイイ絵でもない。
でも、素晴らしい映画でした!
騙された?と思って、見てほしいです!
パワーがあって、ユーモアがあって、ロックの反骨精神に溢れてます。

主人公は、マルジという女の子。
彼女が成長して、大人になるまでのお話です。
1970年から90年代の激動するイランが舞台なんだけど、
”イラン”と言われても、知識が乏しくて
イスラム教の戒律が厳しくて、争いが絶えなくて、イラクの隣にある国・・・
こわ〜いイメージしか持っていなかったのが正直なところ・・・
女性は、人前では黒いヴェールで全身を隠していて、人目を避けてます。
そんな彼女たちが、どんな青春を過ごしただろうなんて、考えてもみなかったです。
ビージーズやアバに夢中になったり、こっそりパーティーに行ったり、
パンクロックのカセットテープを闇で手に入れたり・・・
劇中、傷心状態だったマルジが立ち直って、「ロッキー3」の”アイ・オブ・ザ・タイガー”を
歌いながら街を闊歩するシーンには、胸が熱くなりました。

アニメなんだけど、情感を揺さぶられる作品なんです。
でも、革命や戦争で、人がいっぱい死んだりもして、もし実写だったら、生々しくなってたと思う。
アニメだからこそ、伝えられた世界だったかも・・・と思います。

反社会分子は、投獄される時代だったから、他人は信用できません。
だから、家族の絆が強くて、ジ〜ンときちゃう事が多かったです。
両親は、いつもマルジを温かく受け止めてくれてたし、
おばあちゃんは、マルジに智恵と勇気を与えてくれてました。

自由で平和な国で暮らしているワタシたちの”自由”とは、比べものにならない程、
その重さが違ってる。
でも、全く暗〜くは、ありませんヨ!
ロックの精神とユーモアに溢れていて、勇気と元気をもらえた映画です。
ワタシも、マルジのおばあちゃんの言葉のように
”いつも、公明正大であり続けたい”と、強く思いました。
是非、是非、DVDでご覧下さい!
  

2008年04月13日

アフター・ウェディング

アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた作品。
監督はスザンネ・ビア。デンマークの女性監督です。

最初に言っておきましょう。
タイトルから想像するような内容ではなくて、全く先が読めないお話でした。
二転三転して、見る者を気持ちよく裏切ってくれます。
だから、面白い!映画の醍醐味をタップリ味わえる作品です。
こんな映画を女性監督が撮った事に、ホント驚かされます。

インドで孤児の援助活動をやっている、デンマーク人のヤコブ(マッツ・ミケルセン)の元へ、
あるデンマークの実業家から巨額の寄付金の申し出を受ける。
条件は、たった一つ。直接会って話をする事。
気が進まないが、援助を得る為、デンマークに戻るヤコブ。
実業家ヨルゲンは、週末に行われる娘の結婚式に来てくれと強引に誘う。
断れずに出席するが、そこで明らかになる衝撃の事実とは・・・

主人公ヤコブを演じたマッツ・ミケルセンは「007 カジノ・ロワイヤル」で、
ボンドとポーカー勝負をした相手でした。
眼光が鋭い俳優さんで、今までは悪役が多かったと思う。

もう、映画の罠に見事にハメられて、
俳優たちの完璧な演技と迫力に引き込まれ、
映画を見終わった後には、凄いものを見せてもらったなぁ〜と大満足でした。
実は、この作品、レイトショーのみだったので、疲れた身体を奮い立たせて、
見に行ったのですが・・・
ホント、見てヨカッタです!
疲れた身体は、どこへやら・・・深夜の街を闊歩して帰ったワタシでした。

公開されていた劇場は、少なかったので、DVDで、是非ご覧下さい。
スザンネ・ビア監督の次回作は、ハリウッド映画。
ハル・ベリーとベニチオ・デル・トロ主演の作品だそうです。
  

2008年04月10日

MONGOL〜モンゴル〜

アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた話題作です。
この作品は、ドイツ・ロシア・カザフスタン・モンゴルの合作映画。
日本が関わっているのは、主演が日本人である浅野忠信であるという事だけです。
当初、日本での公開は、未定だったみたいですが、アカデミー効果で観ることが叶いました。
スケールも、ケタ違いに大きかったし、浅野さんが演じたテムジンの(のちにチンギス・ハーンとなる)波瀾に満ちた半生に酔いしれました。
見終わった後の満足感は、とても大きかったです。

少年時代のテムジンは、子役が演じ、成長したのちを浅野さんが演じてました。
全編、モンゴル語。そして、馬で草原を駆け抜け、戦闘シーンでは刀を振り回し・・・
ただ、ただ、凄い事だな〜と、称賛の言葉しか出てこなかったです。
少年時代のテムジンも丁寧に描かれていたので、作品に重みと厚みがありました。

タイトルは「チンギス・ハーン」ではなく「モンゴル」です。
映画を見終わってみると、なぜ、このタイトルなのか?がわかりました。
モンゴルという土地、そこで暮らす人々への深い愛情と尊敬を感じられたからです。

テムジンの運命の女性、ボルテを演じたのは、モンゴルの新星女優、クーラン・チュラン。
モンゴル人らしい顔立ちや表情の奥に芯の強さを感じられる女性です。
始めは、素人っぽい印象だったので、「うん?」と思ったけど、
ストーリーが進むにつれて、苦難の中で強くなってゆくボルテを演じ切っていました。

妻のボルテは、敵のメルキト族にさらわれて、1年後に奪還した時には、メルキトの子を身篭っていた・・・
でも、テムジンは、自分の息子として、愛情を注いだ。
愛した女性が産んだ子供は、自分の子供と思うテムジンに、1番、感動したかもしんないです!
息子もそうだし、下の娘だって、自分の子じゃなかったのに・・・
こんな、広い心と深い愛情を持った男性は日本にいるかな〜(笑)

もちろん、オススメします。深みのある素晴らしい作品でした。
  

2008年04月05日

僕のピアノコンチェルト

名匠、フレディ・M・ムーラー監督の最新作。スイス映画です。
ワタシ的には、久々のハナマル大ヒットでした!

映画の醍醐味を味わえて、「あぁ〜お腹いっぱい!」
こんな満足感に満たされる事って、そうそうはないもの・・・
こんな時は、しばらくは映画を見なくても大丈夫!
でも、見なかったのは、たったの4日間だけだったけど(笑)

主人公、ヴィトス(テオ・ゲオルギュー)は、アインシュタインのような数学の才能を持ち、
モーツァルトのように、ピアノを弾く少年。
いわゆる神童と呼ばれる少年のお話です。

発明家の父、ヴィトスの教育に全てを捧げる母、
そして、ヴィトスが大好きなおじいちゃん(ブルーノ・ガンツ)
「ヒトラー〜最期の12日間〜」の名優ブルーノが、
ここでは、優しさに溢れた魅力的なおじいちゃんを演じてます。

天才であるがゆえ、苦悩する少年のお話であり・・・
天才を我が子に持ったゆえ、苦悩する両親のお話であり・・・
天才とか関係なく、広い愛情で見守るおじいちゃんのお話であり・・・
ピアノの音色にブレンドされて、いろんなストーリーが味わえました。

主人公、ヴィトスを演じたテオ・ゲオルギューは、これが映画初出演。
ロンドン郊外にある名門音楽学校で学んでいるピアニストです。
映画を見てもらったら、もうその腕前に、驚いちゃうと思う。
ラストシーンの演奏会は、本物のコンサートを撮影してます。
コンサート会場を借りる予算がなかったので、テオの演奏会のチケットを発売し、
その資金に充てたそうです。
チケットは、すぐに完売。
テオの素晴らしい演奏に感銘を受けた観客の様子は演出とかではなく、本物のものです。

ワタシにとっては、ヴィトスとおじいちゃんの心の交流がメインでした。
「普通の人になりたい・・・」と悩むヴィトスを
温かく受けとめてあげてたおじいちゃんの愛情にジ〜ン!
そして、おじいちゃんの抱えている悩みを知ったヴィトスの驚くべき行動とは・・・
これは、映画的で、楽しいものでした。

上映されている映画館は、少ないと思うので、是非、DVDで見てほしい作品です。
オススメいたします。
  

2008年03月28日

マイ・ブルーベリー・ナイツ

ノラ・ジョーンズを、こよなく愛してるので、めちゃくちゃ楽しみにしてた映画です。
チラシの色合いもステキ♪ジュード・ロウもステキ♪
「恋する惑星」のウォン・カーウァイ監督も大好き♪
特に、ウォン監督の独自の映像美が、好みなんです!
今回は、初のアメリカでの撮影だったけど、色合いは、そのままでした。
ただ、やたらと顔のアップが多くて・・・
これには、見てて疲れました。もう少し、カメラを引いてほしかったです。
カフェのインテリアも、もっと見たかったし・・・
撮影は、今までと違う人だろうと思ったら、やはりそうでした。

ストーリーは、失恋をしたエリザベス(ノラ・ジョーンズ)が、元カレのアパートの真向かいの
カフェに、やってくるところから始めります。
エリザベスを慰めてくれたのは、カフェのオーナー、ジェレミーの優しさと甘酸っぱい
ブルーベリー・パイ。
エリザベスは、ジェレミーに惹かれながらも、新たな自分を探すために旅に出ます。
ジュード・ロウの他にも、ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイズと、超豪華なキャストでした。

ワタシは、この映画は、距離と人の心の映画だと感じました。
もし、誰かと一緒に暮らしてて、すぐ隣にいても心が通い合ってない事もあります。
反対に、遠く離れてて、時々しかコンタクトがとれないけど、何か繋がってる気がする人もいる。
久しぶりに電話をかけると、
「私も、今ちょうどかけようと思ってたんだ」と、言われちゃったり・・・

エリザベスは、旅先からジェレミーに手紙を出します。
電話をすればいいのに・・・と、言われると
手紙の方が伝わる事もある・・・と。
すごく、東洋的だな〜と思いました。そして、深く共感!

手紙は、形として残るもので、何度も読める。
だから、相手の事を何度も想う。
どんどん距離が離れていくけど、心は、どんどん近付いていく。
「会えない時間が〜愛、育てるのサ♪」
誰かさんの歌にあったけど、まさに、その通りになっちゃってました!

映画は、正直、向き不向きがあると思います。
雰囲気で楽しむような映画です。
女性は、多分好むと思うけど、男性は、半々くらいかな?
何度も、溜息を漏らして、1時間くらいで退場した男性がいましたから・・・
スローで、まったり系でも、大丈夫という方にオススメします。
  

2008年03月24日

魔法にかけられて

ディズニーが作った、アニメーションと実写が見事に融合した、ラブ☆ファンタジーです。

楽しかったです!
やっぱり、ディズニーの世界はいいですね。
子供は、もちろん楽しめるけど、ワタシは字幕版で、大人の皆さんに見てほしいです。
おとぎの国から、現在のニューヨークに追放されたプリンセス、ジゼル。
「夢」や「魔法」なんて・・・子供の頃の話。
大人になったら、現実の厳しいと闘っていかないと・・・
主人公、ジゼルに大人の方だったら、自分を投影させてしまうかもしれません。
でも、見てたら、ピュアなメッセージに、キュンとなってしまって・・・
ワタシも、ディズニーの魔法にかかったようです。
映画を見てたら、昨日までの悩みとか、どーでもよくなっちゃいました(笑)

おとぎの国の動物たちが、ニューヨークでは、ゴキブリ、ハト、ネズミ、ハエに代わってしまったのには笑えます!
ジゼルを追いかけてきたエドワード王子のバカっぷりも可笑しいし・・・
リスの奮闘ぶりも可笑しいし・・・

ディズニーが、ディズニーネタで笑わせておいて、
最後には「やっぱり、ディズニーっていいな♪」と思わせる。
もう見事としか言えません。

ファミリーで見ても、カップルで見ても、お一人様で見ても、オススメ出来る映画です。
特に、音楽がすばらしい!
ラストは意外な結末だったけど、ワタシ的には気に入ってます。
観客まで、魔法にかけてくれる映画でした。
  

2008年03月22日

4分間のピアニスト

またまた凄いドイツ映画に出会ったなって感じです。
昨年、出会ったドイツ映画といえば「善き人のためのソナタ」でした。
ドイツ映画って、内から溢れ出てくるものを、何かにぶつけるような感じがします。
タイトルのように、ラストの4分間のピアノ演奏が圧巻で、体の芯をガ〜ンと打たれような感じ
でした。

主人公の暴力的な態度には、気持ちが付いてゆけない部分もあったけど、ラストの彼女の演奏に圧倒されてしまい・・・
もう細かい事なんて、どうでもよくなっちゃって・・・
ワタシの中では、”終わり良ければ、すべて良し”という言葉の通りになっちゃた映画です。

ピアノ教師として女性刑務所にやってきたクリューガー。
そこで、ある天才ピアニストのジェニーと出会います。
ジェニーは暴力的な問題児でしたが、ピアノの類まれなる才能を花開かせることが、
残り少ない自分の人生の使命だと考え、レッスンを始める。

クラシックの名曲もよかったけど、ジャズやロックなどのテイストをくみ入れたアレンジ曲の方が、ワタシ的には好みでした。

ピアノ教師のクリューガーは、正統なクラシックのピアノを愛し、
生徒のジェニーは、感情のままに弾くピアノを愛し、
最後まで、お互い譲らず、解け合う事もなく、ただぶつかるだけ・・・

でも、ラストの演奏で、お互いを認め合い、尊敬の念を持ったと思う。
お互いの深い傷を乗り越えられたような幸せな表情が印象的でした。
ラストのジェニーのお辞儀には「あぁ〜やられたな」って思いました。
まさに、心臓にパン!って感じです。

ストーリーは、ギスギスしてるので、肌に合わない方もいるだろうとは思います。
でも、心にダイレクトに響く、力強い映画でした。
絶賛される方も多いでしょう。
こんな作品を作れるドイツ映画が、羨ましい。
  

2008年03月20日

エンジェル

主人公、エンジェル・デヴェレルは、とにかく猫が好き。

チラシの写真を見ただけで、見る気マンマンに・・・
ストーリーなんて期待せず、ニャンコ目当ての鑑賞です。

実は、フランソワ・オゾン監督の最新作。
オゾン監督の作品を思い出したら、結構見てました。
「8人の女たち」「スイミング・プール」「ふたりの5つの分かれ路」「まぼろし」「ぼくを葬る」
特にファンではないけど、美男美女を使ってくれるので、好きかな〜

20世紀初頭のイギリスを舞台に、エンジェルという名の女流作家の半生を描いた作品です。
貧しい家に育ったエンジェル(ロモーラ・ガライ)は、憧れの貴族社会を舞台にしたロマンス小説を書き綴ります。
そして、16歳で、作家デビュー。
一躍、流行作家になった彼女は、自分が思い描いた人生を手に入れます。
作家としての名声、豪邸での贅沢な暮らし、上流階級出身の画家との結婚・・・
夢をすべて実現した彼女を迎える思いもよらない運命とは・・・

とにかく、ゴージャスな映画でした。
衣装も豪華だし、調度品やら部屋のセットも豪華だし・・・
ニャンコも部屋にはびこらせ、オウムや孔雀まで・・・

究極の女の夢、そして、やはり夢は夢・・・という感じでした。

主人公は、傲慢で自己チュー、自分大好き、という女性。
知り合いに、こんな女性がいたら大変だろうな〜と思う程。
でも、そこは映画の世界。見る分には、大いに楽しませてもらいました。
意外だったのは、プレイボーイと思っていた画家の夫が純粋だった事。
強く願えば夢は叶うものと信じていたエンジェルだけど、愛する人の心までは、
手に入れられなかった。
自己チューな主人公を最後まで好きにはなれなかったけど、
ここまでやれる彼女が、少し羨ましいかも・・・

ニャンコ目当てでしたが、登場シーンは少なかったです。
エンジェルに共感?反感?を感じながら、
ゴージャスな映像を楽しんで下さい。
  

2008年03月13日

バンテージ・ポイント

8人の異なる視点から見た大統領暗殺事件を描いたサスペンス・アクションです。

面白かったです!でも、疲れました〜
映画を見て、疲れるって、あまり経験がなかったけど、どっと疲れてました(笑)
それも、2時間位の映画かと思ってたら、1時間半位だったんです。
「エッそれ位だったの?」と、チョットおどろきでした。
それだけ、精神集中?というか、視覚を使ったし、見入ってたんだと思います。

でも、でも、面白いです!オススメします!
この映画は、2度見ても、又、新しい発見がありそうです。

テープを巻き戻すように、大統領が撃たれるまでを、8回も見らされちゃいます。
最初は、ワケがわからず、4回目くらいになると・・・
「エ〜またぁ〜」と溜息まで出たりして・・・でも、ここで、グッとガマンです!
5回目あたりまでくると、どんどん引き込まれて、ラストまで、あっという間でした。

シークレットサービスが見ていたもの、犯人が見ていたもの、
テレビモニター越しに見ていたもの・・・
1つの事件を、8人それぞれの視点から見る事によって、1つの真実が見えてきます。
ラストは、犯人グループとの激しいカーチェイス。そして、衝撃の結末。
ハリウッド的なラストでしたね。

見終わって、脚本家は誰?監督は誰?
ネットで調べたら、名前くらいしかわからず、今までどんな作品を作ってきたのか知りたくて、
わざわざパンフレットを買いに行きました。

監督は、ピート・トラヴィス。
イギリス出身の方で、2003年にTV映画「キング・オブ・ファイヤー」で、人気を博してます。
主にTV映画で数多くの賞を受賞、ノミネートに輝いてます。
次回作は、南アフリカを舞台にした政治スリラー「エンドゲーム」

脚本は、バリー・L・レヴィ。36歳。
本作で脚本家として成功したようで、それまでは、映画・TVの製作に携わってたそうです。

編集は、スチュアート・ベアード A.C.E。
本作のような映画は、編集が重要だろうな〜と思います。
最近では「007カジノ・ロワイヤル」を、やられている方でした。

この映画の脚本は、黒澤明監督の「羅生門」にヒントを得て、書かれたものだそうです。
ひとつの事実を、数人の目撃者が証明する・・・
黒澤映画の影響力って、スゴイですね。

主人公のシークレットサービスを、デニス・クエイド。
あと、「LOST」の主役、マシュー・フォックス。
大統領を、ウィリアム・ハート。顔ぶれも豪華です。
ワタシが1番印象に残っているのは、ウィリアム・ハートかな〜
8回、同じように撃たれるのを見ても、新鮮?だったからです。

「あぁ〜つかれちゃった!でも、おもしろかったわ!」そんな映画でした。
  

2008年03月10日

ライラの冒険 黄金の羅針盤

ワタシの大好きなファンタジー物だし、見応えタップリの面白さでした。
その上、好きな俳優さんのオンパレード。
ダニエル・グレイグは、やっぱステキだし、ニコール・キッドマンは美しいし、
エヴァ・グリーンも好き。
ライラ役の女の子も想像してた以上に、演技が上手いです。
生意気で勝ち気な感じも、アドベンチャーですから頼もしいです。
よく見つけたなぁ〜と、思っちゃいました。

今まで、いろいろとファンタジー小説が映画化されてますが、
その中でもAランクに入るんじゃないかな〜
ディズニーが手掛けたナルニアよりも、いいです。
こちらは「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを手掛けたニューラインシネマですから、
これから二部、三部と続きますが、期待大です。
でも、子供が主役なので、ライラ役のダコタ・ブルー・リチャーズちゃんが、大きくならないうちに、撮り終えるかだけが心配。

いつものごとく、小説は未読なので、映画だけの感想になります。
2時間の中で、これだけストーリーを進めるのは、大変だったろうと思うけど、
それだけ内容が凝縮されてて、見入ってしまいました。
ストーリーが始まる前に、少し説明があるので、そこは見逃さないように!
そこを飛ばしちゃうと、背景がつかめないで困りそうです。

ライラの世界は、私たちの世界とは似てるけど違う平行世界(バラレルワールド)という所。
そこは、人々が守護精霊であるダイモンと共に生きる世界。
ダイモンは動物の姿をしていて、子供の頃は、ダイモンが、まだ決まってなくて、
コロコロ姿が変わる。
そして、大人に成長して人格が決まってくると、ダイモンも姿が決まってくるというワケ・・・
女性だったら、ダイモンはオスで、男性だったら、ダイモンはメス。
ダイモンが傷ついたら、人間も同じように傷つくし、人間が死んだら、ダイモンも消えてしまう。
ダイモンは、自分の分身なんだけど、友達のように会話も出来ちゃう。

なんか、うらやましかったです。
ワタシもパラレルワールドに行きたい。自分のダイモンがほしい(笑)
いつも、悩みを聞いてくれる親友が傍にいてくれるようなものだもの・・・
でも平行世界に住んでるだろうワタシは、ダイモンとどんな暮らしをしてるのかな?
想像するだけで楽しいわぁ〜
映画の中では、ダストと呼ばれるもので、平行世界と繋がるらしい・・・
そこら辺は、第一部では、わからない部分でしたが・・・

CGだと分かってるけど、そうは思えないほど、リアルで、素晴らしかったです。
特に白くまさんが、たくさん出てきて、クマ好きの方には、たまらないでしょうね。
ライラのダイモンのパンタライモンも、ホントかわいい!
次回作の公開は、来年の秋くらいかな〜待ち遠しいです。
タイトルのごとく、冒険、アドベンチャーでした。
ドキドキと言うより、ハラハラする事の方が多かったです。
大人も大満足できるファンタジーアドベンチャーですヨ。
  

2008年03月06日

ジャンパー

「ボーン・アイデンティティー」「Mr.&Mrs.スミス」のダグ・リーマン監督の最新作です。

世界中のどこへでも瞬間移動が出来る能力を持つ者。
それが「ジャンパー」
主人公デヴィッド(ヘイデン・クリステンセン)は、ごく普通の高校生だったが、
ある日、川で溺れそうになった時、テレポートしてしまう。
ジャンパーとして、究極の自由を手に入れたデヴィッド。
その後、ジャンパーを抹殺する謎の組織”パラディン”から命を狙われるようになり、
同じジャンパーのグリフィン(ジェイミー・ベル)と共に闘うこととなる。

面白かったです!
ストーリーは、とてもシンプル。
テレポート能力を身につけてからは、世界中をジャンプ!ジャンプ!
パラディンが襲ってきたら、追いかけっこして、闘って・・・てな具合い。
あまり、頭なんて使いません。
使ったと言えば・・・
「パラディンは、どうしてジャンパーを殺そうとするのか?」くらい・・・
でも、その疑問だって、はるか昔から、そうだったから・・・今もそうなの・・・てな具合。
もし、他の人が作ったら、そこら辺の歴史まで見せるかもしれませんが、
この作品は、説明の部分は全て切り捨てて、もうジャンパーとパラディンの追いかけっこに徹してます。
世界各地の名所を飛び回り・・・東京は、渋谷のスクランブル交差点とか、いろいろ出てきました。

もう、ここまで娯楽作品に徹している作品ですから、深く考えないで、大いに楽しんでほしいです。
行きたい所に行けちゃうなんて、やはり夢のある事。
それを映像で見せてくれるから、楽しかったですヨ!

もう一人のジャンパーのグリフィン役のジェイミー・ベルは、
あの「リトルダンサー」の少年なんですよね。
いい役者さんに成長しました。
「父親たちの星条旗」にも、チラッと出てたけど、彼はこれからも個性派として、
ブレイクすると思いますね。

とにかく、スピード感のある映像に、ビックリ!
上映時間も、90分程ですから、疲れる事もなく、気楽に見れます。
ミーハーなワタシ個人としては、オススメします。
ノーテンキに楽しんじゃって下さい!
  

2008年03月03日

エリザベス:ゴールデン・エイジ

ケイト・ブランシェットという名前を、一躍有名にした「エリザベス」から9年。
当時のワタシは、顔も知らない女優さんだったので、確かグウィネス・パルトロウと、
勘違いしてたっけ・・・
その年の多くの賞を受賞して、一気に有名になった女優さんですね。
そののち結婚されて、2人の子供の母親になられても、ますます細くなられて
そして演技に、ますます磨きがかかって、再びエリザベスを演じます。

監督も、前回と同じシェカール・カプール。
そして、重鎮のウォルシンガムを演じたジェフリー・ラッシュも同じでした。
たしか・・・恋人のロバート(ジョセフ・ファインズが演じてました)には
すでに妻がいた為、愛をあきらめて、祖国と生きる決意をしたところで、終わったと思う。
前回から、9年たってるけど、映画の中でも、月日がたった頃のお話で・・・
こういう続編というのも、いいですね。

スペイン艦隊との大決戦や、エリザベス暗殺事件とか、いろいろあるけど、
今回の映画は、ひとりの女性としての心の内面を描いていたと思う。
老いてゆく悲しみや、愛を得られない孤独、女王としての使命感・・・

もう、この映画は、ケイト・ブランシェット以外は、演じられないと思う。
言い換えれば、ケイト・ブランシェットの為の映画になってました。
もう、チラシを見ただけで「おおぉ〜」って、感じだもの・・・存在感が凄い!
女王としてのオーラも気品も恐さもビンビンでした。

そして、もう一つ感動したのは、衣装!
豪華絢爛なドレスが、シーンごとに、変わる変わる。
それだけでも、興味のある方には、見る価値ありです。
着せ替え人形のように、変わってましたもの・・・

航海士ローリー役で、クライヴ・オーウェンが出てたけど、やっぱ彼は時代物が似合いますね。
久々に色っぽいクライヴを見た気がする・・・おいしい役柄だったと思うな。

エリザベスが可愛がってた侍女のベス役は、アビー・コーニッシュという女優さん。
これから、大ブレイクする女優さんだと思うな。
スカーレット・ヨハンソンの色気を少し減らしたような感じで、キレイな方でした。

ケイト・ブランシェットの存在感を、ビンビンに感じる映画でしたね。
ワタシ的には、イギリスの時代物は、大好きなので、楽しんじゃいました。
  

2008年03月01日

アメリカン・ギャングスター

リドリー・スコット監督の最新作です。
「グラディエーター」で、コンビを組んだラッセル・クロウと
「デジャヴ」で、弟のトニー・スコット監督とコンビを組んだデンゼル・ワシントンとの
ダブル主演です。
二人共、アカデミー賞主演男優賞に輝いていますから、オスカー俳優の共演というところでも
期待大です。
そして、脚本家が、スティーヴン・ザイリアンという方なんです。
ざっと作品をあげても
「レナードの朝」「シンドラーのリスト」「ハンニバル」「ザ・インタープリター」etc・・・
「ハンニバル」は、リドリー・スコット監督が撮ってましたね〜
ワタシ的には、リドリー監督が2006年に撮った「トリスタンとイゾルデ」がお気に入り。
だいたい美男美女で、やってくれるんで、これからもそれでお願いしたい(笑)

さてさて、映画の方ですが・・・
面白かったですね。見応えありました。
上映時間が、2時間半位あって長丁場なんですが、それを全く感じさせないです。
久々に硬派の人間ドラマでした。
暴力シーンがある為か、R15になってます。

デンゼル演じる麻薬王フランク・ルーカスと、ラッセル演じる刑事リッチー・ロバーツ。
始めは、それぞれを平行線で描写してゆくけど、それが少しずつ近付いていき、一気に加速して交差します。
二人が教会の前で対面するシーンはカッコよかったな〜
ラッセル・クロウは、こういう武骨な刑事はハマリ役ですね。
デンゼルも昔はいい人が似合ってたけど、こんな冷徹な役柄もサマになってきました。
二人の演技は、見る価値ありです。

リッチーがフランクをじりじりと追い詰めていくシーンまでは、もう完璧に見入ってしまいました。
でも、このストーリーは史実に基づいていたので、その後の二人の事も少し描かれます。
そこが、フィクションと違うところですが・・・
だから、盛り上がりは、二人が対面するシーンまで。
その後の事は、ふんふん・・・そうだったの・・・という感じ・・・
でも、この映画は、お金を出して見ても「損したな〜」なんて思わせない作品です。
オススメいたします。
デートムービー向けではないので、その点でご注意を!
  

2008年02月26日

once タブリンの街角で

今年のアカデミー賞の主題歌賞をとりましたね。
ワタシも、映画を見終わった後、迷わずサントラを買っちゃいました。
アメリカでは、サウンドトラックチャート2位を獲得してるそうです。

音楽が好き、映画も好き、その中でもラブストーリーが好き・・・
そんな方にとっては、たまらない1本になると思います。

男はボロボロのギターで、ダブリンの街角に立つストリート・ミュージシャン。
音楽好きのチェコ移民の女と街角で知り合い、二人は音楽を通じて、心を交わせてゆく。

原題は「once」・・・たった一度
人生でたった一度、心が通じる相手に出会えたら・・・

「アイルランド映画で、音楽映画だよ」と、いう事と
タイトルの「once」に、とても惹かれて、見れるのを楽しみにしていた作品です。

たった一度の大切な出会い。
一度、言葉を交わしただけで「この人とは、合うかも・・・」と思った事はありますか?
ワタシはあります。
でも、思っただけで、アクションを起こしてないので、記憶の片隅にあるだけですが(笑)

たった一度の出会いが、一生の付き合いになったり
たった一度の出会いが、大切な思い出になったり

こういう映画を見ると、いつも「マディソン郡の橋」を思い出してしまいます。
たった一度の燃える恋の思い出を胸に秘めて、その後の人生を生きた主人公。
彼女は結婚してて、子供もいる身でした。
ほんとは何もかも捨てて彼の元へ行きたいけど、踏み止まった。

この映画でも、チェコに別居中の夫がいて、幼い娘と母を連れて
ダブリンに移住してきた女性でした。
二人の間には、ほのかな感情が生まれますが、女の方がブレーキをかけます。
女性は現実をしっかり受けとめ、二人の距離感は友情のままでした。

男は、彼女を「幸せにしたい」と思いますが、それは自分には出来ない事。
せめて、いつも好きなピアノを弾いて「幸せを感じてほしい」と、
彼女の元へピアノを贈り、一人ロンドンへ旅立ちます。

切ないなぁ〜
男がギターを弾き、女がピアノを奏で、二人で歌う。
プラトニックだけど、心は重なっていたと思う。
辛い思い出は、早く忘れたいけど、こんなステキな思い出は、ずっと忘れないだろうと思う。
多分、二人で一緒に歌った歌を歌うたびに、思い出すんじゃないかな。

ワタシにも、そんなonceと、いつ出会えるか・・・
まだまだ人生は長いから、楽しみに待つ事にします・・・

ワタシは、とても好きな映画です。だから、個人的にオススメします。