2008年06月29日

やわらかい手


昨年のキネマ旬報ベストテンに入賞した作品です。
主演のマリアンヌ・フェイスフルは、伝説のミューズだったそうです。
今回、38年ぶりに、女優として復活。
かつては、ミック・ジャガーの恋人だったそうですよ。

映画は、刺激的な舞台設定。
ロンドン郊外で、平凡な人生を送ってきた主婦のマギー。
最愛の孫が難病で手術を受けないと死んでしまうのに、ローンは借りられない、
仕事も見つからない。
ロンドン街中で、偶然目にした「接客係募集・高給」の貼紙。
フラフラと店の中に入って行くと、そこは”ラッキー・ホール”の風俗店だった。
でも、残された道はなく、孫のために捨て身で仕事を始めてみると、
意外にも彼女は、ゴッド・ハンドの持ち主だったのだ!

いい映画でした。
愛する者の為に、自分が何をしてあげられるか?
そんな事を考えさせられます。
これは、母性を持つ女性だからこそ、ここまで出来た事だろうなぁ〜と思います。

内気な主婦だったマギーが、捨て身で飛び込んだ世界。
自分にも意外な才能があったという驚き。
自分自身に価値を見出だし、自信もわいて、回りの目も気にならなくなり、堂々としてゆく様子は、見ていて爽快でした。
人生、何が起きるかわからないですね。

本当は興味津々なのに、お上品ぶってる近所の主婦たちを、ピシャリと、はねのけたり・・・
亡き夫の浮気相手を、言い負かしてやったり・・・
ラストは、痛快でした。

劇中、エロい場面などは、一度も出てこないので、女性の方もご安心を。
無償の愛から始めた事が、知らなかった世界を知る事になり、彼女自身も変わってゆく・・・
おばあちゃんになっても、こんな人生の逆転劇を味わえたら、いいものですね。
オススメしたい良作です。