2008年07月16日

つぐない


「プライドと偏見」の、ジョー・ライト監督の最新作です。
原作は、イアン・マキューアンのベストセラー小説「贖罪」
本年度のアカデミー作品賞で、「ノーカントリー」と争った作品です。
「ノーカントリー」を先に見た時は、ある種の本能的な衝撃を受けたのですが、この「つぐない」は、感情をうねらせる大きな波の中に、放り込まれたようでした。
映画を見終わった後は、大河ロマンの長編小説を読み終えたような・・・
濃厚で芳香な2時間を過ごしたような感覚を覚えました。
作品賞という意味あいを考えたら、この「つぐない」が受賞すべきだったかもしれない。

ロビーを演じたのは、ジェームズ・マカヴォイ。
今後も出演作が目白押しです。
「ナルニア国物語」では、イケメン指数も低くて、全くノーマーク状態。
こんなに、カッコイイとは思わなかった!
ワタシにも、イケメンに気がつかない事って、あるのね(笑)

政府官僚の長女に生まれたセシーリア(キーラ・ナイトレイ)と、
兄妹のように育った使用人の息子ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)
お互いの愛に気付き、結ばれるはずだった二人。
でも、小説家を目指すセシーリアの妹、ブライオニーによって、引き裂かれます。

ストーリーの主役は、愛する二人と思ってたのですが、
ラストで、実はブライオニーだったんだと・・・
ブライオニー役は、3人の女性が演じているんです。
少女時代、娘時代、そして大作家となったシニア時代。
特に、少女時代を演じたシアーシャ・ローナンは、素晴らしいです。
助演女優賞を、あげたいくらいでした。
見てるだけのワタシだって、彼女を憎む気持ちが、メラメラと湧きましたね。
愛を切り裂き、人生をメチャクチャにしたんですから・・・

ブライオニーは、少女から娘へと成長して、犯した罪の重さに気が付きます。
それからの彼女にとって、「セシーリアとロビー」の二人は、永遠の主役として、
彼女の頭の中に存在し続けた。
晩年になって、人生を終える時、主役の二人に、どんな別れを用意したのか?
是非、見て頂きたい壮大なラブストーリーになってます。
もう全てにおいて、パーフェクトな作品でした。



認証文字を入力してください