2008年08月16日

ダークナイト


「バットマン・ビギンズ」の続編、前作と同じく、クリストファー・ノーラン監督、
クリスチャン・ベール主演です。
今回の宿敵ジョーカーは、1月に急死したヒース・レジャーが演じてます。

ヒースの怪演が話題になってて、今年のアカデミーの助演男優賞を取るんじゃないかとか、
いろいろ賑わしてますね。
ワタシも、ヒースが出ている映画は、いろいろ見てるけど、
「コレが、ヒースなの?」と、疑う位、ヒースとは思えませんでした。
メイクをしてるから、顔を確認しずらいのもあるけど、彼の瞳の優しさが、全く出てない。
彼の演じるジョーカーは、人間の善の部分が全く感じられず、もう存在全てが悪の塊にしか
感じられないのです。
迷いも、ためらいもなく、人を殺せます。

ヒースは、自分自身を形成している細胞レベルまで分解してしまって、ジョーカーという役作りを
したんじゃないかと、思える程でした。

ここまでやったら、精神崩壊してしまいそうです。
アカデミー賞は、取ってほしいですね。
ここまで、やれる俳優さんは、そうそういないもの・・・
映画史に残る演技と、なるでしょうね。

ヒースの事ばかりで、作品のレビューが後回しになっちゃいましたが・・・
映画は、人間の光の部分(善の心)と、闇の部分(悪の心)を描いてたと思います。
それを象徴する人物として、ジョーカーと検事のハービー・デント(アーロン・エッカート)を
対比させてました。

ワタシは人間の心は、善と悪が同居しているもので、その人の理性によって
コントロールされているものだと思うのです。
そして、その理性は、まわりからの影響を受けやすい。
悪人ばかりの中にいれば、理性の基準はズレてくるだろうし、崇高な考えの中にいれば、
光に包まれます。
もちろん、強靭な精神をもっていて、影響を受けない人もいるだろうけど、
それはごく少数だと思う。
人間は、弱いものなのだ・・・
だから、映画の中でも、人々には光の象徴が必要なのだと・・・
間違っても、闇が光を覆いつくしたなんて、人々に知られてはいけない。
もし、そうなれば、人々は光を見失ってしまう。
ラストの決断は、納得がゆくものでしたが、真実を知る者だけが、バットマンをダークナイトと
呼ぶのだろうと思いました。

映画は、完全に大人向けの作品でした。
子供連れで見るような映画ではありません。
上映時間も2時間半あります。

とにかく、重たい映画です。
濃厚な人間ドラマ、密度の高い心理描写、ド迫力のセット、ビル1個分軽くぶっ壊しちゃいます。
見た後は、体力消耗してました(笑)

ダークな映画ですが、すばらしいです!
大人の皆さまにオススメします。
体調の良い日に、じっくり楽しまれて下さい。



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