2007年05月06日

バベル

アンハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の最新作、そして話題の映画です。
モロッコで放たれた一発の銃弾から始まる四つの物語。
「騒いでばかりで、公開が遅いよ」と言いたかったのですが、
待たされてる間に、情報だけが先行してたんで、ストーリーの半分位は理解する事に・・・
そのおかげか?この四つの物語が、絡み合いながら、シンクロしていく展開にも、頭がついていきました。

脚本が、上手いです。
ラストは、何か釈然としないものを感じたのですが、現在の世界の構図を表わした結果かな〜と思いました。


書いていたのは、イニャリトゥ監督の前2作も手掛けているギジェルモ・アリナガ。
「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」も書いているんです。
(この映画はオススメします。おもしろい!)

二人共、メキシコシティ生まれでした。
銃弾に撃たれて、帰国出来なくなったアメリカ人夫妻の乳母の話は、メキシコ出身の二人だからこそ、作られたストーリーだと思います。

確かに作品としては、素晴らしいと思いました。
映画を見慣れている人にとっては、手応えのある作品です。
見終った後の方が、いろいろ考えさせられて、奥が深い。
多くの映画祭で絶賛されましたが、それも納得出来ます。

でも、娯楽性は、全くない作品です。
話題作だからといって見た人の中には、大きな空振りをくっちゃう人もいるだろうと思います。
久しぶりに、映画を見て楽しい時間を過ごそうかと思われている方々には、オススメしません。
今、公開されている「ブラッド・ダイヤモンド」の方が、娯楽性がそなわっているから、ストレートな感動を味わえると思います。
ワタシ的には「ブラッド・ダイヤモンド」の方を高く評価したいです。

映画に関わる知識人たちの感性を満たす作品よりも、大衆向けの作品を作ってくれる監督さんの方が、ワタシは好きなのです。
もし、この作品が試写会とかで、タダで見れたら、
「素晴らしい作品だよね」と言います。
でも、お金を払うんだったら、楽しい時間を過ごしたいです。
だから、「素晴らしい作品だから、レンタルで借りれるようになったら、見てね」と言います。
「今日、久々に映画を見たら、ワケわかんなくって、スカだったわ〜」
こういう言葉を聞くと、ガッカリしちゃうんですよね・・・

「映画の内容はどうよ?」という事で、ここからは、まともな?レビューを書きます(笑)
あくまでも、ワタシ的なものですけど・・・
何と言っても、出演している俳優たちの演技に魅せられました。
ブラビとケイトは、やっぱ上手いですね。
1番注目の菊地凛子さん(チエコ役)ですけど、全裸になったり、過激な行動をとったり、
それを演技としてカメラの前で演じたっていう事が、スゴイと思いました。
後は、ダコタ・ファニングの妹のエル・ファニングちゃんは、お姉ちゃんより美人になりそうな顔立ちでした。
実は、ワタシが、この映画で1番印象に残ったのは、刑事のケンジ役を演した二階堂智さんです。
舞台出身の俳優さんです。
ケンジとチエコのシーンが、1番、言葉を越えた心のコミュニケーションを感じました。
ケンジの優しさと寛容さを表現してて、感動しました。
チエコが渡した手紙の内容が1番気になりますが・・・
凛子さんがチエコとして、プライベートに書かれた手紙らしくて、映画の中では、明かされてないんです。
「ラストサムライ」にも出てたらしいけど、記憶になかったです(汗)
今回の映画では、注目されると思います。
映像的にも、スバラシくて、モロッコ、メキシコでは壮大な風景を
東京では、都会の光の美しさを見せてくれます。
音楽は、アカデミーの最優秀作曲賞をとってます。
まあ〜素晴らしい作品という事には、間違いないです。
でも、楽しくはありませんよ〜(笑)
いろいろ考えたい方や、話題作なんで、ミーハーの方には、オススメします。



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