2008年09月28日

イキガミ


「犯人に告ぐ」の瀧本智行の最新作。
原作は、「週間ヤングサンデー」に連載されている同名コミックです。
コミックは、未読なので、比べようもなく、映画として見た感想のみとなります。

「国家繁栄維持法」によって、千人に1人の確率で、18歳から24歳の若者の命が奪われる世界。
小学校の入学式の時に接種が義務付けされている注射の中に、千人に1人の確率でカプセルが入っており、それが定められた時刻に心臓で爆発する。
その選ばれし者たちの死亡予告書、イキガミを配達するのが、主人公、藤本賢吾。
松田翔太さんが演じてました。

ストーリーは、イキガミを受け取った3人が、死亡予告時刻までの24時間を、どう生きたか?
そして、残された家族や友人は、その後、どんな思いなのか?
配達人、藤本の思いは、どう変わっていったのか?

3つのオニムバスストーリーのようでした。
それぞれのお話は、よく出来てますし、役者さんも豪華だし、
ここがチョットねぇ〜なんて言うケチを付けるところもなかったです。
松田さんもヨカッタですし、上司役をやってた笹野高史さんも、さすがの演技を
見せてもらいました。

でもね〜映画を見終わっても、面白かった〜とは思わなかったし、
満足感が残らないんですよね〜
何かゲームを見てるように、1人、1人の死を見てる感じでした。
感情移入が、なかったです。
もし、自分だったら・・・なんていう感情は出てこなかったです。
あの「バトルロワイヤル」を見た時のような・・・
もし、自分だったら・・・彼女だったら・・・
そんな思いは出てこなかったです。

若者たちは、自分が死ぬかもしれないという危機感の為に、今を大切にし、自殺者は減少し、
少年犯罪も減少。
親は、独りっ子では不安になり、出生率は上昇。
現代の社会問題を、クリアしているって事が、1番怖かった。
この映画を見て、1番脳裏に残ったのは、「国家繁栄維持法」という法律と、
思想管理の怖さだったかも・・・

コミックの方が、時間制限もないし、主人公の配達人、藤本の思いも強く出せるから、
もっと世界観が広がっているだろうなって思います。
題材が難しい・・・
でも、映画としては、よくまとめられてるし、役者さんの演技にも支えられていると思いました。


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