ノマドランド

サラ

2021年04月19日 00:09




ベネチア映画祭とトロント映画祭で、史上初のW受賞した作品。

ノマドとは、遊牧民のこと。
家を持たず、キャンピングカーで、季節労働の現場を渡り歩きます。
主人公ファーンは、夫を亡くしたのち、努めていた企業の破たんと共に、住居も失ってしまいます。

コロナ渦の今だからこそ、この作品が心に染み入ります。
主人公は、自らノマドになったわけではなく、そうするしかなかったから・・・
でも、先々で出会うノマド達との交流で、彼女は、自らノマドの人生を選ぶようになります。

この映画を見ながら、自分だったら、どうするだろう?と考えました。
自分の人生で、大切にしたいことって、なんだろう?
人生の終わりは、どう過ごしたいだろう?

劇中の多くのノマド達は、実在の方々らしいです。
主演のフランシス・マクドーマンドは、「スリー・ボード」に出てた方で、綺麗くもないんですけど
ずっと見てられる不思議な魅力をもった女優さんです。
この方が、演じなかったら、この作品は成立しなかった気もします。
ドキュメンタリーを見ているような感覚で見てましたが、心に残る作品です。(80点)



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