お正月といえば、時代劇。
まだクリスマスも来てないのに、早々とお正月映画として話題になっている「椿三十郎」の
公開です。
この作品、1962年に公開された黒澤監督の不朽の名作の完全リメイクだそうです。
ラストだけは、現代風にアレンジしているそうですが、脚本も昔のものが使われているそうです。
製作総指揮を務めたのは、角川春樹氏。
「日本映画が生み出した傑作を、今の若い世代の観客は、なかなか見る事は出来ない。
この作品を通して、こんなに面白い映画があったのかと是非楽しんでほしい」(チラシより引用)
「なかなかいい事言うやん!角川さん!」
そういう風に考えたら、この映画は成功してると思う。
カラーだし、今ドキの俳優さんだし、宣伝上手の東宝さんだもん!
ここぞという場面では、あのテーマ曲が流れてくれて、「いいわぁ〜」となる。
脚本は、しっかりしているので、ストーリーにムダもなくて、つじつまだって合う。
まさに、お正月らしい娯楽作品に仕上がってました。
角川さんが言われたとおり、今の若い世代には頼れるアニキのような椿三十郎を楽しめるだろうと思う。
でもワタシ的には、何か物足りないって言うか・・・
見送わった後に、頭に残ってたのは、昔と同じテーマ曲くらい・・・
あと、何だっけ?
押し入れ侍の佐々木さんは、実にヨカッタ!
椿の花もキレイ!
織田さんと豊川さんは、そつなく役柄をこなしていたし、
松山ケンイチさんは、なかなかヨカッタ!
思い出そうとするとあるけど、強烈に残るものがないんですヨ。
ギラギラ感がないっていうか・・・
織田さんは、ムサ〜イ格好をしても、やっぱり爽やかが抜け切れてない。
たくさん殺生をするけど、やっぱり爽やか〜なんですヨ。
ワタシは、昔の黒澤作品は見てません。
だから、椿三十郎のイメージも持ってなかったのですが、何か足りない気がします。
でも、そんな事は、どうでもいっか!
お正月は、パァ〜と、やれたらいいですもんね。
後に引きずらないのも、大事です!
まあ、お正月らしい娯楽作品という事で・・・正月気分で見て下さい(笑)
楽しい活劇だし、「水戸黄門」のように、血が出ないし、安心して見れます。
ワタシは、昔の作品を、お正月休みに見たいです。
三船敏郎さんと仲代達矢さんの対決なんて、身震いしそう・・・
爽やかとは無縁のギラギラ感がありそうです。
同じストーリーで、作品を作って、キャラ設定だけを現代風に変えたと思ったらいいのかも・・・
昔の「椿三十郎」は、ギラギラしてて、現代の「椿三十郎」は爽やかという事で・・・