監督が「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の松岡錠司監督という事で
見に行きました。
ストーリーは「フランダースの犬」の日本版という事で、結末も想像出来たのですが
松岡監督の美しく、淡々とした演出が好きなのです。
感動を盛り上げようとする演出をされる方は、ワタシはどうも苦手です。
ストーリーの骨格は「フランダースの犬」の日本版でしたが、
主人公、草太と裕福な家庭の少女、早代との淡い初恋も描かれます。
これらは、「おくりびと」の脚本家、小山薫堂さんによるオリジナルらしいです。
映画はヨカッタです!やっぱり松岡作品は好きですね・・・
美しく淡々とした演出で、見終わった後も、じんわり余韻が残る感じです。
主人公の草太が、映画とわかっているけれど・・・とにかくかわいそうでした。
見ていた自分も含め、皆どうにかしてやりたいと思うでしょう。
時代は、昭和初期の雪深い村ですから、今の時代とは、掛け離れているのは
わかるけど、なんで?と思ってしまう。
でも、草太は世の中を恨むでもなく、美しい心を持ち続けるのです。
草太を演じたジャニーズJr.の森本慎太郎君の目が、とにかく綺麗で・・・
彼を起用した勝利ですね。
チビを演じた秋田犬も可愛いかったです。
よく訓練されているワンちゃんでした。
でも、フランダースの犬のようには、荷車を引っ張ってくれなくて・・・
人間の歩調に合わせるのが、タレント犬では精一杯なのかなぁ〜と思う。
心の中の邪念をリセットするにはピッタリな作品だろうなぁ〜
モヤモヤが晴れて、心が洗われるような感じでした。