湖のほとりで

サラ

2010年01月14日 21:17


本国イタリアで、2008年公開された映画です。
小さな村にある湖のほとりで発見された少女の美しい死体をめぐって
村人たちの人間模様が描かれます。
この深い人間ドラマは、その年のイタリアでの映画賞を独占したそうです。

ワタシは、ここまでの前ふりを知った上で観賞したのですが、想像してたものとは
チト違ってました。
ワタシは、犯人さがしのミステリーと、小さな村に暮らす人々の心の闇が
平行して暴かれといくのかなぁ〜と勝手に想像してたんです。
確かに、それなりに描かれてはいたけど、主軸は、その事件を担当した刑事の
心の葛藤だったと思います。
妻や娘との問題をかかえた刑事は、事件を捜査していく中で、自分を重ね合わせて
苦悩するのです。

ワタシ的には、どっちつかずと言うか・・・見終わった後も、な〜んかスッキリしない。
少女の死体のミステリーに比重を置いた方が、映画としては、
もっと面白くなったんじゃないかと思う。
冒頭シーンからの展開は面白くて、「こりゃいいわ!」と思ったんだけど
中盤あたりからは「う〜ん・・・」といった感じでした。
イジイジ苦悩するのを見るより、サスペンスが欲しかったのよね〜

でも、上質な人間ドラマには、まちがいないです。小粒の秀作だと思う。

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