シネマな毎日

本年度のアカデミー賞で、脚本賞を受賞した作品。
監督、脚本は、ケネス・ブラナー。
最近では、アガサ・クリスティーの「ナイル殺人事件」の監督と主演をされてます。

北アイルランド、ベルファスト出身のケネス監督が、自身の幼少期を投影した
自伝的ストーリーになってます。
だから、劇中の9歳の少年は、ケネス監督です。
自身の家族への愛と、故郷ベルファストへの深い愛が込められてました。
全編モノクロ映像にすることで、忘れられない記憶がノスタルジックに描かれます。

ワタシは前知識なしに見たのですが、この少年は、ベルファスト出身の監督に違いない！と
思いました。それくらい強い郷愁を感じました。

いい作品だったと思います。
英国・アイルランド出身の実力派キャストたちの競演も堪能出来ました。
ただ、娯楽作品ではないので、面白かった？という質問には困ります。
アイルランド紛争は習ったけど、宗教の違いで殺し合うなんて、日本人には理解しがたい。
だから、彼らの深い悲しみを理解するのが難しかったです。　　　　　　　　　（７８点）