2010年01月14日
湖のほとりで

本国イタリアで、2008年公開された映画です。
小さな村にある湖のほとりで発見された少女の美しい死体をめぐって
村人たちの人間模様が描かれます。
この深い人間ドラマは、その年のイタリアでの映画賞を独占したそうです。
ワタシは、ここまでの前ふりを知った上で観賞したのですが、想像してたものとは
チト違ってました。
ワタシは、犯人さがしのミステリーと、小さな村に暮らす人々の心の闇が
平行して暴かれといくのかなぁ〜と勝手に想像してたんです。
確かに、それなりに描かれてはいたけど、主軸は、その事件を担当した刑事の
心の葛藤だったと思います。
妻や娘との問題をかかえた刑事は、事件を捜査していく中で、自分を重ね合わせて
苦悩するのです。
ワタシ的には、どっちつかずと言うか・・・見終わった後も、な〜んかスッキリしない。
少女の死体のミステリーに比重を置いた方が、映画としては、
もっと面白くなったんじゃないかと思う。
冒頭シーンからの展開は面白くて、「こりゃいいわ!」と思ったんだけど
中盤あたりからは「う〜ん・・・」といった感じでした。
イジイジ苦悩するのを見るより、サスペンスが欲しかったのよね〜
でも、上質な人間ドラマには、まちがいないです。小粒の秀作だと思う。
2009年12月30日
アバター

「タイタニック」のジェームズ・キャメロン監督、12年ぶりの新作になります。
ストーリーも、キャメロン監督によるオリジナルものです。
主人公のジェイクは、元兵士。戦いで車椅子の身でしたが、研究者であった双子の兄が
亡くなった為、同じDNAを持つ彼が、アバター・プロジェクトに参加する事に・・・
地球から遠く離れた衛星パンドラに着いた彼は、自分の分身(アバター)を手に入れ
失った身体の自由を取り戻し、先住民ナヴィの中で暮らすようになります。
感激!驚き!素晴らしい体験でした!!!
「アバター」を見たのではなく、「アバター」を体験したと表現するのが正しいです。
途中から、自分もパンドラに居るような感覚になっちゃいました。
映画は、3Dだったので、専用のメガネをかけてでの観賞でした。
でも、そのメガネが結構重くて大変!ずっと片手で支えてました。
実は、3D映画は初めての体験。メガネが軽くなったら、もっと快適になると思います。
衛星パンドラの先住民ナヴィの生活は、共存と調和の世界。
深く美しい森に囲まれ、パンドラに生息する生命体すべてが繋がってるのです。
神秘的でした。でも、日本人には、この精神世界は理解しやすいと思う。
主人公ジェイクが、彼らの文化を理解し、共感を覚えてくる頃には
ワタシたち観客も、ナヴィの一員になってる。
だから、人間が侵略してくると、気持ちはナヴィだから敵と思って怒りが湧いてくる。
もう、2時間半はあっという間でした。
見終わった後も、まだパンドラに居たいと思った程です。
とにかくスゴイものを、キャメロン監督は作ってくれました。
今の技術より、はるか先を歩いているって感じで、皆がこの「アバター」をめざして
行くでしょう。昔「タイタニック」のCG技術をめざしたように・・・
そして、3D上映館も増えていくだろうし、メガネだって改良されるだろうし
映画産業の、すそのまで変わっていくと思う。
主人公ジェイクを演じたサム・ワーシントンは「ターミネーター4」で、すでに注目を
浴びた俳優さんですが、「アバター」でのキャスティングの方が先なのです。
つまり、キャメロン監督が無名だった彼を見つけたらしいです。
目が魅力的で、繊細さと優しさを感じます。でも身体はガッシリしててワイルド。
そのギャップが魅力的です。
オーストラリアから発掘された俳優さんは、ビッグになるから、彼もそうなると思う。
映画館でしか、ここまでバーチャル体験は出来ないと思います。
こんな素晴らしい体験は、めったに出来ません。オススメします!
2009年12月29日
カールじいさんの空飛ぶ家

「ファイディング・ニモ」のピクサースタジオ製作によるファンタジーになります。
公開は12月初めでしたが、その間に体調を崩したりで、やっと見る事が出来ました。
主人公は78歳のカールじいさん。
亡き妻との思い出の詰まった家と人生最後の旅に出るお話です。
現在に至るまでの思い出のシーンのくだりが素晴らしいです。
エリーと初めて会った日の事。
それから結婚に至るまでの日々。
結婚してから歳を重ねる日々。
そして、エリーの方が先に逝ってしまう・・・
観客はカールじいさんの想いをしっかりと受け取れるでしょう。
エリーとの思い出と共に、人生最後の旅に出ようと思った流れも自然なものでした。
と・・・ここまでは、よかった。
その旅に紛れ込んだ少年、いや、坊主と呼んでかまわない。
その彼の登場までは・・・
アメリカでは、こういったシーンに登場するキャラクターは、小太りでトロい。
あるいは、やせこけて、そばかすでトロい。
賢くもなく、ジャマばかりして、食い気だけはある。
足を引っ張るし、すぐ腹は減るし、うるさいしで、イライラしちゃいました。
子供さんも多かったのですが、いつもジャマをするので
「あぁ〜またぁ〜〜〜」と叫んでいる子もいました。
ワタシは大人だから、そんな事言えないけど、心の中では、拍手喝采!!!
でも、彼の登場によって、カールじいさんの旅は最後の旅にはならず
冒険の旅になるという・・・重要な役どころになってます。
ラストも、めでたし!めでたし!
みんなシアワセに暮らしたとさ!でした。
少年は、ウザかったけど、ストーリーはとてもいい話でした。
カールじいさんを通して、人生のラストを、どう過ごそうか考えさせられます。
2009年12月28日
のだめカンタービレ 最終楽章 前編

人気コミックの あの”のだめ”は、2006年にテレビドラマとして大ヒット。
その完結編が劇場版として登場です!
いやぁ〜面白かった!!!
ドラマのファンだった方も大満足だと思います。
”のだめ””千秋先輩”はもちろんのこと、キャストは全てドラマのままというのが
強みですね。
ヨーロッパロケも豪華版だし、クラシック音楽の素晴らしさも体験出来ます。
ギャグのテンポも絶妙で、相当笑っちゃいました!
今回は前編で、後編は4月に公開予定です。
二人の恋の行方が、どうなっちゃうのか・・・気になります。
ファミリーでも、デートムービーでも、お一人様でも、シーンを選ばない映画でした。
劇場版ならではのスケール感もあったので、オススメです。
2009年12月26日
スノープリンス 禁じられた恋のメロディ

監督が「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の松岡錠司監督という事で
見に行きました。
ストーリーは「フランダースの犬」の日本版という事で、結末も想像出来たのですが
松岡監督の美しく、淡々とした演出が好きなのです。
感動を盛り上げようとする演出をされる方は、ワタシはどうも苦手です。
ストーリーの骨格は「フランダースの犬」の日本版でしたが、
主人公、草太と裕福な家庭の少女、早代との淡い初恋も描かれます。
これらは、「おくりびと」の脚本家、小山薫堂さんによるオリジナルらしいです。
映画はヨカッタです!やっぱり松岡作品は好きですね・・・
美しく淡々とした演出で、見終わった後も、じんわり余韻が残る感じです。
主人公の草太が、映画とわかっているけれど・・・とにかくかわいそうでした。
見ていた自分も含め、皆どうにかしてやりたいと思うでしょう。
時代は、昭和初期の雪深い村ですから、今の時代とは、掛け離れているのは
わかるけど、なんで?と思ってしまう。
でも、草太は世の中を恨むでもなく、美しい心を持ち続けるのです。
草太を演じたジャニーズJr.の森本慎太郎君の目が、とにかく綺麗で・・・
彼を起用した勝利ですね。
チビを演じた秋田犬も可愛いかったです。
よく訓練されているワンちゃんでした。
でも、フランダースの犬のようには、荷車を引っ張ってくれなくて・・・
人間の歩調に合わせるのが、タレント犬では精一杯なのかなぁ〜と思う。
心の中の邪念をリセットするにはピッタリな作品だろうなぁ〜
モヤモヤが晴れて、心が洗われるような感じでした。

2009年12月26日
アンヴィル!〜夢を諦めきれない男たち〜

「ターミナル」の脚本を手掛けた、サーシャ・ガバシ監督によるドキュメンタリーです。
ドキュメンタリーは、あまり好きなジャンルではないけど
コレは見る前から、胸を熱くさせてくれるストーリーでした。
直感で、コレは見なきゃ!と・・・
だって、50歳を過ぎても、まだヘビィメタバンドをやってるオッちゃん2人の
お話ですもん!
1982年にアルバムをリリースした「アンヴィル」というバンド。
その後ブレイクしたバンドに大きな影響を与えたのに、当の彼らだけは売れないまま・・・
地元でしがない仕事をしながら、彼らが今もバンド活動を続ける姿を追った
ドキュメンタリーです。
映画は感動しちゃいました!目頭が熱くなるお話です!
リップスとロブの心の絆に・・・
2人を見守ってきた家族の思いに・・・
そして、2人のバンドへの熱い思いに・・・
「夢を諦めきれない」じゃなくて「夢を諦めない」その姿に心が熱くなりました!
サーシャ・ガバシ監督による構成も上手かったと思う。
ムダな部分もなかったし、彼らの思いも伝えてる。
上映時間も80分ぐらいでコンパクトです。
「アンヴィル」のニューアルバムは、10月21日にソニーミュージックより
リリースされてます。
へヴィメタは好きじゃなかったけど、劇中の音楽はヨカッタんで、
CD買ってみよっかなぁ〜と思ってます。
彼らには、絶対ビックになってほしいです!
ドラマーのロブは、物静かで知的な感じ。
ボーカル&ギターのリップスは、やんちゃ坊主って感じ。
長く同じ事を続けている事が、彼らの大きな強みです。
「アンヴィル」応援してます!!!映画もオススメです!
2009年12月24日
レイトン教授と永遠の歌姫

ニンテンドーDS用ゲーム「レイトン教授」シリーズの映画化です。
冒頭、このシリーズの説明や、簡単なキャラクター紹介があるので
予備知識がない人でも、すんなりとストーリーに入ってゆけると思います。
劇場版では、レイトン教授とルーク少年が初めて挑んだ冒険旅行のエピソードが
回想録の形で描かれます。
面白かったです!
子供向けのアニメのように思われがちですが、なんのなんの・・・大人でも十分に
楽しめる内容でした。
ただ絵だけは好きになれなかったんだけど・・・
ハリウッドが描く人間の絵よりはマシって言うか・・・
日本的で馴染めたかなぁ〜と思う。
映画は、ナゾトキの面白さと、人間の究極の欲望である「永遠の命」にまつわる
ストーリーの面白さがあります。
子供よりも、大人の方が、より深く楽しめるかもしれません。
声優さんも、ゲーム版と同じで、大泉洋さんと堀北真希さんが担当してます。
堀北さんは、何をやっても上手いなぁ〜と、いつも感心しちゃう。
歌姫ジェニス役は、水樹奈々さん。
声優として、とても有名な方だし、歌手としてCDも出されてます。
美しい方だし、神様は全てを与えてるって、思っちゃいます!
ファミリー向けの映画として、オススメです!
ちゃっかり、お父さん、お母さんも楽しんじゃって下さい。
2009年12月20日
パブリック・エネミーズ

「コラテラル」「マイアミ・バイス」のマイケル・マン監督の最新作。
そして、そして愛しのジョニー・デップ様主演です!
大恐慌時代に実在した銀行強盗ジョン・デリンジャー。
金は金持ちから奪い、仲間を大切にし、無用な人殺しはせず、
投獄されても見事に脱走する。独自の犯罪美学を貫く彼に、人々は魅了されます。
FBIは「社会の敵=パブリック・エミリーズ」第1号として指名手配するのだが・・・
ジョニー・デップが、めちゃくちゃカッコイイです!ヨカッタわぁ〜〜〜
ストーリーは、アクションものの要素はあるけど、一つを選ぶとしたら・・・
ラブストーリーになると思う。
運命の女性ビリーに出会い、一目惚れをして、ストレートに愛の告白。
彼女を連れて、逃亡する事になります。
もう、あんな風に迫られたら、誰でもコロリ!でしょ!
実在したデリンジャーもイケメンでね・・・絶対コロリよね・・・
女性だったら、あんな情熱で迫られるのは夢ってもんです!
実は公開日の10日前に試写会で見れたラッキーなワタシです!
こんないい映画の試写会が当たるなんて、来年の運まで持って行かれたかも・・・と
心配してしまう(笑)
ワタシの胸の中で大事に温めすぎて、レビューが遅すぎて申し訳ないです。
愛されるビリーの役を演じたのは、マリオン・コティヤールという女優さん。
前作ではエディット・ピアフ役をやって、歌も上手かったです。
今作の方が、綺麗で魅力的でした。
だって、ジョニーの相手役だもん!
女性の見る目は厳しいだろうし、プレッシャーよね。
ワタシ的には、マリオン嬢でヨカッタなぁ〜と思う。
あと忘れちゃいそうになるんだけど、凄腕のFBIの捜査官役で
クリスチャン・ベールも出てます。
でもね、主役級の大物が出ちゃうと、そっちの方もお粗末に出来ないから
ゴチャゴチャしちゃうのよね・・・
もっとデリンジャーとビリーのラブストーリーの比重を大きくしてほしかったと思う。
二人が、なぜそこまで惹かれ合ったのか?
そこら辺を、もっと掘り下げてほしかったです。
マイケル監督なのでアクションシーンも決まってるし、テンポがとにかく心地いいです!
ずっと、ジョニー様を見れるシアワセな1本!
それも、メイクなしの素のジョニー様!
男性の方でも楽しめるストーリーだと思う。
文句はない事はないんだけど、満足度は高いからオススメします!
2009年12月17日
パイレーツ・ロック

「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス監督の最新作です。
監督自身の幼少期の思い出からインスパイアされた作品だそうです。
本作の中にも、ある少年が枕の下に隠したラジオで海賊放送を聞いているシーンが
出てきます。多分、この少年が監督自身だったのでしょう。
映画は、ノリノリで最後まで突っ走ってくれます。
見終わったら「はて?何だっけ?」と思っちゃうんだけど・・・
「ロックンロールだぜ!イェ〜イェ〜」で、まっいいか!後味もスッキリだったし・・・
でも、どうせパッパラパーで、やるんだったら、カール青年の成長物語とか、
父親との再会とか、雑音入れなくてもよかったのに・・・と思う。
カール青年のイケイケママまで登場させたのも、イェ〜イェ〜のノリみたいだし・・・
雑音を大音響のロックで消されてしまうくらいなら、始めからガンガンロックの
お祭りで、ヨカッタんじゃないかな〜と思ったりもする。
でもね・・・不思議と雑音が許せちゃうのよね・・・
リチャード監督のまとめ方が上手いんだろうな〜
結局は「ロックンロールだぜ!イェ〜イェ〜」で、しっくりまとまっちゃう。
俳優さんも個性的な方ばかりで楽しめます。
ワタシ的に盛り上がったのは、イケメンDJ役で、トム・ウィズダムが出てた事。
「300 スリーハンドレッド」に出てて、最後に首が飛んじゃったシーンが
忘れられないのよねぇ〜彼はホントカッコイイわぁ〜♪
女子だったら、60年代のポップな衣装も、ゴキゲンだと思う。
聴いて、見て、楽しめる映画ですので、オススメです!
一つ残念だったのは、ブリティッシュ・ロックと言えば、ビートルズなのに・・・
ビートルズの曲が、一曲も流れなかった事。
いろいろと大人の事情で、無理だったんでしょうね・・・
2009年12月13日
トワイライト・サーガ/ニュームーン

待ちに待った「トワイライト〜初恋〜」の続編です。
美しいヴァンパイア、エドワードと人間の少女ベラとの禁断の恋の物語。
ワタシも、全世界の熱狂的ファンの一人になっちゃいました。
レビューが遅れましたが、公開日の1番上映で観賞。
しばらくは、その余韻に浸ってましたが、レビュー遅すぎですね・・・
今回はスケールが大きくて、新たな種族が絡んできます。
最古のヴァンパイア族の”ヴォルトゥーリ”
ダコタ・ファニングが、その一族の一人で出てて、見違える程、大きくなってて
オドロいちゃいました!これから、ますます美しくなりそう・・・
ヴァンパイア族と敵対するのが、キラユーテ族。
ヴァンパイアと接近する事で、狼の遺伝子が覚醒。巨大な狼に変身するのです。
ベラの幼なじみだったジェイコブは、そのキラユーテ族の末裔だったものだから
ベラが、襲われた時、ジェイコブが狼に変身して助けちゃうのよね〜
ベラを愛する二人の男性、エドワードとジェイコブ。
二人共、人間じゃないのよね・・・ヴァンパイアと狼だもん。
それも、敵対する種族ときたもんだ。
とにかく、2作目もドラマチックな展開でした!
1作目は女性監督さんで、2作目は「ライラの冒険」のクリス・ワイツ監督。
全体的な雰囲気は変わってなくて、ホッとしたけど、
エドワードを魅力的に撮っていたのは、やっぱり女性監督さんだったと思う。
少女マンガのようなキュンキュンは、男性にはムリよね・・・
最終章になる3作目は、デヴィット・スレイド監督で来年公開予定です。
エドワードとジェイコブが闘わないといけないんだろうな・・・
いくつになっても、少女マンガの世界は呼び起こされるってもんです。
「所詮、映画でしょ!」な〜んて言う野暮な男子には、わからないだろうな・・・
美しいエドワードと、ワイルドで優しいジェイコブ・・・
女子の皆さま、選ぶならどっち?
2009年12月06日
ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

「キサラギ」の佐藤祐市監督の最新作です。
高校の時にイジメにあい、高校中退。それから8年間のニート生活。
母の突然の死をキッカケに、就職活動。
情報処理の国家資格を持ってはいるが、どこも中卒を雇ってくれるところはいません。
そして、やっと拾ってくれる会社があったけれど、そこはブラック会社だった・・・
「2ちゃんねる」の書き込みによって、ネット上で話題になり、書籍化。
これは実話を元に作られた映画です。
コレは面白かった!!!
そして、意外にもマジメなお話で、共感出来る部分も多く、プチ感動でした。
現実の辛さから逃げてばかりいた主人公が自分を変えたいと強く願い、
ひたむきに頑張るのです。
今の不況時代、職に就くのも大変だし、職に就けても、そこで生き残っていくのも大変。
ニートだった自分の幻影を振り払ったラストシーンの一言に、ジ〜ンときちゃった!
と、言っても、説教じみたり、お堅い映画ではなく、遊びゴコロは満載!
アニメは出てくるし、三国志も出てくる。
個性的なキャラに笑えちゃうしで、とても面白いです。コメディー映画でもある。
脚本は「ROOKIES−卒業」を担当した、いずみ吉紘さんという方でした。
佐藤監督の演出も、テンポよく、まとめてくれてます。
遊びゴコロと、マジメなメッセージを込めた映画です。
ただ、ヘラヘラ笑って、おしまい!って映画じゃない。
ワタシ的には、オススメします!
エンドロールが終わったのち、スペシャルゲスト?が登場しますので
明るくなるまで、席を立たないように・・・
2009年12月06日
2012

ローランド・エメリッヒ監督の最新作です。
1996年の「インデペンデンス・ディ」以降は、天地災害ものの監督として
知られてます。2004年の「デイ・アフター・トゥモロー」も有名ですね。
その他、どの作品も、CGを使った大作ばかりです。
予告編だけでも、大迫力!!!
テレビCMで見て、わざわざ劇場に足をはこばれる方も多いようです。
この映画はズバリ!映画館で見てほしい映画です!
DVDで見たら、このスゴイ迫力が半減しちゃう!
とにかく、地震、津波といった天地災害のシーンがスゴイのです。
CGの素晴らしさは、超一級品!!!
上映時間は、2時間半ありますが、危機を乗り越えたら、次の危機が降りかかり・・・
と、いった感じで、集中して見入ってしまうので、あっという間でした。
パニック映画における人間ドラマは希薄ですが、単純にCGを堪能する目的で見れば
大満足の作品です!
是非、是非、どうせ見るなら劇場で!
2009年12月06日
クヒオ大佐

彼の名は”ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐”
アメリカ人になりすまし、あの手この手で女性を騙し、
推定1億円を騙し取った結婚詐欺師。
本当に、こんな人が実在してたなんて・・・オドロキです!
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の吉田大八監督の最新作になります。
キャストにも魅力を感じてたので、ぜひ見なきゃ!と、思ってました。
クヒオ大佐を堺雅人さんが演じ、「愛のむきだし」の満島ひかりや、安藤サクラも
出てます。
ストーリーは、クヒオ大佐がタイプの違う3人の女性を同時進行で騙そうとするお話。
でも、そこには女性の悲しい性が描かれており、見てて痛々しいシーンもありました。
シンプルなお話ですけど、なかなか面白かったです!
でも、ワタシ的には、DVD観賞でもヨカッタかなぁ〜〜〜
まあ、その理由って言うのが、堺雅人がカッコよくなかったから・・・
やっぱ、ワタシの心も、奪ってくれなきゃ!(笑)
3人の女性の前では、颯爽としてカッコよく振る舞うんだけど
その裏の、セコくて、情けない部分も見てしまう観客のワタシには
恋心も醒めてしまうってもんです。
母性本能をくすぐる部分もなかったしねぇ〜
あたりめ〜だろ!と、お叱りを受けても、イマイチ盛り上がらなかったワタシでした。
今日のレビューは、観賞記録のみと、いうことで・・・・
2009年12月04日
理想の彼氏

世の中、年下ブームなのかしらん?
「あなたは私の婿になる」の記憶も新しいのに、今度はもっとヘビーな設定!
前回は40歳独身×28歳でしたが、今回は40歳バツイチ+子供2人×24歳です。
ムリムリ、ありえな〜い設定だったんだけど・・・
なぜか自然な流れで、嫌味がなかったです。
だけど、予想通りの現実的な結末を迎えちゃいます。
この展開も、リアルで共感を持てました。
でも、でも、そこからの10分間で盛り上がるんですヨ!
それぞれの人生って変わってゆきます。
違った状況で出会ったら、また違う未来が待ってるもんだなぁ〜と思う。
ラストシーンで、そっと握りあう手。ニクイ演出ですよね。
ワタシまで、幸せな気分になりました。
ドタバタラブコメ、あるいは、ラブファンタジーかと思ってたら、違ってました。
意外と?心が動かされて、大満足しちゃった映画です!
主人公を演じたキャサリン・ゼタ=ジョーンズは、とてもステキでした。
年下の彼を演じたジャスティン・バーサは「ナショナル・トレジャー」で活躍して
注目を集めた俳優さんです。
頑張ってる女性の方々に、見てもらいたい映画かな〜
後味がよい映画なので、元気のない時でも大丈夫!気楽に見れます!
2009年11月30日
イングロリアス・バスターズ

「キル・ビル」のクエンティン・タランティーノ監督の最新作です。
面白くなかったら、返金します!とまで言い切ったタランちゃん。
うん!うん!大丈夫!面白かったですヨ!ワタシ、あなたが大好きです!
タランちゃんらしく、バッサ!バッサ!と、やってくれてます。
でも、いつもよりは、アクは薄まってるんですよね。
そこが物足りないと感じる方もいると思うけど・・・
ワタシは、より多くの人に楽しんでもらえる作品になったので、ヨカッタと思う。
ストーリーは5部編成になってて、ラストでそれぞれのパートが絡み合うといった感じ。
でも、ストーリーの中核は、両親を殺されたユダヤ人のショシャナの復讐劇です。
この”復讐劇”というのが、タランちゃんらしい。
俳優さんたちも超豪華!
ナチス狩りをするバスターズのボスを演じるのが、ブラッド・ピット。
主役のように書かれているけど、群像劇の中の一人といった感じです。
でも、ラストシーンだけを考えたら、主人公かな〜
主人公は死なないからね(笑)
ショシャナを演じたのは、メラニー・ロラン。
フランスでは監督業もこなす女優さんです。
あとは、ユダヤ・ハンター、ランダ大佐を演じたクリストフ・ヴァルツ。
この人、凄いです!ブラッドピットを食っちゃってました。
多分、今年のアカデミー賞の助演賞を取ると思うな・・・
他に印象に残っているのは、ダニエル・ブリュール。
「グッバイ、レーニン!」の青年と言ったらわかるかな〜
ラストの豹変ぶりには、オドロいちゃったな・・・
2時間半の映画でしたが、あっという間でした。
ワタシ的には、大満足しちゃった作品です!
タランちゃんの強い毒気が好みの方には、イマイチかもしれないけど、
ストーリー構成も面白いし、タランちゃんらしいところも健在でした。
フツーの観客も、タランちゃんファンも楽しめるバランスのとれた作品だと思う。
今までは、オススメする人を選んでたけど、今回は考えなくていいから、楽(笑)
2009年11月29日
曲がれ!スプーン

2005年に公開された「サマータイムマシン・ブルース」
劇場で見た時は、そのストーリー構成に感激してしまいました。
知る人ぞ知る傑作です!
でもね・・・公開当時はヒットまではいかなかったと思う。
ワタシが見た時も観客はまばらで、すぐに終了してしまいました。
なんで、こんなに面白いのに!なんで〜〜〜と思ったものです。
当時、瑛太の初主演映画という事で注目されてはいたんですがね〜
DVDが発売されてからですヨ・・・映画通をじわじわ魅了していって・・・
知る人ぞ知る傑作になったのは・・・
もし、見られてない方がいましたら、必見ですゾ!
「サマータイムマシン・ブルース」でタッグを組んだ劇団「ヨーロッパ企画」の
劇作家、上田誠と本広克行監督が、再び集結して作ったのが、この作品。
長澤まさみが主演という事で、不安だったけど、とりあえず公演日に期待を込めて観賞!
さてさて感想ですが・・・とりあえずは面白かった!フツーに楽しめる映画です!
でも、この消化不良は何なんだぁ〜〜〜〜〜
う〜ん・・・題材が舞台向きだね・・・映画向きじゃない。
劇団「ヨーロッパ企画」の舞台で見たら、もっと笑えたと思う。
レベルからいくと、サマータイム以下。
サマータイムを越えるのは、至難の技だと思うけど、同レベル近くまでは
行ってほしかったな・・・
見る目的が長澤まさみファンだったら、大満足だろうと思うけど・・・
だって、こんなフツーの可愛い子を演じるのは、めずらしいんだもん!
こっちの路線に変えた方が、女性ファンが増えていいと思うな。
女の子で長澤まさみファンの人、ワタシは今だに会った事ないから・・・
今回の役も上野樹里がやってくれたら、もっと笑えたと思うけど・・・
本物のエスパー達が、毎年イヴの夜、とある喫茶店に集い、パーティーを開きます。
エスパーの面々を演じるのは小劇団に所属する個性的な俳優さんばかり。
劇中の、いろんな小ネタは、少しマニアックかも・・・
「UDON」つながりだったり「サマータイムマシン」つながりだったり・・・
この作品を作ったスタッフ達が楽しんでるなぁ〜と思いました。
ストーリーは、大人のファンタジーかな〜
軽く楽しめる作品です。
ところで、あなたはサンタさんを信じてますか?
ワタシは、プレゼントはもらえないけど、マジで信じてます!

2009年11月23日
プール

舞台は、タイの第2の都市チェンマイ。とても美しい街ですね。
映画の中で写し出される風景は、どれも目がさめるような美しさでした。
ストーリーは、4年前にチェンマイのゲストハウスで働き始めた母を
娘のさよが大学の卒業旅行で訪れるところから始まります。
そこには、オーナーの菊子と、従業員の市尾、タイ人のビーという少年がいて
楽しそうに暮らしています。
自分を置き去りにした母が、少年の母親がわりになっている事がショックで
怒りを感じるさよ・・・
母と菊子、市尾とビーそして、さよの5人による6日間のお話です。
監督さんが違うのですが、「めがね」という映画のような
ユル系の、ほのぼのとした映画でした。
こんな生き方に憧れてるけど、現実のしがらみや、そんな勇気のないワタシからすると
”大人の為のおとぎ話”です。
自分が好きと思った事をして、好きな場所で暮らして、好きな人と一緒にいる・・・
まさに、天国だろうなぁ〜と思う。
映画を見ている間は、現実逃避出来ちゃう。
でも、100%同じ事は出来なくても、ほんの少し5%でも自分に無理をせずに
生きていけたらなって思う。
原作は漫画家、桜沢エリカさんが、映画化を前提に書き上げた新作です。
脚本と監督は、大森美香。
脚本家としては、超有名な方で、ヒットドラマはもちろんのこと、
映画「デトロイト・メタル・シティ」もそうです。最近ものでは「カイジ」ですね。
長編ものとしては、デビュー作になるそうです。
日本から来た娘のさよが、ワタシたちの感覚に1番近いと思う。
ケータイのない世界で、のんびり自由に生きている人たちに触れ合う中で
少しずつ変わっていくさよ。
それは母と繋がってる遺伝子によるところが大きいでしょう。
それに気付き、母の生き方を受け入れます。
映画は、ロングショットも多いし、歌のシーンではフルコーラス流れます。
スローすぎて、退屈される方もいるかもしれません。
のんびり、ゆったり時間の流れを楽しみながら見る映画です。
劇中、美味しそうなお料理も沢山出てきます。
2009年11月22日
笑う警官

北海道警察で起きた、ある汚職事件を元に書かれた同名小説の映画化です。
原作者、佐々木譲の道警シリーズ第1弾の「笑う警官」は、汚職を闇に葬ろうとする
警察組織VS真実を突き止めようとする警官たちの攻防戦を描いた社会派ドラマです。
良くも悪くも角川春樹節、全開の映画でした。
セリフ回しも演出も角川節。映像も昔の雰囲気でした。
なんと、11年ぶりに監督業をされたそうです。
今の映画を見慣れていると、ピントを合わせるのに戸惑ってしまったけど・・・
作品は面白かったし、ヨカッタです!
”良くも悪くも角川春樹節”ですけど、良い方に転がってると思う。
原作が、社会派サスペンスという重い題材なので、
角川春樹節が、しっくり馴染んでました。
ストーリーも、「エッ!この人も裏切り者?」といった展開で先が読めません。
主人公、佐伯も正義感だけでやっているワケではなく、屈折した内面も描かれていて
人間ドラマの面白さもあります。
主演の大森南朋さんが、素晴らしいですね〜
まだチョイ役の時から、大森さんの事は覚えてて、役柄によって雰囲気が変わる
俳優さんでした。汚れ役も、純粋な役も出来る方です。
男性の方々の方が、満足度は高いとは思います。
女性の方は、大森さんの男の色気をお楽しみいただけるかな〜ワタシはメロメロ(笑)
余談ですが、ラストシーンは韓国映画のようでした。
実際には有り得ない、幸せな夢のような世界です。
戸惑っちゃう人もいるかもしれませんが・・・軽く流していいかと思います。
2009年11月20日
私は猫ストーカー

イラストレーター浅生ハルミンの同名エッセイの映画化です。
監督は、脚本家として有名な方で、NHKの「中学生日記」や
最近の映画では「のんちゃんのり弁」を担当されてます。
この作品で、めでたく監督デビューされたそうです。
猫が好きで好きでたまらな〜い、そんな猫を愛する人たちの為の映画でした。
反対に猫に興味のない方には、かったるい、つまんない映画だろうなぁ〜と思う。
でもでも猫好きの人しか、この映画を見に行こうと思ったりはしないハズ!
映画を楽しむと同時に、今この劇場で一緒に見てる人は、
ワタシと同じ猫大好き人間なんだぁ・・・という嬉しさっていうか・・・
連帯感っていうか・・・な〜んか居心地のいい空間を堪能しちゃいました。
背広を着た厳ついあのおっちゃんも、猫ラブなんだぁ〜と思うと、
自然と、ニヤッとしてしまいます。
主人公、ハルの後ろ姿をカメラが追っかけます。
出演している猫たちのうち俳優猫は、チビトム役のタラオ君だけ。
あとは、その街に住む家猫&野良猫たちです。
猫仙人のおじいちゃんの話も猫好きにとっては感動話。
猫が、のんびり暮らせる街は、人間にとっても、居心地のいい街だと思うのです。
猫には境界線がなくて、敷地から、その隣の敷地へと自由に歩いていきます。
境界線は人間が決めたものです。
傲慢さに気付いたり、ルーズさを許せるような寛容さが今はなくなってると思う。
猫を愛する皆さま!まったり、ほっこり、のんびり、猫時間を持てる映画ですヨ〜〜〜
2009年11月12日
セントアンナの奇跡

「マルコムX」「25時」のスパイク・リー監督の最新作です。
舞台は、現在のアメリカと過去のイタリアに分かれます。
二つの時代を結んだのは、春の女神の彫刻の頭部と一人の少年。
第2次世界大戦下のイタリアでは、ナチスドイツ対アメリカ、
そしてファシズム体制に抵抗するパルチザンが入り乱れてました。
ナチスドイツとの最前線で戦っていたのは、黒人部隊。
主人公のヘクターと仲間3人は、戦いのさなかに1人の少年を助けた為に、
敵陣で孤立してしまうのですが・・・
素晴らしい人間ドラマでした。
2時間40分の長丁場ですが、時間を忘れてしまう映画です。
ストーリーに入り込んでしまうので、あっという間でした。
ラストは、あの「ショーシャンクの空に」のラストのようです。
青い海と白い砂浜。再会を果たす二人。
再び出会えたのは、まさに女神による奇跡のように感じました。
当時の黒人部隊は実験的なもので、それで上手くゆけば、危険な最前線に
投入するつもりだったようです。
母国アメリカでは、差別を受けていた彼ら黒人が、
異国イタリアでは、一人の人間として扱ってもらえる。
4人の兵士たちが、不思議な開放感を感じるあたりも、よく描かれてます。
戦争という極限状態の時でも、良心や信仰を忘れない事の大切さも描かれてました。
脚本も素晴らしいし、スパイク・リー監督の観客を引き込んでゆく演出も素晴らしい!
大都市での上映では高評価の作品だったので、心待ちにしてた作品でした。
期待通りの素晴らしい作品です!コレは、オススメします!
2009年11月07日
風が強く吹いている

直木賞作家である三浦しをんの同名小説の映画化です。
監督は、本作で監督デビューを果たした大森寿美男。
元々は脚本家として有名な方で、最近では、あの日航機事故を扱った映画
「クライマーズ・ハイ」を手掛けられてます。
映画はヨカッタです!悪くはありません。
な〜んか言葉を濁した感じで、ハッキリしろよ!と、ツッコまれそうですが・・・
いい映画だと思うけど、何か物足りなかった・・・
スパイスが足らないというか・・・
もっとインパクトが欲しいというか・・・
前半は、箱根駅伝を目指して、猛練習をするまでを描いてて
後半は、箱根駅伝の生中継といった感じ。
なんせ10人でタスキを繋いでいくので、時間がかかります。
マラソン自体が、トラック競技のように、そんなに盛り上がりがあるワケではないので
どうしても淡々となってしまいます。
見終わった後の後味はよくって、すがすがしい「そよ風が吹いている」状態でした。
でも中には、そよ風を感じない人だって、いると思う。
フツーのスポ根ものとは違ってたと思うし、寄せ集めの10人それぞれの個性が
ひとつの目標に向かってゆく過程を描いていたと思う。
メンバー10人の個性は、よく描かれていて、特にリーダーのハイジは素敵でした。
ハイジの言う通りについていけば、絶対出来そうな気になってしまう。
不可能な事なんてない!と思えてくるし、傍にいたら頑張れちゃう!
魅力たっぷりなハイジを演じたのは、小出恵介さん。上手かったです。
天才ランナー、カケルを演じたのは、林遣都。
走り方が、本物でした。フォームはきれいだし、とにかく速い!
この二人の素晴らしい演技を見れただけでも、見てヨカッタと思う。
二人以外にも、イケメンさんが出てたし、ワタシとしては、満足!(笑)
世代を選ばない映画だったので、ファミリーで見るには、オススメです。
それと、年配の方々のウケもいいと思います。
丁寧に作られてますし、好感の持てる作品でした。
2009年11月06日
沈まぬ太陽

「白い巨塔」「華麗なる一族」など、数々の長編小説を手掛ける山崎豊子の同名小説の
映画化です。
上映時間は約3時間半の長丁場の映画ですが、途中に10分間のトイレ休憩が入るので
全く苦痛を感じずに見る事が出来ました。
ワタシが見た日は、サービスデーだったので、ほとんど満席状態。
でも、皆さんマナーが良くって、集中して見る事が出来ました。
最近では1番キモチよく見れたかも・・・ホントにラッキーだったなぁ〜と思う。
休憩が入る映画って、6時間のイタリア映画「輝ける青春」以来でした。
3時間以上になると休憩を入れた方が無理がなくて正解ですね。
高齢化社会を考えると、こういった配慮は必要に迫られてくるでしょうね・・・
話がそれちゃいましたが、映画は重厚で壮大なスケールでした。
面白かったですねぇ〜
途中でダレたりする事もなく、どっぷりストーリーの中に入っていけました。
主人公は労働組合の委員会だった為に、左遷され長い不遇の時代を送ります。
やっと本社に戻ってからも、辛い仕事を押し付けられます。
でも、自らの信念を貫き通し、絶対そこから逃げなかった。
主人公の凛とした姿に感動しちゃいました。
フツーの者には真似出来ない事だと思う。
主人公を演じたのが渡辺謙さん。威厳があって、素晴らしい俳優さんです。
スケールの大きな作品にも負けない存在感を持っている。
彼以外は、この役柄をここまでやれないと思いました。
ワタシが会社勤めを始めたばかりの頃、先輩から言われた言葉があります。
会社の中のひとりひとりは歯車の一つ。
それがなくなっても、新しい換えは、沢山ある。
新しいものは、始めはガタガタするけど、すぐに馴染んで、前と変わらない。
会社の為に、そんなに一生懸命やる事ないのよ。
あなたがいなくなっても、会社は回っていくんだから・・・
でも、たとえ使い捨ての歯車のひとつでも、頑張らないと、
自分の椅子は、なくなっちゃうし・・・
会社では、出る釘は叩かれ、組織の中で、生きてゆくのは大変です。
サラリーマンの方々にとっては、この映画は胸に迫ってくるものがあると思う。
企業と政治家との癒着、政界汚職、企業内での権力争い・・・
ドロドロした部分を、よくぞここまで、描いてくれたなぁ〜と思います。
タブーの分野だもんね・・・パッシングあったと思うな・・・
社会派ドラマでもあり、一人の男の生きざまを描く人間ドラマでもあります。
素晴らしい大作でした。オススメします。
2009年11月03日
きみがぼくを見つけた日

原作は「トラベラーズ・ワイフ」
時空をさまよう男、ヘンリーと運命的な恋に落ちたクレアとのラブストーリー。
全米では、ベストセラーになった純愛小説です。
映画は、ヨカッタです!素敵なお話でした!
ラブストーリーでもあるし、ファンタジーでもある・・・
ワタシは、こんな作品好きなんだよなぁ〜
いわゆる王道のラブストーリーではなくて、新鮮なものでした。
時空を行ったり来たりするので、時間軸が関わってくるのですが、
頭が混乱する事もなかったです。
脚本が上手いなぁ〜と感心しました。
後になって知ったのは脚本家が、あの「ゴースト/ニューヨークの幻」の方でした。
どうりで、そっか〜とナットクしたんですが・・・
そして、ブラッド・ピットが製作に加わっています。
クレアを演じたレイチェル・マクアダムスが可愛くて、綺麗で・・・
「きみに読む物語」のヒロインだった女優さんです。
日本人の好みにもピッタリじゃないかな・・・
クレアの少女時代を演じた女の子も可愛いかったです。
そして、ヘンリー役は、なんとエリック・バナ。
アクションものや時代もののイメージだから、誰もが驚いたと思うな・・・
ワタシも見るまでは、不安だったけど、見てみると違和感も感じず、
なかなかヨカッタです!
王道のラブストーリーでなかったから・・・というの理由のような気がする。
ヘンリーとクレアは、普通のカップルよりも一緒に過ごせる時間は短い。
でも、とても愛し合ってるのがわかるから切なかったです。
運命の人に出会えるなんて、素晴らしい事ですもん!
出会えるのは、奇跡に近いと思う。
ラブストーリーだけど、ファンタジーだし、サスペンスだし・・・
面白く、新鮮で、切ない。
ワタシ的には、オススメ作品です。
ラストの終わり方も、希望があって、好きでした。
2009年11月03日
女の子ものがたり

原作は漫画家、西原理恵子さんの自伝的な作品です。
スランプに落ちて自堕落な生活を送る漫画家の主人公が、新米編集者のキツイ一言が
キッカケで、自分の少女時代を思い出します。
そこには、二人の友達との思い出が詰まってました。
大人になった主人公を演じるのは深津絵里さんですが、
3分の2くらいは、少女時代の回想シーンです。
高校時代を演じたのが、大後寿々花さん。
インパクトからいくと、彼女がメインに感じました。
辛口になっちゃうけど、映画はまあまあかな〜
ワタシ的には、DVD観賞で十分かなぁ〜と思った。
”すべての女の子を元気にするノスタルジックストーリー”
この売り文句は当てはまらないと思う。コレを見て元気にはならないもん!
私的な物語に当たると思う。
でも、昔とっても仲がよかった友達と、突然ケンカ別れをしちゃって
それが、ずっと心残りだったりとか・・・
主人公と、何かリンクする思い出があったとしたら・・・
心の中にストンとハマッちゃう映画になるだろうな〜とは思う。
昔の仲良し3人組は、お互い辛い境遇の傷をなめあう事で繋がってるように感じたし、
すべての女の子に共通するようなパターンじゃなかった。
そして、どんぐりの背くらべのような中でも、お互い妬みや憧れのようなものがある。
この陰険さが嫌だったな〜
女の子同士の友情って、こんなもんだけじゃないゾ!!!
もっと違うパターンは沢山あるんだから!
この拒絶反応が、ワタシが辛口になった理由のひとつのような気がする。
だから、私的な物語だと思う。そう思ったら腹も立たない。
ストーリーも少女時代から現在36歳の主人公までの間がすっぽり抜けてて、
しっくりこなかった。説得力も欠けちゃう。
いつ頃、少女時代を封印してしまったのか?コレって大事だと思うんだけど・・・
回想シーンが長すぎです・・・全体の半分くらいにしてもらわないと・・・
ワタシのように、元気にしてもらおう!な〜んて思って見ると、失敗しちゃうんで(笑)
な〜にも考えずに行くと、それなりに楽しめるとは思う。
2009年11月02日
マイケル・ジャクソン THIS IS IT

幻となったロンドン公演”THIS IS IT”
この作品は、何時間にも及ぶコンサートのリハーサル映像を編集して作られた
ドキュメンタリーです。
世界同時公開日の10月28日に観賞しました。もちろん満席!
そして、見終わった後、拍手が起こったんです!
試写会の時に、1度、経験した事があったけど、な〜んか感動してしまって
胸がジ〜ンと、なっちゃいました。
世界中の、いろんな所で見た人たちとも、心が一つになったような気分だった。
映画はマイケルのダンスと歌が、ほとんどでした。
その他は、バックダンサーやスタッフのインタビューが少し入ってます。
もぉ〜素晴らしくって、背中がゾクゾクしました。
他にも ブラボーとか、トレビアンとか、思い付く言葉を言いたい!
マイケルは、PVでしか見た事がなくて、こんなに多くのマイケルを見るのは初めて・・・
彼は、優しくて、謙虚で、プロに徹していた人だと感じました。
そして、自然破壊を止めて、地球を救うメッセージをロンドン公演で
伝えたかったんだなぁ〜と思う。
でも、もうこの世には、もういない人なんですよね・・・かなしい・・・
こんな素晴らしい才能が消えてしまったなんて・・・残念です。
ドキュメンタリー映画を見たというより、コンサートを見に行ったような感じでした。
帰ってきた夜は、コーフン状態で、なかなか寝れなくて、スリラーのまね事を
してました。なんか無性に踊りたかった!
あと一週間で終わってしまうので、是非お出かけ下さい。
エンドロールが終わった後に、また映像が写し出されます。
明るくなるまで、どうぞ席をお立ちにならないように・・・
2009年10月29日
サガン−悲しみよ こんにちは−

フランソワーズ・サガンの半生を描いた作品です。
サガンは、デビュー作「悲しみよ こんにちは」が世界的ベストセラーとなって、
わずか18歳で、富と名声を手に入れます。
その後、酒・ドラッグ・交通事故・結婚・離婚と波瀾万丈の人生を送るのです。
数々の作品を世に送りましたが、彼女の人生そのものが、最高傑作かつ問題作だったと
言われてます。
映画は、数々の出来事が、テンコ盛り状態でギッシリ詰まってる作品でした。
見応えたっぷりです。
でも、きちんと、わかりやすくまとめてくれてますので、疲れる事はなく、
満足感の方が大きかったです。
サガンを演じたシルヴィ・テステューが素晴らしかったですね。
サガンって、こんな感じの人だったんだろうなぁ〜と、思わせてくれました。
18歳から69歳までを、ひとりで演じられてたんですが・・・
特殊メイクにも感心しちゃいましたし、彼女の演技も上手いなぁ〜と思いました。
サガンは、全てを手に入れて、そして、全てを手放した人だったんだと思います。
あとに残ったのは、孤独と悲しみから生まれた小説の数々・・・
監督は、ディアーヌ・キュリスという女性監督さんです。
女性が感じる寂しさとか、細やかな部分に共感しちゃいました。
あと、サガンは、ヒョウ柄とパールをこよなく愛してたらしいです。
ワタシもヒョウ柄大好き!パールもの大好き!なので
劇中登場する衣装や小物類には、目が泳いでしまいました(笑)
ヒョウ柄のコートが着れたらいいけど、ワタシだと、せいぜいマフラーぐらいかな・・・
フランス映画の小粋な雰囲気もステキでした。
女性の方々には、オススメしたいです。
2009年10月29日
僕の初恋をキミに捧ぐ

待ちに待った公開です!大好きな二人の共演ですもん!鼻血もんです!
もちろん初日に観賞!
今日のレビューは、たいしたことは書いてません。
著しく平常心が欠けてますので、しらふの方は、そのまま回れ右にて、
スルーされる事をオススメします。
さあ〜ここからは、しらふでない方と一緒に、僕キミ祭りで、行っちゃいましょう。
映画は、期待してた以上に、ヨカッタんですよね!
このヨカッタ!という意味はですねぇ〜
映画自体が、きちんと作られてたという事です。
アハハ!何言っちゃってんの?と、おっしゃられるかもしれませんが〜
二人のファンのワタシからすると、ダメダメ映画でも、全然オッケーなワケですヨ。
まあ〜ストーリーの結末も分かってるワケで、ああなって・・・こうなって・・・と、
想像出来ちゃうってもんです。
二人の切ないラブストーリーに、酔わされるだけで満足だったのに・・・
思いもかけずに、いい作品に作ってくれちゃってた!
感謝!感謝!もう満足度120%でした!
「ただ、君を愛してる」の新城監督だったので、大袈裟な演出もなく、ヨカッタです。
変に盛り上げたりされると、逆にシラーとなっちゃうもんね。
この監督さん、映像がきれいなんですよねぇ〜
井上真央ちゃんも、岡田将生君も、今が1番キラキラ輝いているような感じでした。
22歳と20歳の二人なので、これが制服もののラブストーリーは最後になるかも・・・
まさに夢のような共演だったわ〜〜〜
あぁ〜満足!満足!ごちそうさま!って感じ!
ロケーションもきれいで、美術もレトロでよかったな・・・
観客は、中・高校生がほとんどだったけど、夢みる大人の乙女だって、見なきゃソン!
真央ちゃんも岡田君も、そりゃあ美しかったですヨ〜
美男美女、言うことありません。
岡田君、めちゃくちゃカッコイイ!鼻血もんだった。
キュン!キュン!キラキラ!をカプセルに詰めて花火でドカン!と打ち上げた感じ?
明日から又頑張ろう!って、キラキラオーラをもらえた作品でした。
日々疲れてる皆様、悲しいお話だけど、元気が出ますヨ〜〜〜
2009年10月27日
ATOM−アトム−

手塚治虫原作の「鉄腕アトム」を、ハリウッドがフルCGで作った作品です。
声優さんが、超豪華なのです。
アトムを、フレディ・ハイモア君、テンマ博士は、ニコラス・ケイジ
お茶の水博士は、ビル・ナイ、他にも、ドナルド・サザーランドなどなど・・・
前売り券まで買ってたんです。
でも、地元では吹替版しか上映がなく、仕方なく、それを見ることに・・・
アトム役の上戸彩さんは、上手いですね。プロの声優さんとしても、やっていけそう・・・
映画は、アメリカらしいというか・・・お国柄が出てるなぁ〜と思いました。
キャラクターの絵もそうだし、必ずお笑い担当のキャラが出てくる。
ワタシは、日本のアトムをよく知らなかったので、全く新しいものとして
見る事が出来て、楽しめました。
知ってたら、比べちゃうだろうし、こだわりもあったと思うのです。
そして、こんなのアトムじゃない!と、思ったかもしれない。
でも、知らないワタシなりに、感じた事があるのです。
この作品に関わった人たちは、アトムというキャラクターを愛してるんだなって・・・
アトムは、ロボットとして生まれたけれど、心は人間で、自分の居場所を探してます。
ハリウッドの人たちは、ハリウッドでのアトムの居場所を作ったような気がする・・・
DVD観賞でもいいかな〜と思うけど、フルCGの美しさは劇場でしか味わえません。
字幕版が上映されていたら、ワタシの代わりに見て下さいね (^O^)/
2009年10月25日
あなたは私の婿になる

「幸せになるための27のドレス」のアン・フレッチャー監督の最新作です。
先日、何かの記事で、年下男性と結婚する女性が増えていると読んだばかり・・・
仕事で頑張ってたら、いつのまにか30代後半・・・
さあ結婚となったら、自分と釣り合う男性は、みんな妻子もち。
少々頼りなくても、年下だから腹も立たないし、
自分が指導権を握れる方が楽だし、言いたい事、言えるし、
年下男性って、アリですね。いいかも♪増えてるワケが、ワタシにも分かる。
さて、さて、映画ですが・・・なかなか面白かったです!
見る前から、ストーリーが想像出来ちゃう作品ですけど、創意工夫されてたし
キャストも演出もヨカッタし、飽きる事もなく、楽しい時間を過ごせました。
ニューヨークから、アラスカへと、舞台が変わったのが、1番よかった点だと思う。
ニューヨークでは、草食系の部下だったアンドリューが、
アラスカでは、名家で、お金持ちのひとり息子だった・・・
まっ誰でも、ハッと彼を見直しちゃう!
バリバリのキャリアウーマンには、こんな想定外のサプライズに弱いってもんです。
サンドラ・ブロックは、今じゃあラブコメ路線、まっしぐらですね。
スタイルもいいし、あと2作ぐらいはイケるんじゃないかな・・・
ブリちゃんの旦那様、ライアン・レイノルズは、お顔が好みではないけど、
喋ってると、ステキだなぁ〜と思います。話し方に魅力があるんだよなぁ〜
旦那様にするには、ピッタリですね。ブリちゃんが、うらやましい(笑)
「ウルバリン」では悪役で注目された男優さんでもあります。
ストーリーの中では、マーガレットが40歳で、アンドリューは28歳。
年上といっても、少し離れすぎかな・・・チョット、キツイかな〜と思う。
まあ〜映画ですから、アラフォー世代の夢を叶えてくれるストーリーでしょうか・・・
ラブコメ好きの方や、女性同士での観賞には、特にオススメです!
気楽に見れる楽しい映画です。
2009年10月22日
縞模様のパシャマの少年

ジョン・ボイン原作のベストセラー小説を元に作られた作品です。
父親の昇進によって、ホロコーストがある田舎にやって来た少年、ブルーノ。
彼はフェンス越しに、同い年のユダヤ人の少年と友達になります。
「縞模様のパジャマ」に見えたのは、ナチスドイツによって、強制収容所に
入れられたユダヤ人たちが着せられていた服のこと。
何も知らない8歳の少年にとっては、そう見えたのです。
この映画のラストは、衝撃的でした。
まさか、こんな結末で終わるなんて・・・考えてもみなかったです。
少年が主人公だったので、甘く考えてたのですが・・・見事に裏切られました。
戦争の悲劇を描いているのですが、戦闘機も飛ばないし、銃撃戦があるワケではなく
酷いシーンを見せるワケでもない・・・
ただ、主人公の少年の無垢な心で見た現実と、彼のたどった哀しい運命によって
心につき刺さる程、戦争の残酷さを感じるのです。
配給は、ウォルトディズニーなのですが、ファンタジー系でもなく、
冒険ものでもありません。
もし、子供向けと思って、パスされるのであれば、とんでもなく、もったいないです。
出来れば、予備知識なしに見ていただく事を、オススメいたします。
少年の父親役は、ハリーポッターで、ルーピン先生を演じられた俳優さんでした。
主人公、ブルーノを演じたのは、天才子役と呼ばれてるエイサ・バターフィールド君。
ハイモア君のような売れっ子に成長するだろうな・・・
見終わった時、バンズ・ラビリンスを思い出してしまいました。
ホントに、痛いショックでしたもん!
父親は、自分の犯した罪によって、自分が裁かれてしまった・・・
こんな形の戦争映画もあるんだなぁ〜
是非、お見逃しなく!オススメします!