2009年11月23日
プール

舞台は、タイの第2の都市チェンマイ。とても美しい街ですね。
映画の中で写し出される風景は、どれも目がさめるような美しさでした。
ストーリーは、4年前にチェンマイのゲストハウスで働き始めた母を
娘のさよが大学の卒業旅行で訪れるところから始まります。
そこには、オーナーの菊子と、従業員の市尾、タイ人のビーという少年がいて
楽しそうに暮らしています。
自分を置き去りにした母が、少年の母親がわりになっている事がショックで
怒りを感じるさよ・・・
母と菊子、市尾とビーそして、さよの5人による6日間のお話です。
監督さんが違うのですが、「めがね」という映画のような
ユル系の、ほのぼのとした映画でした。
こんな生き方に憧れてるけど、現実のしがらみや、そんな勇気のないワタシからすると
”大人の為のおとぎ話”です。
自分が好きと思った事をして、好きな場所で暮らして、好きな人と一緒にいる・・・
まさに、天国だろうなぁ〜と思う。
映画を見ている間は、現実逃避出来ちゃう。
でも、100%同じ事は出来なくても、ほんの少し5%でも自分に無理をせずに
生きていけたらなって思う。
原作は漫画家、桜沢エリカさんが、映画化を前提に書き上げた新作です。
脚本と監督は、大森美香。
脚本家としては、超有名な方で、ヒットドラマはもちろんのこと、
映画「デトロイト・メタル・シティ」もそうです。最近ものでは「カイジ」ですね。
長編ものとしては、デビュー作になるそうです。
日本から来た娘のさよが、ワタシたちの感覚に1番近いと思う。
ケータイのない世界で、のんびり自由に生きている人たちに触れ合う中で
少しずつ変わっていくさよ。
それは母と繋がってる遺伝子によるところが大きいでしょう。
それに気付き、母の生き方を受け入れます。
映画は、ロングショットも多いし、歌のシーンではフルコーラス流れます。
スローすぎて、退屈される方もいるかもしれません。
のんびり、ゆったり時間の流れを楽しみながら見る映画です。
劇中、美味しそうなお料理も沢山出てきます。
Posted by サラ at 21:50│Comments(0)
│2009年公開映画
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。