2013年05月21日
藁の楯(わらのたて)

「十三人の刺客」「悪の教典」の三池崇史監督の最新作になります。
10億円の懸賞金が懸けられた連続殺人犯を福岡から東京へと
移送することになったSPと、犯人を狙う暗殺者たちとの攻防戦を
描いたサスペンスアクションです。
迫力があって、見応えありました!
ケタ違いのスケールだったのは、新幹線や高速道路でのシーンが台湾ロケに
よるものだったから。
日本国内だったら、あんな許可出ないもんね。
終盤くらいまでは裏切り者がわかんなくって、消去法でコイツかも?と
思ってたら・・・やっぱねぇ~そうだったわ。
とにかく、主演の大沢さんの演技が素晴らしくて、彼にクギづけでした。
ストーリー設定に無理もあったけど、それを巻き込んじゃうくらいの熱演だった。
人間のクズを演じた藤原さんには、嫌悪感しか持てなくて、
多分、映画を見てた観客全てを敵に回してたと思う。
殺されて当然、守る価値なんてない・・・
それを実行するかは別として、心の中では、そう思うでしょう。
だから、主人公のSP、銘苅(めかり)が命がけで犯人の楯になるのは、なぜ?
映画が終わった後も、モンモンとしてました。
それが、この映画のテーマなんだろうけど・・・
ワタシが、80点を付けなかったのには、ワケがあります。
本来なら、80点以上付けるべきだと思う。
理由は、主人公のキャラクターに感情移入出来なかったから・・・
ラストまで、なぜ?を消化できなかった。
職務だから?懸賞金が懸ってたから、誇りが邪魔をした?
ワタシが、1番感情移入出来たキャラクターは、永山絢斗さんが演じた刑事さんくらい。
でも、すぐ居なくなっちゃうしね。
カンヌでも評価が分かれているらしいけど、力作であることに間違いはありません。
豪華な俳優さんたちも魅力!
皆さん背が高いもんだから絵になります。カッコ良かったですヨ!(78点)
2013年01月11日
ルビー・スパークス
渋谷のシネクイントにて鑑賞。
シネクイントは、渋谷パルコpart3の8階にある小劇場で、
訪れたのは、今回が初めてでした。
本作は「リトル・ミス・サンシャイン」を手掛けた夫婦監督による
6年ぶりの新作です。
実は、今回の東京散策で、ワタシが1番見たいと思ってた映画なの。
東京でも上映してるのはシネクイント1館だけで、まさに独り占めロードショー。
映画は、ワタシの予感通り、大満足のホームランでした!
主人公は、スランプ中の天才作家のカルヴィン。
彼は、自分の夢の中に出てきた理想の女の子「ルビー・スパークス」を
主人公にした小説を書きはじめます。
すると、ほどなくして彼の目の前に、現実のルビーが恋人として現れちゃうの。
ルビーは、カルヴィンがタイプライターを叩くと、その通りになってゆき・・・
さあ、この小説の結末は、どうなっちゃうのか?
カルヴィンを演じるのは、「リトル・ミス・サンシャイン」のお兄ちゃん、
ポール・ダノ。
ルビー役の、ゾーイ・カザンは、実生活でもポールの恋人なの。
そして、本作の脚本家でもあります。
つまり、自分の恋人のポールを主人公にした脚本を書いて、
ルビー役も演じたワケ。
監督も夫婦同士、俳優もカップル同士という、異色のコラボでした。
それが影響してるのか?
ストーリー設定は、ファンタジーなのに、恋愛感情は、とってもリアルなの。
相手を独り占めしたいけど、ベッタリになると、うっとうしい・・・
恋するドキドキ、嫉妬して、自分が嫌になったり、
恋の終わりを覚悟して涙したり・・・
カルヴィンとルビーに、くぎづけになっちゃう2時間でした。
空気感が、あの「500日のサマー」に似てるので、サマーが好きな方は
この映画もゼッタイ気に入ってくれると思う。
ラストのオチは、チト違うけど、どちらも男の子が主人公なんだよね。
ワタシは、サマー派か、ルビー派か、つまんないことだけど悩みました(笑)
オチが好きなのは、ルビーの方。
でも、主人公は、サマーの方が好きだし・・・
う〜〜〜〜〜ん・・・ハッピーエンドが理想なんで、ルビーという事で!
(85点)
2013年01月10日
砂漠でサーモン・フィッシング
新宿ピカデリーにて鑑賞。
「スラムドック$ミリオネア 」の脚本家と「サンダーハウス・ルール」の
監督作品と知り、一足早く鑑賞してきました。
大分では、シネマ5にて、今月19日より公開となります。
砂漠の国イエメンで、サーモン・フィッシング?
そんなありえない事を、水産学者のジョーンズ博士に依頼してきたのは、
イエメンの大富豪。
博士は不可能!と断るけど、英国政府が、中東との関係改善の為の
国家プロジェクトに決定してしまう。
実話かな?と思いきや・・・フィクションでした。
元になったのは、イギリスで一大ブームを巻き起こした
「イエメンで鮭釣りを」という小説だそうです。
ユアン・マクレガーが、サエなくて、堅物で、魚の事しか頭にないような
水産学者を演じてて笑えます。
そんな彼と、エミリー・ブラント演じる大富豪の代理人との間に
友情が生まれ、それが恋へと変わっていくの。
大富豪シャイフの人間性も魅力的に描かれてて、ありえない夢も叶うかも・・・
と、思えてくる。
大人になっても、夢の為に奮闘出来たら、人生が輝きはじめるんですね。
ファンタジーな部分をスパイスに、見る者の背中を、そっと押してくれるような
人間ドラマでした。
心が温まりますヨ。オススメです。 (85点)
2013年01月06日
フランケンウィニー
ティム・バートン監督最新作は、モノクロ映像のストップモーションアニメーション。
天才科学少年ヴィクターの愛犬スパーキーが突然の交通事故死。
彼にとって愛犬スパーキーは、唯一の親友であり、特別な存在でした。
愛犬の死を受け入れられないヴィクターは、禁断の実験でスパーキーを、
フラン犬として甦らせます。
ラストは、少しウルッときてしまいました。
動物好きには、やられちゃう。
ヴィクター少年は、スパーキーを深く愛していて
スパーキーは、ヴィクター少年が大好きなんだなぁ〜って・・・
愛するペットの死を受け入れる事は、大人になっても辛い事です。
誰もが、また会いたいと願ってしまう。
この映画は、その夢を叶えてくれたファンタジーでした。
登場人物は、良く言えば個性的、悪く言えばキモくて、好みではありません。
スパーキーも映画を見るまでは、キモいと思っていたけど、
スクリーンの中で動くスパーキーは、しぐさや表情が可愛いの。
そうなると、スパーキーが可愛く見えてくるから不思議です。
ヴィクター少年の実験が成功したのは、技術ではなく、愛があったから。
トヨタの宣伝じゃないけど、「愛は勝つ」かなぁ〜(笑) (75点)
2013年01月05日
トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart 2
人間の少女とヴァンパイアとの禁断の恋を描いた「トワイライト」シリーズの
最終章、完結編です。
1作目から、いろいろ文句を言いながらも月日は流れ、
やっと5作目にして最終章。
ここまで見たのだから、最後まで見届けなくては!という使命感だけで
頑張りましたわ。
そして・・・見終わってしまえば・・・「終わり良ければ、全て良し!」
今までブータレてた自分も忘れてしまい・・・
「ヨカッタわぁ〜♪」で終わってました。ワタシって、テキトー(笑)
本作が、今までで1番好きだし、面白かったです!
ワタシが、今までブータレてた全てが、クリアされてたからなの。
まぁ〜多少のイチャイチャはありますが、part1のウンザリするほどはなし。
ベラは、シャキッとして、イジイジ悩むところもなくなってた。
ベラの優柔不断が嫌いだったからね。
可哀想なジェイコブも、ハッピーになってくれたし・・・
全てが、ヨッシャー!って感じでした。
チンタラと進むpart1よりもアクションもあって退屈しません。
二人の娘役の子が、これまたお人形さんみたいに可愛いいの。
ラストのカレン家&オオカミ族とヴォルトゥーリ族の最終決戦は
見応えありました!楽しかったぁ〜
最後のオチは、上手くまとめたなって感じ。
まさに、終わり良ければ、全て良し!めでたし!めでたし!
エンドロールは長いですが、今までのシリーズをずっと見ていたワタシには
懐かしくもあり、感慨深いものでした。
物語の最後は「永遠」です。
永遠の命を得たことは、永遠の愛が続くことを意味してました。
ティーンの心をつかむ王道ですね。
点数は甘いかもしれませんが、ワタシ的には80点。
2013年01月04日
青の祓魔師
2011年にテレビアニメ化された人気コミックの劇場版になります。
映画館で本作のチラシを見たら、美術監督が「鉄コン筋クリート」や
「スチームボーイ」を担当した木村真二さんだったので、
こりゃあ絶対見たい!と思いました。
主人公は、双子の兄弟で、サタン(魔神)の息子という出生の秘密があるの。
育ての父親だった牧師は、実の父親のサタンに殺されてしまい
その仇を討つために、悪魔祓いのエクソシストになったというワケ。
だから、悪魔の黒いシッポが、ついてました。
映画は、面白かったです!
ストーリー自体も楽しめたし、期待通りの美術的な素晴らしさに
見入ってしまいました。
舞台になってる正十字学園町の風景のゴチャまぜ感が、たまんない!
異国風なんだけど、東京の下町のようなところもある。
イタリア風の建築もあったり、中華風の建物もあったり・・・
いろんな要素が、ゴチャまぜになってるのに、しっくりまとまってて
見る者を惹き付けちゃうの。
感覚的には、「鉄コン筋クリート」に近いかなぁ〜
あと、悪魔たちの怪物は、ジブリっぽく見えたりもしました。
ストーリー的にも大人が見ても、十分満足出来るから、
お子ちゃまアニメではありません。
声優さんもプロの方のみなので、ガッカリもありませんでした。 (75点)
2013年01月04日
大奥〜永遠〜
男女逆転「大奥」の第2弾。
二宮さん主演の前作より過去にさかのぼり、綱吉の時代が舞台になってます。
今回は、大奥プロジェクトなるものによって、テレビドラマで男女逆転大奥が
どのようにして誕生したのかを描き、映画では、その後の時代を描いているの。
さ〜すがTBSさんだわ、商売上手!
そして注目すべきは、境雅人さんが、時代は異なるけど、同じ大奥総取締を
演じているの。
でも、キャラクターは真逆。見比べて見たら、面白いと思うわ。
残念ながら、ワタシはテレビ版は2回しか見れなかったので
その面白さが、わかんない(涙)
だから本作は、テレビ版を見ていた人の方が、より楽しめるだろうと思います。
映画は、ほとんどがお世継ぎの話。
という事は、将軍の最大の使命が、子作りになっちゃってて
主演は菅野さんぐらいの女優さんじゃないと無理、つとまんないね。
映画が薄っぺらくならなかったのは、菅野さんをはじめ主要な登場人物を
演技力のある役者さんで固めていたからだと思う。
今回の第2弾の大奥の方が、中身は良くなってた。
後のお楽しみといったら、豪華絢爛な美術セットや衣裳。
特に着物は、華やかで美しかったです。 (70点)
2013年01月03日
妖怪人間ベム
伝説のアニメが実写化され、テレビドラマから劇場版へ・・・
テレビドラマの方は、いそがしくて見れませんでした。
でも、映画だったら2時間だし、ベム・ベラ・ベロを演じる3人の
ビジュアルを見たくて、鑑賞。
雰囲気出てましたね、ビジュアル的に合ってると思いました。
福くんの可愛さには、やられちゃいますわ。
ところで、肝心のレビューを書こうと思っても、特にありません。
可もなく、不可もなしといったところです。
まあ、文句を言っていいのであれば、1番の悪党である製薬会社社長を
ベムが2度も助ける価値があったの?くらい。
でも、ベムは美しい善の心を持つヒーローだからねぇ〜
まぁ〜そこは譲れないところってヤツだろうけど・・・
テレビドラマの延長線、ファンに喜んでもらう作品でした。 (70点)
2013年01月01日
レ・ミゼラブル
明けまして、おめでとうございます。
本年も「シネマな毎日」を、どうぞよろしくお願いいたします。
管理人 サラ
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12月30日、TOHOシネマズ日劇にて鑑賞。
昨年最後の締めに選んだのが「レ・ミゼラブル」
それを、TOHOシネマズ日劇という大劇場で見る事にしました。
日劇は有楽町にあって、950席もあるデッカイ劇場です。
東京散策時には、いつも単館系作品ばかりを見てたので
小ぶりの劇場しか行ってません。
大きなスクリーン、シートも綺麗で疲れないの。
最上部の席から見下ろすと、グランシアタみたいでした。
もちろん満席でしたが、マナーも良くって、携帯の光を出す人もいません。
多くの方々と、静寂の中で映画を堪能する事が出来ました。
ワタシにとっては、素晴らしい体験でした。
本作は、世界中で舞台上映されている傑作ミュージカルの映画化になります。
主役のジャン・バルジャンを演じたヒュー・ジャックマンにとっては
代表作になったでしょう。
他にも、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライドなど
豪華スターが競演してます。
もう、素晴らしい!の一言でした!間違いなく、傑作です!
ミュージカルは、急に歌い出すのが苦手だったのですが
本作は、ほとんど全てのセリフが歌われます。
それも演技をしながら、実際に歌っているので、より自然なの。
ミュージカルはチョット・・・という方でも、馴染めると思います。
アンの歌う「夢やぶれて」のシーンでは、胸が一杯になり
大好きなアマンダの美しい歌声には、ウットリしました。
上映時間の2時間半は、あっという間に過ぎ、エンドロールの間、
2012年の最後に素晴らしい映画体験が出来た事を幸せに思いました。(90点)
今年も映画の素晴らしさを伝えていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
2012年12月30日
グッモーエビアン!
ヒューマントラストシネマ有楽町にて鑑賞。
地元での公開予定がなかったのでチョイスした作品。
大泉さんと麻生さんが、W主演と思ってたら、主人公は中学生の娘のハツキでした。
だから、ストーリーはハツキ目線で描かれます。
麻生さんと大泉さんは、やっぱ上手いですね。
でもね、ハツキ役は、正統派美少女すぎて、馴染めませんでした。
ブサイクだと文句言うし、整いすぎるとダメ出しするしで
ワタシってめんどくさい(笑)
ハツキの親友トモちゃんを演じた能年玲奈さんはいいね。
「カラスの親指」に出てて、しっかり者の妹を演じてた。
彼女のこれからが楽しみです。
麻生さん演じるアキの娘がハツキで、大泉さん演じるヤグは
元バンド仲間で父親ではないの。つまり籍も入れてないから、ただの同居人。
アキもヤグも、毎日ノーテンキにハシャいで暮らしてて
生真面目なハツキから見れば、バカじゃない?しっかりしなよ!って感じ。
ハツキの気持ちも、よ〜くわかるし、同情もしたくなる。
でもね、大人には子供には見せてない部分だってあるんだよって
フォローもしたくなるんだ。
見終わって思ったのは、いろんな家族の形があっていいんじゃないかって事。
ダメ母さんだったら、しっかり者の子供に助けてもらえばいいし
ここぞ!って時には、子供の盾になって守ってやればいいんじゃないかと・・・
ラストは、愛に満ちたチョットいい話で終わりました。
(75点)
2012年12月30日
ボス その男シヴァージ
新宿シネマートにて鑑賞。
あの「ロボット」の製作チームが手掛けたアクション娯楽作品。
もちろん、主演はインドが誇るスーバースター、ラジニカーントです。
豪華!豪華!歌って踊るシーンの多いこと!
製作費だって、ハリウッド大作以上のスケールだそうで・・・
一曲歌う間にも衣裳が何度も変わるし、ステージ仕様まで変わるの。
インドでは、ラブシーンをやれないので、それを踊るシーンで表すらしいです。
お山を埋め尽くす群衆みんなが踊るシーンは、圧巻でした。
カーアクションもあって、高そうな車も、ボコボコになっちゃう。
映画は楽しめたからヨカッタんですけど、見るのは大変かも・・・
上映時間が、なんと、3時間あるの。
でも、インド映画って、3時間はフツーなんだけどね。
さすがに、慣れてるワタシでも、お尻が痛くなりました(笑)
2012年12月28日
ホビット 思いがけない冒険
「ロード・オブ・ザ・リング」へと続く「ホビットの冒険」は
ロードより60年前のお話で、フロドの養父ビルボの若かりし頃の
冒険を描いてます。
冒頭には、フロド役のイライジャ・ウッドも出演してて、
養父のビルボが冒険を回想するところから始まります。
ロードを見てた人には、懐かしいと思う。
ロードで活躍した面々が再び登場してくれるの。
魔法使いのガンダルフ、指輪の持ち主のゴラム、エルフ族やドワーフ族・・・
ストーリーは、ハラハラ、ドッキン!危機一髪の繰り返し!
ヒェ〜〜〜とマックスになった時に、いつも助かるの。
だから、本作では誰も死なないし、めでたし、めでたしのエンディング。
上映時間も長かったけど、気がつけば終わってました。
主人公ビルボのキャラクターの緩さも笑えるし、ロードよりは、ほんわか。
娯楽映画に徹してます。
ワタシは、メガネが苦手なので、2Dでしたが、本作の3Dはスゴいらしいの。
ハイ・フレーム・レート3Dというもので、通常は毎秒24枚の写真なのが
本作では、毎秒48枚の写真で見せてくれる。
だから、クリーチャーが、よりリアルに見えるようです。
本作は、3部作らしいので、2部3部と楽しみですね。 (78点)
2012年12月24日
ワンピースフィルム Zゼット
3年ぶりの尾田先生監修による劇場版公開とあって、
熱気ムンムン、満席での鑑賞でした。
改めてワンピースの人気ぶりを実感します。
限定の入場者プレゼント《海賊の宝袋》の中にはコミック千巻をはじめ
すごろく等、いろいろ入っております。
皆同じというワケではなく、スタンプなんて20種類あるそうですヨ。
ストーリーは、良く出来てる!ホント面白いです!
これだと、ファンだけじゃなくて、口コミで広がっていくと思いました。
ワタシは、前作の麦わらチョイスから見はじめたのですが
今回のゼットで、ワンピースって面白いもんだなぁ〜と思ったの。
特に、主人公ルフィの゛ブレない所゛が好きです!
最近、自分のリアル世界がキビしいんで、ブレないルフィにすごく惹かれる。
アヴリルの主題歌も豪華!ノリノリです。 (80点)
2012年12月23日
魔法少女 まどか★マギカ 前編後編
深夜放送されていたテレビアニメの劇場版になります。
まどか★マギカの事は、全く知らなかったのですが、友人より
「注目のアニメだったら、コレ」と教えてもらい、早速鑑賞。
ストーリーは、人類の敵と戦う少女達の過酷な運命を描いたものでした。
前編と後編に分かれているけど、コレは二本見なきゃ、良さがわかんないと思う。
ワタシは後編を見てから、コレ、面白いと思ったからね。
惹かれる理由は、人それぞれだと思うけど、
ワタシは、魔法少女たちの健気さに惹かれたわ。
美術的な観点から見ても、なかなかのものだと思う。
描かれる魔法の世界が独創的だし、映像的にも、すごく美しいの。
目の覚めるような色彩の洪水って感じでした。
そして、少女達の見た目の可愛さと、ギャップのある非情なストーリー展開。
敵から簡単に殺されちゃったりするの。
うさぎに似たキュゥべいが、1番、それを表していたと思う。
観客も、大人オンリーでした。
2012年12月18日
今日、恋をはじめます
人気少女漫画の実写映画化になります。
主人公つばさは、恋もオシャレも諦めている地味な女子高校生。
そんな彼女が初めて恋した相手は、勉強も学年一、容姿もバッチリな
超モテ男の涼汰だった・・・
意外とまともなお話で面白かったです!プチ良い話って感じ?
実は、もっとチャラいお話だと思っていたから、あまり期待してなかったの。
そしたら中盤あたりから、新たな展開に・・・
見に行ったのは、もちろん、松坂さん目当て。
それと時にはキラキラスパイスを体内注入?
会社勤めだと、キラキラスパイス見当たりませ〜ん。
最近忙しすぎて枯れております(笑)
武井さんは、いつものごとく全力少女キャラだったけど
うっとうしくもなく、嫌味も感じませんでした。
正直、武井さんは好きではないんだけど、本作では好感を持ちました。
松坂さんは、やっぱ上手いですね!
歯が浮くセリフでも、ピタリと決まる!
恋した相手のハードルが高いほど、それに近づこうと努力して頑張る。
恋をして、自分を高めて、より良い道を探そうとする。
少女漫画ワールド全開だったけど、プチ良い話があって楽しめました。
(75点)
2012年12月16日
007 スカイフォール
007シリーズは、50周年を迎え、本作は、第23作目になります。
そして、ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドは、3作目。
コレは、面白い!
冒頭から、ビンビン飛ばして、予告編で見たアクションシーンは
全て使い切ってくれます。
でも、ただのスパイアクションだけではなく、人間ドラマとしても、
深いものだったの。
鉄の女と思われていた上司Mは、封印していた過去の亡霊に怯え、
ボンドは、封印していた自分の過去に向き合う。
タイトルの゛スカイフォール゛って、この事だったんだぁ〜とか、
上司と部下でもあり、母と息子の絆でもあったのかもとか、
サプライズが、いっぱいでした。
過去のトラウマを乗り越えたボンドは、さらに強くなって、
新たなステージを見せてくれるでしょう。
まさに、節目の50周年作品にふさわしいものでした。
次回作からは、どんなジェームズ・ボンドを見れるんだろうとワクワクします。
ところで、新しいQは、とってもセクシー!若くで、理数系イケメンなの。
ワタシ好みなので、またひとつ楽しみが増えました。 (85点)
2012年12月15日
009 RE:CYBORG
石ノ森章太郎原作のSFコミック「サイボーグ009」を
ベースにしたアニメーション作品。
ベースと書いたのは、完全オリジナルストーリーだったから・・・
9人のサイボーグ達の特殊能力とか、キャラクター設定は
現代風にしている感じでした。
例えば、主人公の009は、イケメン高校生になってるの。
本作は、10月27日に既に、公開されていて、「コレ、見たい!」と
思っていた映画でした。
願いは叶ったけれど・・・ガッカリ!残念な結果でした。
ビジュアル的には、80点、ストーリー的には、50点。
見てて、宗教映画かと思いました。
「宗教じゃないヨ」と言われるんであれば「哲学風な映画」と訂正します。
「彼の声」の正体は、何だったのか?
人を惑わす?天使のような少女の正体は何だったのか?
ラストは、天国?現実?理想郷?
全て、謎のままで、スッキリしません。
「神」について描きたいのであれば、「サイボーグ009」のコマを
使ってほしくなかった。
彼らは、ヒーローなんだもん!
9 人それぞれの能力を結集して、敵をバンバンやっつけちゃう・・・
そんな勇姿を見たかった。
009が好きだったから、すんごく悔しい!
2012年12月11日
伏 鉄砲娘の捕物帳
女性作家の桜庭一樹さんの小説をアニメーション化した作品になります。
原作となった小説は「南総里見八犬伝」を新たな解釈で描いたものです。
人と犬の間に生まれた゛伏゛(ふせ)と呼ばれる者たちは、人間に化けて
人の生珠を喰らって生きているの。
主人公の鉄砲娘は、山奥から、はるばる江戸にやってきた猟師の少女。
娘は、江戸にやってきた日に、白髪の青年と出会い、心惹かれちゃうんだけど
なんと!この青年が、伏の一人だった・・・
東京では、10月20日に公開されていて、「コレ、見たい!」と
思っていたので、願いが叶った!って感じです。
もちろん、期待通り!TOHOシネマズさんに感謝です!
映像が素晴らしく美しいの。
声優さんも豪華だし、ストーリーにも引き込まれます。
一言で表すと、青春時代活劇でしょうか。
見た後、「ヨカッタ!」だけじゃ薄っぺらいし「感動した!」とも違うし
「満たされた!」という表現がピッタリだわ!と思いました。
伏退治によって、8人いた伏は、最後の1人だけになるの。
その悲しみもわかるし、鉄砲娘の恋心もわかるし、胸キュンでした。(80点)

2012年12月09日
ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館
イギリスのゴシックホラー小説「黒衣の女 ある亡霊の物語」を
映画化したものです。
あのハリーポッターのダニエル・ラドクリフが、大作をやり遂げた次に、
選んだのが、本作。
ハリーのイメージが強すぎて、それを払拭するのは大変かもね・・・
な〜んて心配は無用でした。
本作では、4歳の男の子のパパ役も違和感なくって、ヨカッタのよね。
作品選びに、成功したと思う。
ラドクリフ演じる主人公は、若き弁護士で、遺産整理の為に
田舎町にあるイールマーシュの館にやって来るの。
でも、そこには黒衣の女の亡霊がいて・・・
やっぱりホラーでした!怖いです!
それも、見終わった後から、ジワジワ来る怖さ。
ワタシは、元々ホラーやオカルト系は苦手なんだけど
この作品は、見ている間は大丈夫!
でも、その日の晩の暗闇が、怖くってね、次の日くらいまで尾を引いてました。
ゴシック調の雰囲気もバッチリ!
それに、亡霊の館が、沼地に浮かぶ島の中にポツンとあって
その島に行ける一本道は、満潮時には、水没しちゃうの。
つまり、行ける時間と帰れる時間が限られるというワケ。
逃げたくても、逃げられない。
ラストは、夢の中なのか?現実なのか?
生きているのか?死んじゃったのか?
どちらにも、とれる感じで終わります。 (75点)
2012年12月06日
恋のロンドン狂騒曲
「ミッドナイト・イン・パリ」の大ヒットで絶好調のウッディ・アレン監督。
最新作は、いい大人のラブコメディ。
世代の異なる2組の夫婦が空中分解、
そして4つの恋に枝分かれしちゃうというもの。
タイトルのごとく、ロンドンを舞台に、狂って騒いでのドタバタ群像劇でした。
しょうもない恋の駆引きばかり。
正直言って、引っ付こうが、別れようが、どーでもよかった(笑)
勝手にやってくれってかんじ。
バイアグラ命のジイさんには、笑っちゃうし
インチキ占い師命のバアさんには、呆れるばかり。
でも、みんな一生懸命!マジなの。
ハタから見れば茶番劇でも、当人たちにとっちゃあ、しらしんけんなんだよね。
恋にまっしぐらの彼らは、健気で、可愛く見えてきちゃったりもする。
豪華な俳優さんたちの共演は、ウッディ監督だからこそ。
うんだかんだの長〜いセリフもお楽しみ下さい。
ラストのブラックな結末も、ウッディ爺さんらしくて笑えます。 (75点)
2012年12月05日
人生の特等席
「グラン・トリノ」以来4年ぶりのクリント・イーストウッドの主演作品。
今回は、主演のみで、監督は、ロバート・ロレンツが担当してます。
本作のクリント爺さんは、「グラン・トリノ」の時のような頑固な
偏屈おやじの役。
ワタシ、好きです!
クリントの頑固おやじの役は、味わい深い。
自分の身内だったら、カンベン!なんだけど(笑)
ストーリーは、オーソドックスな父と娘の物語。
娘役のエイミー・アダムスは好きな女優さんだし、演技も上手いんだよね。
さすが、この頑固おやじの娘だわぁ〜と思えるの。
お互い、嫌なところが、よく似てんだよね。
ラストは、してやったり!って感じで、仁王立ちして高笑いしてやりたいくらいの
爽快感でした。
大きな事件があるワケでもなく、凄いアクションがあるワケでもないけど
味わい深い偏屈ぶりと、ラストがハッピーエンドだから・・・
ワタシは、好きな映画です。 (80点)
2012年12月01日
綱ひいちゃった!
アイラブ大分!全開の映画です!
地元としては、主演女優がキレイな井上真央さんというだけでも嬉しい。
大分弁もバリバリ喋ってくれてたしね。
でも、公の場では標準語なんですけど・・・とツッコミをいれたかった(笑)
そういえば「恋空」もロケ地は大分だったのに、地元感は全く出てなくて
そもそもロケ地が大分だった事も知らない人、多いと思う。
ストーリーは、王道のスポコンもので、さまざまな苦難を乗り越え
最後は、やり遂げるというもの。
所々で、笑いもあり、面白かったです。
いろんなロケ地が出て来たけど、半分くらいはわかりました。
あそこの一方通行のとこだぁ〜とか、よく行くペットショップじゃんとか
でも、主人公の家が、寒田北町だったのは、わかんなかった。
ランニングしてたのも宮崎台だったみたい。
都町の母家にも行ってみたくなりました。
地元映画というヒイキ目で見なくても、フツーに楽しめる映画になってます。
(78点)
2012年11月30日
カラスの親指
直木賞作家の同名小説を実写映画化したものです。
でこぼこコンビの詐欺師2人が、若者3人の為に、
一世一代の大勝負に出ることに・・・
コレは面白かったです!
上映時間160分という長丁場だったけど、長いと感じる事はありません。
本作は、予備知識なしの方が、楽しめそうなので
超簡単デビューにしますね。
大勝負が終わって、コレで終わりと思ってたら、まだ続きがあるの。
タイトルの本当の意味が、その時にわかりました。
ラストも清々しいです。
キモチよ〜く、劇場を後に出来ると思います。 (78点)
2012年11月29日
任侠ヘルパー
元極道者が介護ヘルパーとして働くことになる人気テレビドラマの劇場版。
ドラマの方は未見だったし、いい人を演じていた草剪さんが
ヤクザっていうのもピンとこなくて、期待もせずに鑑賞。
実は、草剪さんよりも風間俊介さん目当てだったの。
そしたら・・・意外と面白くって、いいじゃな〜い!
拾い物をしちゃった気分でした。
極道×老人介護という突飛な設定も、今までにないもので新鮮!
そして、リアルな介護問題、そこにつけこむ老人ビジネスと
骨太な社会派ドラマにもなっています。
でも、娯楽性があったので、重たくはなく、映画として楽しめました。
ダークヒーローと言うのかな?演じた草剪さんは、ヨカッタですね。
ワタシは、いい人を演じる草剪さんよりは、好きです。
いい人は、限界があるけど、悪人だと、いろんな方向に行けますもん。
まぁ〜本作でケチをつけるとすれば、あと10歳若いヒロインにして
もらいたかったぐらいです。
ラストで、彦一が線路沿いに逃げますが、続編を作ろうと思えばやれそうでした。
(78点)
2012年11月27日
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
「新世紀エヴァンゲリオン」を再構築し、4部作で公開する新劇場版。
本作は、第3部作目になります。
コアなファンではないワタシには、タイトルのQのごとく、
クエスチョン?だらけの3作目でした。
1作目、2作目までは頭がついていけたのですが、コレは厳しかった・・・
2作目の゛破゛のラストが衝撃的だったから、この3作目を頭の中で
繋げる作業からして、手こずってしまったの。
だって、3作目のストーリーは、2作目のラストから14年後だったんだもん。
だから、冒頭から、主人公のシンジも観客のワタシも、浦島状態。
セリフも、聞いている間は、フムフムと頭に入っては来るんだけど
わかったような・・・わからないような・・・
時間が経つと、ほとんど消えてました(笑)
タイトルのごとく、クエスチョンだらけだぁ〜と、自分の中で、ナットクしてた。
正直、前作の゛破゛の方が、好みだけど、3作目で、
やっと会いたかったカヲル君が出てきたんで、まっいいっか!って感じです。
最終話で、どうオチをつけてくれるのか?
凡人のワタシの頭をサードインパクトされないように踏ん張らなくては・・・
次も、公開日の朝イチに見にいくんだろうなぁ〜
ヱヴァは、難解なんだけど、惹き付ける魅力があります。
2012年11月23日
悪の教典
「このミステリーがすごい!」第1位の禁断の小説を三池崇史監督が
実写映画化したもの。
コレは面白かった!エンターテイメントに徹してる!
恐ろしくてゾッとするのに痛快なの。
正直、拒絶する人も多いだろうし、コレ好きだって言ったら、
ドン引きされるかもなぁ〜
まぁ〜ワタシは、アイドルじゃあないんで、「私は嫌いです」ではなく
「ワタシは好きです」と、正直に言いますわ。
な〜んか、あの「バトルロワイヤル」と、空気感が似てるって言うか、
同じ匂いがするって言うか・・・
生徒同士の殺し合いと、先生が一方的に殺すのでは、構造的には
全く違うんだけど、映画としてのエンターテイメント性が似てんだよね。
1番面白さを感じたのが、あのナイスガイの仙崎が、殺人鬼を演じるギャップ。
それが、めちゃめちゃ上手いんだもん!
キャスティングの勝利ですヨ。
主要な生徒役も、演技力のある若手俳優さんで固めてくれてて
リアルな恐怖を感じさせてくれる。
そうそう、体育教師役の山田孝之が、殺される前のアレって
嫌悪感もあるんだけど、笑える。
でも、やっぱ、ゲゲゲ〜だよね、女子としては・・・
もう、コレで終わりかと思ったら、゛続く゛と出たの。
なぜか、そこで恐怖を感じてしまった。
コレって、続編アリって事?
あの「バトルロワイヤル」は、最初の1作品だけが、ワタシは名作だと思っているんで
そうならない為にも、同じ三池監督で、やってほしいです。
娯楽映画として、観客席側で見れば、大いに楽しめるし、面白い作品。
でも、スクリーン側に、入り込んでしまうと、しんどい作品。
「私は嫌いです」は、若い証拠だよね。
ワタシは、いい大人なんで、そうはならない。だから・・80点
2012年11月22日
シルク・ドゥ・ソレイユ 3D
世界最大のサーカス・カンパニーであるシルク・ドゥ・ソレイユ。
伝統的なサーカスをアレンジして、アクロバットと芸術性を加えた
彼らのステージは進化し続けています。
ワタシのように見たかったけど、地元じゃあ見れないっていう人には
嬉しい映画だと思う。
この映画のおかげで、念願のシルクの世界を見ることが出来たから・・・
シルク入門編としては、オススメの一品です。
でもね、映画としてのストーリーはあって、ないようなものでした。
一応、主人公がいて、サーカスを見ている最中に、空中ブランコの青年と
異世界へと行ってしまう。
二人共、一目惚れしたようです。
その後、シルクの7つのショーを、7つの異世界に見立てて、
主人公が、1つ1つ訪れる形で、ストーリーは進みます。
一応、ラストで恋する二人は、やっと出会えてラブラブで終わるんだけどね。
ストーリー仕立てに、なってはいるけど、面白さはイマイチ。
だって、映画としてのストーリーは、あって、ないようなもんですから。
主人公を置いたのは、趣の異なる、それぞれのショーを橋渡しする
ナビゲーター役が必要だったからでしょうね。
ところで、主人公の衣装が、ピエロみたいにおかしいの。
異世界に行った後だったらナットク出来ますけどね・・・
冒頭から浮きまくってます。
それに、コレは重要!ファンタジーなのに、オバサンのようなヒロイン。
女の子を出せよ!と思う。
別に、ナビゲーター役なので、アクロバット出来なくても、よくない?
シルクを、やっと見れた事には満足したし
彼らの肉体の美しさ、芸術性にはオドロキました。
すばらしい!の一言です。
でも、物語としては楽しめませんでした。
いっそのこと、ドキュメンタリー仕立てにしてくれた方が、
後味スッキリです。 (70点)
2012年11月19日
北のカナリアたち
東映創立60周年記念作品となる吉永小百合さん主演の北シリーズ。
北海道の離島にある生徒6人の小さな分校。
そこに、主人公のはる先生が赴任してきます。
生徒らの歌の才能に気づいたはる先生は、合唱を教えることに・・・
歌によって、子供たちの心も、島の人々も明るく照らしていたある日、
悲しい事故が起こってしまう。
北シリーズ・・・今回は、面白かったです。
吉永さんの台詞回しも、スピードアップされてて、浮いてなかったし
ラストまで楽しめました。
吉永さんは、65歳くらいのハズなのに、やっぱ大女優って凄いですわ!
宇宙人並みですよん、40代を演じても、ゼンゼンオッケーですもん!
ストーリーは、現在と20年前が交差しながら進みます。
はる先生が、島を去ってから20年後、かつての教え子たちを訪ね歩くと
どの生徒も、あの事件のことで罪の意識や憎しみを抱えながら
その後の人生を生きてきた事を知ります。
そして、゛先生が島を去った理由゛も、観客に明らかにされてゆくの。
少しミステリーの要素もあります。
でもメインは、はる先生の訪問によって、それぞれが心に抱いてきた傷を
癒していく過程ではないかなぁ〜と思いました。
豪華な若手俳優さんのラインナップ、すごいですね。
6人も揃うなんて、さすが東映さんですわ。
ワタシが見ようと思ったのも、コレが決め手でした。
まぁ〜予想に反して、6人一同に揃ったのは、ラストだけでしたが・・・
それでも満足でした。
そして、忘れてならないのが、撮影を担当した木村大作さんの映像美。
言葉は、いらないって、こんな感じでしょうね。
コレを撮すために、何時間待ったことでしょう・・・
骨太の人間ドラマとして楽しめる作品でした。
心の傷を癒すには、1番が時の流れ、そして人の温もりだと思います。(78点)
2012年11月16日
のぼうの城
豊臣秀吉が天下統一目前にして、唯一落とせなかった城゛忍城゛
城主、成田長親は領民から゛のぼう様゛と慕われる男。
どんな奇策を使って、2万の豊臣軍に、わずか500人の軍勢で
挑んだのか?
コレは面白かった!戦国痛快活劇としてオススメ!
震災の影響で、1年以上公開が延びた作品だったけど
ボツにならなくて、ホント良かったと思う。
水攻めのシーンの影響だったようですが、
当初よりも、だいぶカットされたんじゃないかと思われます。
のぼう様に仕える家臣たちのキャラの濃いこと!
個性的と言うんでしょうが、演じる俳優さんたちが、役柄にハマッてるの。
みなさん、楽しそうでしたね。
そして何といっても、のぼう様を演じる野村萬斎さんの存在感!
所作が美しくて、見とれてしまう。
これが、゛芸゛というもんなんだぁ〜と。
観客のワタシでさえ、「のぼう様の為なら、いっちょやってやるか!」に
なっちゃうもん。
豊臣軍は、金によって集められた2万人で
忍城軍は、リーダーの魅力に惹かれて集まった500人。
人の思いの強さは、数を相乗していくんだなぁ〜と思う。
まさに!今の日本にも、そんなリーダーが必要だわ! (80点)
2012年11月13日
黄金を抱いて翔べ
高村薫原作のクライムミステリー小説を井筒和幸監督が
映画化した作品になります。
豪華な俳優陣です!
このラインナップだけでも見たいと、思うんじゃあないでしょうか。
ただ、ワタシが気になったのは、井筒監督という事だけ・・・
正直、言わせてもらうと・・・悪くはないけど、特別よくもなし!
小説を読んでいる人は、それぞれの登場人物の繋がりや生い立ちなど
わかっているだろうけど、ワタシのように未読の者には、
説得力に欠けると思う。
1番わかんなかったのが、妻夫木演じる主人公と、浅野さん演じる北川の関係性。
深い繋がりという位しか見えてきません。
その上、チームを組むようになる全員がワケありなんだけど、
描かれ方もみ〜んな中途半端。
人間ドラマとしての楽しさは、なかったですわ。
ただ、井筒監督お決まりのバイオレンスは、ビンビンでした。
途中でリタイアしたいと思わなかったのは、そこそこ面白くて、
豪華な俳優陣だったから。
でもね、悔しいから言うけど・・・
豪華な食材をレシピでダメにしちゃった料理って感じでした。 (70点)