2021年01月21日

AWAKE アウェイク




2015年に行われたコンピューターとプロ棋士対局、将棋電王戦に着想を得たオリジナルストーリーです。
書き下ろした山田篤宏監督は、本作で商業映画デビューされました。

主人公、英一は、奨励会でプロ棋士を目指していたが、挫折。
今まで将棋しかやってこなかった彼は、普通の学生に戻るために大学に入学します。
そこで、コンピュータ将棋に出会い、その元となるプログラム開発にのめり込んでいく・・・

天才棋士を演じた若葉竜也さんは、今NHKの朝ドラにも出られてて、
これからブレイクされると思います。
高橋一生さんの路線をねらえそう・・・純朴青年も犯罪者もやれそうなので。

主人公は、吉沢亮さんですが、今回も顔面を生かしてない役(笑)
なんで、陰気な青年役が多いんでしょうね。
目のキラキラを消す為に、下ばっか見てる。
それか、眼鏡かけてる、そのどっちかですもん。

人生を重ねてくると、努力だけじゃあ届かない領域があると思い知らされます。
でも、目指してた夢が叶わなくても、別の道から、夢に近づけるんだなって・・・
プログラミングを、1から始めた主人公は、凄いなって思う。
挫折を味わったことのある方々には、胸に染み入る作品でしょう。(75点)  


Posted by サラ at 21:11Comments(0)2020年公開作品

2021年01月12日

天外者(てんがらもん)




幕末から明治初期にかけて、商人の街、大阪の礎を築いた五代友厚。
次の大河ドラマは、渋沢栄一を扱ってますが、東の渋沢、西の五代と評された人物です。
その五代を演じるのは、三浦春馬さん。彼の遺作となりました。

ストーリーは、五代と同じ時代を生きた、坂本龍馬、のちの三菱財閥を築いた岩崎弥太郎、
初代内閣総理大臣となる伊藤博文、彼らの青春群像劇となってます。
夢や情熱、信念に溢れた作品で、三浦さんの代表作の1つに、なったと思います。

三浦さんの熱量のある演技に圧倒されます。
五代友厚が、乗り移ったように感じられました。
こんな素晴らしい役者さんが、なぜ?なぜ?と、何度も思ってしまう。

映画の中のラストショットが、これまたいいんですヨ。
少し遠くから、こちらに向かって、微笑んでくれるのです。
彼は、スクリーンの中で、生きてます。
五代友厚のように、「志は、未来に生き続ける」ように・・・      (80点)  


Posted by サラ at 20:58Comments(0)2020年公開作品

2021年01月10日

罪の声




35年前、食品会社を標的にした脅迫事件は、警察やマスコミまで挑発し
世間の関心を集めた劇場型犯罪でした。
犯人グループは、忽然と姿を消し、事件は未解決のまま時効となってます。
本作は、この事件をモチーフにしたミステリー小説の実写映画化になります。

ワタシが、コロナ後に見た映画の中では、今のところ、本作がナンバー1です。

事件の真相は、こうだったのではないか・・・
ミステリーの面白さと、事件に翻弄された人々の人間ドラマに引き込まれます。
2人の主人公を演じたのが、小栗旬さんと、星野源さん。
おふたりの演技も、素晴らしかったです。       (80点)

  


Posted by サラ at 23:55Comments(0)2020年公開作品

2021年01月09日

サイレント・トーキョー




クリスマスの東京を襲った爆破テロ事件。
翻弄される国家と、危機感なくイベントのように騒ぐ人々の姿を
名曲「Happy Xmas War Is Over」と共に描いたクライムサスペンスになります。

チラシにも載ってますが、「これは、戦争だ」
これが、キーワードでしょうか・・・

今、本当に戦争が起こったら、あなたはどうする?
それを問い詰められたようで、政治的な匂いを感じてしまいました。
でも、エンタメ作品に仕上げてくれてたので、感じない方もいるでしょう。

ラストは、絶望ではなくて、思いを託して、信じてみようという希望でした。
ワタシは、TOKYOは、いつまでも美しいままでいてほしい。

どんでん返しもあるので、ラストまで楽しめると思います。   (75点)


  


Posted by サラ at 23:52Comments(0)2020年公開作品

2021年01月07日

滝沢歌舞伎 ZERO




ジャニーズファンではないのですが、映画館で「滝沢歌舞伎」の舞台を
見れるのなら・・・と鑑賞。

正直、想像していたのとは違ってました。
タイトルから、現代風にアレンジした歌舞伎の舞台と思ってて、
ほら、ワンピースを歌舞伎でやってたような・・・

実際は、いろんなジャンルのパフォーマンスのショーを次々と見せられ
アクションやら、歌やら、紅白で披露された腹筋太鼓もありました。
後半は、江戸時代の人情コメディの寸劇。
でも、コメディなのに、笑えないのよ。

正直に言わせてもらうと、ファンの方々には、嬉しいテンコ盛りの内容。
ファンとかでないワタシからすると、3000円の映画代は、高かった。
チラシの中にでも「これは、ファン向けの作品です」と書いてほしい。

この内容だったら、ファンは高いDVDでも買ってくれるでしょう。
映画館で上映するということは、広く知ってもらえるチャンスなのに
もったいないと思う。


  


Posted by サラ at 23:52Comments(0)2020年公開作品

2021年01月05日

約束のネバーランド




少年ジャンプで連載されていたコミックの実写映画化。
優しいママのいる楽園のような孤児院。
でも、そこは人間と共存する怪物たちの餌を育てる農場だった・・・
ジャンプを読むお子ちゃま達には、ショッキングな内容かも。

ワタシは、ノーベル賞作家、カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」を思い出します。
こちらは、臓器移植のために育てられていたけど、「死」では、繋がっています。

主人公は、波辺さん演じるエマですが、ママを演じた北川景子さんの方が、主人公じゃない?と
思うくらい、インパクトとオーラがありました。   
浜辺さんの年齢を知ってるけど、幼児体型なので、まったく違和感なしです。
でも、どうしても「な~んか違う・・・」になってしまう。
そこが、引っかかる点です。

ノーマン役の板垣さんは、美少年でしたぁ~
後で調べたら、子役からやってたんですね。だから演技も上手かったんだ。
これから青年になってからの彼が楽しみです。           (72点)  


Posted by サラ at 20:56Comments(0)2020年公開作品

2021年01月04日

新解釈 三國志




「銀魂」の福田雄一監督の最新作になります。

福田監督作品は、好きで必ず見てますが、今回はワタシ的には、ハズレ。
おふざけの度が過ぎてます。
コメディとは、わかってるけど、ビシッと決める所もないと、ユルユル過ぎます。
コミックじゃなくて、三國志なんだから・・・

アドリブの尺の長さもイラッときました。
監督、役者任せにして、手を抜いてませんか?

ただ、時代考証的に、渡辺直美さんが、絶世の美女で、広瀬すずさんが、ドブスという
設定は、面白かったです。
キャストは、豪華なので、その点は、楽しめます。    (70点)  


Posted by サラ at 09:55Comments(0)2020年公開作品

2020年11月30日

浅田家!




「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督の最新作。
家族のコスプレ写真集「浅田家」の作者、浅田政志さんの実話が、元になってます。

破天荒な次男、政志さんを応援し続けたご両親とお兄さんに感動しました。
多分、感動ポイントは、そこじゃないだろ?って、言われそうだけど・・・

そして、カッコいい二宮さんを期待して見たら、ガッカリします。
無精ひげと、ボサボサの長髪で、むさいです。
正直、二宮さんでなくてもよくない?って思いました。

うーん・・・どうかなぁ・・・フツーに良い作品だったと思うけど
感動作品とか宣伝されてると、期待値が上がってしまって、少しガッカリになっちゃう。(75点)

  


Posted by サラ at 23:58Comments(0)2020年公開作品

2020年11月30日

映像研には手を出すな!




「ヒロイン失格」の英勉監督が、乃木坂のメンバー3人を主演に迎えて作った最新作。

あまりけなすのも悪いのですが、英勉監督で大丈夫かぁ~?と、思った嫌な予感が的中しました。
アイドル主演だったけど、演技は想像以上に、上手かったです。
結論としては、乃木坂ファンの方々は、満足されると思う。

ワタシは、ファンではなく、正直、なんでムビチケ買っちゃったんだろう?と後悔。
監督の演出が、オーバー過ぎるのか?役者が大根だから、そう見えるのかが、
わからない・・・
言いたいことは、もっとあるけど、よく考えてムビチケを買うことにします。(60点)


  


Posted by サラ at 23:41Comments(0)2020年公開作品

2020年11月01日

TENET テネット




クリストファー・ノーラン監督の最新作。

未来では、時間を逆行する装置が開発され、人や物が、過去へと移動出来るように
なっていた。
未来からやって来る敵と戦い、世界を救うというミッションは、成功するのだろうか・・・

面白かったです!
「インセプション」の時のように、もう1度見たくなりました。
大体は、理解出来たのですが、1つだけ確認したいところがあります。
ノーラン監督は、CGに頼らないと知っているので、1つのシーンを撮るだけでも
大変だろうなって思う。

そして、SFもののストーリーを考えるノーラン監督の脳内は、まさに宇宙ですね。
ワタシの中では、「インセプション」の方が、まだ上ですけど、この「テネット」も
いい線いってると思います。           (80点)
  


Posted by サラ at 17:28Comments(0)2020年公開作品

2020年10月16日

ヴァイオレット・エヴァーガーデン




京都アニメーション作品。

あまりにも素晴らしかったので、どう書いていいのか・・・
コレは、映画を超えている・・・
その上を表す言葉って、何?芸術って、言えばいいのかな?

アニメーション作品で、ここまで表現出来るのかって、思いました。
ストーリーも、完結編に、ふさわしかったです。

愛を知ったヴァイオレット・・・彼女のストーリーは、永遠に残ります。(95点)

  


Posted by サラ at 00:05Comments(0)2020年公開作品

2020年10月01日




中島みゆきさんの名曲「糸」の映画化。
名曲「糸」は、糸を人に見立てて、出会いの奇跡や絆の大切さを歌った曲です。
本作は、平成の名曲を、平成史の流れと共に描くラブストーリーとなってます。

平成元年生まれの漣と葵。
出会い、惹かれ合い、すれ違いながら、それぞれの人生を歩み、また再会を果たします。

まさに王道のラブストーリー!
こんな出会いがあればよかったなって・・・中学時代に戻りたくなりました(笑)
ストーリーは、平成史と共に描かれるので、改めて、平成という時代を見つめ直すことも出来ます。
今、30歳くらいの方々は、自分のストーリーとして、ドンピシャでしょう。
ラストは、観客が思い描いた通りになります。
まさに王道のラブストーリー!
今の時期は、こんな映画が、癒されます。
主演の菅田さんと小松さんは、絵になる、お似合いのカップル。
見てるだけで、幸せなキモチになれました。        (80点)
  


Posted by サラ at 01:54Comments(0)2020年公開作品

2020年10月01日

コンフィデンスマンJP プリンセス編




昨年5月に公開された「コンフィデンスマンJP」の第2弾になります。

古沢良太さんの脚本は、やっぱ面白いです。
でも、今回は詐欺ではなかったのよね・・・見ればわかるけど。
映画自体は、アタリで、楽しませてもらいました。
ただ、広瀬すずさん似の女優さんの演技が下手で、このメンバーの中だと
余計に目立っちゃいますね。

史上ダントツのオサカナだったので、お馴染みの詐欺師たちが、大集合します。
スクリーンの中の三浦さんを見るたびに悲しくなりますが、映画はずっと残るから
スクリーンの中の彼は、永遠だと思いたいです。
まだ主演映画の公開が控えてますので、また会いにいきます。(75点)
  


Posted by サラ at 01:31Comments(0)2020年公開作品

2020年08月17日

今日から俺は!! 劇場版




人気テレビドラマの劇場版です。

変わらず、面白かったです。
でも、ナイフなんぞが登場して、「クローズZERO」化?
コレは、禁じ手でっしょ!
エッ?コレ違う・・・と、思ったもん。
正直、「今日から俺は!!」には、ナイフなんて、使ってほしくなかったな。

でも、伊藤と京子ちゃんの、イチャイチャは、パワーアップしてて楽しかったです。(70点)
  


Posted by サラ at 00:10Comments(0)2020年公開作品

2020年08月17日

エジソンズ・ゲーム




電気を発明したのは、トーマス・エジソンというのは、有名な話です。
本作は、その電気を広げるためには、直流か、交流か・・・
今の電気の原点を決めることになった「電流戦争」が描かれます。

正直、勉強にはなったけど、映画は、面白くなかった・・・
演技派の俳優さんが、ズラッと出てるし、重厚な映画だったと思う。正統派でしょう。
でもね、カンバーバッチさんの、しかめっ面を見てても、心が躍らないのよね。
ワタシはパスかな。
レビュー書くのも、よだきかったし、でも、勉強にはなった!(70点)
  


Posted by サラ at 00:01Comments(0)2020年公開作品

2020年07月09日

水曜日が消えた




曜日ごとに入れ替わる7つの人格を持つ僕。
その中で、最も地味な火曜日の僕の視点で描かれる、吉野耕平監督オリジナルストーリーです。

曜日ごとに呼び合う僕らは、平穏に暮らしていたが、ある日、目を覚ますと、水曜日が消えていた・・・
火曜日の僕は、水曜日を謳歌するのだが・・・

人格の違う僕を演じる中村倫也さんの演技を堪能出来ました。
面白かったです!カメレオン俳優を実証されてました。
特に、月曜日と、火曜日の僕が、真逆なんで、上手いなぁ~と思う。
注目して欲しいのが、曜日ごとに違う靴です。
これが、見分けるポイントになってます。

ワタシは、中村さんが、今のように売れっ子になる前から、好きな俳優さんでした。
チョイ役で、沢山出てましたね。
本作は、主演ですから、出ずっぱり。当たり前だけど(笑)
だから楽しみにしてた作品、これからも応援してます。   (78点)

  


Posted by サラ at 23:10Comments(0)2020年公開作品

2020年07月07日

ストーリー・オブ・マイライフ




デビュー作「レディ・バード」で、アカデミー賞にノミネートされた、グレタ・ガーウィグ監督の最新作は
ルイザ・メイ・オルコットの小説「若草物語」を実写化した作品です。
小説家を目指す四姉妹の次女ジョーの視点で描かれる本作は、原作者ルイザの自伝的物語でした。

コレは、素晴らしかった!
ストーリー性、キャストの魅力、衣装の美しさ、美術的な視点・・・
全てにおいて、バランスのとれた作品だったと思う。

まず、19世紀のお話なんだけど、とても現代的な感覚で見れたこと。
それは、女性監督だからこそだと思う。
衣装は19世紀なんだけど、現代劇と錯覚しそうになりました。

そして、キャストの魅力として、主人公ジョーが愛したローリーを演じたティモシー・シャラメ
とにかく美しくて、カッコ良くって、素敵でした。
本作では、彼の魅力が堪能出来ちゃうので、女子は、見逃せません。(85点)
  


Posted by サラ at 22:52Comments(0)2020年公開作品

2020年07月07日

ジョン・F・ドノヴァンの死と生




前作「たかが世界の終わり」で、カンヌ映画祭グランプリに輝いた、グザヴィエ・ドラン監督の最新作。
彼の初監督作品は、2009年、主演も兼ねた「マイ・マザー」、まだ19歳でした。
お顔が、美しいので、美しき天才と言われています。

「トム・アット・ザ・ファーム」も主演を兼ねた作品で、この美少年が監督?
当時、とても驚いちゃいました。
本作では、出演してませんが、期待を裏切らない、美青年と美少年が出てきます。
「ルーム」に出てた、ジェイコブ君は、やっぱ上手いなぁ~

2006年のニューヨーク、人気俳優のジョン・F・ドノヴァンは、29歳で、この世を去ります。
そのジョンと、ペンフレンドだったのが、ロンドンに住む11歳の少年、ルパート。
彼も、俳優を目指してます。
2人は、誰にも知られずに、文通を続け、その数は、100通を超えてました。
ジョンの死から10年が経ち、その手紙が1冊の本になって公開されることに・・・

自分を理解してくれる人が、1人でもいたら・・・人は救われます。
そして、本当の自分を自由に表現出来たら、それは幸せなことだと思う。

ドラン監督の描くテーマは、ワタシのようなフツーの人間には、理解が難しい。
華やかな世界にいて、孤独を感じていたり、母親との距離感に悩んだり、
同性に対して、愛情を持ったりもないので、ワタシにとっては、身近なテーマではありません。
でも、監督がチョイスする音楽は、好みだし、映像美も好きだし、キャストは美男子揃いだし(笑)
感覚的、視覚的には、惹かれてしまいます。なんとなく好きっていうヤツです。
だから、新作が公開されると、見てしまう。
やっぱ、美しいって、最強かもね(笑)          (75点)
  


Posted by サラ at 22:24Comments(0)2020年公開作品

2020年07月05日

デッド・ドント・ダイ




「コーヒー&シガレッツ」のジム・ジャームッシュ監督の最新作は
なんと!ゾンビ映画でした。

アメリカの田舎町の墓地から、突然溢れ出した死者たち。
平和ボケしていた街の警察官3人が、立ち向かうのだが・・・

ジム監督らしさ全開のゾンビ映画と言うか・・・シュールで笑えます。
ジム監督だと、ハァ~こうなるのね・・・と思った。
出演しているキャストも、今までのジム監督作品では、お馴染みのメンバー様。
警察官の一人、アダム・ドライバーは、ライトセイバーのごとくナタで
ゾンビの首を、切りまくります。
Hahann・・・スターウォーズじゃん!

ストーリー的には、もう少し弾けて欲しかったと言うか・・・
ティルダ・スウィントンが、日本刀で百人切りくらいして欲しかったです。
でなきゃ、彼女の役柄って、意味あんの?って思ったもん。
彼女が、救世主君臨!とかになって、ラストは、スカッと終わって欲しかったなぁ~
ワタシの希望なんだけど、そこだけが、ザンネン。     (75点)
  


Posted by サラ at 17:28Comments(0)2020年公開作品

2020年04月11日

冬時間のパリ




今年の1月に、シネマ5で見た作品。
ジュリエット・ビノシュ主演の、大人たちのラブストーリーです。

原題は「二重生活」
見た感想としては、原題の方が、合ってんじゃん!と思う。
だって、夫と夫の友人の2組の不倫恋愛を描いていたから・・・
でも、ドロドロ劇には、なっていなくて、フツーに日常生活が流れてゆきます。
それぞれが、オトナの対応をしている感じなの。

見てる途中から、面白くなくなって、つい、あと何分か、腕時計を見てしまいました。
正直、「パリの恋人たち」の方が、面白かったです。    (65点)
  


Posted by サラ at 23:23Comments(0)2020年公開作品

2020年04月11日

パリの恋人たち




映画鑑賞を控えているので、まだレビューしてなかった、フランス映画2本を載せます。

年末年始の東京散策時、渋谷のル・シネマにて鑑賞。
年に2,3回、東京散策をしてましたが、しばらくは行けないなって・・・寂しいです。
ル・シネマでは、「冬時間のパリ」と「パリの恋人たち」の2本をやってましたが
大分では公開予定のなかった本作をチョイス。
あと、リリーを見たかったのも、理由の1つです。

主人公の青年アベルは、3年間同棲していたマリアンヌから、突然別れを告げられます。
アベルの友人、ポールの子供を妊娠したと言われ・・・
数年後、ポールの葬儀で、再会する2人。
そして、成長したポールの妹、エヴからは、思いを告白される。

監督は、主人公アベルを演じた、ルイ・ガレルだそうです。
イケメンだし、才能まであるんだ~と、少しオドロキ。
そして、マリアンヌ役のレティシアとは、実生活でもパートナーらしい。
エヴ役は、ジョニー・デップの娘、リリー=ローズ・デップ、お母さん似だね。

ストーリーは、おフランスらしいと言うか、超自由恋愛主義。
ここまで、躊躇なく、引っ付いたり、別れたり出来たら、幸せだねって感じ。
あらすじ見たら、ドロドロ系?と思ってたけど、嫌味もなくって、意外と楽しめました。
やっぱ、美男美女は、最強だわね。       (73点)
  


Posted by サラ at 23:08Comments(0)2020年公開作品

2020年04月02日

スウィング☆キッズ




「サニー永遠の仲間たち」のカン・ヒョンチョル監督の最新作。

1951年、北と南で戦った朝鮮戦争中。
北は、ソビエト、南は、アメリカが、応戦し、露と米の代理戦争の様相になります。
アメリカ軍の捕虜収容所には、大勢の韓国人が、収容されていて、そこでも北と南の
争いがたえません。
新しく赴任してきた所長は、対外的なイメージアップの為に、捕虜たちのタップダンスチームを
計画します。

ラストの怒涛の展開に、衝撃を受けました。
エッ?ワタシが思ってたのと違う・・・と。
国籍も人種も思想も違う5人が、タップダンスを踊っている時だけ、全てから自由になれた・・・
平和な時代であれば、彼らの将来は、違っていたでしょう。
ダンスに熱中するスポコンものというエンタメ性の裏側に、朝鮮戦争の悲劇を
描いていました。

音楽もゴキゲンで、タップダンスと音楽を見る目的で、行ったとしても満足出来ると思います。
今、コロナで、映画館が避けられているので、本作を見られない人が多いのは、とても残念。
ワタシには、素晴らしい作品でした。      (80点)
  


Posted by サラ at 22:02Comments(0)2020年公開作品

2020年03月28日

弥生、三月 君を愛した30年




「家政婦のミタ」などのヒットドラマを生み出してきた脚本家、遊川和彦さんの
オリジナル作品を、自ら監督した作品。

1986年、3月1日、運命的に出会った弥生と太郎。
それからの(ふたりの30年)を、(3月だけ)で紡いだ作品です。

王道のラブストーリーでした。
惹かれ合う2人が、すんなり結ばれることはなくて・・・
別々の人生を歩むことになります。

人生って、いろんなことがあるよねって、感慨深かったです。
自分だったら、どうするだろう?リアルに考えたりもしました。
映画ならではのドラマチックな展開を楽しまれて下さい。
ベタな展開だけど、ワタシは好きな作品。     (78点)
  


Posted by サラ at 21:50Comments(0)2020年公開作品

2020年03月26日

一度 死んでみた




オリジナル脚本によるコメディ映画。
脚本は、ソフトバンクの「白戸家」シリーズの方、監督は、auの「三太郎」シリーズのかた。
CM界の最強の布陣じゃん!
そして、チラッと出演する方々も含めて、豪華なキャストでした。
佐藤健さんの出番は、3秒くらい。わかるかな?

でも、でも、ナニコレ?面白くない!
これだけのキャストを使ってんのに、なんで?無駄遣いしてるとしか思えない。
こんな広瀬すずちゃん、いいと思わないもん。無理させてる。
唯一、いいなと思ったシーンは、終盤のアカペラで歌ったすずちゃんくらい。
堤さんも、コメディ上手いのに、今回は、サエてない。
キャラクターが、合ってないからだよ。
あっ、吉沢亮さんは、似たような役柄をやっていたので、違和感なしです。

すみません。ここまでの辛口コメントは、あまりしないんだけど、キャストの無駄遣いが悔しくって・・・
点数は、何点ですかね? サービスデー用の(65点)
  


Posted by サラ at 00:08Comments(0)2020年公開作品

2020年03月24日

9人の翻訳家 囚われたベストセラー




映画化もされた世界的なベストセラー「インフェルノ」の出版秘話から生まれたミステリー。
「インフェルノ」を出版する際に、各国の翻訳家たちを地下室に、2か月隔離し、
作業を行わせたらしい。

ミステリー小説「デダリュス」完結編を、世界同時発売するために、9か国の翻訳家が集められる。

コレは、面白い!!!
最近、どんぐりの背比べが続いてて、久々に、ヒットが出た感じです。
犯人が、終盤まで、解かりません。
冒頭のシーンは、ラストに繋がってます。
9か国の言語が、飛び交うシーンは、緊張感で、ドキドキしました。
犯人の真の目的とは?
ワタシは、それは、復讐じゃないかと思いました。
劇場公開は終わってますので、是非、DVDで楽しまれて下さい。(83点)
  


Posted by サラ at 23:20Comments(0)2020年公開作品

2020年03月24日

イントゥ・ザ・スカイ




「博士と彼女のセオリー」で共演した、エディ・レッドメインとフェリシティ・ジョーンズが
再共演することになった作品。

1862年のイギリス、気象学者のジェームズは、気球操縦士のアメリアと
気球に乗って得た記録によって、気象予報の分野に進化をもたらしました。
本作は、高度1万メートル超の空の旅を成し得た2人の実話が元になってます。

飛行機の窓から見えていた、雲の上の世界が広がります。
この景色が広がるところまで、気球で、よくぞ来れたなぁ~と・・・
それだけではなく、地上にも、生きて戻れた。
今から150年以上も前の時代なのに、凄い大冒険を成し得たんだと思う。
白い雲と、青い空に、心が癒されました。
そして、晴れ晴れとしたラストでした。      (75点)
  


Posted by サラ at 00:22Comments(0)2020年公開作品

2020年03月22日

テリー・ギリアムのドン・キホーテ




鬼才、テリー・ギリアム監督が、構想から30年を費やして、完成させた作品。
2000年にクランクインするも、自然災害にあったり、ドン・キホーテ役の役者の
幾度にも及ぶ、交代があったり、製作費の破綻があったりで、9回も挫折したらしいです。
そして、完成した本作、ギリアム監督の執念勝ちですね。

主人公は、若手CM監督のトビー。
自らをドン・キホーテと信じる男に、忠実な従者のサンチョだと思い込まれます。
男は、無理やり、トビーを引き連れて、旅へと出発するのですが・・・

バカバカしい設定だと、思いつつも、なぜか、見入ってしまいました。
不思議な魅力があるのかもしれません。
自分を、ドン・キホーテだと思い込んでいた男は、幸せ者だったと思えてきます。
そして、主人公のトビーに乗り移った、ドン・キホーテ、恐るべしでした。(75点)
  


Posted by サラ at 23:19Comments(0)2020年公開作品

2020年03月22日

私の知らないわたしの素顔




大女優ジュリエット・ビノシュ主演のフランス映画。
50代の大学教授クレールは、SNSの世界に足を踏み入れ、24歳のアバター、クララに
なりすましてゆく・・・

自分の年齢、性別、顔や体型など、自分の外観から解放してくれるのが、SNSの世界でしょう。
主人公は、どんどんハマっていってしまいます。
そして、24歳のクララは、アレックスという男性と恋に落ち・・・

サスペンス色から、心理ドラマへと変わってゆきます。
彼女が、なぜクララに、こだわったのか?
その理由が、少し悲しい。
女性のサガと心の闇を、描いていた作品でした。
フランス映画らしいと言うか、ラストのスッキリ感はないです。(75点)
  


Posted by サラ at 18:57Comments(0)2020年公開作品

2020年03月22日

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼




2018年に公開された、SNSミステリー「スマホを落としただけなのに」その続編になります。
前作で、事件を解決した刑事、加賀谷が主人公。
その加賀谷の恋人、美乃里のスマホが、狙われ・・・

1作目も面白かったけど、2作目の方が、もっと面白かったです!
ただ、Mの存在など、ストーリーの上で、合点がいかない点は、確かにありました。
でも、見終わった後の満足度が、高かったので、ワタシは気にしません。

本作では、千葉雄大さん演じる、加賀谷の生い立ちが明らかになります。
それは、連続殺人鬼、浦賀にも通じるところが・・・
浦賀を演じる、成田凌さんの怪演も、前作からパワーアップしてました。
映画を長く見ていると、役者さんの成長がわかる、演技が上手くなったなぁ~
ラストは、続編が、ありそうな感じでした。
殺人鬼、浦賀自身のストーリーも見たいものです。     (80点)
  


Posted by サラ at 12:48Comments(0)2020年公開作品

2020年03月18日

ダウントン・アビー




英国の大ヒットテレビシリーズの劇場版。
テレビシリーズの続編ではないので、今まで、見たことがない方でも楽しめます。
オープニングには、簡単な人物相関図の解説もあります。

舞台となるのは、テレビシリーズの最終話から、2年後の1927年。
ジョージ5世の時代になります。
イギリス貴族の邸宅ダウントン・アビーに、国王ジョージ5世が訪問することになり
邸内は、大騒動に・・・

ストーリーは、登場人物が多いので、群像劇のような感じでした。
でも、1人1人のことが、掘り下げられていたので、人間ドラマとしても楽しめます。
そして、全てがゴージャスでした。重厚な屋敷、豪華な衣装、多くのメイドと執事たち・・・
貴族の生活って、こんな感じだったんだろうなって。
ラストは、晴れやかに終わってくれます。    (75点)
  


Posted by サラ at 23:19Comments(0)2020年公開作品