2021年01月21日
AWAKE アウェイク

2015年に行われたコンピューターとプロ棋士対局、将棋電王戦に着想を得たオリジナルストーリーです。
書き下ろした山田篤宏監督は、本作で商業映画デビューされました。
主人公、英一は、奨励会でプロ棋士を目指していたが、挫折。
今まで将棋しかやってこなかった彼は、普通の学生に戻るために大学に入学します。
そこで、コンピュータ将棋に出会い、その元となるプログラム開発にのめり込んでいく・・・
天才棋士を演じた若葉竜也さんは、今NHKの朝ドラにも出られてて、
これからブレイクされると思います。
高橋一生さんの路線をねらえそう・・・純朴青年も犯罪者もやれそうなので。
主人公は、吉沢亮さんですが、今回も顔面を生かしてない役(笑)
なんで、陰気な青年役が多いんでしょうね。
目のキラキラを消す為に、下ばっか見てる。
それか、眼鏡かけてる、そのどっちかですもん。
人生を重ねてくると、努力だけじゃあ届かない領域があると思い知らされます。
でも、目指してた夢が叶わなくても、別の道から、夢に近づけるんだなって・・・
プログラミングを、1から始めた主人公は、凄いなって思う。
挫折を味わったことのある方々には、胸に染み入る作品でしょう。(75点)
2021年01月12日
天外者(てんがらもん)

幕末から明治初期にかけて、商人の街、大阪の礎を築いた五代友厚。
次の大河ドラマは、渋沢栄一を扱ってますが、東の渋沢、西の五代と評された人物です。
その五代を演じるのは、三浦春馬さん。彼の遺作となりました。
ストーリーは、五代と同じ時代を生きた、坂本龍馬、のちの三菱財閥を築いた岩崎弥太郎、
初代内閣総理大臣となる伊藤博文、彼らの青春群像劇となってます。
夢や情熱、信念に溢れた作品で、三浦さんの代表作の1つに、なったと思います。
三浦さんの熱量のある演技に圧倒されます。
五代友厚が、乗り移ったように感じられました。
こんな素晴らしい役者さんが、なぜ?なぜ?と、何度も思ってしまう。
映画の中のラストショットが、これまたいいんですヨ。
少し遠くから、こちらに向かって、微笑んでくれるのです。
彼は、スクリーンの中で、生きてます。
五代友厚のように、「志は、未来に生き続ける」ように・・・ (80点)
2021年01月10日
罪の声

35年前、食品会社を標的にした脅迫事件は、警察やマスコミまで挑発し
世間の関心を集めた劇場型犯罪でした。
犯人グループは、忽然と姿を消し、事件は未解決のまま時効となってます。
本作は、この事件をモチーフにしたミステリー小説の実写映画化になります。
ワタシが、コロナ後に見た映画の中では、今のところ、本作がナンバー1です。
事件の真相は、こうだったのではないか・・・
ミステリーの面白さと、事件に翻弄された人々の人間ドラマに引き込まれます。
2人の主人公を演じたのが、小栗旬さんと、星野源さん。
おふたりの演技も、素晴らしかったです。 (80点)
2021年01月09日
サイレント・トーキョー

クリスマスの東京を襲った爆破テロ事件。
翻弄される国家と、危機感なくイベントのように騒ぐ人々の姿を
名曲「Happy Xmas War Is Over」と共に描いたクライムサスペンスになります。
チラシにも載ってますが、「これは、戦争だ」
これが、キーワードでしょうか・・・
今、本当に戦争が起こったら、あなたはどうする?
それを問い詰められたようで、政治的な匂いを感じてしまいました。
でも、エンタメ作品に仕上げてくれてたので、感じない方もいるでしょう。
ラストは、絶望ではなくて、思いを託して、信じてみようという希望でした。
ワタシは、TOKYOは、いつまでも美しいままでいてほしい。
どんでん返しもあるので、ラストまで楽しめると思います。 (75点)
2021年01月07日
滝沢歌舞伎 ZERO

ジャニーズファンではないのですが、映画館で「滝沢歌舞伎」の舞台を
見れるのなら・・・と鑑賞。
正直、想像していたのとは違ってました。
タイトルから、現代風にアレンジした歌舞伎の舞台と思ってて、
ほら、ワンピースを歌舞伎でやってたような・・・
実際は、いろんなジャンルのパフォーマンスのショーを次々と見せられ
アクションやら、歌やら、紅白で披露された腹筋太鼓もありました。
後半は、江戸時代の人情コメディの寸劇。
でも、コメディなのに、笑えないのよ。
正直に言わせてもらうと、ファンの方々には、嬉しいテンコ盛りの内容。
ファンとかでないワタシからすると、3000円の映画代は、高かった。
チラシの中にでも「これは、ファン向けの作品です」と書いてほしい。
この内容だったら、ファンは高いDVDでも買ってくれるでしょう。
映画館で上映するということは、広く知ってもらえるチャンスなのに
もったいないと思う。
2021年01月05日
約束のネバーランド

少年ジャンプで連載されていたコミックの実写映画化。
優しいママのいる楽園のような孤児院。
でも、そこは人間と共存する怪物たちの餌を育てる農場だった・・・
ジャンプを読むお子ちゃま達には、ショッキングな内容かも。
ワタシは、ノーベル賞作家、カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」を思い出します。
こちらは、臓器移植のために育てられていたけど、「死」では、繋がっています。
主人公は、波辺さん演じるエマですが、ママを演じた北川景子さんの方が、主人公じゃない?と
思うくらい、インパクトとオーラがありました。
浜辺さんの年齢を知ってるけど、幼児体型なので、まったく違和感なしです。
でも、どうしても「な~んか違う・・・」になってしまう。
そこが、引っかかる点です。
ノーマン役の板垣さんは、美少年でしたぁ~
後で調べたら、子役からやってたんですね。だから演技も上手かったんだ。
これから青年になってからの彼が楽しみです。 (72点)
2021年01月04日
新解釈 三國志

「銀魂」の福田雄一監督の最新作になります。
福田監督作品は、好きで必ず見てますが、今回はワタシ的には、ハズレ。
おふざけの度が過ぎてます。
コメディとは、わかってるけど、ビシッと決める所もないと、ユルユル過ぎます。
コミックじゃなくて、三國志なんだから・・・
アドリブの尺の長さもイラッときました。
監督、役者任せにして、手を抜いてませんか?
ただ、時代考証的に、渡辺直美さんが、絶世の美女で、広瀬すずさんが、ドブスという
設定は、面白かったです。
キャストは、豪華なので、その点は、楽しめます。 (70点)
2020年11月30日
浅田家!

「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督の最新作。
家族のコスプレ写真集「浅田家」の作者、浅田政志さんの実話が、元になってます。
破天荒な次男、政志さんを応援し続けたご両親とお兄さんに感動しました。
多分、感動ポイントは、そこじゃないだろ?って、言われそうだけど・・・
そして、カッコいい二宮さんを期待して見たら、ガッカリします。
無精ひげと、ボサボサの長髪で、むさいです。
正直、二宮さんでなくてもよくない?って思いました。
うーん・・・どうかなぁ・・・フツーに良い作品だったと思うけど
感動作品とか宣伝されてると、期待値が上がってしまって、少しガッカリになっちゃう。(75点)
2020年11月30日
映像研には手を出すな!

「ヒロイン失格」の英勉監督が、乃木坂のメンバー3人を主演に迎えて作った最新作。
あまりけなすのも悪いのですが、英勉監督で大丈夫かぁ~?と、思った嫌な予感が的中しました。
アイドル主演だったけど、演技は想像以上に、上手かったです。
結論としては、乃木坂ファンの方々は、満足されると思う。
ワタシは、ファンではなく、正直、なんでムビチケ買っちゃったんだろう?と後悔。
監督の演出が、オーバー過ぎるのか?役者が大根だから、そう見えるのかが、
わからない・・・
言いたいことは、もっとあるけど、よく考えてムビチケを買うことにします。(60点)
2020年11月01日
TENET テネット

クリストファー・ノーラン監督の最新作。
未来では、時間を逆行する装置が開発され、人や物が、過去へと移動出来るように
なっていた。
未来からやって来る敵と戦い、世界を救うというミッションは、成功するのだろうか・・・
面白かったです!
「インセプション」の時のように、もう1度見たくなりました。
大体は、理解出来たのですが、1つだけ確認したいところがあります。
ノーラン監督は、CGに頼らないと知っているので、1つのシーンを撮るだけでも
大変だろうなって思う。
そして、SFもののストーリーを考えるノーラン監督の脳内は、まさに宇宙ですね。
ワタシの中では、「インセプション」の方が、まだ上ですけど、この「テネット」も
いい線いってると思います。 (80点)
2020年10月16日
ヴァイオレット・エヴァーガーデン

京都アニメーション作品。
あまりにも素晴らしかったので、どう書いていいのか・・・
コレは、映画を超えている・・・
その上を表す言葉って、何?芸術って、言えばいいのかな?
アニメーション作品で、ここまで表現出来るのかって、思いました。
ストーリーも、完結編に、ふさわしかったです。
愛を知ったヴァイオレット・・・彼女のストーリーは、永遠に残ります。(95点)
2020年10月01日
糸

中島みゆきさんの名曲「糸」の映画化。
名曲「糸」は、糸を人に見立てて、出会いの奇跡や絆の大切さを歌った曲です。
本作は、平成の名曲を、平成史の流れと共に描くラブストーリーとなってます。
平成元年生まれの漣と葵。
出会い、惹かれ合い、すれ違いながら、それぞれの人生を歩み、また再会を果たします。
まさに王道のラブストーリー!
こんな出会いがあればよかったなって・・・中学時代に戻りたくなりました(笑)
ストーリーは、平成史と共に描かれるので、改めて、平成という時代を見つめ直すことも出来ます。
今、30歳くらいの方々は、自分のストーリーとして、ドンピシャでしょう。
ラストは、観客が思い描いた通りになります。
まさに王道のラブストーリー!
今の時期は、こんな映画が、癒されます。
主演の菅田さんと小松さんは、絵になる、お似合いのカップル。
見てるだけで、幸せなキモチになれました。 (80点)
2020年10月01日
コンフィデンスマンJP プリンセス編

昨年5月に公開された「コンフィデンスマンJP」の第2弾になります。
古沢良太さんの脚本は、やっぱ面白いです。
でも、今回は詐欺ではなかったのよね・・・見ればわかるけど。
映画自体は、アタリで、楽しませてもらいました。
ただ、広瀬すずさん似の女優さんの演技が下手で、このメンバーの中だと
余計に目立っちゃいますね。
史上ダントツのオサカナだったので、お馴染みの詐欺師たちが、大集合します。
スクリーンの中の三浦さんを見るたびに悲しくなりますが、映画はずっと残るから
スクリーンの中の彼は、永遠だと思いたいです。
まだ主演映画の公開が控えてますので、また会いにいきます。(75点)
2020年08月17日
今日から俺は!! 劇場版

人気テレビドラマの劇場版です。
変わらず、面白かったです。
でも、ナイフなんぞが登場して、「クローズZERO」化?
コレは、禁じ手でっしょ!
エッ?コレ違う・・・と、思ったもん。
正直、「今日から俺は!!」には、ナイフなんて、使ってほしくなかったな。
でも、伊藤と京子ちゃんの、イチャイチャは、パワーアップしてて楽しかったです。(70点)
2020年08月17日
エジソンズ・ゲーム

電気を発明したのは、トーマス・エジソンというのは、有名な話です。
本作は、その電気を広げるためには、直流か、交流か・・・
今の電気の原点を決めることになった「電流戦争」が描かれます。
正直、勉強にはなったけど、映画は、面白くなかった・・・
演技派の俳優さんが、ズラッと出てるし、重厚な映画だったと思う。正統派でしょう。
でもね、カンバーバッチさんの、しかめっ面を見てても、心が躍らないのよね。
ワタシはパスかな。
レビュー書くのも、よだきかったし、でも、勉強にはなった!(70点)
2020年07月09日
水曜日が消えた

曜日ごとに入れ替わる7つの人格を持つ僕。
その中で、最も地味な火曜日の僕の視点で描かれる、吉野耕平監督オリジナルストーリーです。
曜日ごとに呼び合う僕らは、平穏に暮らしていたが、ある日、目を覚ますと、水曜日が消えていた・・・
火曜日の僕は、水曜日を謳歌するのだが・・・
人格の違う僕を演じる中村倫也さんの演技を堪能出来ました。
面白かったです!カメレオン俳優を実証されてました。
特に、月曜日と、火曜日の僕が、真逆なんで、上手いなぁ~と思う。
注目して欲しいのが、曜日ごとに違う靴です。
これが、見分けるポイントになってます。
ワタシは、中村さんが、今のように売れっ子になる前から、好きな俳優さんでした。
チョイ役で、沢山出てましたね。
本作は、主演ですから、出ずっぱり。当たり前だけど(笑)
だから楽しみにしてた作品、これからも応援してます。 (78点)
2020年07月07日
ストーリー・オブ・マイライフ

デビュー作「レディ・バード」で、アカデミー賞にノミネートされた、グレタ・ガーウィグ監督の最新作は
ルイザ・メイ・オルコットの小説「若草物語」を実写化した作品です。
小説家を目指す四姉妹の次女ジョーの視点で描かれる本作は、原作者ルイザの自伝的物語でした。
コレは、素晴らしかった!
ストーリー性、キャストの魅力、衣装の美しさ、美術的な視点・・・
全てにおいて、バランスのとれた作品だったと思う。
まず、19世紀のお話なんだけど、とても現代的な感覚で見れたこと。
それは、女性監督だからこそだと思う。
衣装は19世紀なんだけど、現代劇と錯覚しそうになりました。
そして、キャストの魅力として、主人公ジョーが愛したローリーを演じたティモシー・シャラメ
とにかく美しくて、カッコ良くって、素敵でした。
本作では、彼の魅力が堪能出来ちゃうので、女子は、見逃せません。(85点)
2020年07月07日
ジョン・F・ドノヴァンの死と生

前作「たかが世界の終わり」で、カンヌ映画祭グランプリに輝いた、グザヴィエ・ドラン監督の最新作。
彼の初監督作品は、2009年、主演も兼ねた「マイ・マザー」、まだ19歳でした。
お顔が、美しいので、美しき天才と言われています。
「トム・アット・ザ・ファーム」も主演を兼ねた作品で、この美少年が監督?
当時、とても驚いちゃいました。
本作では、出演してませんが、期待を裏切らない、美青年と美少年が出てきます。
「ルーム」に出てた、ジェイコブ君は、やっぱ上手いなぁ~
2006年のニューヨーク、人気俳優のジョン・F・ドノヴァンは、29歳で、この世を去ります。
そのジョンと、ペンフレンドだったのが、ロンドンに住む11歳の少年、ルパート。
彼も、俳優を目指してます。
2人は、誰にも知られずに、文通を続け、その数は、100通を超えてました。
ジョンの死から10年が経ち、その手紙が1冊の本になって公開されることに・・・
自分を理解してくれる人が、1人でもいたら・・・人は救われます。
そして、本当の自分を自由に表現出来たら、それは幸せなことだと思う。
ドラン監督の描くテーマは、ワタシのようなフツーの人間には、理解が難しい。
華やかな世界にいて、孤独を感じていたり、母親との距離感に悩んだり、
同性に対して、愛情を持ったりもないので、ワタシにとっては、身近なテーマではありません。
でも、監督がチョイスする音楽は、好みだし、映像美も好きだし、キャストは美男子揃いだし(笑)
感覚的、視覚的には、惹かれてしまいます。なんとなく好きっていうヤツです。
だから、新作が公開されると、見てしまう。
やっぱ、美しいって、最強かもね(笑) (75点)
2020年07月05日
デッド・ドント・ダイ

「コーヒー&シガレッツ」のジム・ジャームッシュ監督の最新作は
なんと!ゾンビ映画でした。
アメリカの田舎町の墓地から、突然溢れ出した死者たち。
平和ボケしていた街の警察官3人が、立ち向かうのだが・・・
ジム監督らしさ全開のゾンビ映画と言うか・・・シュールで笑えます。
ジム監督だと、ハァ~こうなるのね・・・と思った。
出演しているキャストも、今までのジム監督作品では、お馴染みのメンバー様。
警察官の一人、アダム・ドライバーは、ライトセイバーのごとくナタで
ゾンビの首を、切りまくります。
Hahann・・・スターウォーズじゃん!
ストーリー的には、もう少し弾けて欲しかったと言うか・・・
ティルダ・スウィントンが、日本刀で百人切りくらいして欲しかったです。
でなきゃ、彼女の役柄って、意味あんの?って思ったもん。
彼女が、救世主君臨!とかになって、ラストは、スカッと終わって欲しかったなぁ~
ワタシの希望なんだけど、そこだけが、ザンネン。 (75点)
2020年04月11日
冬時間のパリ

今年の1月に、シネマ5で見た作品。
ジュリエット・ビノシュ主演の、大人たちのラブストーリーです。
原題は「二重生活」
見た感想としては、原題の方が、合ってんじゃん!と思う。
だって、夫と夫の友人の2組の不倫恋愛を描いていたから・・・
でも、ドロドロ劇には、なっていなくて、フツーに日常生活が流れてゆきます。
それぞれが、オトナの対応をしている感じなの。
見てる途中から、面白くなくなって、つい、あと何分か、腕時計を見てしまいました。
正直、「パリの恋人たち」の方が、面白かったです。 (65点)
2020年04月11日
パリの恋人たち

映画鑑賞を控えているので、まだレビューしてなかった、フランス映画2本を載せます。
年末年始の東京散策時、渋谷のル・シネマにて鑑賞。
年に2,3回、東京散策をしてましたが、しばらくは行けないなって・・・寂しいです。
ル・シネマでは、「冬時間のパリ」と「パリの恋人たち」の2本をやってましたが
大分では公開予定のなかった本作をチョイス。
あと、リリーを見たかったのも、理由の1つです。
主人公の青年アベルは、3年間同棲していたマリアンヌから、突然別れを告げられます。
アベルの友人、ポールの子供を妊娠したと言われ・・・
数年後、ポールの葬儀で、再会する2人。
そして、成長したポールの妹、エヴからは、思いを告白される。
監督は、主人公アベルを演じた、ルイ・ガレルだそうです。
イケメンだし、才能まであるんだ~と、少しオドロキ。
そして、マリアンヌ役のレティシアとは、実生活でもパートナーらしい。
エヴ役は、ジョニー・デップの娘、リリー=ローズ・デップ、お母さん似だね。
ストーリーは、おフランスらしいと言うか、超自由恋愛主義。
ここまで、躊躇なく、引っ付いたり、別れたり出来たら、幸せだねって感じ。
あらすじ見たら、ドロドロ系?と思ってたけど、嫌味もなくって、意外と楽しめました。
やっぱ、美男美女は、最強だわね。 (73点)
2020年04月02日
スウィング☆キッズ

「サニー永遠の仲間たち」のカン・ヒョンチョル監督の最新作。
1951年、北と南で戦った朝鮮戦争中。
北は、ソビエト、南は、アメリカが、応戦し、露と米の代理戦争の様相になります。
アメリカ軍の捕虜収容所には、大勢の韓国人が、収容されていて、そこでも北と南の
争いがたえません。
新しく赴任してきた所長は、対外的なイメージアップの為に、捕虜たちのタップダンスチームを
計画します。
ラストの怒涛の展開に、衝撃を受けました。
エッ?ワタシが思ってたのと違う・・・と。
国籍も人種も思想も違う5人が、タップダンスを踊っている時だけ、全てから自由になれた・・・
平和な時代であれば、彼らの将来は、違っていたでしょう。
ダンスに熱中するスポコンものというエンタメ性の裏側に、朝鮮戦争の悲劇を
描いていました。
音楽もゴキゲンで、タップダンスと音楽を見る目的で、行ったとしても満足出来ると思います。
今、コロナで、映画館が避けられているので、本作を見られない人が多いのは、とても残念。
ワタシには、素晴らしい作品でした。 (80点)
2020年03月28日
弥生、三月 君を愛した30年

「家政婦のミタ」などのヒットドラマを生み出してきた脚本家、遊川和彦さんの
オリジナル作品を、自ら監督した作品。
1986年、3月1日、運命的に出会った弥生と太郎。
それからの(ふたりの30年)を、(3月だけ)で紡いだ作品です。
王道のラブストーリーでした。
惹かれ合う2人が、すんなり結ばれることはなくて・・・
別々の人生を歩むことになります。
人生って、いろんなことがあるよねって、感慨深かったです。
自分だったら、どうするだろう?リアルに考えたりもしました。
映画ならではのドラマチックな展開を楽しまれて下さい。
ベタな展開だけど、ワタシは好きな作品。 (78点)
2020年03月26日
一度 死んでみた

オリジナル脚本によるコメディ映画。
脚本は、ソフトバンクの「白戸家」シリーズの方、監督は、auの「三太郎」シリーズのかた。
CM界の最強の布陣じゃん!
そして、チラッと出演する方々も含めて、豪華なキャストでした。
佐藤健さんの出番は、3秒くらい。わかるかな?
でも、でも、ナニコレ?面白くない!
これだけのキャストを使ってんのに、なんで?無駄遣いしてるとしか思えない。
こんな広瀬すずちゃん、いいと思わないもん。無理させてる。
唯一、いいなと思ったシーンは、終盤のアカペラで歌ったすずちゃんくらい。
堤さんも、コメディ上手いのに、今回は、サエてない。
キャラクターが、合ってないからだよ。
あっ、吉沢亮さんは、似たような役柄をやっていたので、違和感なしです。
すみません。ここまでの辛口コメントは、あまりしないんだけど、キャストの無駄遣いが悔しくって・・・
点数は、何点ですかね? サービスデー用の(65点)
2020年03月24日
9人の翻訳家 囚われたベストセラー

映画化もされた世界的なベストセラー「インフェルノ」の出版秘話から生まれたミステリー。
「インフェルノ」を出版する際に、各国の翻訳家たちを地下室に、2か月隔離し、
作業を行わせたらしい。
ミステリー小説「デダリュス」完結編を、世界同時発売するために、9か国の翻訳家が集められる。
コレは、面白い!!!
最近、どんぐりの背比べが続いてて、久々に、ヒットが出た感じです。
犯人が、終盤まで、解かりません。
冒頭のシーンは、ラストに繋がってます。
9か国の言語が、飛び交うシーンは、緊張感で、ドキドキしました。
犯人の真の目的とは?
ワタシは、それは、復讐じゃないかと思いました。
劇場公開は終わってますので、是非、DVDで楽しまれて下さい。(83点)
2020年03月24日
イントゥ・ザ・スカイ

「博士と彼女のセオリー」で共演した、エディ・レッドメインとフェリシティ・ジョーンズが
再共演することになった作品。
1862年のイギリス、気象学者のジェームズは、気球操縦士のアメリアと
気球に乗って得た記録によって、気象予報の分野に進化をもたらしました。
本作は、高度1万メートル超の空の旅を成し得た2人の実話が元になってます。
飛行機の窓から見えていた、雲の上の世界が広がります。
この景色が広がるところまで、気球で、よくぞ来れたなぁ~と・・・
それだけではなく、地上にも、生きて戻れた。
今から150年以上も前の時代なのに、凄い大冒険を成し得たんだと思う。
白い雲と、青い空に、心が癒されました。
そして、晴れ晴れとしたラストでした。 (75点)
2020年03月22日
テリー・ギリアムのドン・キホーテ

鬼才、テリー・ギリアム監督が、構想から30年を費やして、完成させた作品。
2000年にクランクインするも、自然災害にあったり、ドン・キホーテ役の役者の
幾度にも及ぶ、交代があったり、製作費の破綻があったりで、9回も挫折したらしいです。
そして、完成した本作、ギリアム監督の執念勝ちですね。
主人公は、若手CM監督のトビー。
自らをドン・キホーテと信じる男に、忠実な従者のサンチョだと思い込まれます。
男は、無理やり、トビーを引き連れて、旅へと出発するのですが・・・
バカバカしい設定だと、思いつつも、なぜか、見入ってしまいました。
不思議な魅力があるのかもしれません。
自分を、ドン・キホーテだと思い込んでいた男は、幸せ者だったと思えてきます。
そして、主人公のトビーに乗り移った、ドン・キホーテ、恐るべしでした。(75点)
2020年03月22日
私の知らないわたしの素顔

大女優ジュリエット・ビノシュ主演のフランス映画。
50代の大学教授クレールは、SNSの世界に足を踏み入れ、24歳のアバター、クララに
なりすましてゆく・・・
自分の年齢、性別、顔や体型など、自分の外観から解放してくれるのが、SNSの世界でしょう。
主人公は、どんどんハマっていってしまいます。
そして、24歳のクララは、アレックスという男性と恋に落ち・・・
サスペンス色から、心理ドラマへと変わってゆきます。
彼女が、なぜクララに、こだわったのか?
その理由が、少し悲しい。
女性のサガと心の闇を、描いていた作品でした。
フランス映画らしいと言うか、ラストのスッキリ感はないです。(75点)
2020年03月22日
スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼

2018年に公開された、SNSミステリー「スマホを落としただけなのに」その続編になります。
前作で、事件を解決した刑事、加賀谷が主人公。
その加賀谷の恋人、美乃里のスマホが、狙われ・・・
1作目も面白かったけど、2作目の方が、もっと面白かったです!
ただ、Mの存在など、ストーリーの上で、合点がいかない点は、確かにありました。
でも、見終わった後の満足度が、高かったので、ワタシは気にしません。
本作では、千葉雄大さん演じる、加賀谷の生い立ちが明らかになります。
それは、連続殺人鬼、浦賀にも通じるところが・・・
浦賀を演じる、成田凌さんの怪演も、前作からパワーアップしてました。
映画を長く見ていると、役者さんの成長がわかる、演技が上手くなったなぁ~
ラストは、続編が、ありそうな感じでした。
殺人鬼、浦賀自身のストーリーも見たいものです。 (80点)
2020年03月18日
ダウントン・アビー

英国の大ヒットテレビシリーズの劇場版。
テレビシリーズの続編ではないので、今まで、見たことがない方でも楽しめます。
オープニングには、簡単な人物相関図の解説もあります。
舞台となるのは、テレビシリーズの最終話から、2年後の1927年。
ジョージ5世の時代になります。
イギリス貴族の邸宅ダウントン・アビーに、国王ジョージ5世が訪問することになり
邸内は、大騒動に・・・
ストーリーは、登場人物が多いので、群像劇のような感じでした。
でも、1人1人のことが、掘り下げられていたので、人間ドラマとしても楽しめます。
そして、全てがゴージャスでした。重厚な屋敷、豪華な衣装、多くのメイドと執事たち・・・
貴族の生活って、こんな感じだったんだろうなって。
ラストは、晴れやかに終わってくれます。 (75点)