2017年01月31日
アズミ・ハルコは行方不明
昨年の東京国際映画祭にて、鑑賞した作品。
ノミネートされた16作品のひとつで、日本映画は、本作と「雪女」の2本だけでした。
その16作品の中でも、本作は異質と言うか、他に比べる作品がない唯一無二の存在。
ワタシのつたない言葉で表現すると・・・
「頭で理解する映画」じゃなくて、「感覚で観る映画」でした。
ストーリーは、時系列では進みません。
ストーリーも、3つあります。
28歳の安曇春子、20歳の愛菜、男たちをボコる女子高生集団、
この3世代の女の子たちのストーリーが、シャッフルされながら行ったり来たりします。
始めは、ストーリーが分からないのですが、後半、頭の中でパズルが
埋まっていくと、ガゼン面白くなりました。
感覚で観ることは、新鮮で、キモチ良かったです。
もし、時系列通りになってたら、フツーの話だったかもしれない。
10代~30代の方には、オススメしますが、年配の方々には、正直オススメしません。
本作に点数を付けるのは、ピンキリで難しいのですが、ワタシは、80点です。
それは、田舎町の閉塞感の中、3世代の女の子たちが、それぞれ頑張っていたから。
監督は、「アフロ田中」の松居大悟さん。若くて、イケメンな方でした。
2017年01月16日
永い言い訳
「ゆれる」の西川美和監督&脚本の最新作になります。
本作の原作も監督によるもので、直木賞の候補にもなりました。
妻を不慮のバス事故で亡くした主人公、幸夫。
既に愛情の冷めていた彼には、悲しむ遺族を演じることしか出来なかった・・・
昨年、シネコンでの上映をスル―していたので、シネマ5での再上映に行ってきました。
人間ドラマとして面白かったので、正直、見れて、良かったです!
こんなに、情けなくて、カッコ悪い本木さんを見るのは新鮮でした。
そして、西川作品に、こんなに子供が絡んできたのは初めてかも。
子役の2人が出て来てからは、一瞬、是枝監督作品を見てるような感覚になりました。
でも、人間のブラックな部分をえぐり出すところは、西川監督だったなって思う。
今までの西川監督作品は、ラストが悶々として終わっちゃってましたが、
本作のラストは、キモチよく終わってくれます。 (80点)
2017年01月12日
湯を沸かすほどの熱い愛
昨年の東京国際映画祭で上京した時に、鑑賞した作品。
1月7日から、Tジョイパークプレイスで上映されてます。
今年、日本の映画賞を総なめにしているのが本作です。
東京で公開された直後は、客の入りが悪かったらしいのですが、見た方の口コミで
一気にヒットしたようです。
ワタシも、映画評論家の松崎さんに、オススメされてなかったら、スル―してたと思う。
だって、主人公が死ぬのがわかっている映画は、見ない主義だったから・・・
宮沢りえさんが演じる主人公は、ガン宣告を受け、余命2カ月という設定でした。
つまり、お涙頂戴的な映画は、見ないことにしてたんです。
でも、見てヨカッタです!
こんな余命2カ月映画もあるんだなって!
タイトルのように、熱い愛、深い愛が描かれてます。
主人公は、死んでしまうけど、皆が流す涙は、前に向かっている涙でした。
お涙頂戴の押しつけなんて、全く無かった!
宮沢さんの演技は素晴らしくって、主演女優賞の受賞ラッシュは、
誰もが納得でしょう。 (85点)
*ヒューマントラストシネマ有楽町にて観賞
2017年01月09日
われらが背きし者
昨年の東京国際映画祭で上京した時に、鑑賞した作品。
1月7日から、シネマ5で上映されてます。
「裏切りのサーカス」の作者、ジョン・ル・カレの同名小説の映画化になります。
「裏切りのサーカス」も映画化されて、金髪のベネディクト・カンバーバッチが出てました。
そして、本作も、イギリスのスパイ映画です。
でも、主人公はスパイとは無縁の平凡な大学教授の男。
いわゆる、巻き込まれ型のストーリーになってます。
コレは面白かったです!
豪華なキャストの演技によって、スパイ映画の面白さと、人間ドラマを堪能しました。
ラストは、ワタシ的には、衝撃的で、エッ?って感じ。
それでも救いがあったので、悶々とした気分では終わらなかったです。
かえって、印象に残る映画となりました。 (80点)
*TOHOシネマズシャンテにて観賞
2016年12月31日
ガール・オン・ザ・トレイン
世界的なミステリー小説の映画化になります。
エミリー・ブラント演じる主人公、レイチェルは離婚して傷心の日々を送ってます。
彼女の唯一の楽しみは、通勤電車から見える理想のカップルに、かつて幸せだった頃の
自分を重ねることでした・・・
どんより、暗~い映画だったけど、終盤まで謎が解けなくて、面白かったです。
ミステリー映画なんで、詳しくは書けませんが、とりあえず、見て良かった!
エミリーを含め、3人の女優さんが綺麗だったのも、よろしい。(78点)
2016年12月31日
胸騒ぎのシチリア
若い恋人と静養している女性ロックシンガーのところへ、元カレが若い娘と
やってきて・・・というお話です。
恋の駆け引きのお話かと思ってたら、チト違ってました。
よくもまぁ~上手い邦題をつけてんなぁ~と感心しちゃう。
とにかく、レイフ・ファインズ演じる陽気すぎる元カレが、ウザ過ぎて、ウザ過ぎて・・・
これは、レイフの演技力をホメるしかないのは分かってんだけど、生理的にムリでした。
ワタシが、邦題をつけるとしたら「元カレの逆襲」とか「迷惑な訪問者」でしょうかね。
元カレの顛末は、身からでた錆?
そして、「やっぱ、スーパースターは、お得ね」でした。 (70点)
2016年12月31日
ピートと秘密の友達
1977年に上映されたディズニー映画「ピートとドラゴン」を
最新テクノロジーで蘇らせたファンタジー・アドベンチャーです。
CGと実写の合成は、全く違和感がなく、夢の世界が広がってました。
お子ちゃまたちは、妖怪ウォッチやモンストに夢中なのか、観客は大人のみ。
言わせてもらうと、子供にとっては、良質な映画だったと思う。
ピート役の子役少年も上手いし、ドラゴンも本物のよう。
声優さんも、プロの方でした。
ピートとドラゴンのエリオットとの友情や愛情は、大人が見ても心打たれます。
地球上で頂点に立つのは、人間ではなく、他者とも共生してゆかなければならないと
思いました。たとえ、それが、目に見えないものであっても・・・
同じディズニー映画の「ローグ・ワン」の影に隠れて、スル―されそうですが
大人が見ても楽しめますし、親子で見るには、オススメです。(78点)
2016年12月31日
土竜の唄 香港狂騒曲
コミックを実写映画化した「土竜の唄」の続編は、「チャイニーズマフィア篇」
潜入捜査官として、暴力団に潜り込んだ、ダメ警察官、玲二。
クレイジーパピオンに気に入られ、兄弟の契りを交わし、ますます深く潜っていくのだが・・・
クドカン脚本&三池監督、そして生田さんなんで、ますますハチャメチャ映画になってました。
ここまで、潔いとアッパレ!です。
堤真一さんのクレイジーパピオンのキャラは、やっぱ惚れますね(笑)
そして、脇役だったけど、見終わった後、1番印象に残っていたのが
チャイニーズマフィア殺し屋役の菜々緒さんでした。
とりあえず、「楽しければいい!」という方向けです。 (73点)
2016年12月28日
ぼくは明日、昨日のきみとデートする
2014年に刊行された恋愛小説の実写映画化になります。
舞台は京都。主人公、高寿は、美大に通う20歳の学生。
ある日、いつもの電車の中で、ある女性に一目ぼれをします。
彼女の名前は、愛美、同じ20歳の学生でした・・・
ラブストーリーですが、ストーリー展開は、ファンタジー。
タイトルのごとく、高寿の明日は、愛美の過去、つまり、時間軸が逆なんです。
恋人同士を演じる福士さんと、小松さんの相性がバツグンで、お似合いでした。
お二人共、ラブストーリーものが多いですが、その中でも、1番、絵になってたと思う。
そして、観光地的な京都の風景じゃなかったところも、良かったですね。
Back numberの主題歌も、映画にピッタリでした。 (78点)
2016年12月24日
ローグ・ワン/STAR WARS STORY
スター・ウォーズ最新作は、スターウォーズの原点の直前までを描いた作品。
レイア姫が、持っていたデス・スターの設計書は、どうやって手に入れたものなのか?
レイア姫は、ダース・ベイダーに捕まる前に、R2-D2に、設計図を託してました。
その設計図を分析出来たからこそ、ルークが放った一発で、デス・スターは破壊されました。
以上のことを踏まえた上で、本作を見ると、より楽しめるんじゃないかと思います。
本作は、スター・ウォーズのスピンオフ的な感じでした。
そして感じたのが、ローグ・ワンチームの描かれ方が、義理と人情や自己犠牲といった
日本的だったこと。そうそう、座頭市のマスターも出てました。
本作では、いろんな新しいメカも登場します。
特に、ドロイドのK-2SOの忠義には、泣けました。
ただ、前作の新スターウォーズのヒロインが良かっただけに、それよりは
劣っていたなぁ~と思う。 (80点)
2016年12月21日
海賊とよばれた男
本屋大賞に輝いた同名小説の実写映画化。
映画「永遠の0」チームが再び結集して挑んだ壮大な人間ドラマでした。
主人公のモデルとなっているのは、出光興産の創業者です。
戦前、戦後という激動の時代を、日本人の誇りを持ち続けながら、
どう乗り越えていったのか・・・
重厚な人間ドラマでした!面白かったです!コレはアタリ!
岡田さんの演技は、もうベテランの域で、貫禄十分!それに華があるんですヨ!
そうそうたるキャストの中にいても、主役っぽい。
ストーリーは、時系列を行ったり、来たりしながら進みます。
年齢的にも、バラバラなんだけど、岡田さんが年齢ごとに声の調子を変えていたので
芸が細かいなって思いました。
あの時代の勢いとか、破天荒さは、眩しかったし、羨ましくもあります。
今の時代、それを持っている人が、生き残っていけるのかなぁ~
荘大で重厚な人間ドラマなのに、エンタメ性もあるので、オススメです。(80点)
2016年12月13日
マダム・フローレンス!夢見るふたり
超絶オンチな歌姫フローレンスの実話を描いた作品。
今年の東京国際映画祭でのオープニング作品で、鑑賞済みでしたが
公開されたのち、友人と、再び見ることになりました。
正直、2回目の方が、より深く楽しめた気がします。
やっぱ!良い作品だったなぁ~
同じシーンの同じところで、笑ってしまうし、見落としていた細かいところを発見したり
衣装は何度みても美しいし・・・
そして、ヒュー様演じる旦那さんの深い愛情に、再び感動。
ふたりは、音楽の絆で結ばれた同士のように感じました。
邦題にもなってますが、まさに“夢見るふたり”ですね。
当時のニューヨークの街並の再現や、華やかな衣装といった美術的なものも素晴らしい!
そして、わざと画質を粗くしたエンディングにも注目です。 (80点)
2016年12月10日
疾風ロンド
東野圭吾の同名小説の実写映画化。
スキ―リゾート地に、生物化学兵器を埋めた犯人が、3億円を要求。
ところが、犯人が交通事故で突然死してしまい・・・
映画は、いろんな要素を詰め込みすぎて、焦点がハッキリしません。
正直、イマイチでした。多分、1週間もすれば、ワタシの記憶からは薄れてる。
ストーリー的には、サスペンスなんだろうけど、親子の確執や愛情を描き
恋愛も少し描き、コメディものでもありました。
いろいろテンコ盛りしてますが、観客が見たいのは、サスペンスのハズ!
それに、キャストが豪華だったから、余計に惜しく思いました。 (68点)
2016年12月07日
ファンタスティック ビーストと魔法使いの旅
「ハリー・ポッター」新シリーズの第1弾。
J・K・ローリングが、オリジナル脚本を書き、ディビット・イェーツが監督し
主演を、エディ・レッドメインが努めます。
エディ好きなワタシにとっては、嬉しい限り!
主人公ニュートは、世界中を旅する魔法動物学者。
彼のトランクには、たくさんの魔法動物たちが入ってます。
コレは、はずれないでっしょ!
今度のハリポタは、大人向き。
多分、かつての少年少女たちも、ハリポタと共に育って、今は大人になったからだと思う。
でも、魔法世界のワクワク感は、そのままなので、懐かしく感じるし、
ファンタジー映画が好きな方々も、大いに楽しめると思います。
登場する魔法動物たちが、どれもユニークで、ワタシはキラキラ大好きのニフラ―が
可愛過ぎて、憎めない!次、いつ会えるかなぁ~ (80点)
2016年12月06日
ティファニー ニューヨーク五番街の秘密
世界的な宝石ブランド、ティファニーの秘密に迫るドキュメンタリー映画。
女子だったら、「いつかは、ティファニー・・・」
昔の男子の「いつかは、クラウン・・・」みたいなもんです。
ワタシだって、ティファニーブルーの箱だけでも欲しい(笑)
ドキュメンタリー映画としては、バリバリではなかったです。
ティファニーを愛するセレブのインタビューとか、タイアップした映画の秘話とか
とりとめもなく語られるような感じでした。
“ティファニー”に引き寄せられたけど、正直、DVD鑑賞でもいいっかなって思った。
とりあえず自分のティファニーは、待ってても貰えそうにないので
自力で稼いで、GETします。 (70点)
2016年12月05日
ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ
フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」や、ヘミングウェイの「老人と海」など
多くの名作を、世に送り出した名編集者マックス・パーキンズ。
彼が、天才と惚れ込んだ無名の作家、トマス・ウルフとの運命の出会いと
彼との友情を描いた作品になります。
主人公パーキンズを演じた、コリン・ファースの味わい深い演技が素晴らしい!
オスカー俳優だし、いろんなキャラクターを演じてきてるし、たとえば、英国王やら、
キレキレのスパイやら、気真面目な弁護士やら、だから演技が上手いのはわかってる。
でも、本作のコリン・ファースの演技は、私の想像してた以上でした。
そして、ジュード・ロウに、ニコール・キッドマンと豪華なキャストになってます。
美術的にも、1920年代のニューヨークの街並や、当時の洋服やらが
再現されていて楽しめます。 (80点)
2016年12月04日
聖の青春
29歳で、この世を去った将棋棋士、村山聖を描いたノンフィクション小説の実写映画化。
本作は、東京国際映画祭のクロージング作品にも選ばれました。
監督は、「ひゃくはち」や「宇宙兄弟」の森義隆さん。
野球を題材にした「ひゃくはち」が、素晴らしかったので、本作も注目してました。
幼い頃より難病のネフローゼを患い、入退院を繰り返していた聖は、
ある日、将棋に心を奪われる・・・
音響も静かでしたが、作品自体も静かな作品でした。
だから、主題歌の秦基博さんの「終わりのない空」が、すごく映えてました。
でも、静かな時に、お腹が鳴ったら、隣の方にバレます(笑)
松山さんと、東出さんの役作りが、素晴らしい!の一言で、
松山さんなんて、20キロも太ったそうです。
丸っこい松山さんなんて、想像が出来ないですよね。そうそう見れるもんじゃない。
そのまわりを固める俳優さんたちの演技も良かったです。
ただ、脚本がイマイチだったような気がして、もっとストーリーに
グイグイ引っ張るような何かが欲しかった。
今は、ネット中継によって、将棋ブームが起こっているらしいですね。
ルールが分からなくても、棋士たちが食べるご飯とか、おやつとかを見て
楽しんだりするそうです。 (75点)
2016年11月30日
溺れるナイフ
10代の危うさと眩い恋を描いた少女コミックの実写映画化。
東京から田舎町に引っ越して来た人気モデルの夏芽は、海辺で、コウと呼ばれる
美少年と出会います。一瞬で、コウに惹かれてゆく夏芽・・・
少女コミックの実写だったけど、甘さとか、キュンキュン感よりも
若さゆえのヒリヒリ感の方を感じました。
中高生の方々は、もっと強く感じるだろうと思う。
コウを演じる菅田さんの目が、良くってね、引き込まれそうでした。
大人になったコウを見てみたいですね。
ただ、菅田さんや上白石さんが、ヨカッタだけに、夏芽を演じる小松さんの
力不足が目立ってしまいます。
フツーの少女コミックものだったら大丈夫だろうけど、本作は難しい役柄だから・・・
とりあえず、役柄が違えば、違った菅田さんが見れるんで、楽しめました。(73点)
2016年11月29日
ぼくのおじさん
北杜夫の児童文学を、「味園ユニバース」の山下敦弘監督が実写映画化。
主人公は“ぼく”こと春山雪男。
学校で「自分のまわりにいる大人」をテーマに作文を書く宿題がでた。
ぼくは、悩んだ末、お父さんの弟で居候している“おじさん”について書くことにした。
松田さん演じる“おじさん”が、面白くて、ニヤニヤ笑っちゃいました。
そして、雪男を演じる子役が、愛くるしくて、演技も上手いの!
しっかり者の“ぼく”と、ダメダメな“おじさん”の凹凸コンビが絶妙でした。
登場人物の皆が、ほのぼのとしてて、癒されるんですよね。
こういう日本映画って、今ではめずらしくなったような気がする。
シリーズ化してもらえたら、大賛成! (78点)
2016年11月26日
デスノート Light up the NEW world
2006年に実写映画化された「デスノート」の続編。
キラとLの対決から10年後を描いた、オリジナルストーリーになります。
あれから10年。世界中のネット回線がジャックされ、あのキラからのメッセージが
発信されます。今度は、6冊のデスノートが、地上に落とされたらしい・・・
まぁ~なんとも豪華なキャストですねぇ~チラシを見ただけでも心が躍らされます。
キラを崇拝する紫苑役の菅田さん、美しいです!ウットリですね(笑)
池松&菅田で「セトウツミ」東出&菅田で「ごちそうさん」
共演もやり易かったのではないでしょうか。
オリジナル脚本なので、ストーリーの予測が出来なくて、面白かったです。
人の心は、計算通りにならないところも共感出来るし、どんでん返しも起こってしまう。
本作は、ネタバレ禁止で、見られた方がよいかと・・・
ワタシが見終わって思ったのは「東出さんが主役だったのね」でした。(78点)
2016年11月25日
インフェルノ
トム・ハンクス主演、天才ラングドン教授の謎解きシリーズの第3弾。
大富豪ゾブリストは、生み出したウィルスによって、人類の数を半分にしようとします。
それを阻止する為に、詩人ダンテが遺した「地獄篇」に隠された謎に挑みます。
3作目のマンネリ対策なのか、ラングドン教授は、冒頭、何者かに襲われ
記憶喪失状態に・・・
だから、天才頭脳は、バリバリ働かなくて、一般人状態に・・・
いつものように、謎解きが、サクサク進まないから、かえって面白かったです。
イタリアやトルコの観光スポットも楽しめました。
美術好きには、有名な美術品を引用したストーリーは、たまりません。(78点)
2016年11月23日
ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期
「ブリジット・ジョーンズ」シリーズ第3弾になります。
1作目は、なんと2001年、それから3年後の2004年に、2作目。
3作目のストーリーは、2作目から10年後、ブリジット43歳の設定で描かれます。
10年以上も前に見て「ブリジット、懐かしいなぁ~」と思う世代がターゲットでしょうね。
だって、昔の彼女を知っているからこそ、共感したり、楽しめたりする部分が
大きいですもん。
ワタシは、今年の4月公開されたキアヌ主演の「砂上の法廷」で、
しばらく休業していたレニーを見ていたので、心配の方が先でした。
ナオミ・ワッツかと思うくらい顔が変わっていたし、口まわりが引きつってたんで
「ブリジット、懐かしい」よりも「ブリジット、やれるの?」でした。
でも、本作では、お顔の修正も進んでいたし、ブリジット10年後に見える。ヨカッタ!ヨカッタ!
とりあえず、ブリジット43歳、子供を産めるギリの歳で、モテ期到来という話です。
まぁ~フツーに、無難に楽しめる作品。
さらに、ブリジットファンには、それ以上に楽しめる作品。
堅物のマークを演じるコリン・ファースが、相変わらず良い味出してます!
男性は歳に関係なく、カッコいい人は、カッコいい! (75点)
2016年11月19日
ブルックリン
アカデミー賞の作品賞、脚色賞、主演女優賞にノミネートされた作品。
1950年代、主人公エイリシュは、故郷アイルランドから、たった一人で
新天地ニューヨークへとやってきます。
とても良い作品!特に、女性の方々には、オススメです!
同じ女性として、ヒロインが迷いながらも、自分の意志で、自分の未来を
切り開いてゆく姿に共鳴し、彼女の健気さに感動しちゃう。
主人公エイリシュを演じるのは、「つぐない」の時の少女から、美しい大人の女性へと
成長したシアーシャ・ローナン。
物静かなのに、強い意志を感じられる、凛とした主人公を好演されてました。
ラストで、主人公エイリシュが選んだ道は、幸せに繋がる道だったと思う。
映画を見終わった後の充実感が、大きかった!
演出も細やかだったし、50年代の衣装や美術も素晴らしかったです。(85点)
2016年11月18日
スター・トレック BEYOND
スター・トレック新シリーズの第3弾になります。
J・J・エイブラムスが製作を担当し、監督は「ワイルド・スピード」シリーズの
ジャスティン・リン。
未知の星に不時着した宇宙船を救出するミッションだったが、反対に奇襲を受け
エンタープライズ号は撃破。仲間のクル―たちも敵に囚われてしまう。
今回もスケールがデカいし、CGは良く出来てるしで、スクリーンにクギ付けでした。
特にスポックファンの自分としては、本作の中で、スポックが笑っていたのが衝撃的(笑)
だって、なかなか見れるもんじゃありませんよ~
そして、亡きアントン・イェルチンをスクリーンの中で見れたことも嬉しかった。
あんな事で、命を落とすなんて、神様のいたずらにしか思えない。
映画は、娯楽作品としては、十分に楽しめました。視覚的には大満足!
ただ、敵の目的と言うか、なぜそこまでするのか、動機付けが弱かったと思う。
悪者にだって、大義名分ってやつが大事。
ヒーローものって、悪者が輝くほど、面白くなりますもん。 (78点)
2016年11月17日
何者
「桐島、部活やめるってよ」の朝井リョウさんの同名小説の実写映画化。
就活に挑む大学生5人は、定期的に1つの部屋に集まり、情報交換をするようになり
それぞれの思いが交錯してゆく・・・
この映画って、良く言えば、観察系、悪く言えば、のぞき見感覚で見る映画かもしれません。
そして、原作者の朝井リョウさんが平成生まれと知り、なるほど!って思った。
だって、Twitterやら、LINEやらが登場して、リアルさがハンパないもの。
主人公は、佐藤健さん演じる拓人で、彼はいつもスマホを見ていて、ネットの中で
自分の本音を喋ってます。
こんな若者って、多いのかなぁ~
そして、チラシのごとく、旬の若手俳優さんの共演で、見ているだけでも楽しくなる。
よくぞ集められたなって思ってしまう。
ちなみにワタシは、菅田さん目当て。天真爛漫男子で、歌声までバッチシ聞けたし満足!
音楽も作品と、マッチングしてて、ヨカッタです。 (78点)
2016年10月23日
ジェイソン・ボーン
最強の暗殺者ジェイソン・ボーン、シリーズの続編になります。
主演はマッド・デイモン、監督はポール・グリーングラスの最強コンビも復活!
前シリーズ3部作では、ボーンが失われた記憶を取り戻すまでを描いてました。
新シリーズでは、記憶を取り戻した後からのストーリーです。
コレは面白いです!
新シリーズも3部作になると思いますが、とりあえずラストは完結してました。
スピード感のあるノンストップアクションが続きます。
舞台もアテネ、ロンドン、ラスベガスと飛び回ります。
これ、これ、ボーンは、こうでなくっちゃ!
やっぱ、ジェイソン・ボーンは最強で、最高でした! (83点)
2016年10月21日
HIGH&LOW THE RED RAIN
7月に公開された「HIGH&LOW」の第2弾になります。
公開初日の舞台挨拶付き上映にて鑑賞。
今回は、雨宮三兄弟のお話に焦点を絞ってました。
兄弟の過去の秘密や真実が、明かされてゆきます。
だから、ストーリー性があって、映画として面白かったです。
それに、大乱闘シーンも少なくて、苦手な自分としては、助かった。
行方不明だった長男を、斎藤工さんが、クールに演じてます。
その少年時代を演じてたのが、「竜馬伝」に出てた、濱田龍臣くん。
子役時代から見違えるほど、大きくなっていて、ビックリでした。
上映後の舞台挨拶は、TAKAHIROさんが、盛り上げてくれて、楽しかった!
ヒロイン役の吉本さんに、デレデレで、劇中の役柄と同じ?だったかも。
とりあえず、「雨宮三兄弟、カッコいい!」コレに尽きますね。(78点)
2016年10月19日
少女
湊かなえのベストセラー小説を、「繕い裁つ人」の三島有紀子監督が映画化。
主人公の由紀は、いじめられている親友、敦子を助けられずにいた。
ある日、いじめられて「死にたい」と泣く敦子に対して
「暗闇の中を一人ぼっちで綱渡りしている、そんな気持ちなのかもしれないけど
そんなことないから」と、優しく言う・・・
湊かなえ原作だったから、見に行きました。
実は、本田翼が主役だったので、あまり期待はしてなかったのですが・・・
いや、いや、それが面白くて、良かったのですヨ。
三島監督による脚本の良さが大きいと思います。
ストーリーのラストで、いろんなパズル(登場人物)が、ピタッと収まっちゃうの。
ついつい手を、ポン!と打ちたくなるほどでした。
ラストは、2人の少女の心の闇に、暖かい光が射してヨカッタ!(78点)
2016年10月19日
グッドモーニングショー
監督、脚本は「踊る大捜査線」の脚本家、君塚良一さんです。
主人公は、朝のワイドショーのメインキャスター、澄田。
かつては、報道番組の花形だった彼も、今じゃあ視聴率の取れない落ち目のキャスター。
そんな彼に、立てこもり事件の犯人から御指名がかかる・・・
マスコミ関係の人たちから見れば、あるあるネタで楽しそう。
でも、視聴率とか業界に興味のない人たちには、「ふーん・・・」で終わりそう。
ストーリーの中の、犯人の動機とか、なんで澄田なのか?が、よく分からなかった。
コメディだけど、笑いのセンスもイマイチ。 (68点)
2016年10月19日
エミアビのはじまりとはじまり
本作の渡辺謙作監督のオリジナルストーリーになります。
「エミアビ」は漫才コンビの名前で、笑(えみ)を浴びる(アビ)から・・・
ある日突然、漫才コンビの相方が、事故で死んでしまいます。
主人公は、人を笑わせるのが商売なのに、笑えない日々が続き・・・
「死と笑い」を見事に描いた作品だと思う。
そして、お笑いの世界で生きている人たちって、スゴイなって思った。
だって、自分が笑えないのに、人を笑わせちゃうんだから。
死の悲しみは、笑うことで確実に癒されてゆくと信じたい。
タイトル中の「はじまりとはじまり」
この意味も見終わった後、そういうことだったのかぁ~と。
脚本の上手さが、光ってます。 (78点)