2017年01月31日

アズミ・ハルコは行方不明




昨年の東京国際映画祭にて、鑑賞した作品。
ノミネートされた16作品のひとつで、日本映画は、本作と「雪女」の2本だけでした。
その16作品の中でも、本作は異質と言うか、他に比べる作品がない唯一無二の存在。
ワタシのつたない言葉で表現すると・・・
「頭で理解する映画」じゃなくて、「感覚で観る映画」でした。

ストーリーは、時系列では進みません。
ストーリーも、3つあります。
28歳の安曇春子、20歳の愛菜、男たちをボコる女子高生集団、
この3世代の女の子たちのストーリーが、シャッフルされながら行ったり来たりします。
始めは、ストーリーが分からないのですが、後半、頭の中でパズルが
埋まっていくと、ガゼン面白くなりました。
感覚で観ることは、新鮮で、キモチ良かったです。
もし、時系列通りになってたら、フツーの話だったかもしれない。

10代~30代の方には、オススメしますが、年配の方々には、正直オススメしません。
本作に点数を付けるのは、ピンキリで難しいのですが、ワタシは、80点です。
それは、田舎町の閉塞感の中、3世代の女の子たちが、それぞれ頑張っていたから。
監督は、「アフロ田中」の松居大悟さん。若くて、イケメンな方でした。
  


Posted by サラ at 20:04Comments(0)2016年公開映画

2017年01月16日

永い言い訳




「ゆれる」の西川美和監督&脚本の最新作になります。
本作の原作も監督によるもので、直木賞の候補にもなりました。

妻を不慮のバス事故で亡くした主人公、幸夫。
既に愛情の冷めていた彼には、悲しむ遺族を演じることしか出来なかった・・・

昨年、シネコンでの上映をスル―していたので、シネマ5での再上映に行ってきました。
人間ドラマとして面白かったので、正直、見れて、良かったです!

こんなに、情けなくて、カッコ悪い本木さんを見るのは新鮮でした。
そして、西川作品に、こんなに子供が絡んできたのは初めてかも。
子役の2人が出て来てからは、一瞬、是枝監督作品を見てるような感覚になりました。
でも、人間のブラックな部分をえぐり出すところは、西川監督だったなって思う。
今までの西川監督作品は、ラストが悶々として終わっちゃってましたが、
本作のラストは、キモチよく終わってくれます。     (80点)
  


Posted by サラ at 23:54Comments(0)2016年公開映画

2017年01月12日

湯を沸かすほどの熱い愛




昨年の東京国際映画祭で上京した時に、鑑賞した作品。
1月7日から、Tジョイパークプレイスで上映されてます。

今年、日本の映画賞を総なめにしているのが本作です。
東京で公開された直後は、客の入りが悪かったらしいのですが、見た方の口コミで
一気にヒットしたようです。
ワタシも、映画評論家の松崎さんに、オススメされてなかったら、スル―してたと思う。
だって、主人公が死ぬのがわかっている映画は、見ない主義だったから・・・
宮沢りえさんが演じる主人公は、ガン宣告を受け、余命2カ月という設定でした。
つまり、お涙頂戴的な映画は、見ないことにしてたんです。

でも、見てヨカッタです!
こんな余命2カ月映画もあるんだなって!
タイトルのように、熱い愛、深い愛が描かれてます。
主人公は、死んでしまうけど、皆が流す涙は、前に向かっている涙でした。
お涙頂戴の押しつけなんて、全く無かった!

宮沢さんの演技は素晴らしくって、主演女優賞の受賞ラッシュは、
誰もが納得でしょう。 (85点)

*ヒューマントラストシネマ有楽町にて観賞
  


Posted by サラ at 22:38Comments(0)2016年公開映画

2017年01月09日

われらが背きし者




昨年の東京国際映画祭で上京した時に、鑑賞した作品。
1月7日から、シネマ5で上映されてます。

「裏切りのサーカス」の作者、ジョン・ル・カレの同名小説の映画化になります。
「裏切りのサーカス」も映画化されて、金髪のベネディクト・カンバーバッチが出てました。
そして、本作も、イギリスのスパイ映画です。
でも、主人公はスパイとは無縁の平凡な大学教授の男。
いわゆる、巻き込まれ型のストーリーになってます。

コレは面白かったです!
豪華なキャストの演技によって、スパイ映画の面白さと、人間ドラマを堪能しました。
ラストは、ワタシ的には、衝撃的で、エッ?って感じ。
それでも救いがあったので、悶々とした気分では終わらなかったです。
かえって、印象に残る映画となりました。       (80点)

*TOHOシネマズシャンテにて観賞
  


Posted by サラ at 01:23Comments(0)2016年公開映画

2016年12月31日

ガール・オン・ザ・トレイン




世界的なミステリー小説の映画化になります。

エミリー・ブラント演じる主人公、レイチェルは離婚して傷心の日々を送ってます。
彼女の唯一の楽しみは、通勤電車から見える理想のカップルに、かつて幸せだった頃の
自分を重ねることでした・・・

どんより、暗~い映画だったけど、終盤まで謎が解けなくて、面白かったです。
ミステリー映画なんで、詳しくは書けませんが、とりあえず、見て良かった!
エミリーを含め、3人の女優さんが綺麗だったのも、よろしい。(78点)
  


Posted by サラ at 23:13Comments(0)2016年公開映画

2016年12月31日

胸騒ぎのシチリア




若い恋人と静養している女性ロックシンガーのところへ、元カレが若い娘と
やってきて・・・というお話です。

恋の駆け引きのお話かと思ってたら、チト違ってました。
よくもまぁ~上手い邦題をつけてんなぁ~と感心しちゃう。
とにかく、レイフ・ファインズ演じる陽気すぎる元カレが、ウザ過ぎて、ウザ過ぎて・・・
これは、レイフの演技力をホメるしかないのは分かってんだけど、生理的にムリでした。

ワタシが、邦題をつけるとしたら「元カレの逆襲」とか「迷惑な訪問者」でしょうかね。
元カレの顛末は、身からでた錆?
そして、「やっぱ、スーパースターは、お得ね」でした。    (70点)
  


Posted by サラ at 23:02Comments(0)2016年公開映画

2016年12月31日

ピートと秘密の友達




1977年に上映されたディズニー映画「ピートとドラゴン」を
最新テクノロジーで蘇らせたファンタジー・アドベンチャーです。
CGと実写の合成は、全く違和感がなく、夢の世界が広がってました。

お子ちゃまたちは、妖怪ウォッチやモンストに夢中なのか、観客は大人のみ。
言わせてもらうと、子供にとっては、良質な映画だったと思う。
ピート役の子役少年も上手いし、ドラゴンも本物のよう。
声優さんも、プロの方でした。
ピートとドラゴンのエリオットとの友情や愛情は、大人が見ても心打たれます。
地球上で頂点に立つのは、人間ではなく、他者とも共生してゆかなければならないと
思いました。たとえ、それが、目に見えないものであっても・・・

同じディズニー映画の「ローグ・ワン」の影に隠れて、スル―されそうですが
大人が見ても楽しめますし、親子で見るには、オススメです。(78点)
  


Posted by サラ at 18:37Comments(0)2016年公開映画

2016年12月31日

土竜の唄 香港狂騒曲




コミックを実写映画化した「土竜の唄」の続編は、「チャイニーズマフィア篇」
潜入捜査官として、暴力団に潜り込んだ、ダメ警察官、玲二。
クレイジーパピオンに気に入られ、兄弟の契りを交わし、ますます深く潜っていくのだが・・・

クドカン脚本&三池監督、そして生田さんなんで、ますますハチャメチャ映画になってました。
ここまで、潔いとアッパレ!です。
堤真一さんのクレイジーパピオンのキャラは、やっぱ惚れますね(笑)
そして、脇役だったけど、見終わった後、1番印象に残っていたのが
チャイニーズマフィア殺し屋役の菜々緒さんでした。

とりあえず、「楽しければいい!」という方向けです。   (73点)
  


Posted by サラ at 18:00Comments(0)2016年公開映画

2016年12月28日

ぼくは明日、昨日のきみとデートする




2014年に刊行された恋愛小説の実写映画化になります。

舞台は京都。主人公、高寿は、美大に通う20歳の学生。
ある日、いつもの電車の中で、ある女性に一目ぼれをします。
彼女の名前は、愛美、同じ20歳の学生でした・・・

ラブストーリーですが、ストーリー展開は、ファンタジー。
タイトルのごとく、高寿の明日は、愛美の過去、つまり、時間軸が逆なんです。

恋人同士を演じる福士さんと、小松さんの相性がバツグンで、お似合いでした。
お二人共、ラブストーリーものが多いですが、その中でも、1番、絵になってたと思う。
そして、観光地的な京都の風景じゃなかったところも、良かったですね。
Back numberの主題歌も、映画にピッタリでした。   (78点)
  


Posted by サラ at 01:49Comments(0)2016年公開映画

2016年12月24日

ローグ・ワン/STAR WARS STORY




スター・ウォーズ最新作は、スターウォーズの原点の直前までを描いた作品。
レイア姫が、持っていたデス・スターの設計書は、どうやって手に入れたものなのか?
レイア姫は、ダース・ベイダーに捕まる前に、R2-D2に、設計図を託してました。
その設計図を分析出来たからこそ、ルークが放った一発で、デス・スターは破壊されました。
以上のことを踏まえた上で、本作を見ると、より楽しめるんじゃないかと思います。

本作は、スター・ウォーズのスピンオフ的な感じでした。
そして感じたのが、ローグ・ワンチームの描かれ方が、義理と人情や自己犠牲といった
日本的だったこと。そうそう、座頭市のマスターも出てました。

本作では、いろんな新しいメカも登場します。
特に、ドロイドのK-2SOの忠義には、泣けました。

ただ、前作の新スターウォーズのヒロインが良かっただけに、それよりは
劣っていたなぁ~と思う。               (80点)
  


Posted by サラ at 01:25Comments(2)2016年公開映画

2016年12月21日

海賊とよばれた男




本屋大賞に輝いた同名小説の実写映画化。

映画「永遠の0」チームが再び結集して挑んだ壮大な人間ドラマでした。
主人公のモデルとなっているのは、出光興産の創業者です。
戦前、戦後という激動の時代を、日本人の誇りを持ち続けながら、
どう乗り越えていったのか・・・

重厚な人間ドラマでした!面白かったです!コレはアタリ!
岡田さんの演技は、もうベテランの域で、貫禄十分!それに華があるんですヨ!
そうそうたるキャストの中にいても、主役っぽい。

ストーリーは、時系列を行ったり、来たりしながら進みます。
年齢的にも、バラバラなんだけど、岡田さんが年齢ごとに声の調子を変えていたので
芸が細かいなって思いました。
あの時代の勢いとか、破天荒さは、眩しかったし、羨ましくもあります。
今の時代、それを持っている人が、生き残っていけるのかなぁ~
荘大で重厚な人間ドラマなのに、エンタメ性もあるので、オススメです。(80点)
  


Posted by サラ at 00:42Comments(0)2016年公開映画

2016年12月13日

マダム・フローレンス!夢見るふたり




超絶オンチな歌姫フローレンスの実話を描いた作品。

今年の東京国際映画祭でのオープニング作品で、鑑賞済みでしたが
公開されたのち、友人と、再び見ることになりました。

正直、2回目の方が、より深く楽しめた気がします。
やっぱ!良い作品だったなぁ~
同じシーンの同じところで、笑ってしまうし、見落としていた細かいところを発見したり
衣装は何度みても美しいし・・・
そして、ヒュー様演じる旦那さんの深い愛情に、再び感動。
ふたりは、音楽の絆で結ばれた同士のように感じました。
邦題にもなってますが、まさに“夢見るふたり”ですね。

当時のニューヨークの街並の再現や、華やかな衣装といった美術的なものも素晴らしい!
そして、わざと画質を粗くしたエンディングにも注目です。   (80点)
  


Posted by サラ at 23:57Comments(0)2016年公開映画

2016年12月10日

疾風ロンド




東野圭吾の同名小説の実写映画化。
スキ―リゾート地に、生物化学兵器を埋めた犯人が、3億円を要求。
ところが、犯人が交通事故で突然死してしまい・・・

映画は、いろんな要素を詰め込みすぎて、焦点がハッキリしません。
正直、イマイチでした。多分、1週間もすれば、ワタシの記憶からは薄れてる。

ストーリー的には、サスペンスなんだろうけど、親子の確執や愛情を描き
恋愛も少し描き、コメディものでもありました。
いろいろテンコ盛りしてますが、観客が見たいのは、サスペンスのハズ!
それに、キャストが豪華だったから、余計に惜しく思いました。   (68点)
  


Posted by サラ at 22:36Comments(0)2016年公開映画

2016年12月07日

ファンタスティック ビーストと魔法使いの旅




「ハリー・ポッター」新シリーズの第1弾。
J・K・ローリングが、オリジナル脚本を書き、ディビット・イェーツが監督し
主演を、エディ・レッドメインが努めます。
エディ好きなワタシにとっては、嬉しい限り!

主人公ニュートは、世界中を旅する魔法動物学者。
彼のトランクには、たくさんの魔法動物たちが入ってます。

コレは、はずれないでっしょ!
今度のハリポタは、大人向き。
多分、かつての少年少女たちも、ハリポタと共に育って、今は大人になったからだと思う。
でも、魔法世界のワクワク感は、そのままなので、懐かしく感じるし、
ファンタジー映画が好きな方々も、大いに楽しめると思います。

登場する魔法動物たちが、どれもユニークで、ワタシはキラキラ大好きのニフラ―が
可愛過ぎて、憎めない!次、いつ会えるかなぁ~    (80点)
  


Posted by サラ at 00:14Comments(0)2016年公開映画

2016年12月06日

ティファニー ニューヨーク五番街の秘密




世界的な宝石ブランド、ティファニーの秘密に迫るドキュメンタリー映画。

女子だったら、「いつかは、ティファニー・・・」
昔の男子の「いつかは、クラウン・・・」みたいなもんです。
ワタシだって、ティファニーブルーの箱だけでも欲しい(笑)

ドキュメンタリー映画としては、バリバリではなかったです。
ティファニーを愛するセレブのインタビューとか、タイアップした映画の秘話とか
とりとめもなく語られるような感じでした。
“ティファニー”に引き寄せられたけど、正直、DVD鑑賞でもいいっかなって思った。

とりあえず自分のティファニーは、待ってても貰えそうにないので
自力で稼いで、GETします。      (70点)
  


Posted by サラ at 23:00Comments(0)2016年公開映画

2016年12月05日

ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ




フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」や、ヘミングウェイの「老人と海」など
多くの名作を、世に送り出した名編集者マックス・パーキンズ。
彼が、天才と惚れ込んだ無名の作家、トマス・ウルフとの運命の出会いと
彼との友情を描いた作品になります。

主人公パーキンズを演じた、コリン・ファースの味わい深い演技が素晴らしい!
オスカー俳優だし、いろんなキャラクターを演じてきてるし、たとえば、英国王やら、
キレキレのスパイやら、気真面目な弁護士やら、だから演技が上手いのはわかってる。
でも、本作のコリン・ファースの演技は、私の想像してた以上でした。

そして、ジュード・ロウに、ニコール・キッドマンと豪華なキャストになってます。
美術的にも、1920年代のニューヨークの街並や、当時の洋服やらが
再現されていて楽しめます。         (80点)
  


Posted by サラ at 00:44Comments(0)2016年公開映画

2016年12月04日

聖の青春




29歳で、この世を去った将棋棋士、村山聖を描いたノンフィクション小説の実写映画化。
本作は、東京国際映画祭のクロージング作品にも選ばれました。

監督は、「ひゃくはち」や「宇宙兄弟」の森義隆さん。
野球を題材にした「ひゃくはち」が、素晴らしかったので、本作も注目してました。

幼い頃より難病のネフローゼを患い、入退院を繰り返していた聖は、
ある日、将棋に心を奪われる・・・

音響も静かでしたが、作品自体も静かな作品でした。
だから、主題歌の秦基博さんの「終わりのない空」が、すごく映えてました。
でも、静かな時に、お腹が鳴ったら、隣の方にバレます(笑)

松山さんと、東出さんの役作りが、素晴らしい!の一言で、
松山さんなんて、20キロも太ったそうです。
丸っこい松山さんなんて、想像が出来ないですよね。そうそう見れるもんじゃない。
そのまわりを固める俳優さんたちの演技も良かったです。
ただ、脚本がイマイチだったような気がして、もっとストーリーに
グイグイ引っ張るような何かが欲しかった。

今は、ネット中継によって、将棋ブームが起こっているらしいですね。
ルールが分からなくても、棋士たちが食べるご飯とか、おやつとかを見て
楽しんだりするそうです。      (75点)
  


Posted by サラ at 07:12Comments(0)2016年公開映画

2016年11月30日

溺れるナイフ




10代の危うさと眩い恋を描いた少女コミックの実写映画化。

東京から田舎町に引っ越して来た人気モデルの夏芽は、海辺で、コウと呼ばれる
美少年と出会います。一瞬で、コウに惹かれてゆく夏芽・・・

少女コミックの実写だったけど、甘さとか、キュンキュン感よりも
若さゆえのヒリヒリ感の方を感じました。
中高生の方々は、もっと強く感じるだろうと思う。
コウを演じる菅田さんの目が、良くってね、引き込まれそうでした。
大人になったコウを見てみたいですね。

ただ、菅田さんや上白石さんが、ヨカッタだけに、夏芽を演じる小松さんの
力不足が目立ってしまいます。
フツーの少女コミックものだったら大丈夫だろうけど、本作は難しい役柄だから・・・
とりあえず、役柄が違えば、違った菅田さんが見れるんで、楽しめました。(73点)
  


Posted by サラ at 22:42Comments(0)2016年公開映画

2016年11月29日

ぼくのおじさん




北杜夫の児童文学を、「味園ユニバース」の山下敦弘監督が実写映画化。

主人公は“ぼく”こと春山雪男。
学校で「自分のまわりにいる大人」をテーマに作文を書く宿題がでた。
ぼくは、悩んだ末、お父さんの弟で居候している“おじさん”について書くことにした。

松田さん演じる“おじさん”が、面白くて、ニヤニヤ笑っちゃいました。
そして、雪男を演じる子役が、愛くるしくて、演技も上手いの!
しっかり者の“ぼく”と、ダメダメな“おじさん”の凹凸コンビが絶妙でした。

登場人物の皆が、ほのぼのとしてて、癒されるんですよね。
こういう日本映画って、今ではめずらしくなったような気がする。
シリーズ化してもらえたら、大賛成!       (78点)
  


Posted by サラ at 23:57Comments(0)2016年公開映画

2016年11月26日

デスノート Light up the NEW world




2006年に実写映画化された「デスノート」の続編。
キラとLの対決から10年後を描いた、オリジナルストーリーになります。

あれから10年。世界中のネット回線がジャックされ、あのキラからのメッセージが
発信されます。今度は、6冊のデスノートが、地上に落とされたらしい・・・

まぁ~なんとも豪華なキャストですねぇ~チラシを見ただけでも心が躍らされます。
キラを崇拝する紫苑役の菅田さん、美しいです!ウットリですね(笑)
池松&菅田で「セトウツミ」東出&菅田で「ごちそうさん」
共演もやり易かったのではないでしょうか。

オリジナル脚本なので、ストーリーの予測が出来なくて、面白かったです。
人の心は、計算通りにならないところも共感出来るし、どんでん返しも起こってしまう。
本作は、ネタバレ禁止で、見られた方がよいかと・・・
ワタシが見終わって思ったのは「東出さんが主役だったのね」でした。(78点)
  


Posted by サラ at 22:46Comments(0)2016年公開映画

2016年11月25日

インフェルノ




トム・ハンクス主演、天才ラングドン教授の謎解きシリーズの第3弾。

大富豪ゾブリストは、生み出したウィルスによって、人類の数を半分にしようとします。
それを阻止する為に、詩人ダンテが遺した「地獄篇」に隠された謎に挑みます。

3作目のマンネリ対策なのか、ラングドン教授は、冒頭、何者かに襲われ
記憶喪失状態に・・・
だから、天才頭脳は、バリバリ働かなくて、一般人状態に・・・

いつものように、謎解きが、サクサク進まないから、かえって面白かったです。
イタリアやトルコの観光スポットも楽しめました。
美術好きには、有名な美術品を引用したストーリーは、たまりません。(78点)
  


Posted by サラ at 23:57Comments(0)2016年公開映画

2016年11月23日

ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期




「ブリジット・ジョーンズ」シリーズ第3弾になります。
1作目は、なんと2001年、それから3年後の2004年に、2作目。
3作目のストーリーは、2作目から10年後、ブリジット43歳の設定で描かれます。

10年以上も前に見て「ブリジット、懐かしいなぁ~」と思う世代がターゲットでしょうね。
だって、昔の彼女を知っているからこそ、共感したり、楽しめたりする部分が
大きいですもん。

ワタシは、今年の4月公開されたキアヌ主演の「砂上の法廷」で、
しばらく休業していたレニーを見ていたので、心配の方が先でした。
ナオミ・ワッツかと思うくらい顔が変わっていたし、口まわりが引きつってたんで
「ブリジット、懐かしい」よりも「ブリジット、やれるの?」でした。
でも、本作では、お顔の修正も進んでいたし、ブリジット10年後に見える。ヨカッタ!ヨカッタ!

とりあえず、ブリジット43歳、子供を産めるギリの歳で、モテ期到来という話です。
まぁ~フツーに、無難に楽しめる作品。 
さらに、ブリジットファンには、それ以上に楽しめる作品。
堅物のマークを演じるコリン・ファースが、相変わらず良い味出してます!
男性は歳に関係なく、カッコいい人は、カッコいい!      (75点)
  


Posted by サラ at 14:01Comments(0)2016年公開映画

2016年11月19日

ブルックリン




アカデミー賞の作品賞、脚色賞、主演女優賞にノミネートされた作品。

1950年代、主人公エイリシュは、故郷アイルランドから、たった一人で
新天地ニューヨークへとやってきます。

とても良い作品!特に、女性の方々には、オススメです!
同じ女性として、ヒロインが迷いながらも、自分の意志で、自分の未来を
切り開いてゆく姿に共鳴し、彼女の健気さに感動しちゃう。

主人公エイリシュを演じるのは、「つぐない」の時の少女から、美しい大人の女性へと
成長したシアーシャ・ローナン。
物静かなのに、強い意志を感じられる、凛とした主人公を好演されてました。

ラストで、主人公エイリシュが選んだ道は、幸せに繋がる道だったと思う。
映画を見終わった後の充実感が、大きかった!
演出も細やかだったし、50年代の衣装や美術も素晴らしかったです。(85点)
  


Posted by サラ at 23:57Comments(0)2016年公開映画

2016年11月18日

スター・トレック BEYOND




スター・トレック新シリーズの第3弾になります。
J・J・エイブラムスが製作を担当し、監督は「ワイルド・スピード」シリーズの
ジャスティン・リン。

未知の星に不時着した宇宙船を救出するミッションだったが、反対に奇襲を受け
エンタープライズ号は撃破。仲間のクル―たちも敵に囚われてしまう。

今回もスケールがデカいし、CGは良く出来てるしで、スクリーンにクギ付けでした。
特にスポックファンの自分としては、本作の中で、スポックが笑っていたのが衝撃的(笑)
だって、なかなか見れるもんじゃありませんよ~

そして、亡きアントン・イェルチンをスクリーンの中で見れたことも嬉しかった。
あんな事で、命を落とすなんて、神様のいたずらにしか思えない。

映画は、娯楽作品としては、十分に楽しめました。視覚的には大満足! 
ただ、敵の目的と言うか、なぜそこまでするのか、動機付けが弱かったと思う。
悪者にだって、大義名分ってやつが大事。
ヒーローものって、悪者が輝くほど、面白くなりますもん。  (78点)
  


Posted by サラ at 23:39Comments(0)2016年公開映画

2016年11月17日

何者




「桐島、部活やめるってよ」の朝井リョウさんの同名小説の実写映画化。

就活に挑む大学生5人は、定期的に1つの部屋に集まり、情報交換をするようになり
それぞれの思いが交錯してゆく・・・

この映画って、良く言えば、観察系、悪く言えば、のぞき見感覚で見る映画かもしれません。
そして、原作者の朝井リョウさんが平成生まれと知り、なるほど!って思った。
だって、Twitterやら、LINEやらが登場して、リアルさがハンパないもの。

主人公は、佐藤健さん演じる拓人で、彼はいつもスマホを見ていて、ネットの中で
自分の本音を喋ってます。
こんな若者って、多いのかなぁ~

そして、チラシのごとく、旬の若手俳優さんの共演で、見ているだけでも楽しくなる。
よくぞ集められたなって思ってしまう。
ちなみにワタシは、菅田さん目当て。天真爛漫男子で、歌声までバッチシ聞けたし満足!
音楽も作品と、マッチングしてて、ヨカッタです。    (78点)



  


Posted by サラ at 23:10Comments(0)2016年公開映画

2016年10月23日

ジェイソン・ボーン




最強の暗殺者ジェイソン・ボーン、シリーズの続編になります。
主演はマッド・デイモン、監督はポール・グリーングラスの最強コンビも復活!

前シリーズ3部作では、ボーンが失われた記憶を取り戻すまでを描いてました。
新シリーズでは、記憶を取り戻した後からのストーリーです。

コレは面白いです!
新シリーズも3部作になると思いますが、とりあえずラストは完結してました。
スピード感のあるノンストップアクションが続きます。
舞台もアテネ、ロンドン、ラスベガスと飛び回ります。
これ、これ、ボーンは、こうでなくっちゃ!
やっぱ、ジェイソン・ボーンは最強で、最高でした!   (83点)
  


Posted by サラ at 07:38Comments(0)2016年公開映画

2016年10月21日

HIGH&LOW THE RED RAIN




7月に公開された「HIGH&LOW」の第2弾になります。
公開初日の舞台挨拶付き上映にて鑑賞。

今回は、雨宮三兄弟のお話に焦点を絞ってました。
兄弟の過去の秘密や真実が、明かされてゆきます。
だから、ストーリー性があって、映画として面白かったです。
それに、大乱闘シーンも少なくて、苦手な自分としては、助かった。

行方不明だった長男を、斎藤工さんが、クールに演じてます。
その少年時代を演じてたのが、「竜馬伝」に出てた、濱田龍臣くん。
子役時代から見違えるほど、大きくなっていて、ビックリでした。

上映後の舞台挨拶は、TAKAHIROさんが、盛り上げてくれて、楽しかった!
ヒロイン役の吉本さんに、デレデレで、劇中の役柄と同じ?だったかも。
とりあえず、「雨宮三兄弟、カッコいい!」コレに尽きますね。(78点)
  


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2016年10月19日

少女




湊かなえのベストセラー小説を、「繕い裁つ人」の三島有紀子監督が映画化。

主人公の由紀は、いじめられている親友、敦子を助けられずにいた。
ある日、いじめられて「死にたい」と泣く敦子に対して
「暗闇の中を一人ぼっちで綱渡りしている、そんな気持ちなのかもしれないけど
そんなことないから」と、優しく言う・・・

湊かなえ原作だったから、見に行きました。
実は、本田翼が主役だったので、あまり期待はしてなかったのですが・・・
いや、いや、それが面白くて、良かったのですヨ。
三島監督による脚本の良さが大きいと思います。
ストーリーのラストで、いろんなパズル(登場人物)が、ピタッと収まっちゃうの。
ついつい手を、ポン!と打ちたくなるほどでした。
ラストは、2人の少女の心の闇に、暖かい光が射してヨカッタ!(78点)
  


Posted by サラ at 23:50Comments(0)2016年公開映画

2016年10月19日

グッドモーニングショー




監督、脚本は「踊る大捜査線」の脚本家、君塚良一さんです。

主人公は、朝のワイドショーのメインキャスター、澄田。
かつては、報道番組の花形だった彼も、今じゃあ視聴率の取れない落ち目のキャスター。
そんな彼に、立てこもり事件の犯人から御指名がかかる・・・

マスコミ関係の人たちから見れば、あるあるネタで楽しそう。
でも、視聴率とか業界に興味のない人たちには、「ふーん・・・」で終わりそう。

ストーリーの中の、犯人の動機とか、なんで澄田なのか?が、よく分からなかった。
コメディだけど、笑いのセンスもイマイチ。     (68点)

  


Posted by サラ at 23:33Comments(0)2016年公開映画

2016年10月19日

エミアビのはじまりとはじまり




本作の渡辺謙作監督のオリジナルストーリーになります。
「エミアビ」は漫才コンビの名前で、笑(えみ)を浴びる(アビ)から・・・

ある日突然、漫才コンビの相方が、事故で死んでしまいます。
主人公は、人を笑わせるのが商売なのに、笑えない日々が続き・・・

「死と笑い」を見事に描いた作品だと思う。
そして、お笑いの世界で生きている人たちって、スゴイなって思った。
だって、自分が笑えないのに、人を笑わせちゃうんだから。
死の悲しみは、笑うことで確実に癒されてゆくと信じたい。

タイトル中の「はじまりとはじまり」
この意味も見終わった後、そういうことだったのかぁ~と。
脚本の上手さが、光ってます。           (78点)
  


Posted by サラ at 22:39Comments(0)2016年公開映画