2016年10月16日
SCOOP!
「バクマン。」の大根仁監督の最新作。
芸能スキャンダルを追いかける中年カメラマン、静と、新人記者のコンビが
ぶつかり合いながらも、次々と大スクープをモノにしてゆく・・・
写真週刊誌の裏側を見せてもらいました。
エンタメ作品になっていて、面白かったです!
それにしても、脂ぎった中年パパラッチ役を演じても、福山さんはカッコいい!
これって、なんなの?っというくらい(笑)
スクリーンからは、タバコと体臭が混ざったような匂いなんて想像も出来ません。
汚れ役なんだけど、福山ブランドを確立しちゃってます。
コンビを組んだ二階堂ふみちゃん、副編集長の吉田さんと滝藤さん、情報屋のリリーさん
脇役全てに、役者が揃っていて、素晴らしかった。
ラストは、アレじゃないと駄目だったのかな?
報道カメラマンを目指した彼らしいのかもしれないけれど・・・(78点)
2016年10月15日
ハドソン川の奇跡
クリント・イーストウッド監督の最新作になります。
2009年1月、鳥の衝突によって全エンジンが停止した飛行機を不時着させ
乗員乗客全ての命を救ったベテラン機長サリ―。
ところが、その決断に疑惑の目が向けられる・・・
実話の映画化になりますが、深い人間ドラマになってました。
トム・ハンクスの静かな演技が、素晴らしい!
“ハドソン川の奇跡”は知ってましたが、機長がしばらくは犯人扱いされていたとは
知りませんでした。
そして、事故発生から、わずか208秒、つまり3分半くらいで、生死を分ける決断を
下していた事もオドロキです。
この映画を見て、全ては“タイミング”なのかも・・・と思いました。
そして、それを見極めるのは、コンピューターではない人間なのだと。
クリントの映画には、人間讃歌を感じます。 (80点)
2016年10月12日
真田十勇士
戦国武将、真田幸村は、実は腰抜けで、偶然が重なって勝利し、名将と
呼ばれることになった・・・こんな仮説で描かれる時代劇です。
忍者の里から飛び出した猿飛佐助は、幼馴染の霧隠才蔵と共に、真田十勇士を結成。
腰抜けの真田幸村を本物の英雄に仕立て上げようとする・・・
オープニングは、アニメ映画?かと思っちゃうほど、アニメーションが長いです。
映画は、“活劇”と呼ぶのが、ピッタリでした。
歌舞伎の中村さんが主役なので、セリフ回しも、ハキハキ飛んでます。
合戦のシーンもエキストラの数が多いので、迫力ありました。
ラストは「エッそうなの?」で終わり、エンドロールでは、「ありえないストーリー」が
語られます。
ここまで、お茶目にやってくれると、清々しい(笑) (75点)
2016年10月10日
THE BEATLES ザ・ビートルズ
ロン・ハワード監督が描く“ザ・ビートルズ”の長編ドキュメンタリー。
ビートルズの映画としては、47年ぶりになります。
ビートルズの結成から、3年のライブツアー時代、スタジオでのアルバム製作時代と
ビートルズ伝説の軌跡を、大きなスクリーンで楽しめます。
ラスト30分は、伝説のニューヨークでのライブ映像でした。
若い頃の4人は、お茶目で、キュートで、カッコよかった!
ビートルズファンも、ビートルズ初心者も、楽しめる音楽映画。
やっぱ、ビートルズは永遠!
2016年10月09日
映画 聲の形(こえのかたち)
ベストセラーコミックを、京都アニメーションが映画化。
京都アニメーションの絵が好きなので、鑑賞。
小学生の石田将也は、ガキ大将。
ある日、耳の聞こえない西宮硝子が転校してくる。
彼女に好奇心を持った将也は、いろいろとちょっかいを出すようになり
次第にエスカレートしてゆく・・・
コミックなのに、ここまで人間の本性と言うか、心の声を描いている事に
オドロキました。
そして、それぞれの登場人物が、リアルで「いる、いる、こんなヤツ」と見てた。
口では、きれいごとを言うけど、行動は起こさず、傍観者のまま。
自分だって、いじめを面白がっていたのに、バレると、関係ありませんと知らんぷり。
もし、いじめを経験した人だったら、胸が痛くなる映画だと思う。
今はネットで、ひとりごとを呟いたつもりでも、ひとり歩きしてしまう。
人と話すのは、言葉なのか、ただの文字なのか。
改めて、今の若者たちは大変だろうなって思う。
人と、どう繋がってゆくのか?
その為には、どうコミュニケーションを図ればいいのか?
この悩みは、普遍的なものです。
そして「友達の定義」も、人それぞれ。
映画を見ながら、いろんな感情がワタシの中で湧いてきた作品でした。(78点)
2016年10月08日
怒り
「悪人」の季相日監督と、原作者の吉田修一。
2人が再びタッグを組んだ作品です。
残忍な夫婦殺人事件から1年。
犯人は、顔を変え、逃亡を続けてます。
そして、3人の謎の男が、東京・千葉・沖縄で現われる・・・
映画は、東京編、千葉編、沖縄編と、同時進行で語られる群像劇でした。
コレは素晴らしかったです!
季監督作品は、見ててしんどい事もありますが、本作は3つの話からなる
群像劇だったので、見やすかったです。
そして、出演されていた全ての俳優さんたちが、素晴らしい演技を見せてくれます。
3人の中の誰が犯人なのか?
愛した人を、どこまで信じることが出来るのか?
観客も共に疑い、考えることになります。
整形後の犯人の顔写真が、どの3人にも似て見えてくるから不思議。
よく出来てんなぁ~と思った。
3つのお話の結末はそれぞれで、全部が不幸で終わらなかったのが救いでした。(80点)
2016年10月08日
闇金ウシジマくん Part3
山田孝之さんが闇金ウシジマを演じる劇場版シリーズの第3弾。
今回の主人公は、ウシジマくんではありません。
マネーゲームで人生の一発逆転を狙う青年と、マネーを使ってお気に入りのキャバ嬢を
落としたいサラリーマンの二人がメインでした。
2人共、夢を叶えようと、ウシジマからお金を借ります。
ワタシはお金よりも大事なものがあるなんて、優等生的な事は言いません。
お金で、ある程度の幸せは、手に入れられると思ってます。
だからこそ、ウシジマが、なぜこの仕事を続けてゆくのか?と聞かれた時
「生きてゆくため」と答えた言葉が、ズシン!と心に落ちました。
ホント、その通りだもん。生きてゆく為には、働かないと。
ウシジマくん目当てに見に行ったら、出番少な!になっちゃいますが
映画自体は面白かったです。
10月22日公開のファイナルの予告編を見ましたが、ハードな内容っぽいです。(75点)
2016年10月08日
BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント
巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督にとっては、初めてのディズニー映画となる最新作。
ロンドンの児童養護施設で暮らす少女ソフィー。
ある晩、窓から巨人を見てしまい、そのまま「巨人の国」へと連れ去られてしまいます。
孤独な少女と巨人は、次第に心を通わせ、友情を育んでゆき・・・
ファンタジー好きのワタシとしては、少々空振りだった作品。
中盤あたりまでは良かったのに、女王陛下を巻き込むあたりからは
なんか方向間違ってない?になった。
それに、ソフィー役の少女が、演技はいいとしてビジュアルがフツー過ぎる。
なんで、この子なんだろう?と思ってたら、スピルバーグと一緒の写真を見て
2人の顔が似ていることを発見。
もしかしたら、スピルバーグの身内の誰かに似てたのかもしれませんね。
巨人の国のドリームツリーのシーンは美しくて、ワタシの1番好きなシーンです。
そして、劇中の猫が、とびきり可愛い! (70点)
2016年10月07日
キング・オブ・エジプト
神々が人間と共生していた太古のエジプトが舞台。
古代エジプトでは、神が王として君臨しており、温和な天空の神ホルスが
統治してました。
ところが、残忍な砂漠の王セトが王座を奪い、民は苦しむことに・・・
ダイジェスト版?みたいな予告編のごとく、大冒険スペクタクル作品になってます。
神は人間よりも体格が良いくらいで、見た目は一緒。
古代エジプトだったら、こんな事もあったかも・・・と思わせてくれる。
映画は、冒険ゲームのように面白いです!
主人公もその彼女も美男美女で、言う事なし!楽しかった!
でも、ゲーム中のみで、後には残りません。
ホント、娯楽映画って感じでした。
主人公ペック役の男優さんは、来年公開される「パイレーツ・オブ・カリビアン」で
ジャック・スパロウの相棒となるイギリス人兵士役を演じます。(75点)
2016年10月04日
にがくてあまい
食をテーマにしたコミックの実写映画化。
野菜嫌いの主人公、マキが一目ぼれしたイケメン男子、片山渚。
マキは強引に彼の家に転がり込みます。
ところが、マキには全く興味を示さない渚。
それもそのハズ、彼は、ゲイだったのです。
ベジタリアンの渚が、毎日作る野菜料理に、うんざりしていたマキでしたが・・・
結構面白かったのに、観客はワタシだけの“おひとりさま鑑賞”でした。
公開2週目からは、夜だけになると知って、金曜日の仕事帰りに行ったけど
1週目で、こんなんじゃあ、そうなっちゃうよなぁ~
ラブコメ映画は、キャストに左右されちゃうから・・・
山﨑賢人さんが、引っ張りだこなのは納得しちゃう。
渚の作る野菜料理が、どれも美味しそうで、ガン見してました。
毎日の食事の大切さを改めて、考えました。
そして、美味しそうに食べる人っていいなって思う。
林さんは、イケメンゲイ役を、自然に演じられてました。
ラストは、物足りないと思う方と、リアルでこんなもんじゃないの?と思う方と
いろいろでしょうね。
ワタシは、毎日お弁当を持たせてくれる人なら大歓迎(笑) (75点)
2016年10月02日
四月は君の嘘
人気コミックの実写映画化。
主演は、天才ピアニスト、有馬公生を演じる山﨑賢人さんです。
母の死をキッカケに、ピアノを弾けなくなった公生は、
ある日、ヴァイオリニスト、宮園かをりと出会います。
彼女の自由で楽しげな演奏に、心惹かれてゆき・・・
メインは青春ラブストーリーなんだけど、クラシック音楽映画としても
十分楽しめる作品。
演奏曲も、まるっと全部、流れます。
ピアノもヴァイオリニストも素敵で、聞き惚れちゃいました。
本作で、山﨑賢人さん演じる公生は、内気で気弱で繊細な青年なので
今までとは全く違う山﨑さんを見ることが出来ます。
正直、こんな自信なさげの役柄もアリなんだなって思いました。
あと出番が少ないのに、母親役の檀れいさんの演技が凄い。
コンサートホールの後に現われちゃうシーンがあるんだけど、まるでオカルト映画なの。
映画を見た夜、なぜか檀さんの血走った目を思い出してしまい、寒気が・・・
ラブストリーのハズなのに、ワタシには、なぜかオカルト映画になってしまった(笑)
旬の若手俳優さんの共演だし、中高校生にはヒットものですね。(75点)
2016年10月02日
セルフレス 覚醒した記憶
「インモータルズ神々の戦い」のターセム・シン監督の最新作。
「デットプール」のライアン・レイノルズが主演です。
末期ガンの大富豪ダミアンは、若いクローンに自分の頭脳を転送し
永遠の命を手に入れます。
でも、原因不明の幻覚に襲われ始めたことがキッカケで、自分の肉体は
クローンではなく、特殊部隊マークのものだったと知ることに・・・
最高の頭脳と、最強の肉体を持った主人公が、謎の組織の陰謀を暴いてゆく
SFアクションものでした。
コレ面白かったのに、公開2週目からは、レイトショーのみになっちゃいました。
ライアンだと、地方では客呼べないのかなぁ~
面白かったから、なおさら残念!
アクションも良かったし、ストーリーも新鮮です。
DVDが出たら、レンタルで是非どうぞ。 (78点)
2016年09月29日
超高速!参勤交代 リターンズ
2年前に公開された「超高速!参勤交代」の続編になります。
前作では、弱小貧乏藩が知恵と工夫で、江戸への(参勤)を達成しましたが
本作では、江戸から国元へと帰る(交代)が描かれます。
続編も面白かったです!
そもそも参勤交代とは、江戸へ行く(参勤)と、国に帰る(交代)で完結するものらしい。
そうなると、続編と言うよりも、前編、後編となるかも。
帰りのほうが、行きよりも高速なので、ランニングシーンが多かったです。
袴の裾をたくし上げてのランニングフォームも健在!
7人のランニングフォームも揃ってて、綺麗だなぁ~と感心!
芸達者な役者さん揃いで、笑わせてくれますし、誰でも楽しめる作品です。(78点)
2016年09月17日
帰ってきたヒトラー
2012年にドイツで出版された小説を実写映画化。
本物のヒトラーが現代社会にタイムスリップして現われたら、どうなる?
ドイツの難民問題、ヒトラーだったら、どうする?
突然、現代に蘇ったヒトラーが、モノマネ芸人として、大ブレイク!
彼にとってのテレビやネットは、願ってもないステージとなります。
彼の自信に満ちた演説は、大衆の心を掴み始め・・・
コレは面白い!
ジャンルはコメディなんだけど、彼のカリスマ性やドイツを愛する心に
惹かれていく自分がいて、こりゃ凄い映画だなって思った。
アミュプラザで2週間限定上映された作品なので、見られた方は少ないかも。
是非、シネマ5での再上映をお願いしたいです。
2週間で終わっちゃったのは、もったいない!
ヒトラーを演じたのは、無名の実力派舞台俳優さんです。
新鮮だったし、演技上手いし、リアリティがありました。(80点)
2016年09月13日
ヤング・アダルト・ニューヨーク
「イカとクジラ」「フランシス・ハ」の、ノア・バームバック監督作品。
ノア監督は、脚本家としても有名な方で、自身の作品の脚本も担当してます。
主人公は、ニュ-ヨーク、ブルックリンに暮らす40代の夫婦。
2人は、ある日、20代のクリエイティブな夫婦と出会い、大いに刺激を受け
マンネリだった毎日が、輝き始めます。
世代の違う2組のカップルの交流と、ギャップを描いたコメディでした。
コレは面白かったです!
40代夫婦が、20代夫婦と同じように頑張る様子は、見ててイタかったけど
“あるあるネタ”で、「そうそう、そうだよね~」と、共感も出来ちゃいます。
それよりも、子供がいなくても、お互いに理解し合えて、気持ちを分かり合える夫婦って
いいなって思いました。
ストーリーのラストも、そういう道を選んだか・・・と思った。(78点)
2016年09月09日
グランド・イリュージョン 見破られたトリック
華麗なイリュージョンで悪を裁く集団“フォー・ホースメン”の活躍を描く第2弾。
今回は、個人情報を狙う巨大IT企業の素顔を暴くこと。
そして、前作で不正なお金を奪われた悪人や、天才科学者も参戦して・・・
コレは面白かった!
今回のイリュージョンも華やか、アッパレでした。
ただ前作を見ていないと、中盤あたりまでの内容でわかんない所があります。
前作で、金を奪われた者(演じるのは、マイケル・ケイン)と
前作で、刑務所送りになった者(演じるのは、モーガン・フリーマン)
この2人のいきさつを知っとけば、どうにかなります。
ラストは、スッキリ!見事に解決!
鮮やかに、ダマしてくれます。
続編、やってくれないかなぁ~ (78点)
2016年09月09日
後妻業の女
長寿社会になった日本では、熟年婚活市場が、賑わっているらしい・・・
本作は、大竹さん演じる後妻業のエースの愛とお金を巡るストーリーです。
「後妻業」というビジネスがあるとは、ビックリでした。
でも、そこには需要があるからであって、そう考えると、納得しちゃいます。
ストーリーは、予告編で見たりして想像してたような感じでした。
ただ、お金目当ての結婚だったとしても、男性はつかの間の夢を見れたようです。
あの世にはお金は持っていけないから、お金で買う夢もアリかもしれません。
でも、相続人たちは、争族になって、大騒ぎでしょうけどね。
大竹さんと、豊川さんのえげつない演技は、さすが!でした。(75点)
2016年09月08日
ハイ・ライズ
同名SF小説の実写映画化になります。
高級タワーマンションの住人たちは、上の階に行くほど、社会的地位が高くてリッチ。
ところが、ある晩に起こった停電がキッカケとなり、下層階に住むプアーな者たちの
不満が爆発、大暴動が始まる・・・
映画は、グロいし、狂気の世界でした。
SFものなのに、インテリアとか、車とかは、80年代で、不思議な感じです。
停電によって、光を失った人間たちは、闇の世界の住人になってしまうのか?
光は太陽、光は正気、光は理性なのか?
ストーリーのその後は、どうなるのかなんて、想像もつきません。
正直に言うと、思っていた映画とは違っていて、失敗しちゃったかなって思った。
ワタシには難解な映画だったことは確かです。 (70点)
2016年09月05日
ゴースト・バスターズ
1980年代に大ヒットした「ゴースト・バスターズ」を再映画化。
同じテーマ曲に、同じロゴマークなんだけど、ゴースト退治をするのは、理系女子の4人。
今のハリウッドの流れは、女性が主役。
スターウォーズに続き、ゴースト・バスターズ、おまえもか!と思いました。
映画自体は、面白いと思うんだけど、ワタシ的には面白くない。
だって、ブサイクばかりだったんだもん。
コレじゃあ楽しみ半減、つまんない。
ワタシにとっちゃあ、ビジュアルは大事なのだ!
唯一の救いは、おバカキャラだったけど、ソー役のクリス・ヘムズワースが
出てたことくらい。
エンドロールで、彼がずっと踊ってくれたんで、まずいコーヒーもましになった感じ。
正直、エンドロールが1番、ウキウキしちゃった。
テーマ曲は懐かしかったし、昔の作品のオマージュもあって、笑えます。(70点)
2016年08月28日
君の名は。
「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」の新海誠監督の最新作。
東京に暮らす男子高校生の瀧(たき)と、コンビニもない田舎町で暮らす
女子高校生の三葉(みつは)
出会うはずのなかった2人なのに、ある日、目覚めたら身体が入れ替っていた・・・
心が大きく動かされて、感動しました!
また見たい!今度はもっと大きなスクリーンで!
ゴキゲンな音楽と、美しい映像と、ファンタジーなストーリー展開。
それら全てが、一体化されていて、ホントに素晴らしかった!
神木君が、声優を務める作品は、ハズレなしですね。
美しい景色を見て感動するのと同じように、スクリーンの中の「空の青さ」に
心奪われました。
音楽は、ロックバンドRADWIMPS(ラッドウィンプス)が担当。
ボーカルの野田さんは、映画「トイレのピエタ」で主演を務めた方です。
ストーリーは、不思議な縁(えにし)で繋がった2人の恋の話。
途中で「エェ~~~」という展開になったり、ラストで、祈るような気持ちになったり。
この作品に、観客は、みんな、恋をすると思う。 (95点)
2016年08月27日
青空エール
部活に打ちこむ高校生活を描いた少女コミックの実写映画化。
高校生活が始まり、主人公つばさは、憧れの吹奏楽部へ。
つばさが想いをよせた大介は、野球部へ。
それぞれの部活で、甲子園の舞台に立つことを約束した2人は、
励まし合いながら、成長してゆく。
ワタシは高校の時は、帰宅部だったので、部活に懸ける青春が、眩しすぎでした。
映画は、ド・ストライクの直球勝負、まさに正統派のザッツ青春!って感じ。
今、リアルに部活やっている子の心には、響くだろうなぁ~
ただ大人になり過ぎたワタシには、ピュア過ぎる主人公にはついていけませんでした。
でも、後にいた中学生くらいの女の子達は、「凄くヨカッタね!」と感動してた。
だから、アンダ―20向けの作品だと思う。
そして、本作には、多くの若手俳優さんが出てます。
皆さん演技力がある方ばかりなので、安っぽくならずに良かったです。
その中でも、NHKの「まれ」で、姉弟を演じていた2人が同級生として
共演していて、楽しませていただきました。 (75点)
2016年08月27日
シング・ストリート 未来へのうた
「ONCE ダブリンの街角で」のジョン・カーニー監督の最新作。
監督自身の青春時代を描いた作品のようです。
1980年代のアイルランド。
主人公の少年は、父親の失業によって転校させられ、両親は不仲で喧嘩ばかり。
どん底のような毎日の中、街で見かけた年上の女性に恋をします。
彼女の気を引こうと、バンドを組んで、音楽を始めるのですが・・・
いい映画でしたぁ~
ラストの終わり方が「小さな恋のメロディ」に似てます。
あっ、こちらは、トロッコではありませんので、ご安心を。
でも、校長先生は、うりふたつでした(笑)
子供の頃は、自分じゃあどうしようもない事ばかりです。
主人公も両親の離婚だったり、大人の事情にふりまわされながらも希望を
見つけようともがいてる。
それは、音楽と恋と友情。
主人公が、いろんな思いを歌の中に込めていて、切なくなります。
ラストは、逆襲に出て、爽快そのもの。
素敵な音楽青春映画でした。 (80点)
2016年08月21日
ルドルフとイッパイアッテナ
児童文学の不朽の名作を映画化。
猫好きには、ハズせない作品です。
飼い猫だったルドルフは、長距離トラックの荷台に迷い込んでしまい
気づけば、大都会東京へ・・・
突然、野良猫になってしまったルドルフは、いろんな名前で呼ばれている
街のボス猫と出会います。
良い映画でしたぁ~
お子ちゃま向けかもしれないけど、大人が見ても胸の奥に響いてきます。
ルドルフ役の井上真央さんが、ホント上手かった!
知らなかったら、誰かわかんなかったと思う。
イッパイアッテナの鈴木さんの声も、ボス猫らしくて良かった!
CGによる猫の毛のフワフワ感も、思わず触りたくなるほどでした。
もし、ワタシが飼うとしたら、黒猫ルドルフよりも、トラ猫イッパイアッテナの方かな。
だって、デカくて強いボス猫が、餌の為とはいえ、甘えてくるところがツボ(笑) (80点)
2016年08月16日
X-MEN:アポカリプス
X-MENの新3部作シリーズの完結編になります。
監督は、シリーズ育ての親であるブライアン・シンガー。
古代エジプトで、神として君臨していた、最古にして最強のミュータント、アポカリプス。
数千年の眠りから目を覚まし、復活した彼は、新たな秩序を築くため
世界を滅ぼそうとする・・・
そもそもX-MENシリーズは、ウルヴァリンが主人公のものやら、スピンオフやらで
時系列が分からなくなります。
だから改めて、整理してみました。
3部作の1作目、プロフェッサーが主人公の「ファースト・ジェネレーション」は、
1962年の話。ここで、初代のX-MENが誕生します。
2作目の「フューチャー&パスト」では、2023年から1973年にタイムリップ。
この1973年の戦いによって、2023年までの歴史が改変されます。
そして、完結編の本作「アポカリプス」は、歴史を改変した後の1983年の話になってます。
だから、1作目の「ファースト・ジェネレーション」くらいは見ておいた方が良いと思う。
完結編にふさわしく、豪華なキャストが集結。
上映時間は、約2時間半。正直、見終わった後は、疲れてましたぁ~
でも、中だるみもなくて、面白かったです。
このX-MENシリーズは、スカがなくて、手堅く楽しめる作品。
1度見始めると、お決まりのように見てしまう魅力がありますね。
エンドロール後には、オマケ映像があります。
今後は、スピンオフ作品が続くようで、オマケ映像からして、
「ウルヴァリン」のようでした。 (75点)
2016年08月14日
ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出
本作は、王女時代のエリザベス女王の実話を素材に作られてます。
1945年5月、6年間続いた戦争が終結した夜、エリザベス王女と
妹のマーガレットは、お忍びで街へ飛び出します。
イギリス中が、戦勝記念に歓喜する夜のお話なので、華やかで美しかったです。
羽目を外したマーガレットを、ある空軍兵士に助けてもらいながら
捜すことになったエリザベス。
ほのかな恋模様は、「ローマの休日」のロンドンバージョンのようでした。
ストーリーの流れは、見る前から想像出来ちゃうようなものなのですが
それをあえて楽しみたいと思う自分がいました。
みんなそうじゃないかな?みんな夢みたいのですヨ(笑)
特に、エリザベス王女役の女優さんが、美しいので、ウットリ楽しむにはピッタリ!(75点)
2016年08月13日
ジャングル・ブック
ディズニーが、アニメ「ジャングル・ブック」を実写映画化。
主人公モーグリ以外は、全てCGの世界らしい。
“らしい”と書いたのは、見るまでは信じられなかったから・・・
でも、見たら、納得!素晴らしいの一言でした!
もちろん、ストーリーも楽しめます。
動物だけがCGだと思っていたら、ジャングルの木々や、川を流れる水までもが
CGらしいのです。
どこまでが実写なのか?見分けがつかないくらいのクオリティでした。
そして、動物たちは言葉を話し、人間味溢れてます。
モーグリを愛する母オオカミや、教育係の黒ヒョウのバキーラなど、
ドラマ性もありました。
お子ちゃまにとっては、夢のような冒険物語だろうし、大人が見ても、
満足度の高い映画だと思う。
美しいジャングルは、見に行く価値アリです。 (78点)
2016年08月12日
ペット
「ミニオンズ」のイルミネーション・エンターテイメントの最新作。
飼い主のケイティと幸せに暮らしていた小型犬のマックス。
ある日、ケイティが保健所から大型犬のデュークを連れて帰ってきた。
マックスの生活は一変!
対立する2匹は、散歩中に喧嘩を始めてしまい・・・
飼い主が留守の間、ペットたちは何をしているのでしょうか・・・
本作は、ケイティが朝出かけて、夜帰って来るまでの大事件が描かれます。
マックスと同じマンションに住む、個性派ペットたちのお留守番はそれぞれ。
予告編でバレバレですが、ユニークで面白かった。
いがみ合っていたマックスとデュークが、助け合いながら愛しいケイティの元へ
帰ろうと頑張る姿は、いじらしくて、たまらない。
ペットを飼ったことがある人であれば、その健気さにノックアウトでしょうね。
親子で楽しめる作品だったので、夏休みにピッタリです。
チラシにもなってますが、ニューヨークを見渡す風景のシーンが美しい。 (75点)
2016年08月11日
秘密 THE TOP SECRET
「るろうに剣心」の大友啓史監督の最新作。
死者の脳に残った記憶を映像化して事件を解決する警視庁の特別機関“第九”
それは、“真実を暴く”のと同時に、“心の秘密”までも暴いてしまう。
大友監督らしく、テンポよく、サクサク進みます。
「ぼくらの時代」に、生田さん、岡田さん、松坂さんが出ているのを見てたので
やっぱ、息がピッタリだなって思いました。
映画は、まあまあです。楽しめました。スカではありません。
“第九最大の秘密”に、ワタシが期待しすぎたのか、「そういう事?」で
終わっちゃったことが、残念。
ラストのピュアな映像は、美しくて、映画の後味を良くしてくれてます。(73点)
2016年08月11日
シュガ―・ブルース 家族で砂糖をやめたわけ
先月に見た「あまくない砂糖の話」に衝撃を受けたので、その流れで鑑賞。
チェコの女性監督が、妊娠糖尿病を告げられたことで、家族と共に砂糖と闘った
5年間を追った私的なドキュメンタリーらしい。
本作では、既に妊娠糖尿病になっていて、「あまくない砂糖の話」のように
健康な人が砂糖を多量に取ると、どうなる?とは切り口が違ってました。
ハッキリ言って、「あまくない砂糖の話」の方が、面白かった。
ストーリー構成が上手かったし、科学的に納得させてくれる内容だったから
砂糖の怖さが、よく分かります。
あれから、ワタシの食生活は、明らかに変わりました。
それを考えると、本作は、パンチがゆるい。
本作のみを見ても、衝撃を受けるまではいかない。
だから、ぜひ「あまくない砂糖の話」をご覧あれ! (70点)
2016年08月10日
フラワーショウ!
イギリスで開催されるガーデニングの世界大会、チェルシー・フラワーショーに
金なし、コネなしで挑んだ実在の女性、メアリー・レイノルズのサクセスストーリー。
アイルランド出身のメアリーが作ったのは、雑草と、サンザシの木と、石だけの庭でした。
主演女優さんは、パッとしなかったけれど、相手役のトム・ヒューズが
すっごいイケメンで、カッコいいの!
調べたら、英国俳優さんで、これからブレイク間違いなしだと思った。
彼を見れたから、まぁ~良かったかな。
と言うのも、映画の作りが雑と言うか、焦点が定まってなかったから。
ワタシはフラワーショウを見に行ったのに、砂漠の緑地化だの、環境保護だの、
自然崇拝のようなものも描かれていて、「アレ、こんな映画だったんだ」になった。
明らかに、予告編のイメージとは違ってた。
でも、花よりも美しいトム・ヒューズを見れたので、良しとしましょう(笑) (72点)