2012年01月04日

ラブ・アゲイン


昨年、東京散策中に新宿シネマートで鑑賞した映画です。
こちらも、シネマ5では多分やってもらえないだろうと思って
チョイスしたものです。

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「フィリップ、きみを愛してる!」の監督、グレン・フィカーラと
ジョン・レクアによる作品。

コレは面白かったわぁ〜  笑っちゃったもん!
脚本が素晴らしかったので、誰だろうと思って調べたら
「塔の上のラプンツェル」の脚本家さんでした。

ストーリーは・・・
15歳から妻一筋の男が、妻から「男を感じない」と離婚されてしまい・・・
毎晩バーで、ブーたれてたところ・・・
イケメンナンパ師から、指南を受けることになって、一発奮起!
見事に、ナイスミドルに変身!
髪型、服装って大事だわぁ〜って、しみじみ思ったわ。
そして、新しい恋を見つけられるのか?
はたまた、妻をギャフンと言わせられるのか?

ラストのドタバタ劇に、なだれ込んでいく展開が、とにかく素晴らしいの。
コメディ色もあって楽しかったし、見終わった後は、ニンマリ、ルンルンでした。

ラブストーリーも、一つだけではなくて、いくつかが並行して描かれます。
それに、離婚しても、親子関係は、続くワケです。
子供なりに父親をフォローしてたところには、じーんときました。
子供にとっての良き父親には、男としての格好よさはなくてもいいものですからね。

見る前は、奥さん役が、幸せオーラとは無縁のジュリアン・ムーアだったんで、
うん?って思ってたら、なかなかマッチしてました。
主演は「ゲット・スマート」のコメディならお任せのスティーヴ・カレル。
ダサ親父キャラぶりに、大いに笑わせてもらいました。

オススメ映画なので、是非DVDで見て下さいまし。 (80点)

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昨年、鑑賞した作品のレビューは、これで全ておわりました。
明日から仕事始めで、しばらくは忙しくて、ベストテンのアップは
来週末くらいになりそうです。
今年も映画にお金をかけられるように、お仕事を頑張りたいと思います。
皆様も、良い一年になりますように!
                       管理人 サラ   


Posted by サラ at 23:20Comments(0)2011年公開映画

2012年01月04日

ラブ&ドラッグ


昨年、東京散策中に新宿シネマートで鑑賞した映画です。
以前の記事でも書きましたが、シネマ5では多分やらないだろうなぁ〜と
思って、チョイスしたものです。

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本作は「ラストサムライ」「ブラッド・ダイヤモンド」の
エドワード・ズウィック監督によるものです。
主演は、ジェイク・ギレンホールで相手役が、アン・ハサウェイ。
二人は「ブロークバック・マウンテン」でも夫婦役を演じてて、息もピッタリでした。

ストーリーは、日本でも有名なファイザー製薬のバイアグラ。
この発売によって、絶好調になったセールスマンのジェイミーが
ある難病のマギーと知り合い、真実の愛を見つけるまでのお話です。

いわゆる難病ものでもあるんですが、暗くはないし、お涙頂戴もありません。
前半は、プレイボーイのジェイミーのチャラ男ぶりがコミカルに・・・
マギーとも初めは、セックスだけの関係でした。
男性の方には、ここで一つ。
アン・ハサウェイの美しいヌードが拝めます。
女性のワタシが見ても、嫌みのない美しいものだったわ。

ラブコメで終わるかと思ったら、ヒューマンドラマのようになります。
まぁ〜あのアン・ハサウェイが、脱いでまで芸のないものに
出るワケないよね。
ラストでは、自分だったら、どうするだろう?と
考えてしまいました。
人がどうのではなくて、自分にとって愛しい人なのか?どうなのか?
そんな事じゃあないのかなぁ〜と思います。

いい映画だと思うので、是非DVD鑑賞リストに、どうぞ。 (78点) 
  


Posted by サラ at 22:29Comments(0)2011年公開映画

2012年01月04日

ゲーテの恋


ドイツの文豪ゲーテの代表作「若きウェルテルの悩み」の
誕生秘話を描いた作品です。

ラブストーリー、青春映画、伝記ドラマ、全て当てはまる作品でした。

面白かったです。
心地よく楽しい時間を過ごせました。
恋する躍動感に溢れていて、サクサクとテンポよく、ストーリーが進みます。
特に、ワタシはヨーロッパの時代物が好きなので、大満足でした。

主役の二人が、新鮮でヨカッタですねぇ〜
全編、ドイツ語というのも、よろしい。
ゲーテが英語なんて喋ったら興ざめですもん。

シャルロッテの婚約者役で「ミケランジェロの暗号」の主役だった
モーリッツが出てて、最初わかんなかった。雰囲気が違ってたから・・・

それにしても、シャルロッテに失恋したからこそ、
文豪ゲーテが誕生したなんて・・・人生とは皮肉なもんです。

女性でしたら、当りハズレなく楽しめる作品でしょう。    (78点)
  


Posted by サラ at 19:53Comments(0)2011年公開映画

2012年01月04日

聯合艦隊司令長官 山本五十六


「八日目の蝉」「孤高のメス」の成島出監督の最新作になります。

実はワタシは戦争ものが嫌いなので、見ようか、スルーするか、迷いました。
でも、予告編で、゛開戦に反対した人物゛というのを知ったのと、
成島監督という事で、見る事に・・・

戦争ものというより、人間ドラマという印象を持ちました。
戦闘シーンは、もちろんありましたが、戦争スペクタクルというものではなく
ストーリーの中の流れの一つです。

正直、とても見やすかったです。
気負いもなくて、客観的な位置から描いてくれてました。
だから、見てて疲れなかったです。
五十六の人柄は、たびたび出てくる食事のシーンで、くみ取る事が出来たし
彼のセリフには、70年後の今に通じる事が多い。
「日本人は、すぐ忘れてしまう。それが長所であり、欠点でもある。」
「目と耳と心を大きく開いて、世界を見なさい。」
う〜ん、ごもっとも!その通りだと思う。

他にも劇中には「首相はコロコロ変わる」とか、
マスコミが世論をあおってゆく様子とか、
平成の今と変わらないじゃない。

真珠湾攻撃は勝ったけど、作戦は失敗だったとか・・・
今までの戦争ものとは、違ってたし、史実を順番にたどる、
まるでお勉強させられているような映画でもなかったです。
二時間半近くありましたが、退屈なんて感じませんでした。

若い世代の方々が見ても、違和感なく楽しめると思う。   (78点)
  


Posted by サラ at 19:28Comments(0)2011年公開映画

2011年12月31日

ワイルドセブン


「海猿」シリーズの羽住英一郎監督が、同名コミックを実写映画化。
ハリウッドテイストの娯楽作品に仕上がってます。

ここまでハデにやってくれちゃったら、見ててキモチいいです。
火薬の量も半端なくって、アクションも日本製にしちゃあ頑張ってました。
バイクで疾走するシーンなんて、カッコよくって萌えましたぁ〜
燃える炎を背にして立つ七人。このシーン、確か海猿にもあったような・・・
羽住監督ですから、かっこいい画作りも、お手のもんですよね。

ワタシは、楽しませてくれたら、それでいいじゃんタイプなんで
少々、ツッコミ所があろうが、気にしません。
元気がない時なんか気分が晴れると思うわ。
でも、酷評する方と、面白いという方と、分かれる作品だろうなって思う。
ワタシは娯楽映画大好きなんで、いいじゃん!の方です。
それに、瑛太さん大好きですもん!

ストーリーは、犯罪者の中から選ばれた7人が、悪人を逮捕ではなく
退治していく話。つまり゛必殺仕事人゛です。
ラストは、続編を狙ってそうな感じで終わりました。
本作がヒットすれば、それもアリでしょうね。
若い方でしたら、気にいってくれる作品だと思いますヨ。  (78点)


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本作は大分ロケが行われましたね。
法務省公安調査庁(PSU)の建物として、いいちこグランシアタの
ホールが使われてます。
ラストは、そのホールでの銃撃戦。エスカレーターをバイクが走り登ります。
ガラスがいっぱい割れちゃって、大丈夫か?って思いました。
高速道路や市街地のシーンは、主に北九州で撮られているようです。
  


Posted by サラ at 00:52Comments(0)2011年公開映画

2011年12月30日

女と銃と荒野の麺屋


チャン・イーモウ監督が、コーエン兄弟のデビュー作「ブラッド・シンプル」を
リメイクした作品です。
タイトルだけだと、どんな作品なのか想像出来なかったのですが
ケレン色のビジュアルに引かれて見てきました。

コレは面白かったです!拾い物をしました!
万人向けじゃないと思いますが、三池崇史監督が好きな方とかには
ウケるんじゃあないでしょうか?

赤い大地が広がる中国の荒野の中に、ポツンと立つ麺屋。
そこには、店の主人、その妻、従業員が3人。
妻は10年前に金で買われて、ずっと夫から虐待を受けていて
密かに行商人から銃を手に入れてます。
一方、妻が従業員のひとりと浮気をしていると知った夫は凄腕の警官に
二人の殺害を依頼します。

主な登場人物は、麺屋の5人と警官、これら6人だけでした。
この中の欲に狂った者によって、ドタバタ劇のように、状況が
コロコロと変わります。
それに、警官が凄腕のくせに、つまんないチョンボをしちゃうんです。
無言なのに、「あっやっちまった!」という感じが出てて笑えるの。
ラストは、面白かったですねぇ〜ブラックユーモア満載です!
ワタシは好きな作品なので、高評価です。

ケレン色の衣装に引かれて見たのはアタリで、美術的にも大満足でした。
絵画のように美しいシーンが沢山あります。
それと、冒頭に3人の従業員が麺を打つのですが、それが中国雑技団並みの
スゴ技なんです!このシーンで、ワタシぶっ飛びました。   (80点)
  


Posted by サラ at 20:30Comments(0)2011年公開映画

2011年12月29日

ニューイヤーズ・イブ


「バレンタインデー」のゲイリー・マーシャル監督による群像劇になります。
今度は、大晦日のニューヨークが舞台。

前回以上に超豪華キャストの出演でした。
年越しカウントダウンを、誰と、どこで迎えるか?
この人と、この人がペアになるのね・・・と、予想しながらの鑑賞。

ぶっちゃけ、内容的にはバレンタインデーと変わりありません。
ただ面白さは、こちらの方が、上!
いろんな味が詰まった幕の内弁当が、並みから特上になったようなものかしら。
そして、好きな俳優が出てたら、それにプラスアルファのデザート付きになります。

でも、群像ものとしては、わかりやすかったし、上手く構成されてたと思う。
見てガッカリはないし、楽しい時間を過ごしたい方には、ピッタリだと思います。

そうそう、ボン・ジョヴィも出てました。もちろん、スター歌手の役。
それと、「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイルも・・・
綺麗なティーンエイジャーに成長してて、オドロいちゃったわ!

出番が多かったザック・エフロンは、ムッチョ路線になったから
ワタシ的には萌えなくなりました。
相手が、ミシェルっていうのも、ないわぁ〜
イタイおばさん役だったし、なんで?って思った。
夢を与えたいのかしらん?
コレが、ワタシがデザートなしになった理由です。

女性同士で見たり、あとはデートムービーにはオススメ!
エンドロールでは、撮影時の楽しい映像を流してくれます。   (75点)
  


Posted by サラ at 19:37Comments(2)2011年公開映画

2011年12月29日

フレンズ もののけ島のナキ


山崎貴監督が、童話「泣いた赤おに」をベースにして作った
現代版CGアニメーションです。
゛おに゛は、劇中゛もののけ゛という怪物になってました。
ある日、もののけ達が暮らすもののけ島に、人間の赤ん坊が迷いこみます。
赤おにのナキが、その面倒をみる事になり・・・

ファミリー映画として、オススメです!!!良作です!
会場には、小学生が多かったのですが、大笑いしてました。
あんなに笑えるもんなんだぁ〜と、それが可笑しかった。
子供の笑いのツボが、わかって、面白かったです。
ワタシは、3Dではなく、2D通常版で見ましたが、コレで十分でした。
色彩の美しさが、より分かるし、飛び出す涙が見れなくても
安い方がいいですもん!

ラストは、涙までは出なかったけど、赤おにナキと青おにグンジョーの友情に
じーんときました。
子供達には、是非見てほしい作品の一つです。
日本の童話の中には、まだまだ沢山の素晴らしいお話が埋もれているでしょう。
まさに宝の山ですよね。
現代風にリメイクする意義は深いと思いました。

子供達には85点くらいいってると思いますが 、ワタシは大人なので・・・(78点)
  


Posted by サラ at 13:14Comments(0)2011年公開映画

2011年12月27日

ウィンターズ・ボーン


女性監督デボラ・グラニクの2作目となる本作は、17歳の少女が
主人公を演じるヒューマンドラマです。

アメリカ中部、ミズーリ州の山岳地帯は、寒冷の為、作物は育たず
生活は貧しく、その日暮らし。
保釈中の父親は失踪したまま、母親は廃人となり、弟と妹は、まだ幼い。
冒頭、主人公の少女リーが、大黒柱となって家を守るしかない状況が
描かれます。
ある日、保安官がやって来て、失踪した父を探さないと、住む家を
没収すると告げます。
生活を守るために、父親を探すことになるのですが
17歳の少女には過酷すぎる現実が待ってました。

主人公を演じたジェニファー・ローレンスの演技が、とにかく素晴らしい!
アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたのも、ナットクです。
ワタシ的には、ジェニファーが美少女だったんで、救われたって言うか、
よかったわぁ〜と思う。
もし、いかにもムッチョなブサイク娘が演じたら、辛い映画はキツいもんね。
ワタシ、パスだったと思うのよねぇ〜

寒冷地が舞台だったので、タイトルの゛ボーン゛は゛生まれる゛って意味かと
思ってたら・・・゛骨゛の意味でした。
それは終盤に明らかになるんですけど、リーが家族を守ろうとする思い、
不屈の闘志に、ただただ感動でしたね。
そして、彼女に動かされた村の女達の肝の座り具合も、半端ない!
監督も女性だしね。たくましいヨ。

ラストは、最善のパターンで終わってくれますが、これから先も過酷な生活が
続くワケで、やりきれない気持ちで劇場を後にしました。
そして、この作品で描かれている状況は、今の豊かなアメリカでも
存在しているという現実も重たい。
日本に生まれて、よかったと思っちゃう。

楽しい映画ではなく、見てて気持ちがヒリヒリしちゃう映画ですが、力作です。
                           (80点)
  


Posted by サラ at 19:12Comments(0)2011年公開映画

2011年12月27日

リメンバー・ミー


「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソン主演による
ラブストーリーでした。

恋に落ちる若い二人は、共に家族に事情を抱えていて
それぞれの家族の再生も平行して描かれます。
ストーリーは、よくあるパターンで進んでいき・・・
これでハッピーエンドかなぁ〜と思っていたら、ラストで思いもよらない展開に
なっちゃうんです。
このタイトルをつけた意味が初めてわかりました。
ワタシは、見終わった後も、結構引きづっちゃいました。
あと、主人公タイラーのルームメート男が、うるさくて、目障りだったのも
引きづってた(笑)

この作品は何も知らずに見た方が楽しめますので、
レビューはここまでにしときます。           (75点)

  


Posted by サラ at 17:00Comments(0)2011年公開映画

2011年12月26日

ミッション:インポッシブル


トム・クルーズ主演のシリーズ第4弾になります。
予告編で、美味しいところを見せすぎじゃあないの?と
思っちゃいますが・・・本編も期待通りの面白さでした!
アクションも半端ないのに、トム様が全てやってるなんてオドロキですヨ。

でもね、今まで、オレ様トム様のシリーズだったのが、余裕が出来たのか?
もう体力が持たないのか?チームワーク重視になっちゃってました。
まあ〜本来あるべきスタイルに、収まったんですけどね。
それによって、メンバーそれぞれの見せ場があります。

ワタシは、今回の出演俳優さんのチョイスには、センスあると思うの。
チームメンバーの3人から紹介すると
「ハート・ロッカー」で注目された、ジェレミー・レナー。
「プレシャス」で注目された、ポーラ・ハットン。
ワタシが大好きな映画「ホット・ファズ」のサイモン・ペッグ。
彼は、お笑い担当で、ネジをゆるめてくれます。

そして悪役が凄い!
「ミレミアム」シリーズの主役だったミカエルが出てたの。
彼は、顔がゴツいから、悪役が馴染んでたわぁ〜
近々公開されるリメイク版「ドラゴンタツゥーの女」では、
ダニエル・クレイグが主演やってます。

美女担当は、フランス出身のレア・セドゥ。
殺し屋モロー役なんだけど、可愛くてタカピーな顔が、いい感じなの。

今までのシリーズの中では、1番好きな作品です。
ラストシーンで、遠くから愛する人を見守るトム様の優しいまなざしには
じーんとしちゃいます。
サイボーグのようだったトム様の走りも人間的になりました(笑) (85点)

  


Posted by サラ at 22:48Comments(4)2011年公開映画

2011年12月26日

仮面ライダー フォーゼ&オーズ


今年、生誕40周年を迎えた仮面ライダーシリーズ。
その最後を飾るのが本作です。

アクションづくしで迫力ありました!
フォーゼとオーズがメインだったけど、ダブルの二人も
出演してくれてて、懐かしかったわぁ〜

そして、人気の7人ライダーも・・・
ワタシはアマゾンの動きがツボにハマってます。
いつもライダーキックだけじゃあ、太刀打ち出来ないと思っちゃう。

爆発シーンが、やたらと多くって、見てて、少々疲れてしまいました。
そうそう、フォーゼの次のライダーも、チラッと出演してた。
次は、今風のブレザーを着た高校生。
クールな感じ、もちろんイケメン!

夏に公開した仮面ライダーよりも、今回の方が、断然面白かったです!
点数は、よくわかんないので、パスということで・・・
  


Posted by サラ at 22:44Comments(0)2011年公開映画

2011年12月19日

リアル・スティール


「ナイト・ミュージアム」シリーズを手掛けたショーン・レヴィ監督の最新作は
父と息子の絆を描く人間ドラマです。

本作の舞台は、2020年の近未来。
人々が、より過激な格闘技を望んだ為、人間の代わりにロボット同士が
闘う時代になってます。
主人公のチャーリーは、かつてボクサーとして有望視された男。
でも、リアルスティールの台頭によって、行き場を失い・・・

コレは、素晴らしかった!
終盤は、スクリーンに、どっぷり没頭してました。
誰もが、ボクシング会場の観客の一人になれるハズです。

息子マックスを演じたカナダ出身のダコタ・ゴヨ君が、とにかくスゴい!
難しい役柄なのに、主役級の活躍です。
ワタシ的には、ダブル主演だと思うわ。
ヒュー・ジャックマン演じる父親は、見てて腹が立つくらい後先考えない男で
頭悪いって言うか、突っ走るだけって言うか・・・
でも、そんな父親を慕ってゆくマックスの心情を丁寧に描いてくれます。
ラストで、ダメ親父の勇姿を見れたマックス君の涙に、感動もらい泣きでっしょ!

王道ものですが、最強です!!!      (85点)
  


Posted by サラ at 20:16Comments(0)2011年公開映画

2011年12月18日

源氏物語−千年の謎−


「源氏物語」が誕生してから千年。
今では、翻訳され、世界的な恋愛小説としても有名です。

ストーリーは、作者の紫式部が物語を書いている現実世界と
光源氏の物語の世界が平行して描かれます。

想像していた以上に面白い作品でした!
正直、もっとチャラくて、エロっぽい内容かと思いきや、
なかなか真面目な作品でしたね。
構成、脚本も上手いと思います。

主演扱いは生田斗真さんですが、鍵となっているのは紫式部なので
演じる中谷美紀さんとのダブル主演が正しいと思う。

現実世界と物語の世界と、2つの時空が交差するように描かれるので
ある意味、ファンタジーだったし、生霊の大活躍?で、オカルト色も・・・
いつの時代も、女の業とは、こわ〜いもんです。

光源氏は、紫式部が慕う藤原道長がモデルとなっているというのが
サブタイトルの、千年の謎のようです。
紫式部は、あの時代では、おばさん扱いの年齢。
式部の女の業が、物語の中の光源氏を苦しめます。
自らの業の深さに気づいた式部は、道長から離れるために
都を去る事になります。

ラストシーン、橋の上で、すれ違う紫式部と光源氏。
現実と物語が交錯するシーンです。
幻想的だったし、オチのもってゆき方が上手いなぁ〜と感心しちゃいました。

意外性があって、楽しめたのと、なんてったってイケメン大好きなんで
点数はあま〜いです(笑)
源氏物語を知らない方には、ダイジェスト版のように、ストーリーが
まとまっていますので、お勉強になるかと・・・
衣装も美しく、それぞれの女性を表す着物の色にも注目されてみては? (80点)

  


Posted by サラ at 21:30Comments(2)2011年公開映画

2011年12月13日

タンタンの冒険


スピルバーグ監督の3年ぶりの新作は、冒険活劇!
プロデューサーは、ピーター・ジャクソン。
二人は共に、原作ファンだったので、夢のタッグが実現したそうです。

コレは、面白かった!サイコーです!
主人公はベルギー生まれの少年記者のタンタン。
相棒は、愛犬のフォックステリアのスノーウィです。
主人公は、少年だけど、お子ちゃま映画ではありません。
「インディ・ジョーンズ」シリーズを見ているようなスリルとワクワク感。
まさに、冒険活劇でした!
スピルバーグ監督ファンには、たまんないと思います。

タンタンが、蚤の市でユニコーン号の模型を手に入れてからは
もぉ〜ノンストップの冒険が始まります。
俳優の演技を忠実に再現するパフォーマンス・キャプチャーによって
アニメだけど、実写のようなリアル感!
でも、スノーウィは、アニメだからこその大活躍でした!

ワタシは、2D通常版の字幕で見ました。
3Dは、飛び出すのではなく、奥行きをもたせたようです。
ストーリーだけでも楽しめるので、通常版でも支障はないと思います。

ラストは、続編の冒険の始まりを予告させます。
どうもタンタンは、三部作になるようですね。
次の監督は、ピーター・ジャクソンのようです。
年末年始で、何か1本見るとしたら、コレでっしょ!   (85点)
  


Posted by サラ at 21:17Comments(0)2011年公開映画

2011年12月12日

けいおん!


軽音楽部の5人が過ごす放課後の部活ライフを描いた人気テレビアニメの
映画化になります。

けいおん!スゴい人気なんですね。
観客は、ほとんどが高校生でした。
鑑賞マナーは、若い人の方がいいし、臭くないし、熟年向きの映画よりも
快適です。
テレビアニメは、見た事なかったので、けいおん!初体験でした。

なんとも緩やかな、ほのぼのとした映画なんですね。
部活と言っても、部室で御菓子を食べながらのティータイムがメインでした。

ストーリーは、卒業を控えた4人が卒業旅行でロンドンに行く事に・・・
そこに、1学年下の後輩1人も加わり、旅立ちます。
5人の親も、すんなり認めちゃって、金持ちだあぁ〜
さすがアニメね!とナットクしちゃいましたね。
部室がロンドンに移っても、緩やか、ほのぼの路線は終始変わりません。

ワタシ的には、とても新鮮でした。
彼女たちの会話の中には、男の子の話もメイクの話も出てきません。
そもそも、セリフのある男性といったら先生、お父さん、弟くらいです。
イケメン男子なんて、出てこない。コレもオドロキだったわぁ〜
女の子同士の妬みも嫉妬もないし、劇中、悪意のある人間なんて出てこないんです。

女の子同士の友情が限りなく理想に近い形で描かれてました。

アニメだから、リアルじゃなくていいし、ふわふわ、ほんわか、
可愛い女子高生をただ見ているっていうのも心地いいもんですねぇ〜
わぁーワタシって、おじさん化してんのかな?      (75点)
  


Posted by サラ at 23:09Comments(0)2011年公開映画

2011年12月11日

RAILWAYS レイルウェイズ


鉄道に関わる人々を描く「RAILWAYS」シリーズの
第2作目になります。
1作目は、見た人から「コレは見なくていいよ」と言われて
パスしました。
2作目の本作は、新しいストーリーだったけど、迷うところがあって
無料の鑑賞ポイントで・・・

やっぱワタシの勘は当たっちゃったわ!
熟年夫婦が人生の節目に直面し、それぞれの人生を模索するいい話だったと
思いますヨ。
でも、それは登場人物の誰かと気持ちを共有出来たらの話。

ワタシには身にしみないお話と言うか、「ふ〜ん」って感じで終わりました。
それに、ダラダラ長いよね。眠気が来たりしない?

ワタシは、三浦友和さん演じる主人公に魅力を感じなかったんですよね。
こんな可愛いげのない中年のおっちゃんは、無理だわぁ〜
いつもムッツリしてて、見てて、うっとうしかった。
歳とったら、可愛いげがなきゃダメだわ、ホントに!

脚本的も、急に離婚話になっても、それまでの流れを見せてくれないと、
頭がついていけません。
三浦友和さんの良さが出てなかったですしね。

この映画は、30代、40代の人が見ても、多分面白くないと思う。
対象年齢は、だいぶ上の熟年層です。
ただ、富山の景色は、キレイでした。
電車が走るシーンもいいものですね。          (68点)
  


Posted by サラ at 13:51Comments(0)2011年公開映画

2011年12月11日

怪物くん


テレビドラマの大ヒットで、ついに映画化です。

ワタシが見ようと思ったのは監督が、ワタシが好きな中村義洋さんだったからです。
大野ファンでもあるんだけど、女子としては、怪物くんになった
大野さんには、興味はないのよね。

覚悟はしてたけど、思いっきりお子ちゃま映画でした。
ワタシみたいな大人おひとり様で見るもんじゃないね。
半年待って、DVDで見るべきだったわ。
ワタシ的点数は、今回はパスです。
2Dの通常版で見たけど、それで十分でした。
そうそう、やぎに似たドラゴンは、可愛かったですヨ!

ところで、余談になりますが、監督業というのも大変らしくって
自分の好きなものだけ撮ってたら、食っていけません。
大作ものを、きっちりこなせる職業監督をやれる事も大事。
そしたら、自分らしい作品も、時々作れます。
中村監督、まだ若いしね、頑張ってね。
  


Posted by サラ at 01:21Comments(0)2011年公開映画

2011年12月08日

アーサー・クリスマスの大冒険


毎年、この時期になると、クリスマスものが公開されます。
この作品は絵が好きでなかったので、スルーしようと思ってたのですが・・・
たまたま時間的に、コレしか見れなくて、見る事に・・・
実は、寝坊してしまって鑑賞予定だった作品に間に合わなかったんです。トホホ

時間つぶしに見た映画だったけど、意外と面白くって、拾い物でした。

サンタと妖精たちは、ハイテクマシンを駆使して、プレゼントを
届けているとか、サンタクロースへの素朴な疑問の答が結構リアルなの。
でも、ハイテクマシンでも1個だけ配り忘れるミスが発生!
サンタクロースの息子のスティーヴは誤差の範囲内だと全く気にしないけど
弟のアーサーは、その1個のプレゼントを届けようと大奮闘しちゃいます。
引退していたおじいちゃんとアーサーがプレゼントを届ける珍道中は
笑っちゃいます。

引退したおじいちゃん、今のサンタクロースの父親、
そして次期サンタクロース候補の兄のスティーヴ。
三人共、サンタクロースというステイタスに対する欲が丸出しで、
1番大切なサンタクロースの心を忘れてしまってます。
でも、1番サンタの資格がないと思われていたアーサーが、
1番サンタにとって大切なものを持っていた、というのがオチでした。

クリスマスのファミリー映画ですが、奥の深いテーマも描かれてます。
イギリスのアニメーションなので、温かみのある色使いもポイント高し。(78点)
  


Posted by サラ at 22:34Comments(0)2011年公開映画

2011年12月08日

ハッピーフィート2


ペンギンが歌って踊ってのヒットアニメの続編です。

う〜ん・・・やっちまいました!スカです!
前作からの流れで見たんですが、今回は面白くないです。
歌もイマイチ、急にオペラ調になった時は、ドン引き。
一番期待していた踊りも、少しだけ、ペンギンダンス、もっと踊るべきでっしょ!

字幕版だったら、少しはましかもです。
吹替版は、どうして歌まで吹替しちゃうんでしょう?
あちらの声優さんたちの歌を聞きたかったわ。

地球温暖化により、南極の氷が溶けたことで、皇帝ペンギン達が、
閉じ込められてしまいます。
その救出作戦が、ストーリーの多くを占めてました。
メッセージ性を込めたかったのかもしれませんが、上手くまとまってません。
ワタシが見たかったのは、ペンギンダンス!
ハッピーフィート3は、もう見ないと思う(68点)
  


Posted by サラ at 21:17Comments(0)2011年公開映画

2011年12月05日

あしたのパスタはアルデンテ


笑って、泣けちゃう愛すべきイタリア映画です。いい映画でした!

5年程前に、「輝ける青春」というイタリア映画を見ました。
その素晴らしい体験は言葉に出来ない程!
コレ以上のものには、まだ出会えてないけど、本作もお気に入りの1本に
なりました。

ストーリーは、イタリアの老舗パスタ会社の三世代にわたる家族のお話です。
現社長の父親は、二人の息子に会社を継がせようとします。
でも兄が自分がゲイである事を告白してから、大騒動になってしまい・・・

大家族なので、その相関図を理解するのに、少し時間がかかってしまいました。
叔母さんも同居しているし、娘婿もいるしで、最初から解っていたら
楽だっただろうなぁ〜と思います。
そして、随所に挿入される花嫁衣装の女性は、若い頃のおばあちゃんです。
結婚したのは、好きな人の兄だったようで、おばあちゃんのドラマチックな人生も
現代と交差させながら、描かれてました。

ドタバタ劇に笑い、人生讃歌にジーンときて、見終わった後には
幸せな気分に包まれてました。超オススメ映画です。 (85点)
  


Posted by サラ at 17:27Comments(0)2011年公開映画

2011年12月04日

ゴーストライター


巨匠ロマン・ポランスキー監督によるサスペンス映画です。

主人公は、イギリスの元首相の自叙伝の執筆を依頼されたゴーストライターの男。
彼は、元首相が滞在する真冬のアメリカの孤島へと向かいます。
ところが、取材を進めるうちに、元首相の秘密を知ってしまうのです・・・

コレは面白かったです!
巨匠ならではの重厚な作品と言うか・・・
ひと昔前のサスペンス映画のような雰囲気でした。
最近のものは、展開が速くて、アクションも満載って感じですもん。
だから、若い世代の方々には、サクサク進んでゆくサスペンスものではないので
物足りないと感じるかもしれません。

ワタシにとって意外だったのが、 登場人物も少なくて、孤島という狭い空間の中で
展開した事です。
コレって、ごまかしが出来ないから俳優さんや監督の力量に左右されちゃいますよね。
その点、主人公をユワン・マクレガー、元首相をピアース・ブロスナンが
演じてましたし、他の脇役に至るまで芸達者な方ばかりでしたので
バッチリでした。監督の演出にも余裕を感じます。
昔の名作サスペンス劇場も、いいものですね。   (80点)
  


Posted by サラ at 19:28Comments(0)2011年公開映画

2011年12月03日

幸せパズル


ご訪問ありがとうございます。無事、大分に帰ってきました!
東京では、とにかくよく歩きます!
ワタシなんて4日目くらいで足が痛くてヘロヘロ状態でした(笑)
いつも車移動生活が出来る大分はワタシにとっちゃあ天国です。
さて、上京する前に鑑賞した作品のレビューが、まだ3本もたまってまして・・・
サクサク、簡潔に、順次アップしてゆきますね。頑張りま〜す!

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本作は、女性監督が作ったアルゼンチン映画になります。

主人公は、50歳を迎えた平凡な主婦。
今まで夫と二人の息子中心の生活を送って、家族を支えてきました。
50歳の誕生日プレゼントに貰ったジグソーパズルをキッカケに、
自分だけの楽しみを見つけます。

女性ならではの視点で作られた映画でした。
遠いアルゼンチン映画ですが、日本人の感覚に通じる部分があるので、
共感出来る方が多いのでは?と思います。
家族に尽くすことを当たり前と考える夫や、言いたい事を言う息子たち。
日本と同じじゃん!と思ってしまいました。

でも、思ってたほどは面白くなくって、DVDでもヨカッタなぁ〜と正直、後悔。
ストーリーが単調というのもあったし、映像がアップショットばかりで
目が疲れました。カメラを、もっと引いてくれた方が、見易かったです。
本作がデビュー作だそうなので、次回作に期待したいですね。(70点)
  


Posted by サラ at 21:04Comments(0)2011年公開映画

2011年11月24日

アントキノイノチ


「ヘヴンズストーリー」の瀬々敬久監督の最新作になります。
瀬々監督は単館系には強いけど、大作もの大丈夫かなぁ〜と不安を
いだきながらの鑑賞でした。
まだ「感染列島」の後遺症が残ってるみたい・・・

岡田将生さんと榮倉奈々さんがヨカッタですねぇ〜
二人を見に行くのが目的だったら、満足出来る映画だと思います。
でも、辛口に言うと俳優さんの魅力に救われてた映画です。
それ以外は、あまり心に残ってないです。
まあぁ〜そうなると瀬々監督の演出がヨカッタからになっちゃいますね。
本作でワタシの後遺症は忘れましょう(笑)

原作は、さだまさしさんの同名小説だそうです。
原作は未読ですが、もし原作に忠実な映画だったらストーリーが
女子高生が書くようなケータイ小説と、あまり変わらないと思いました。
だって、登場人物が簡単に死んじゃうし、心に傷を負う理由だって
またソレかぁ〜ですもん!

一番気になったのが、主人公の杏平を取り巻く同級生の心理描写が曖昧で
つかめなかったことです。
例えば、松坂桃季さんが演じるいじめっ子のバックグラウンドを描くだけでも
説得力のあるものになります。

心に大きな傷を負った二人の再生を描いてるんだから、サクサクと進んでほしくない。
大きな傷を負わせるには誰かを殺せば簡単!・・・みたいな感じだもん!
そこが一番キライでした。

ラストは予告編の印象とは逆のパターンで終わります。
エッこっちかあぁ〜と思ったけど、どちらにしたって、こんな結末に
しちゃうような原作は使わないでほしい。

この映画を楽しむコツは、ストーリーは深く考えないで、フィーリングで見る事。
フィーリングで、軽く見たら、「いい映画だったわぁ〜」みたいに
錯覚出来ちゃうと思う。
ホントは、70点だけど、岡田将生さんファンで楽しめた分をプラスして
75点です。甘いかなぁ〜
  


Posted by サラ at 12:22Comments(0)2011年公開映画

2011年11月23日

新少林寺


「少林寺」といったら、ジェット・リーのデビュー作として有名な
アクション映画を思い浮かべます。
実は、本作を見るまでは、最近よくあるリメイクものかなぁ〜と思ってました。
でも、本作はリメイクものではなくて、新たなストーリーに
カンフーアクションと人間ドラマを加えたものになってます。

コレは面白かった!!!
アクションもハンパなくって、興奮しました。
カーチェイスばりの、馬車による追跡シーンなんて、凄かったです。
人間ドラマの部分も丁寧に描かれていて、ダークサイドにいた主人公が
改心して自分に与えられた天命を悟り、それを全うするまでを描いてます。

興味深かったのが、現在公開中の「1911」の辛亥革命の翌年1912年が
舞台になってた事です。
辛亥革命後、孫文が身を引いた事で、政府は求心力を失い
金と権力を追い求める各地の軍ばつによる動乱の時代が始まります。

主役ではないけど、ジャッキー・チェンも出演していて、本作は99作目。
100作目記念映画の「1911」よりも、脇役の本作の方が
皮肉にもジャッキーの良さが出てると思う。
主役は、アンディ・ラウ、敵の悪役はニコラス・ツェーといった具合に
スター俳優の大共演でした。

ラストは、カンフー、対、近代兵器の戦い。
どんなカンフーの達人でも、銃には勝てません。
僧侶たちも死んで、少林寺も破壊されます。
でも、人々の心の中には、少林寺は受け継がれ、生き続ける・・・
このラストの台詞が、メッセージのような気がしました。
古いものを破壊して、豊かさや富を追い求めてますが、
こんな素晴らしい精神文化があるのにと、思う。(80点)
  


Posted by サラ at 17:04Comments(2)2011年公開映画

2011年11月21日

ミケランジェロの暗号


ユダヤ人画商カウフマン家が密かに所有していたミケランジェロの絵。
この絵をイタリアとの取引に使いたいナチスは、一家の財産を
没収したのち、収容所送りに・・・
でも奪った絵が、ニセモノである事が発覚。
すでに父親は死亡。カウフマン家の息子ヴィクトルは母親だけでも救おうと
本物の絵を切り札に、ナチスとの危険な駆け引きに出るのです。

コレは面白かったです!!!
ナチス×ユダヤのストーリーですけど、暗くも辛くもありません。
コメディを見るような感覚で楽しめます。
サスペンスミステリーの要素もありますし、主人公ヴィクトルの大芝居に
ハラハラ、ドキドキでした。
ラストも、してやったり!という感じで、後味もスッキリ!

笑えたのが、主人公ヴィクトルを演じた男優さんが、収容所に入っても
小太りのままだし、お人好しキャラのままなのヨ。
悲壮感とは無縁で、それはないよなぁ〜と突っ込みを入れつつも、
安心してナチスのお間抜けぶりを楽しめました。    (80点)
  


Posted by サラ at 19:01Comments(0)2011年公開映画

2011年11月19日

インモータルズー神々の戦いー


「落下の王国」のターセム・シン監督の最新作は、ギリシャ神話を
モチーフにしたアクションアドベンチャーでした。

予告編の印象よりも、本作は面白いです。
そして、ターセム監督の映像マジックは、今回も素晴らしいものでした。

実は、予告編の印象では、ギリシャ神話に出てくるオリンポスの神々と
邪悪なタイタン族とのバトルと思ってたのですが、実際は、
それがメインではありませんでした。
主人公は、農奴出身の剣士、テセウスです。
彼は、邪悪な王、ハイペリオンから母を殺され、その復讐と
祖国ギリシャを守るために戦うことになるのです。
だから、ストーリー性があって、意外と楽しめちゃいました。

でも、神々の戦いのシーンは、見事なスプラッターもので
それが苦手な人は、引いてしまうかもしれません。
ワタシも、スプラッターものが苦手なんですよねぇ〜
でもターセム監督の画作りが絵画的なので、肉がグシャッとなっても
それすら美しいと思えるほどでした。
コスチュームも、ホントに綺麗で素敵でした。
美術の好きな方には、超オススメです。

悪役ハイペリオンを演じたのが、ミッキー・ローク。
もう楽しそうに、残虐な王を演じるんですよね。ハマリ役でした。
脇役だけど、存在感は主役や神様よりも上!

でもね、神様ゼウスの行動が、よくわからなかった。
そこが、突っ込みどころだったけど、なんせ神様だからね。
まさに「神のみぞ知る」です(笑)

ターセム監督の映像美を見に行ったら、アクション映画としても
なかなかなものだし、ストーリーも楽しめちゃった!というのが
正直なところです。
3Dでなくても十分ですし、かえって普通版の方が、
色彩の美しさを楽しめると思います。     (78点)
  


Posted by サラ at 20:48Comments(0)2011年公開映画

2011年11月16日

マネーボール


メジャーリーグの貧乏弱小球団だったオークランド・アスレチックスを
独自の゛マネーボール理論゛によって奇跡の常勝球団へと
生まれ変わらせた男、ビリー・ビーン。
彼は、今もアスレチックスのゼネラルマネージャーであり、エンゼルスにいた
松井秀喜をチームに呼び寄せた人物でもあります。

映画を見る幸せを感じた作品でした。
感動しました!
ブラッド・ピットの味わい深い演技が、とにかく素晴らしい!
完全に、酔わされちゃいました。
成熟した演技は、もうブラピの内面から湧き出るものだと思います。
今年の賞レースには出ずっぱりじやないですかぁ〜

そして、ブラピと素晴らしいコンビを演じたジョナ・ヒルの演技も魅力的でした。
ちなみに彼は、でっぷり太った俳優さんだけではなく、
脚本も書く才能ある方なんですヨ。
ジョナは、ブラピ演じるビリーに野球を統計学的に分析して
チーム作りをする方法を教えるという重要な役どころを演じます。
この二人の交わす台詞が、これまたいいんですよねぇ〜

脚本は「ソーシャル・ネットワーク」のアーロン・ソーキンが担当して
監督は「カポーティ」のべネット・ミラーでした。
一流のスタッフ、そして一流のキャスト、それがピタリと噛み合った作品です。

「人々は、野球に夢を見る」いい言葉ですね。    (85点)
  


Posted by サラ at 19:47Comments(0)2011年公開映画

2011年11月16日

コンテイジョン


「トラフィック」のスティーブン・ソダーバーグ監督が、ハリウッドの
超豪華キャストを迎えて作ったパニックムービーになります。

ストーリーは、未知のウィルス発生から、パンデミックが広がり
その予防ワクチンが生産されるまでをシュミレーションしたものです。
パニックムービーにありがちなヒーローも登場せず、ただひたすらシュミレーション!
地球規模で、あっという間に広がってゆく様子がリアルに伝わりました。
この研修ビデオのような作品に、アカデミー俳優揃い踏みで挑んでます。

でも、何?この勿体なさは?
こんなに豪華なキャストを揃えて、シュミレーション映画なんて・・・
ドラマ性も薄いから、映画を見る楽しみもないじゃん!
まあ、ラストのオチは上手くまとめたなぁ〜と思うけど・・・
冒頭、感染の2日目から始まり、ラストで、やっと1日目に戻るんですよね。

総括して、味気ない映画です。エンタメ性なし。待てるのであれば、DVDでよし。
最後まで見れたのは、豪華なキャストのおかげでした。   (70点) 
  


Posted by サラ at 12:48Comments(0)2011年公開映画

2011年11月15日

未来を生きる君たちへ


本作は、アカデミー賞とゴールデングローブ賞の最優秀外国語映画賞を
ダブル受賞した作品です。
監督は、デンマーク出身のスザンネ・ビア。
「アフター・ウェディング」で高い評価を受けた女性監督さんです。

邦題が、とにかく素晴らしい!と思いました。
まさに、次の世代を担う子供たちに伝えたいメッセージが込められていたから・・・
ちなみに、英題は「イン・ア・ベター・ワールド」です。
見終わった後に比較してみてくださいね。

娯楽作品ではなく、秀でた映画としての面白さがありました。
映画の舞台は、デンマークとアフリカ。
主な登場人物は、親友の少年二人と、その父親二人。
異なる二つの舞台で、二つの家族の物語が同時進行で描かれます。
家族や友人といった身近なテーマと、世界中で起こっているグローバルな
テーマの両方が描かれていて、それがとても深い。
ワタシの乏しい表現力では上手く説明出来なくて、悔しいんですけど・・・
たった2時間の映画の中で、人間の怖さやもろさ、善と悪、希望と喪失・・・
いろんなものを詰め込んでいて、スゴいなって思う。
未来を生きる子供たちに、託したいテーマでした。
ラストは、希望があって、ホッとしました。      (85点)
  


Posted by サラ at 23:23Comments(0)2011年公開映画