2009年11月12日

セントアンナの奇跡

セントアンナの奇跡



「マルコムX」「25時」のスパイク・リー監督の最新作です。
舞台は、現在のアメリカと過去のイタリアに分かれます。
二つの時代を結んだのは、春の女神の彫刻の頭部と一人の少年。
第2次世界大戦下のイタリアでは、ナチスドイツ対アメリカ、
そしてファシズム体制に抵抗するパルチザンが入り乱れてました。
ナチスドイツとの最前線で戦っていたのは、黒人部隊。
主人公のヘクターと仲間3人は、戦いのさなかに1人の少年を助けた為に、
敵陣で孤立してしまうのですが・・・

素晴らしい人間ドラマでした。
2時間40分の長丁場ですが、時間を忘れてしまう映画です。
ストーリーに入り込んでしまうので、あっという間でした。
ラストは、あの「ショーシャンクの空に」のラストのようです。
青い海と白い砂浜。再会を果たす二人。
再び出会えたのは、まさに女神による奇跡のように感じました。

当時の黒人部隊は実験的なもので、それで上手くゆけば、危険な最前線に
投入するつもりだったようです。
母国アメリカでは、差別を受けていた彼ら黒人が、
異国イタリアでは、一人の人間として扱ってもらえる。
4人の兵士たちが、不思議な開放感を感じるあたりも、よく描かれてます。
戦争という極限状態の時でも、良心や信仰を忘れない事の大切さも描かれてました。

脚本も素晴らしいし、スパイク・リー監督の観客を引き込んでゆく演出も素晴らしい!
大都市での上映では高評価の作品だったので、心待ちにしてた作品でした。
期待通りの素晴らしい作品です!コレは、オススメします!


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