2009年11月06日

沈まぬ太陽



「白い巨塔」「華麗なる一族」など、数々の長編小説を手掛ける山崎豊子の同名小説の
映画化です。
上映時間は約3時間半の長丁場の映画ですが、途中に10分間のトイレ休憩が入るので
全く苦痛を感じずに見る事が出来ました。

ワタシが見た日は、サービスデーだったので、ほとんど満席状態。
でも、皆さんマナーが良くって、集中して見る事が出来ました。
最近では1番キモチよく見れたかも・・・ホントにラッキーだったなぁ〜と思う。
休憩が入る映画って、6時間のイタリア映画「輝ける青春」以来でした。
3時間以上になると休憩を入れた方が無理がなくて正解ですね。
高齢化社会を考えると、こういった配慮は必要に迫られてくるでしょうね・・・

話がそれちゃいましたが、映画は重厚で壮大なスケールでした。
面白かったですねぇ〜
途中でダレたりする事もなく、どっぷりストーリーの中に入っていけました。

主人公は労働組合の委員会だった為に、左遷され長い不遇の時代を送ります。
やっと本社に戻ってからも、辛い仕事を押し付けられます。
でも、自らの信念を貫き通し、絶対そこから逃げなかった。

主人公の凛とした姿に感動しちゃいました。
フツーの者には真似出来ない事だと思う。
主人公を演じたのが渡辺謙さん。威厳があって、素晴らしい俳優さんです。
スケールの大きな作品にも負けない存在感を持っている。
彼以外は、この役柄をここまでやれないと思いました。

ワタシが会社勤めを始めたばかりの頃、先輩から言われた言葉があります。
会社の中のひとりひとりは歯車の一つ。
それがなくなっても、新しい換えは、沢山ある。
新しいものは、始めはガタガタするけど、すぐに馴染んで、前と変わらない。

会社の為に、そんなに一生懸命やる事ないのよ。
あなたがいなくなっても、会社は回っていくんだから・・・

でも、たとえ使い捨ての歯車のひとつでも、頑張らないと、
自分の椅子は、なくなっちゃうし・・・
会社では、出る釘は叩かれ、組織の中で、生きてゆくのは大変です。
サラリーマンの方々にとっては、この映画は胸に迫ってくるものがあると思う。

企業と政治家との癒着、政界汚職、企業内での権力争い・・・
ドロドロした部分を、よくぞここまで、描いてくれたなぁ〜と思います。
タブーの分野だもんね・・・パッシングあったと思うな・・・

社会派ドラマでもあり、一人の男の生きざまを描く人間ドラマでもあります。
素晴らしい大作でした。オススメします。


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