2024年03月31日
52ヘルツのクジラたち

2021年、本屋大賞を受賞した同名小説を成島出監督が、実写映画化。
52ヘルツのクジラの鳴き声は、あまりに高音で、他のクジラたちには聞こえない。
だから、そのクジラは仲間もいなく、ずっと孤独らしい。
主人公が、東京から移り住んだ海辺の街として登場するのが、我が大分の佐賀関です。
大分の皆さん、もう見られましたか?
劇中の3分の2くらいは、佐賀関と田ノ浦あたりの風景でした。
メインのチラシに載っている海は、別府湾ですね。
別大国道からは、この家は見えないだろうなぁ~
見ながら、あのお店だとか、あそこのあたりで撮ってんなとかわかりました。
正直、ロケ地鑑賞が主だったんですが、感想としては、主人公は、虐待された心の傷を
同じ境遇の少年を救うことで、自分自身を救済していったのだと思います。
自分が見てる風景を、スクリーンで見れるのも楽しいものです。 (70点)
2024年03月31日
ゴールドボーイ

原作は、「バッド・キッズ」という中国ドラマのようです。
製作と脚本は中国の方で、監督とキャストは日本人、舞台も沖縄に設定して
映画化した意欲作です。
岡田将生さんの悪役はいいんじゃない?と思って、たまたま見た作品でした。
コレが、めちゃくちゃビンゴ!当たりでした!
やっぱサイコパスの岡田将生さん、サイコーです(笑)
最後のオチは、ふーんって感じ。
やっぱ頭がキレても、所詮、お母さん大好きな中学生だわって思った。
配信とかで見れる機会があったら、オススメです。(78点)
2024年03月31日
哀れなるものたち

アカデミー賞にノミネートされた作品。
主人公ベラを演じたエマ・ストーンは、「ラ・ラ・ランド」に続き、2度目の主演女優賞に耀きました。
ストーリー設定が、ぶっ飛んでましたね。
天才外科医が、自殺した女性ベラの身体に、自殺した女性のお腹の中にいた赤ちゃんの脳を
移植して、蘇生させるのです。
見た目は、大人の女性、でも頭の中は赤ちゃん。
ベラの脳は、少しずつ成長して、知性を身につけていくのですが・・・
最初は、意のまま欲望のままです。
そこの凄まじい演技で、主演女優賞に耀いたのでしょう。
人間と動物の違いは、知性なんですね。
でも正直、この映画を見て感動はなかったです。
何を伝えたいのか?その答えに迷いました。
ただ、衣装は素晴らしくって、楽しめました。 (70点)
2024年02月13日
ゴールデンカムイ

アイヌの莫大な埋蔵金を巡るサバイバル・バトルを描いた同名コミックの
実写映画化。
もう皆さんが知ってる通り、メッチャ面白いです!!!
山﨑賢人、凄いなぁ~
キングダムやった後に、コレだもん。
まだこんな引き出しあるんじゃん!って思った。
「またヤマザキケント」な~んて言ってた方々もひれ伏しちゃってるよ。
その他の共演者の皆さまも素晴らしくって、言うことなしです。以上!
(90点)
2024年01月30日
ある閉ざされた雪の山荘で

東野圭吾さん原作の同名小説の実写映画化になります。
舞台出演をかけた劇団俳優たちの最終オーディション。
それは、「大雪で閉ざされた山荘」というシチュエーションで行われる4日間の合宿。
そこで、殺人事件が起こってしまう・・・
ミステリーサスペンスです。
出演されている俳優さんが、主役級の方々ばかりで、ホント豪華でした。
まぁそれを楽しめただけでも価値はありました。
誰が犯人?も終盤までわからなかったです。
最後は、現実が舞台になっちゃってるような感じ。
とりあえずハッピーエンドかな。 (75点)
2024年01月13日
PERFECT DAYS

「パリ、テキサス」などのドイツの巨匠、ヴィム・ヴァンダース監督作品。
主演の役所広司さんは、この作品で、カンヌ映画祭最優勝男優賞を受賞しました。
東京、渋谷の公衆トイレの数々。
そこで、清掃員として働く主人公の日々が描かれます。
毎日、規則正しく、淡々とした穏やかな日々・・・
その中で、思いがけない小さな出来事も起こります。
これが、究極の理想なんだろうなって思う。
主人公が、幸せを感じる瞬間がわかるから・・・
自分の仕事に誇りを持てたら、幸せだと思うし、大きな欲望を持たなかったら
人生も楽になるだろうなって思う。
ワタシは、まだまだ煩悩に縛られているので、楽になれそうにないな(笑)
でも、映画を見ながら、心が穏やかになりました。 (85点)
追記:渋谷の公衆トイレのクオリティには、オドロキました。
聖地巡礼したいくらいです。
2024年01月07日
アメリ デジタルマスター版

22年ぶりに、あの「アメリ」が、デジタルマスター版で戻ってきました。
当時のワタシにとっては、アメリの世界観全てが、カルチャーでした。
アメリのポップなお部屋に憧れて、ピンクの照明を付けたら、1週間で体調が
悪くなってしまったことが懐かしい(笑)
アメリに会える・・・公開日は、ドキドキワクワクでした。
それは、あの頃の自分に会えること・・・
色彩に、ファッションに、インテリア・・・そうそうアメリの世界だぁ
でも、ストーリーは、ほとんど忘れてました(笑)
そして、22年も歳をとると、登場人物たちの心情がよくわかるの。
歳をとると、少しは役に立つこともあるものですね。
キュートで可愛いアメリの世界は、今でも色あせない。
当時を知らない若い世代が見ても、虜になるハズ。
ブルーレイ出たら、ゲットします!
2024年01月03日
2024年、再スタートします
2024年が始まりましたが、天災そして事故と、悲しいお正月になってしまいました。
コロナが落ち着いて、当たり前のことへの感謝が薄れていた自分を反省してます。
改めて、「毎日、精一杯生きていかなきゃ!」と、思いました。
このブログも、今年からまた書いてゆきます。大袈裟ですが、自分が生きた証として。
1年半以上、ほとんど放置状態にしてましたが、親の介護等の問題がクリアに
なったので、また頑張ってみます。
映画はボチボチ見てたのですが、心の余裕がなくて、書けませんでした。
今年は、ブログ開設から18年目になります。
いままで頑張って続けてきたから、やめるのは勿体ないですよね。
自分自身の鑑賞記録として、そして生きてる証として、また書いていこうと思います。
管理人 サラ
2023年09月21日
ミッション:インポッシブル/デッドレコニング

トム・クルーズ主演のシリーズ第7弾、シリーズでは、初の2部作になります。
そう、まだ続編があるみたいなの。
ラストシーンで、それが分かったんだけど、トム大丈夫?まだいける?って思っちゃった。
今作も、期待を裏切らない面白さでした!
毎回、アクションの限界を超えてくるトム様、もう尊敬しかありません。ホント。
仲間への愛も、ひしひしと感じるので、どうか誰も死なないで、完結して欲しいです。
続編の公開を楽しみに待ちます。 (85点)
2022年12月04日
コンビニエンス ストーリー

監督・脚本は、三木聡さんです。
もうこれで想像つくかな?そう、ヘンテコな映画です(笑)
前作の「大怪獣のあとしまつ」では、やらかしてますから。
でも、本作では、三木ワールド全開で、成功してました。
コレは、シュールで面白かったです。
ワケわかんないけど、面白いよねぇ~って感じ。
主な登場俳優さんは、成田凌さん、前田敦子さん、六角精児さんの3人。
このお三方、見事に役柄にハマってました。
主人公の脚本家の加藤を演じる成田凌さん、彼じゃないと成立しなかったかも。
ダメダメ男なんだけど、憎めないんだよね。ルーズさなんかも絶妙なのよ。
ストーリーは、現世から切り離された異世界に、はまり込んだ男のお話。
ラストは、エッ?そうだったの?になるんだけど、前田敦子さんの口パクがわからない。
何言ってたんだろう?それだけが、気になる~~~あっちゃん教えて。 (78点)
2022年10月09日
リコリス・ピザ

「ブギーナイツ」「マグノリア」のポール・トマス・アンダーソン監督の最新作。
本作は、アカデミー賞の3部門にノミネートされました。
1973年のロサンゼルス郊外のサンフェルナンド・バレー。
主人公の高校生ゲイリーは、高校に撮影に来ていた25歳のカメラマンアシスタントの
アラナに一目惚れ。
歳の差なんて全く気にせずにグイグイとアタックしてくるゲイリー。
それに振り回されるアラナ。
すれ違いや別れを経験し、2人が出した答えとは・・・
キラキラのラブストーリーではありません。
ゲイリーは、高校生というよりも、ふっくらとしたおじさん。
演じていたのは、本作がデビュー作となった故シーモア・ホフマンの息子さん。
お父さんに、顔も体型もソックリでした。
アラナ役は、三姉妹バンドのアラナ・ハイムで、美人でもなかったから、
一目惚れという設定が、正直すんなり入ってこなかった。
でも、2人の恋模様が気になったのは、確か。
美男美女ではないけど、見てしまう。なんか惹かれてしまう。
一瞬の感情の切り取りが、光っていた作品でした。 (72点)
2022年08月17日
キングダム2 遥かなる大地へ

2019年に公開され、大ヒットを記録した「キングダム」の続編となります。
前作で、王宮奪還を果たしてから半年後、隣国、魏が侵攻を開始。
それを迎える為に、信は決戦の地、蛇甘平原へと向かいます。
天下の大将軍になるための信の第一歩が始まる。
佐藤信介監督、そして主演の山﨑賢人さん、凄いな!
この迫力、アクション、スケールでかかった!
沢山のキャストの方々の演技も楽しめた。
ストーリー的に次回作があるみたいなので、楽しみで仕方ない。
決戦の地は、大平原なので、奇襲をかける機会もなくて、もう直住邁進が
基本でした。
信は、歩兵で、つまり足軽です。
足軽は5人でチームを作って助け合って戦うやり方でした。
そこで、生き残って手柄を立て、いつかは大将軍、これが信の頭の中(笑)
前作は、吉沢亮さんも戦ってたけど、今回は王宮で報告を聞くのみ。
戦場シーンと王宮シーンの2パターンしかなかったのが、残念だった。(80点)
2022年08月17日
エルヴィス

「ムーラン・ルージュ」のバズ・ラーマン監督作品。
ロックで世界を変えたエルヴィス・プレスリー。
彼がいなかったら、ビートルズもクイーンも生まれなかった・・・
若くして謎の死をとげたスーパースターの真実に迫る音楽エンターテインメントです。
エルヴィスに成り切った主演のオースティン・バトラーが、とにかく素晴らしい!
歌もパフォーマンスも完璧!
お顔も、本物よりもイケメンじゃない?
誰が彼を追い込んで殺したのか?
それは、欲深いマネージャーで決まりだね。
まだお母さんが生きていたら、守ってもらえたのになって思う。
マネージャーを演じてたのが、トム・ハンクス。
もう見てて憎たらしくて、気分が悪くなった、マジで。
こんな悪役やってたら、トムのこと嫌いになりそうヨ。
演技を絶賛しないといけないんだろうけど、感情移入しちゃて無理。
そもそもトムって、いい人ばかりだったから、慣れてないのよ。
幼い頃、テレビで、ハワイが舞台だったかな、エルヴィスの映画を見たことがあって
それが未だに脳裏に残ってます。
昔のスーパースターって、圧倒的なオーラがあったよね。 (78点)
2022年08月17日
エリザベス 女王陛下の微笑み

「ノッティングヒルの恋人」のロジャー・ミッチェル監督の遺作となったドキュメンタリー作品。
今年の6月、在位70周年を迎えたイギリス君主エリザベス2世。
25歳の若さで即位したエリザベス女王の歩みを、数々の映像と楽曲によって、描きます。
おばあちゃんのイメージが強かったけど、若い頃のエリザベス女王は、ホント綺麗なの。
まさに、ローマの休日のようでした。
そして、印象的だったのが、イギリスの植民地訪問で、列車のデッキから何時間も
微笑みながら手を振っていた姿です。
一般人には、これ無理だわ。
あとは、007のダニエル・クレイグが、空からダイブしている映像には、テンション上がった。
女王に直接インタビューしたりするようなシーンはなく、全て今までのアーカイブ映像を
編集して作った感じです。
正直、これで映画代は高いかなって思ったりもしたけど、女王様の素敵なお洋服を
鑑賞出来たので、それなりに満足です。 (70点)
2022年08月16日
ベイビー・ブローカー

「万引き家族」の是枝裕和監督が、韓国の著名なキャストとスタッフと作った作品。
作品は、カンヌ国際映画祭に出品され、主演のソン・ガンホさんは、韓国人として初めて
主演男優賞を受賞されました。
サンヒョンとドンスは、赤ちゃんポストに預けられた赤ん坊をこっそり連れ出し売買する
ベイビーブローカー。
そこに、赤ん坊を捨てた母親も成り行きで加わり、3人の養父母探しの旅が始まります。
ワタシにとっては、忘れられない映画になりました。
登場人物たちは、みんな心に傷を持っていて、それが家族だったり、不幸な生い立ちだったり・・・
旅をするうちに、彼らが疑似家族に見えてきたりする一瞬があります。
それぞれが、自分に足らなかったピースを埋めてたんじゃないかと思う。
主演のソン・ガンホさんは、もちろん素晴らしいのですが、ワタシは相棒役のカン・ドンウォンさんの
演技、特に彼の目が忘れられません。 (80点)
2022年08月16日
ザ・ロストシティ

サンドラ・ブロック主演の王道アドベンチャー大作です。
考古学をいかしたロマンス小説で成功したロレッタは、今はスランプ中。
嫌々駆り出された宣伝イベント会場で、謎の大富豪に拉致されてしまう。
小説の中に出てくる古代都市ロストシティやお宝の隠し場所を知っていると
見込まれたらしい。
連れて行かれたのは南の島、そこに古代都市は存在するのか・・・
サンドラファンなら、大満足のハズ!面白かった!
ユーモアたっぷりのズッコケ大冒険ですもん。
ハリポタのラドクリフが悪役、マッチョなのに全く使えないイケメンがチャニング、
凄腕のイケメン助っ人がブラピ。
このキャストなんだから、楽しいのは決まりでっしょ!
でも、ブラピが早々に退場したのには、爆笑だった。
サンドラのイベント用のピンクのスパンコールジャンプスーツが、ジャングルに合わなすぎて
笑うしかない。
何にも考えずに、頭を空っぽにして笑える映画って、やっぱり好きだな。 (80点)
2022年08月16日
峠 最後のサムライ

原作は、司馬遼太郎さんの「峠」です。
1867年の大政奉還の後、諸藩は、東軍と西軍に二分されてゆく・・・
そんな中、越後の長岡藩は、いずれにも属さない武装中立を目指します。
それは、戦争を避けて、民の暮らしを守る為。
しかし、それは許されず、徳川への義を貫いて、西軍と戦うこととなります。
負けることがわかっていても、義を貫いた最後のサムライのお話です。
西軍5万人に、たった690人で挑んだ戦いだったらしい。
チラシの裏に書かれていた一文「利は、一代にして消え、義は、時代を超える」
義は、死んだ後も、生き続けるということでしょうか・・・
久々に、重厚な時代劇が、公開されました。
興行的には、厳しいだろうけど、時代劇はなくしちゃあいけないのです。
日本人の心根の原点があると思うから。 (80点)
2022年08月16日
バスカヴィル家の犬

テレビドラマシリーズ「シャーロック」の劇場版になります。
ストーリーは、ホームズシリーズの中でも人気の高い「バスカヴィル家の犬」をモチーフに
したものです。
ディーン・フジオカさんと岩田剛典さんの組み合わせは、スタイリッシュでいいですね。
なんてったって絵になりますもん。
この2人がコンビっていうのが、シリーズの1番の魅力ですヨ。
テレビドラマの豪華版を、CMなしで、2時間楽しめたんで、ワタシ的には、満足。
映画代もチャラになりました。 (75点)
2022年08月15日
アライブフーン

日本が生んだ、剛・速・美を競うドリフトレースの魅力を描いたドリフト映画。
解散の危機に瀕したドリフトチームが、ドライバーとしてスカウトしたのは、ゲーマーの青年。
バーチャル世界では、驚異的な才能を発揮しても、リアル世界では、やれるのか・・・
CGゼロだって!凄い!
後半は、レースシーンばかりで、その迫力に興奮しました。
ドリフト界のキングが監修されているようで、もう本物ですね。
ドリフトレースの競技ルールとか、採点方法とか、知らない世界を見ることが出来ました。
主演は、野村周平さん。
彼は、口数の少ない役の方が、イケメン度が上がる気がする。 (70点)
2022年08月15日
はい。泳げません

長谷川博己さんと綾瀬はるかさんが、映画で初共演した作品。
大学で哲学を教えている主人公、実は水が怖くて泳げません。
彼は、生徒募集のポスターに連れられて、ある水泳教室に通うことになります。
そこで、水の中を人魚のように泳ぐ女性コーチとの一進一退の日々が始まります。
ストーリー的には、王道ものと言うか、主人公もコーチも過去のトラウマがあって
それを支え合って乗り越えてゆくというものです。
あっ2人は、恋愛関係にはなりません。
ストーリーは、悪くないし、それなりに楽しめました。
でも、見終わった後、なんか違う、なんだこのモヤモヤ感は?
ワタシが見たかったのは、こんな役柄を演じる長谷川さんと綾瀬さんじゃなかった。
水が怖いとか、外を歩くのが怖いとか、ビビッてる2人なんて、ピンとこないんですヨ。
上映も、すぐ終わっちゃったし、ヒットはしてないと思う。
初共演作なのに、もったいないと思う。 (70点)
2022年08月15日
恋は光

同名人気コミックの実写映画化になります。
神尾さん演じる大学生、西条は、恋をしている女性が光って見える特異体質の持ち主。
その能力ゆえに、恋を遠ざけていたのだが・・・
西条の幼なじみ、恋を探求する文学少女、人の彼氏が欲しくなる肉食女子。
主人公は、3人の女性に導かれ「恋とはなんぞや?」を解き始めます。
見てしまった後だけど、なんでワタシは、この映画を見ちゃった?
絵柄に惹かれて、ムビチケ買っちゃったからだっけ?失敗しちゃったな。
もうこんな映画を楽しめる年齢を、とうに過ぎてしまったことを、しみじみ感じました(汗)
恋の定義を哲学的に語るシーンは、フムフムな~るほど!だったけれど、その他は、アウェー感。
神尾さんは、いつものイケメン度を封印されてます。
西野さんの演技は、個人的には好き。
とりあえず、言いたいのは、バリバリの中高生向けです。
中高生の女子は楽しめると思うよ。 (70点)
2022年08月15日
犬王

原作は、「平家物語 犬王の巻」より
平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年と、猿楽一座に生まれた異形の子、犬王。
2人は、バディを組み、歌と舞で、京の民を狂乱させ、平家の魂を成仏させてゆく・・・
歌と踊りのシーンが多いミュージカルアニメーションでした。
正直、絵が好きになれなかったのと、平家の呪いについていけなかった。
芸術性のあるアニメーションと思うのですが、ワタシ的な面白さはまあまあ止まり。
DVDでもいいんじゃないって、言っちゃいそう。
犬王の声を、担当していたアヴちゃんを知ったのは、ヨカッタかな。 (68点)
2022年08月14日
劇場版ブルーバースデー

本作は、2021年に配信された韓国ドラマを再編した劇場版です。
あの「愛の不時着」のプロデューサーが手掛けた作品。
ハりンは、18歳の誕生日に、初恋のソジュンを突然失います。
タイトルの「ブルーバースデー」はこれが理由。
彼を忘れられないまま、10年が経った誕生日に、彼の遺品のカメラと彼が撮った写真を
見つけます。
ハりンは、ケジメを付けようと、その写真を燃やすと、その写真が撮られた10年前の
あの日にタイムスリップしてしまう・・・
「時をかける少女」もどきの韓国風キラキラ青春映画?かと思っていたら
さすが、愛の不時着!ストーリーが面白い!
そして、主役の2人が、とにかく可愛い、かっこいい!
ワタシ、それだけでもラストまでいけます(笑)
ストーリーは、ラブストーリーよりも、サスペンスやミステリーの方が強いです。
韓国ドラマが苦手な方でも楽しめそう。
よくある過去を変えたら、別の不都合があったり、代償があったりするのも、ストーリーを
面白くしてました。
ワタシ的には、過去を変えた代償も含めて、嬉しいラストでしたし、楽しめた作品。
もう1度みたかったけど、シネマ5だったので、すぐに終わったのが心残りでした。(80点)
2022年08月14日
a-ha THE MOVIE

1982年に、ノルウェーで、ギターとキーボードとボーカルの3人で結成されたバンド「a-ha」
本作は、メンバー3人とその家族、関わった音楽関係者などのインタビューを交えながら
現在の彼らまでを追ったドキュメンタリー映画になってます。
「a-ha」の大ヒット曲「テイク・オン・ミー」
日本のCMでも使われたので、聞けば、すぐわかるハズです。
イントロにキーボードを使った曲は、80年代のJPOPシーンでも流行りました。
正直に言うと、「テイク・オン・ミー」は知っていたけど「a-ha」は知りませんでした。
ノルウェー出身のバンドって言うのもオドロキです。
てっきりイギリスのバンドと思っていたから。
若い時の3人は、みんなイケメンでした(笑)
彼らは、90年代に解散と再結成を経て、2010年に再び終止符を打ちます。
そして、30周年を迎えた2015年に再び活動を再開します。
3人はステージ以外では、交流がないらしいです。
音楽の絆だけで結ばれているのでしょう。
解散や再結成を繰り返してきた彼らの経験からかな。
今年の10月には、11枚目のアルバムが出るらしいです。
2022年08月14日
流浪の月

本屋大賞を受賞したベストセラー小説を「悪人」の李相日監督が実写映画化。
学校帰り、家に帰れず公園で過ごしていた10歳の少女。
孤独な青年は、そんな彼女を家に招き入れてあげます。
居場所を見つけた2人の幸せな時間は長続きせず、「誘拐犯」と「被害女児」と
なってしまう。
それから15年後、2人は偶然再会するのですが・・・
2人の生い立ちが、可愛そうだったし、大人になっても好奇の目が酷いし
今は特にSNSで簡単に検索されたり、公開されたり、知らなかった人にも知られてしまう。
残酷な世の中だと思う。1度つまずいたら大変だ。
救いだったのは、大人になった2人が、再び寄り添って、自分たちの居場所を見つけたこと。
幸せになってほしい!と強く思いました。
冷たい水を感じさせる映像も素晴らしくて、「パラサイト」の撮影監督と知って、ナットクです。
文を演じた松坂桃李さんが、役作りで、気持ち悪いくらいガリガリに瘦せられてたり
横浜流星さんが、異常なDV男を演じられていたり、役者魂が凄かったです。(78点)
2022年08月14日
オードリー・ヘプバーン

今なお人々を魅了し続けている永遠の映画スターであり、美のアイコンでもある
オードリーヘプバーン。
彼女の代表作「ローマの休日」は光り輝く永遠の名作です。
本作は、彼女の隠された本当の姿を描いた初のドキュメンタリー映画となります。
彼女の生い立ちは、恵まれたものではなく、第二次世界大戦の終戦時には
ひどい栄養失調に苦しみました。
その時、家族を救ったのは、のちのユニセフとなる機関から届いた食料品と医薬品です。
晩年、彼女がユニセフに貢献した理由の1つになっていると思われます。
女優として成功した後も、2度の結婚、そしてそれぞれの息子をもうけます。
3人目のパートナーは、結婚はせず、内縁の夫でした。
彼女は愛を得るよりも、ずっと愛を与え続けた人だったように感じます。
ワタシの部屋には、お気に入りのオードリーの写真が飾られています。
スラっと細くて、気品のある凛とした美しさ。
これから先、たとえ一世紀が経ったとしても、人々を魅了し続けていると思う。
彼女が亡くなったのは、63歳、今の感覚から言うと、早すぎます。
2022年08月13日
カモンカモン

「人生はビギナーズ」のマイク・ミルズ監督・脚本によるモノクロ作品。
「ジョーカー」のホアキン・フェニックスが、9歳の甥の面倒を数日見ることになる主人公を
演じます。
この甥っ子が、手のかかる子と言うか、全く思い通りにならない子なので苦労するの。
母親である主人公の妹でさえ、愛してるけど、チョットもう無理です状態のようでした。
主人公は、ラジオジャーナリストで、番組で使う子供たちのインタビューを採取してます。
劇中、そのインタビューシーンが、まるでドキュメンタリーシーンのように登場します。
9~14歳の子供達は、自分の家族や地域のこと、未来の夢とか語るの。
演技ではない生の声です。
本作は、主人公が甥っ子と絆を深めていくストーリーかなって思っていましたが、
実は、マイク監督は、子供達の生の声を伝えたかったんじゃないかと・・・
そして、大人の私達に、今出来ることを考えなさいと言われているように感じました。
正直、娯楽映画としての面白さはなかったけど、優しい気持ちになれた作品です。(70点)
2022年08月13日
猫は逃げた

今泉力哉監督と、城定英夫監督の2人が、脚本と監督のポジションを変更してコラボした
「愛なのに」と「猫は逃げた」の2作品。
本作は、城定脚本で、今泉監督の方になります。
離婚話が出ている夫婦の最大の問題は、飼っているオス猫のカンタを、どちらが
引き取るかということ。
2人共、自分が引き取りたいので、譲りません。
ところが、そのカンタが、ある日行方不明になってしまい・・・
実は、夫婦共、浮気をしていて、その相手は2人共、本気なのです。
登場人物は、主にこのどうしようもない男女4人で、R15のラブストーリーでした。
4人共、グダグダで、ワタシは誰にも共感出来なかった。
まあ、猫も呆れて家出したくなるだろうなって思う(笑)
夫を演じた毎熊克哉さんは、気性の荒い役柄が多かったので、今回のような寡黙な役柄
いいじゃん!と思いました。
正直、映画はパスでいいかなって思ったけど、猫絡みだとどうしても見てしまいます。 (68点)
2022年08月13日
スパークス ブラザーズ

「ラスト・イン・ソーホー」「ベイビー・ドライバー」のエドガー・ライト監督作品。
謎に包まれた音楽界の異端児「スパークス」のドキュメンタリー映画です。
エドガー監督は、兄ロンと弟ラッセルの兄弟からなる「スパークス」の大ファンで、
彼らの半世紀にも渡る音楽活動を追います。
イギリス出身のスパークスは、50年間で、25枚のアルバムを出していて
最近公開された映画「アネット」の音楽も務めているらしい。
実は、この作品を見るまでは、ワタシは彼らを知らなかったのです。
でも、劇中、彼らの魅力を語るのは、今の音楽シーンで活躍するそうそうたるメンバー80名。
ポップミュージックの元は、スパークスらしい。
世の中、知らないことだらけです。
ところで、ワタシが1番感動したのは、50年も兄弟がお互いを尊重して仲良くやってきたこと。
そこかぁ?って言われるかも(笑)
でも、肉親ほど難しいからね。
そして、お二人共、還暦を過ぎても挑戦している姿は、憧れます。そうありたいです。
2022年08月13日
ロスバンド

ノルウェー発の音楽ロードムービーです。
ノルウェーのロック大会に出場すろのが夢だった親友2人は、テープ審査をパスし
夢が現実に・・・
急遽、ベース担当を募集するも、来たのはチェロ少女のみ。
そして、南北に長いノルウェーの開催地は、はるか北の果ての町。
3人はドライバーのマッティンを雇って、ロック会場を目指します。
ストーリー展開は、王道の青春映画。
ラストは、感動のライブシーンで、ヤッター!って感じ。
でも、コレがいいんです!ワタシは好き!
旅の途中、ハプニングがあったりもしますが、4人で力を合わせて、切り抜けてゆきます。
ドライバーのマッティンは、歌手を諦めた過去があって、だから甘い歌声が、素敵なの。
演じていたのは、ヨナス・ホフ・オフテブロー。他の作品も見てみたいです。
あとチェロを弾く少女が、メッチャ上手くて、ロックにも合うものだなぁと思いました。(78点)