2017年10月11日

サーミの血

サーミの血



昨年の東京国際映画祭にて、審査員特別賞と、最優秀女優賞に輝いた作品。
その時は、原題の「サーミ・ブラッド」でした。

サーミ人は、北欧のラップランド地方で、トナカイと暮らす先住民族。
本作の女性監督、アマンダ自身も、サーミの血を引いているそうです。
物語の舞台となった1930年代、サーミ人は、劣等民族として差別を受け、
スウェーデン人から、同化政策を受けました。

北欧のイメージと言えば・・・福祉国家、ム―ミン、サンタクロース・・・
そんな北欧でも差別の黒歴史があったなんて・・・衝撃でした!
この映画を見て、初めて知ったという方が、ほとんどだと思います。

主人公、エレは、差別を受ける中で、故郷や家族までも捨てて、スウェーデン人として
自由に生きたいと願うようになります・・・

素晴らしい作品でした!
見る者を、一気に引き込む静かなパワーを持ってます。
初めての長編作品を撮った監督さんとは思えないほどです。
幻想的で美しいラップランド地方の風景は、物語を深いものにしてくれてました。
主演のレーネは、本物のサーミ人で、役者経験はありません。
今も、トナカイを飼育して、暮らしてます。
スクリーンに写る彼女は、とてつもなく大きな存在感を放ってました。
まさか、最優秀賞を取るとは思わなくて、ビックリしたけど、納得の受賞でした。(80点)





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