2014年01月10日

セデック・バレ

セデック・バレ



本作は昨年レビューを終えてない作品の1つで、7月に鑑賞したものです。

日清戦争後、台湾は日本領となり、大日本帝国施策下となります。
先住民セデック族が住む奥深い森も、日本軍に制圧され、多くの日本人が
暮らすようになります。
日本人は、首狩り族のセデックの人々を野蛮人扱いし、屈服を強いります。
そして、ある揉め事が引き金となり、セデック族が奮起。
いわゆる“霧社事件”が起こります。

本作は、台湾のウェイ・ダーション監督による4時間半にも及ぶ歴史ドラマ。
鑑賞後は、あまりにも衝撃が大きすぎて、しばらくは消化しきれずにいました。
どうしてだろう?と考えた時、この作品には、どちらが悪で、どちらが善とかが
なかったからです。
その当時の日本は、野蛮な人々に文化をもたらすという大義名分があったし
先住民にとって、敵の首を狩ることは一人前の男として認められる儀式の1つにすぎません。
いつも、日本が軍国主義だった頃の映画は、一方的に日本が悪と描かれますが
この作品には、それがないのです。

日本は、当時、植民地化したのちは、道路・鉄道とインフラ整備をし
警察制度を整え、学校を作り、教育をしました。
欧米と日本の植民地政策は、同じではありません。
イギリスがインドに、そこまでしたでしょうか。
欧米が、アジアの国々を植民地化しても、詐取しただけです。
でも欧米は何も言われず、日本だけ未だに言われ続けています。

劇中、酷い事をする日本人も、先住民に愛される日本人も出てきます。
当時の日本の過ちを、客観的に見れると思います。
だから、立場の違うそれぞれの人物の思いが、素直に入ってきます。

ストーリーは、前編後編と分かれており、後編からは、日本軍とセデック族との
壮絶な戦いになります。
セデックの女たちは、自分たちが足手まといになると悟り、幼い子供たちと
集団自決をします。
男たちは、近代兵器を使う日本軍と部族の誇りを懸け、勇敢に闘い、
ひるむことはありません。

彼らに、日本の武士道に繋がるものを感じ、魂を揺さぶられました。
それは、崇高なものであり、日本人としての血に響くものでした。
ワタシのレビューに心を動かされましたら、DVDで鑑賞してみて下さい。(90点)


同じカテゴリー(2013年公開作品)の記事画像
ブリングリング
鑑定士と顔のない依頼人
ブランカニエベス
ウォールフラワー
サプライズ
もらとりあむタマ子
マリリン・モンロー 瞳の中の秘密
イノセント・ガーデン
ハンガーゲーム2
劇場版ハンター×ハンター ラストミッション

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。