2018年08月07日
29歳問題

2005年、香港、30歳を目前に控えた主人公、クリスティ。
仕事も恋愛も充実してますが、何か満たされない毎日。
ある日、住み慣れたアパートを追い出され、パリに旅行中の女性宅に仮住まいすることに・・・
そして、その部屋の住人、ティンロは偶然にも彼女と同じ29歳でした・・・
29歳って、まだ若いのか?もう若くないのか?
女性の29歳って、結婚か、キャリアか、転職か、微妙な時期なのかもしれません。
香港映画ですが、日本の都会で働く女性たちには、共感を呼ぶ心情が描かれてます。
ワタシが、劇中で印象に残った台詞が、「人は、30年ごとに、リセットする」
妙に、ワタシの中で、ストンと落ちました。
ワタシのように、タイトルに惹かれたら、鑑賞してみて下さい。(73点)
2018年08月05日
劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命
誕生から10年、ファンから愛され続けた人気テレビシリーズの劇場版になります。
10年という歳月は長いですね。
劇中のキャラクターも成長するし、それを見てきたファンにも、10年の人生があります。
本作は、ファンの為に作られた作品でした。
走馬灯のように懐かしいシーンが流れ、そして今回の劇場版が始まります。
ストーリーは、いろんなエピソードがテンコ盛り。
詰めすぎじゃないかってくらいあります。
それは、それぞれのキャラクターにスポットを当てて、次のコード・ブルーチームに
バトンタッチするためでしょう。
テンコ盛りすぎて、映画的には、ギリギリ状態でしたが、正直、よく振り落とさないで
ゴール出来たなって思う(笑)
ファン感謝祭的な映画なので、ファンの皆様、楽しんで下さい。 (73点)
2018年08月01日
未来のミライ

「バケモノの子」から3年、細田守監督、待望の最新作になります。
主人公は、4歳の男の子、くんちゃん。
妹の未来ちゃんが生まれてからは、お父さんもお母さんも忙しくて、構ってくれません。
正直、予告編を見て、イメージしていたストーリーとは違っていました。
ワタシは、未来ちゃんと2人で、冒険の旅に出ていくと思っていたから・・・
くんちゃんは、時空を越えて、遠い過去に行ったり、未来に行ったり・・・
今の命は、過去からリレーされて、今に至っているんだと思いました。
細田作品は、好きで、過去の4作品「時をかける少女」「サマーウォーズ」
「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」と、全て見てます。
今回の「未来のミライ」も入れると、5作品になりますが、本作が、ワタシの中では最下位です。
もっと、くんちゃんに優しくしてほしかった。
両親の愛が欲しくて叫んでいるのに、気が付いてくれない。
特に、お母さんには、ガッカリ。自分の子供時代を忘れた?
そして、高校生になったくんちゃんは、幼い自分の事を、ガキって言っている。
もっと、くんちゃんに優しくしようよ!
だから、ワタシの満足度はイマイチ。ついでに、上白石さんの声もイマイチ。(73点)
2018年07月30日
ジュラシック・ワールド/炎の王国

新シリーズ3部作の第2章になります。
相変わらず、CGのリアルさは、凄かったですね。
テーマパーク「ジュラシック・ワールド」の大惨事から3年。
島は、恐竜たちの野生の島へと変貌してます。
ところが、火山の大噴火が迫り、恐竜たちの命の危険が迫って・・・
1作目は面白かったのに、なんで2作目で、こうなっちゃうの?
これが、正直な気持ちです。
恐竜ビジネスに群がる人間たちの醜さが際立ってました。
可愛そうな気分になったり、嫌な気分になったり、気分が滅入る2作目です。
このストーリー展開のオチを、どうするつもりなのかしらん。
ラストシーンなんて、これでいいの?って思った。
島から出ちゃダメでしょ!ブルーは、どうなる?
映像は楽しめたけど、ストーリーが嫌だったから、3作目は、見らないかも・・・
(70点)
2018年07月29日
レディ・バード

本年度ゴールデン・グローブ賞で、作品賞を受賞、そして数々の映画賞にノミネートされた話題作。
主人公は、カリフォルニア州の田舎町に暮らす高校生のクリスティン。
自分の名前を「レディ・バード」と呼び、ニューヨークの大学への進学を夢見てます。
彼女の最後の高校生活の1年間が始まり・・・
もう子供じゃないけど、まだ大人にはなれない宙ぶらりん状態。
こういう時期ってあったよね。
親に頼らないと出来ないことが多くて、悔しかった。
クリスティンの場合、大きな壁は母親。
頑固な似た者同士だから、共鳴もするけど、反発もする。
でも、本当は大好きなのに・・・
このストーリーは、母と娘のストーリーでもあると思う。
ニューヨークの街中で、クリスティンが故郷を感じるシーンがあって
大学進学で、上京した時のことを思い出しました。
親の事を、客観的に見れるようになった時に、気付くことが沢山あった。
「君の名前で僕を読んで」のティモシー・シャラメが出てて、心躍ります。
やっぱ、美しくて、絵になるね。大人っぽい男友達の役です。 (80点)
2018年07月29日
BLEACH ブリーチ

週刊少年ジャンプで連載されていた人気コミックの実写映画化。
原作コミックは、全74巻で完結してます。
強い霊感を持つ主人公が、ある日、死神代行として、悪霊と闘うことに・・・
ワタシは原作コミックを知りません。
だから、比べるものがなく、1つの映画として楽しめました。
結果は、可もなく不可もなくでしょうか・・・
アクションやCGは、迫力があって良かったです。
今回の福士さんは、ビジュアル的にも良くて、絵になってました。
前の「曇天に笑う」の出来が酷かったので、それに比べたらねっていうのが本音。
それと、準主役のルキア役の杉咲さんに違和感を感じました。
どうもコミックの実写化向きの女優さんじゃない気がする。
ストーリー的には、一護とルキアの絆が、柱になっていると思うけど、
そもそも、ルキアが一護を守る理由って?
原作を知らないと、こういう初歩的なことがわかんないからダメですね。(73点)
2018年07月22日
虹色デイズ

男子高校生4人の恋と友情を描いた、同名少女コミックの実写映画化になります。
舞台挨拶中継付きでの鑑賞でしたが、観客は2~3割ほど。
出演者は皆さん、浴衣で登壇。なっちゃん役の佐野さんだけが、羽織まで着用されてました。
男子4人の仲の良さが伝わる、ほんわかムードの舞台挨拶でした。
主人公は、女子ではなく、男子。
男子目線で描かれる、このジャンル作品は、めずらしいと思います。
ストーリーは、高校生限定じゃないかと思うくらい、キラキラな内容。
劇中のセリフで「17歳の特権!」ってあったけど、まさにその通りの展開でした。
ただ、1人だけ、じゃがいも男子に見えたのは、ワタシだけ?
他の3人が、イケメン過ぎるから、そう見えちゃうよね・・・
ずいぶんな大人が見ると、気恥しくなるけど、映画館は暗いから、大丈夫!
見終わった後は、心地いい作品。 (73点)
2018年07月21日
猫は抱くもの

「グーグーだって猫である」の犬童一心監督の最新作。
元アイドル、今はスーパーのレジ打ちをやっている主人公、沙織は、
ある日、売れ残りのロシアンブルーのオス猫と出会います。
彼に、つけた名前は“良男”
犬童監督が手掛ける猫映画は、いつも優しく、温かい。
猫童監督と、改名してもらってもいいかと(笑)
ストーリー構成は、少し変わっていて、劇中の半分は、舞台劇です。
猫が擬人化されているからだと思いますが、良男を演じるのが、吉沢亮さん。
メス猫キイロを演じるのが、歌手のコムアイさん。
他にも、ノラ猫が沢山出てくるので、いろんな俳優さんが演じます。
良男は、沙織のことが大好きで、自分は人間だと思い込んでるの。
悲しい時、傍に寄り添ってくれる猫の愛は、彼氏なんかの愛よりも無条件。
猫好きには、たまらない愛おしさでした。
そして、猫の良男を演じる吉沢亮さんの美しさに、ずっと見とれてしまってたなぁ (75点)
2018年07月19日
パンク侍、切られて候

同名小説を、宮藤官九郎さんの脚本で、実写映画化した作品。
主人公は、超人的な剣客だが、テキトーなハッタリ浪人。
そして、次々と登場するクセものだらけの面々。
そして、“腹ふり党”という、ワケわかんない集団が、人々を魅了してゆく・・・
正直、ここまでぶっ飛んだ映画を、こんな豪華なキャストで、作った“勇気”に乾杯!
その上、シネコンで、やった勇気も、スゴイ!
俳優さんたちも、よくOKしたなぁ~と思う役柄もあって・・・
やっぱ、クドカンだったから、オファー受けたのかな?
でも、みんなでやれば、こわくないっか(笑)
万人向けじゃないけど、クセものキャラにハマる狂信的なファンは出そうです。
劇場ヒットは、難しいと思ったけど、コアなファンの間では、伝説になりそうな作品。
2018年07月15日
ドルメンX

日テレの深夜ドラマとして、4話が放送されたドルメンX。
劇場版では、ドラマ版の15年後までが描かれます。
地球侵略の為にやって来たイケメン宇宙人4人と、マネージャー1人。
彼らの使命は、汚さず、戦わず、気付かれることなく侵略すること。
そこで、彼らは軽い気持ちで、「アイドルになったら、地球侵略できんじゃね?」
でも、アイドルになるのは甘くはなく、本気の挑戦が始まる・・・
面白かったです。こんな深夜ドラマあったんですねぇ~知らんかった。
志尊淳さんの熱血隊長(リーダー)の本気度に笑っちゃいました。
キャストの方々、皆さん、楽しそうなんです。ノリノリでした。
フェミニン宇宙人、ニノ役の小越勇輝さんが、そこら辺の女の子よりも可愛くて
千葉雄大さんくらい、行けんじゃない?
ハチャメチャな設定で、思いっきり吹っ切れてくれてたんで、娯楽映画として好き。(75点)
2018年07月14日
アメリカン・アサシン

ベストセラースパイ小説「ミッチ・ラップ」シリーズの実写映画化になります。
若きスパイ、ミッチ・ラップ役は、「メイズ・ランナー」シリーズのディラン・オブライエンでした。
無差別テロに遭い、目の前で恋人を殺された青年ミッチが、CIAにスカウトされ
鬼教官ハリーのもとで、特訓を積み・・・
ストーリーは王道のスパイアクション。
終盤に向かっては、新人とベテランのバディものになります。
王道すぎて、こんな感じ、今まで見たかも・・・というシーンありました。
強いインパクトは残らないけど、安定感あります。
見て、スカはありません。
ワタシ的には、主演のディランが、イケメンというのが、プラス要素でした。
そして、劇中で描かれる諜報活動の内容が、リアルなものらしいです。
あと、拷問シーンもあって、女子にはハードな内容かもしれません。 (78点)
2018年07月08日
犬ヶ島

日本をこよなく愛するウェス・アンダーソン監督の最新作は、ストップモーションアニメ。
人形たちを、少しずつ動かして、1コマずつ撮ってゆく作業を考えると、気が遠くなります。
監督のストップモーションアニメとしては「ファンタスティックMr.FOX」があります。
コレは面白く、大人が楽しめるアニメでした。
そして、今回は近未来の日本が舞台です。
犬インフルエンザの流行によって、メガ崎市の小林市長は、全ての犬たちを
“犬ヶ島”に追放します。
市長の養子のアタリは、愛犬のスポッツを救うために、犬ヶ島に乗り込むのですが・・・
なかなか見に行けなくて、見れたのが最終日の夜。
頑張って見に行って、ヨカッタ!だって、面白かったから。
ストーリーは、アタリと犬たちが、壮大な陰謀を暴くアドベンチャー。
そして、犬に対する深い愛情を感じました。
ワタシは猫派だけど、犬派の方は、ストーリーにメロメロになるんじゃないかな。
犬たちは、人間に捨てられたのに、飼い主に対する深い想いを知ると、泣けてきます。
声優さんは、有名な方ばかりで、日本からも何人か参加されてました。
ただ、アタリ役のアメリカの少年は、日本語で台詞を言いますが、聞き取りにくくて
字幕が欲しかったです。
日本語なのに、日本語の字幕っていうのも変ですけどね。 (80点)
2018年07月05日
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

「スター・ウォーズ」シリーズで、ハリソン・フォードが演じた、アウトローなパイロット「ハン・ソロ」
そんな彼の若き日を描いた作品です。
相棒チューバッカとの出会いや、悪友ランドのミレニアム・ファルコン号を
カードゲームで、頂いたエピソードなど、見たかったシーンが沢山あります。
コレは、面白かったです。
スター・ウォーズのスピンオフだけど、前作の「最期のジュダイ」なんかよりもガゼン面白い。
ワタシ、こっちの方が好きかも(笑)
ハリソン・フォードのハン・ソロとは違けど、似せてないところが、全く別物として楽しめました。
そして、チューバッカが可愛いかった!こんなに可愛いかったっけ?
ソロ役のオールデン・エアエンライクは、明るいオーラで、やんちゃな感じ。
こちらも、偏屈なハリソン・フォードよりも好きかも(笑)
スター・ウォーズのファンとか関係なく、皆が楽しめる娯楽作品です。(85点)
2018年07月05日
ウタモノガタリ

6人の監督による6つのショートムービーからなる作品。
3.11に関係するお話は、2つあります。
ポイント鑑賞で見たので、文句は言えないけれど、正規料金では、しんどいと思う。
正直、ワタシが、ヨカッタと思ったのは、2つ。
あとは、まあまあと、訳わかんないが1つでした。
観客は、ワタシと、もう1人だけ。
芸術的な視点で見れたら、いいんだろうけど、シネコン上映だから、きびしい。(60点)
2018年07月01日
ワンダー 君は太陽

世界的なベストセラー小説「ワンダー」を実写映画化。
遺伝子疾患によって、特別な顔を持って生まれたオギ―。
彼は、27回手術を受け、10歳まで成長します。
そして、オギ―は、初めて学校に通うことになるのですが・・・
この作品は、優しさに満ちてます。
醜い顔のせいで、いじめられたりはしますが、本質は、皆いい人ばかり。
悪い人が、いない。だから、見終わった後の後味は、すごく良いです。
オギ―は太陽で、その回りを両親と、お姉ちゃんが回ってる。
愛に溢れた家族でした。
そんな中で育ったオギーの魅力に、クラスメイトたちも気づき始めます。
オギ―を演じたのは、「ルーム」のジェイコブ君。やっぱ、上手いわぁ~
お母さん役の、ジュリア・ロバーツも、お父さん役のオーウェン・ウィルソンも
いい組み合わせで、素晴らしかったです。心地いい映画でした。 (80点)
2018年07月01日
メイズ・ランナー:最期の迷宮
ジェイムズ・タシュナ―の同名小説の実写化。
巨大迷路(メイズ)を脱出するサバイバル・アクションシリーズの完結編になります。
前作の「メイズ・ランナー2」が公開されたのが、2015年10月だったので
正直あまり覚えていませんでした。
そこで、過去の自分のレビューを読んでみると・・・
「見てる時は面白いんだけど、時間が経つと、ストーリーが記憶に残らない」と書いてた。
こりゃあ、覚えてないハズだ(笑)
多分、今作も、面白いけど、記憶に残らないでしょうね。
ただ、死んだと思っていたメンバーが、生きていたりします。
とりあえず、完結して、オチを見れました。
正直、1番面白くて、ストーリーが記憶に残っているのは、第1作目かな。(73点)
2018年07月01日
モリ―ズ・ゲーム

実在した革新的な人物をモチーフに描く脚本家アーロン・ソーキンが、監督デビューした作品。
モリ―・ブルーム。
五輪を目指していたトップ・アスリートから、セレブたちがプレイする
高額ポーカールームの経営者へ・・・
でも、2014年、突然FBIに逮捕されてしまう・・・
台詞の量も多いですし、上映時間も2時間20分もあります。
ギュッと詰まった人間ドラマでしたが、そもそも主人公、モリ―の人生に
興味を持って、鑑賞しないと、キツイかなと思いました。
正直、ワタシがそうでしたから・・・
唯一、FBIに逮捕されても、顧客情報を売らなかったモリ―は、アッパレだと思った。
人間って、弱いものなのに、彼女は最後まで、アスリートだったんだろうなと思う。
そして、担当裁判官の方が、いい人で、救われました。 (75点)
2018年06月27日
空飛ぶタイヤ

池井戸潤のベストセラー小説、初めての実写映画化です。
トレーラーの脱輪事故で、主婦が犠牲になり、運送会社の整備不良が疑われる。
社長の赤松は、車両の欠陥に気付き・・・
大企業の「リコール隠し」と闘う男たちの骨太の社会派ドラマでした。
コレは、面白かったですねー。
長瀬さんが言うセリフ「中小企業をナメんなよ!」に心が熱くなりました。
だって、今の日本を支えているのは、中小企業ですもん。
長瀬さんが演じるんですから、絵になります。カッコいい社長さんです(笑)
長瀬さんの息子役で、「半分、青い」の律君が出てました。
奥さん役は、深キョン。お母さん役が、しっくりくるようになったなぁ。
その他も豪華なキャストで、それぞれが、いい仕事してました。 (85点)
2018年06月25日
羊と鋼の森
2016年の本屋大賞を受賞した同名小説の実写映画化。
「羊」の毛で作られたハンマーが、「鋼」の弦をたたく音は、「森」の匂いがした・・・
ピアノの調教の世界で、成長してゆく主人公が描かれます。
映画でしたが、ピアノのコンサートに行ったような錯覚を覚えました。
美しいピアノの音に包まれた静かな作品です。
山﨑賢人さんが、実直で静かな青年を演じてます。
今までにないキャラクターに挑戦されてて、まーこれもアリかなと・・・
エンディングテーマは久石譲さんが作曲されて、ピアニストの辻井伸行さんが
演奏されてます。美しい曲でした。 (78点)
2018年06月21日
万引き家族

カンヌ国際映画祭で、パルヌドールに輝いた、是枝裕和監督の最新作。
祖母の年金と、足りないものは万引きで生計を立てていた一家。
ある寒い冬の日、外で震えていた幼い女の子を助けるのだが・・・
いろんな家族を描いてきた是枝作品は、全て見てます。
その中でも、子供が出てくる作品が、やはり冴えてますね。
盗んだのは、家族の絆でした。
血の繋がりばかりが、家族じゃないと思っていますが、世間では、血が優先されてます。
産む以上に、育てる方が、大変なのに・・・と思う。
公開中に、5歳の女の子の虐待死が報道され、この作品とシンクロしました。
子供は、親を選べません。選ぶ権利がない。血が優先されます。
それって、よーく考えると、残酷。生まれた時から、決まってる事だから。
リリーさん、サクラさん、希林さんetc・・・役者さんそれぞれが、素晴らしい演技でした。(80点)
2018年06月20日
OVER DRIVEオーバードライブ

「海猿」の羽住英一郎監督の最新作。
公道を駆け抜ける最も過酷な自動車レース「ラリー」に、全てを懸ける、
破天荒なドライバーの弟と、冷静沈着なメカニックの兄。
彼らのチーム、スピカの熱い戦いが描かれます。
羽住監督の作品は、いつも正攻法の娯楽作品。
王道なんだけど、それが職人技だと思う。
観客の気分を盛り上げてくれるのが、上手い。
ワタシは、娯楽映画を、きちんと作れる監督さんが好きなんです。
自動車のレースシーンも多いので、男性の方も楽しめます。
女性だったら、北村さんのカッコよさと、真剣佑さんの筋肉が
凄いことになってた事でしょうか。
音楽は、WANIMAさんで、盛り上げてくれます。 (78点)
2018年06月14日
妻よ薔薇のように 家族はつらいよ3

山田洋次監督の「家族はつらいよ」シリーズの第3作目。
今回は、家事を担う主婦が、もしいなくなったら?の巻。
家族の食事は?掃除、洗濯、買い出し、etc・・・
ダメ亭主を持つ女性の共感率高し。
男性の方は、我が身を振り返り、居心地悪いかも(笑)
ゲラゲラ笑うまではいかなかったけど、面白かったです。
劇中のセリフが、母が言っていた言葉と同じで、それが1番オドロキました。
「お父さんと同じ墓に入りたくないのよ。だって、私の知らない人ばっかじゃない。」
まさに、その通りだなって・・・思うことって同じなのね。
このシリーズは、まだまだ続きそうです。
次男役の妻夫木さんとこに赤ちゃんが出来たみたいだから、4作目は、赤ちゃん戦争?
それとも、仕事を取るか、育児を取るかで、戦争?
時代を映したストーリーを期待したいです。 (78点)
2018年06月10日
友罪

「64ロクヨン」の瀬々敬久監督の最新作。
瀬々監督は、大分県豊後高田市の出身なんです。
大分県民としては、誇らしく、応援してゆきたいですね。
町工場で、出会った2人。
かつてジャーナリストだった益田(生田)と、無口な鈴木(瑛太)は
少しずつ心を通わせていく。
でも、ある事件をきっかけに、益田は、鈴木が17年前の児童殺害事件の“少年A”ではないかと
疑い始める・・・
赦されない罪に囚われた人々を描いてました。
“人々”と書いたのは、いろんな罪を犯してしまった人々の群像劇だったからです。
本作には、答は用意されてません。
自分が罪を犯してしまったら?家族の罪だったら?友人だったら?愛した人がそうだったら?
罪を犯した人は、一生、幸せになってはいけないのか?
重いテーマでした。
ラストシーンの2人の表情は、希望なのか?絶望なのか?
その答は、わからないままです。 (80点)
2018年06月06日
恋は雨上がりのように

「帝一の國」の永井聡監督の最新作は、同名コミック“恋雨”の実写映画化になります。
ケガで陸上の夢を失った、17歳の女子高校生、あきら。
小説家になる夢を忘れてしまった、47歳のファミレス店長、近藤。
ふたりに訪れた、人生の雨宿りとは・・・
1番感動した事・・・小松菜奈さんの走りっぷりが美しかったこと。
綺麗な女優さんでも、ザンネンな方もいるんですよね、森川葵さんとか・・・
小松さんのフォームは、間違いなく綺麗!ずっと、眺めていられます。
映画は、45歳のおじさんと、17歳の女子高生の温度差のあるラブストーリー。
あきらが、近藤を想う気持ちは、真っ直ぐで、眩しかったです。
その想いを、近藤が受け止めて、忘れていた夢と向き合っていったんだと思う。
見終わった後は、清々しくて、爽やか。
ふたりが、人生の雨宿りを終えて、再び走り出してくれたから。(78点)
2018年06月05日
ゲティ家の身代金

巨匠リドリー・スコット監督(御年80歳)の最新作になります。
1973年に、ローマで実際に起きた、大富豪ゲティの孫の誘拐事件を元に作ったお話です。
犯人からの身代金の額も破格でしたが、世界一の大富豪なのに、その支払いを拒否したのです。
俳優さんたちの演技が素晴らしかった!
実は、大富豪ゲティ役だった、ケヴィン・スペイシーが、公開1ヶ月前に、突如降板。
数日後に、クリストファー・プラマーが、ゲティ役に決まり、9日間で、撮り直して
公開に間に合わせたらしい。
それで、この完成度なんだから、凄い!としか言えません。
巨額の富を持つ人の考え方は、理解出来なかったけれど、凡人と同じだったら
ここまで登りつめることは出来ないんだろうなって思う。
誘拐犯の悪人の男の方が、愛情深かったですもん。
人間ドラマと、サスペンスの両方を楽しめる作品です。 (80点)
2018年06月03日
ピーターラビット

ビアトリクス・ポーター原作の「ピーターラビット」が、原作と同じイギリス湖水地方を
舞台にして、初めて実写映画化されました。
CGを駆使したピーターたちの躍動感が凄いです!
歌って、踊ってはもちろんですが、都会から越して来たマクレガ―に対しての
いたずらが過激で、攻撃的。
ワイルドなうさぎさんたちに、ビックリでした。
吹替版のみの上映でしたが、ピーターの声を担当してたのが、千葉雄大さん。
正直に言うと、思ってた以上に、劇中のピーターのキャラクターに合ってました。
歌も上手かったですヨ。
CGと分かってるけど、夢を見せてくれます。 (80点)
2018年05月29日
蚤とり侍

「後妻業の女」の鶴橋監督が、脚本も担当された最新作。
エリート藩士、小林寛之進は、たった一言の失言で、蚤とり業に左遷されてしまいます。
お客の猫の蚤をとるサービスの本当の実態は、女性に愛を奉仕するサービス業でした・・・
パロディ時代劇かと思っていたら・・・とことん笑えるまではいかず、
中盤は、ピンク映画ばりのシーンが続き、
終盤からは、無難なオチへと流れてゆきます。
正直、「つまり・・・は何?」で悩んだ作品でした。
エリート街道まっしぐらだった主人公が、長屋暮らしを始め、裏稼業で、人生の大切なものを
見つけたってことでしょうか?
な~んか、スッキリしません。
1番、目立ってたのは、トヨエツのピンクシーンでしたもん。一応、R15です。(70点)
2018年05月27日
ラプラスの魔女
東野圭吾のミステリー小説を、三池崇史監督が実写映画化。
自然現象を利用した完全犯罪は、ありえるのか・・・
どうして、そんなことが可能なのか・・・
櫻井さんの大学教授役が、ハマってたし、キ―パーソンとなる広瀬さんと福士さんも
絵になるしで、楽しめました。ヨカッタです!
ところで、リリー・フランキ―さんが出てると、悪役にしか見えない(笑)
最近、冷徹な役柄が多いせいでしょうね。それに、上手いんだもん。
櫻井さんの大学教授シリーズ、これからも続くかもしれませんね。
イケるんじゃないでしょうか、ハマってるから。 (78点)
2018年05月27日
ワンダーストラック

「ヒューゴの不思議な発明」のブライアン・セルズニックの原作を
「キャロル」のトッド・ヘインズ監督が、映画化。
1927年、耳の聞こえない少女ローズは、憧れの女優に会うために
ひとり、ニューヨークへと向かう。
1977年、母親を事故で亡くし、自分も事故で耳が聞こえなくなった少年ベンは
まだ見ぬ父を探すため、ひとり、ニューヨークへと向かう。
居場所を失った少年少女が、驚きと幸せの一撃=ワンダーストラックに
遭遇してゆく・・・
2つの時代を行ったり来たりしながら、ラストで繋がってゆくストーリーでした。
ワタシの好きなファンタジーものだったので、公開日に鑑賞。
期待してたのに・・・面白くなかった。ガッカリです。
ネットでの低評価にも、今回はナットクでした。
チラシには「人生のキラメキ」とか「人生という名のワンダーランド」とか
書いてるけど、見てて高揚感など感じなかったです。
メインは「2人共、耳が聞こえないこと」じゃないかと思ってしまう。
だって、それ以上に、言いたいことが伝わって来なかったから。
ただ、美術は素晴らしくて、レトロなニューヨークを楽しめました。(65点)
2018年05月27日
となりの怪物くん
同名コミックの実写映画化になります。
超ガリ勉の冷血女子、雫と、行動が予測不能の超問題児、春が出会い、
友情や、恋を経験してゆく・・・
菅田さん見たさに鑑賞した作品。
劇中、オレンジの制服を着た菅田さんよりも、全身黒のスーツの菅田さんの方が、
カッコよかった。
映画は、まあまあだったかな・・・
ラストが、大人なオチで終わっていたのが意外でした。
正直、急に何年か分を早送りしてたんで、ピンとこなかったです。
でも、ハッピーエンドだったんで、後味はスッキリでした。(70点)