2018年05月16日
ママレード・ボーイ
超有名な少女マンガを実写化した恋愛映画。
2組の夫婦が離婚したのち、それぞれパートナーチェンジして再婚。
それぞれの高校生の息子と娘も含めて、6人で一緒に暮らすことに・・・
さすが、少女コミックの世界、とんでもない設定です(笑)
でも、嫌みもなく、すんなりとストーリーは進んでいきます。
みんな美男美女なんだもん。マンガの世界のまんま、違和感なし。
特に、吉沢亮さんが、見入ってしまうくらい、美しい!
コミックの中にいた王子様が、スクリーンの中で動いて、喋ってる感じ?
桜井さんの可愛さでも、太刀打ちできてなかったです。
久々に、DVD出たら、買おう!と思いました。
ここまで、ワタシの妄想ばかりの感想で申し訳ないです。
ビジュアルばかり書きましたが、吉沢さんも含めて、演技力のある方々が
多かったので、マンガチックな恋愛映画で終わってません。
ラストは、予想外の迫真の涙でした。 (78点)
2018年05月15日
いぬやしき
「GANTZ」の奥浩哉の人気コミックを、佐藤信介監督が、再び実写映画化。
主人公、犬屋敷(いぬやしき)は、定年を間近に控え、末期ガンの宣告を受けます。
その晩、居合わせた男子高校生と共に、突如、謎の事故に巻き込まれ・・・
巻き込まれた2人共、機械人間になるのですが、1人が、その力を人の為に使い
もう1人は、自分の欲望のままに使います。
強大な力を手に入れた時、人は、善と悪、どちらに傾くのか?
これが、ストーリーの本質だと思うのですが、映画は、VFXによる映像が売り。
新宿上空での、善のジジイvs悪の高校生のバトルシーンは長いです。
ラストのオチもどうなのかなぁ~まだまだ続くような感じでした。
オジサンがヒーローですけど、若い世代の方々が、ゲーム感覚で楽しむ映画でした。(70点)
2018年05月08日
レディ・プレイヤー1
スティーブン・スピルバーグ監督の最新作は、バーチャル世界“オアシス”を舞台にした
SFアドベンチャー。
2045年、世界は荒廃、夢のない日々の中、若者たちは、専用のキッドを身に付け
バーチャル世界“オアシス”の中で、別の人生を楽しんでいます。
そのオアシスの創設者が亡くなり、彼の遺言が配信される。
オアシスの中に隠された3つの謎を解いた者に、全財産と、オアシスの権利を与えるという・・・
ゲーム感覚で楽しめる映画でした。
日本のアニメヒーローも登場します。
1番嬉しかったのは、ガンダムになって、戦ってくれたことかな。
登場するアニメキャラクターは、1つ1つを確認しきれないほど多かったです。
そして、スピルバーグ監督からのメッセージも描かれてました。
それは、リアルな世界と、バーチャルな世界のバランスが大事だということ。
この映画のストーリーは、未来のストーリーになっているかもしれない・・・(78点)
2018年04月25日
ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル
1996年に公開された「ジュマンジ」から22年。
「新ジュマンジ」として作られたファンタジーアドベンチャー。
オリジナル版は、ボードゲームでしたが、新バージョンは、テレビゲームへと進化。
4人の高校生たちが、古いテレビゲーム機を見つけ、ゲームのキャラクターを選択したら
そのキャラの姿で、ゲームの世界に入ってしまいます。
元の世界に戻るためには、ゲームをクリアしないといけない・・・
世界的に、大ヒットらしいです。実際に、面白かった!
何が?って、ロック様の中身が、ひ弱なオタク男子というギャップです。
ゲームの中では、実際とは真逆のキャラに入れ替っちゃうんだよね。
そのギャップに笑ってしまう。
大ヒットを受けて、続編が来年の末には、全米公開されるそうです。(80点)
2018年04月18日
クソ野郎と美しき世界
「新しい地図」の3人が織りなす4つの短編映画。
4つのお話は、ジャンルも監督さんも違ってます。
2週間限定上映ということで、土日は、ほぼ満席でした。
3人のファンの方々は、楽しめるでしょうが、ワタシは正直、何じゃコレ?でした。
1番いいなと思ったのは、3本目の草なぎさん主演の「光へ、航る」です。
監督さんは、爆笑問題の大田さんでした。
映画を見た後の満足度は低かったのですが、ジャンルに囚われず、何でもアリ!という
気持ちは、強く伝わってきます。 (65点)
2018年04月16日
Honey ハニー
甘い初恋を描いた少女コミックの実写化。
少女コミックの世界のまんまで、いいくらい大人のワタシには、お呼びじゃなかった(笑)
高校生限定だなって思いながらも、見方を変えると、ここまで完璧な少女コミックの実写化は素晴らしい!
キャストの中に、シンガーソングライターの高橋優さんが、出てて、オドロきました。
演技初挑戦にしては、上手いんだもん。
あとは、エンドロールの名前を見るまで、気が付かなかった横浜流星さん。
髪型と、演技で、彼は化けますね。カメレオン俳優、いけると思った。
エンドロールが豪華で、最後の最後まで、楽しませてくれます。
何年後かのハッピーエンドまで見せてくれるなんて、完璧!
2018年04月14日
トレイン・ミッション
「96時間」シリーズのリーアム・ニーソン主演のリアルサスペンス。
監督は、小さな岩場の上でサメと戦った「ロスト・バケーション」を作ったジャウマ監督です。
主演のリーアム・ニ―ソンとは、4度目のタッグとなります。
主人公マイケルは、NY郊外に暮らし、毎日同じ電車に乗って通勤していたが
ある日、見知らぬ女性から、高額な報酬と引き換えに、人探しを依頼される・・・
「96時間」テイストの電車バージョン。
電車という限られた空間の中という設定、駅ごとに乗客が変化するところがミソです。
目新しさに限界はあったけど、最低保証付きの面白さはあります。(78点)
2018年04月13日
ヴァレリアン 千の惑星の救世主
リュック・ベッソン監督の最新作は、フランスの伝説的コミック「ヴァレリアンとローレリーヌ」シリーズを
実写映画化した、フランス発のSFアドベンチャー。
宇宙をパトロールする捜査官ヴァレリアンと、美しき相棒ローレリーヌの活躍が描かれます。
ベッソン監督作品には、美男美女がマストなので、ブサイクさんは出て来ません。
だから、見るのが楽しいったらない(笑)
主人公、ヴァレリアン役は、デイン・デハーン。
2012年公開の「クロニクル」でブレイクされた方です。
ローレリーヌは、モデル出身のカーラ。
美女には、ツンデレキャラが、ハマります。
他にも、歌手のアリーナが、華麗なダンスで魅せてくれるし、
悪役2人には、イーサンとクライヴという贅沢なチョイス。
ところで、来日したベッソン監督が、舞台を途中退席したらしいけど、多分ゆりあんだね。
ワタシだって、ベッソンだって、美男美女がいいに決まってるもん!
映像もキレイで、技術が進んだ今だからこそ、作ることが出来た実写化でしょう。
美男美女は、最強の武器!
手堅く楽しめる娯楽映画だと思う。 (78点)
2018年04月10日
レッド・スパロー

原作は、元CIA工作員が書いた、ベストセラー小説。
33年間、諜報活動を行っていた工作員だからこそ書ける、リアルな内容になってます。
正直、思っていたものとは違ってました。
007のようなスパイ映画のスカッとするようなアクションはありません。
舞台は、社会主義時代のロシア、主人公ドミニカは、元々バレリーナで
足のケガによって職を失ってしまい、生きてゆくためにスパイになります。
スパイになる為の訓練シーンも、スパイになってからの拷問シーンも酷くて
「エッこんな映画だったの?」と何度も思いました。
ジェニファー・ローレンスが主人公だから、誰もこんな映画とは思わない。
華麗なハニートラップが、見れると思っちゃう。
映画としては硬派で、悪くはありません。
ジェニファーは熱演されてます。
ただ、ワタシが求めていたものじゃなかったんで・・・(73点)
2018年04月07日
曇天に笑う
同名コミックの実写映画化になります。
主演は、福士蒼汰さんで、曇三兄弟の長男、曇神社十四代目当主を演じてます。
イケメンパラダイスなので、鑑賞は楽しいけれど、映画としての面白さは、まあまあ。
ワァーワァー言ってて、結局、どんな話だったのか、わかんないまま終わっちゃった・・・
そういう方も居そうな気がします。
ワタシは、ストーリーの流れは理解出来たけど、絶体絶命のシーンが、ありきたりだったのと
尺も長すぎるしで、クライマックスなのに、飽きてしまいました。
ビジュアルの良さは、バッチシ!でしたが・・・ (68点)
2018年04月01日
ボス・ベイビー
「怪盗クルー」シリーズのユニバーサル・スタジオと、「シュレック」の
ドリームワークスが初タッグを組んだアニメーション。
両親の愛情を独り占めしていた、7歳の少年ティムの元に、弟がやってくる。
でも、赤ちゃんのはずが、中身はおっさん。
実は、子イヌ人気から、赤ちゃん人気を取り戻す極秘任務の為にやってきた
ボス・ベイビーだった・・・
面白かったです。
大人が見ても、楽しめると思う。
ベイビー役のムロツヨシさんは、想像通りのハマり役。
兄のティム役の芳根さんは、想像以上の出来で、エッ?上手いじゃん!と思ってしまった。
大人になったティムは、宮野さんで、イケメンボイスでした。
春休みのファミリー向けには、ピッタリの作品です。
2018年03月29日
ちはやふる-結び-

競技かるたに没頭する高校生たちを描いた、少女コミックの実写映画化。
2016年に、「上の句」「下の句」の2部作が公開され、本作で完結となります。
千早や太一たち、かるた部の面々も高校3年生となり、最後の全国大会を目指します。
まさに完結編!きれいに、まんべんなく、全て、描いてくれてました。
大人になった千早も見せてくれる、オチまであります。
だから、気分もスッキリ!映画も面白かった。
「ちはやふる」は、高校生だからこその世界で、ザッツ!青春映画なんだなって思う。
「結び」では、野村周平さん演じる太一の葛藤や、成長が丁寧に描かれるので
千早と太一の2人が主人公のように感じました。
広瀬すずさんの千早は、ピタリ賞のハマり役。
その他、多くの若手俳優さんたちも、この2年間で、ブレイクされて、
豪華なキャストとなってます。 (80点)
2018年03月26日
リメンバー・ミー
本年度アカデミー賞の長編アニメーション賞に輝いた作品。
家族に音楽を禁じられながらも、ミュージシャンを夢見る少年、ミゲル。
ある日、彼はガイコツたちが暮らす死者の国に迷い込んでしまう・・・
メキシコでは、年に1度「死者の日」があって、先祖が現世に戻ってくるそうです。
カラフルな色彩で描かれた死者の国は、魔法の国のようでした。
ストーリーは、家族の絆を描いていて、ホントいいお話です!
日本は、先祖を大切にする国なので、すんなり理解出来ると思う。
日本語吹替バージョンは、日本語の看板が出てくる特別仕様になってます。
主人公ミゲルの声は、石橋陽彩君。声よし、歌上手しで、ビックリでした。
すくすく育って、ミュージカルスターになって欲しいですね。
お子ちゃま向けですが、大人が見ても、奥の深い内容なので楽しめます。(85点)
2018年03月21日
犬猿
「さんかく」「ヒメアノ~ル」の吉田恵輔監督の最新作は、2組の兄弟姉妹の複雑な感情を
描いた吉田監督のオリジナル脚本です。
コレは、シュールで面白かったです!
太った姉を演じた、ニッチュの江上さんの演技、上手かった。
こんなキャラクターを演じられる人材少ないから、これからは女優のお仕事、増えると思う。
劇中の2組の兄弟姉妹の関係は、この世から消えてほしいと思うくらい大嫌いなのに
もし、本当に居なくなったら、悲しすぎる存在。
ここまでの、究極の関係性は、稀だと思うけど、「わかるぅ~」と思いながら
ニヤけてました。
観客は、スクリーンのこっち側なんで、お気楽なもんですヨ。
他人じゃない肉親の愛憎を見事に描いていた作品でした。(80点)
2018年03月20日
去年の冬、きみと別れ
芥川賞作家、中村文則さんのサスペンス小説を実写映画化。
岩田剛典さん演じる新進気鋭のルポライター、耶雲は、女性焼死事件の取材を始める・・・
コレは、面白いです!
原作を知らなかったので、ワタシも見事にダマされました。
見る前は、甘く見てたんだよね・・・
もう1度見て、確かめたくなるので、リピーター率は高いと思う。
物語が、第2章から始まるところが、ミソです。
主演の岩田剛典さんは、難役だったのに、見事に演じ切られてました。
斎藤工さんは、猟奇的なカメラマン役。
最近、こんな役柄が多くなっているのは、異常な演技が上手いからだろうな。
サスペンス映画としては、超オススメです。 (83点)
2018年03月18日
坂道のアポロン
小玉ユキさん原作の同名コミックを、三木孝浩監督が実写映画化。
両親を亡くし、佐世保の親戚の家に越して来た主人公、薫。
居場所のなかった薫は、音楽を通して、不良少年の千太郎や、彼の幼馴染の律子と出会う。
恋、友情、そして音楽、青春時代の煌めきに出会える映画です。
舞台は、1966年の佐世保、全編レトロ感溢れる昭和の時代。
ロケ地で、豊後高田の昭和の町が使われてました。
中川大志さんがドラム、知念侑李さんがピアノを、吹替なしでジャズセッションするシーンが
あります。胸が熱くなる素晴らしい演奏シーンになってます。
劇中の主人公たちは、今、60代中頃になってますから、年配の方々が見ても、アリなのです。
アイドル映画とか、若い人向けとかで、スル―するのは、もったいないです。
全ての世代の方々に、オススメ出来ます。 (80点)
2018年03月16日
シェイプ・オブ・ウォーター
「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ監督の最新作。
本年度アカデミー賞の作品賞に、見事輝きました。
1962年、アメリカ政府の極秘研究所に、アマゾンの奥地から、
半魚人の生き物が運び込まれます。
清掃人として働いていたイライザは、その“彼”と、心を通わしてゆく・・・
ファンタジーなラブストーリーでした。
好き嫌いは分かれると思いますが、ワタシは好き!
元々、言葉を話せないイライザでしたが、彼とのコミュニケーションには必要なくて
手話と音楽で会話してゆきます。
半魚人は、CGとかではなくて、いわゆる着ぐるみを着た人間が演じてました。
だから、生身っぽくて、だんだんと、こういう生物いるかも・・・と思えてくる。
イライザが、彼を愛おしく想う気持ち、彼が、イライザに恋している気持ち
それが、お互いの表情や、流れる音楽で、分かりました。
そして、冷徹な役人たちとの攻防も、ドキドキでした。
今回の悪役は、キレッキレです(笑)
ラストのその後は、観客の想像の中にあります。
皆さんも、自分なりのお伽話にしてみて下さい。
ワタシは、「王子様とお姫様は、幸せに暮らしたとさ♪」かな。
ファンタジーものでの作品賞は、快挙なんですが、
見た目じゃない、心の美しさを描いていたからだと思う。
言葉を話せないイライザ、黒人の同僚、ゲイで老人のお友達、皆、優しくて良き人。
「シェイプ・オブ・ウォーター」とは、「水のかたち」
水のかたちや、心の美しさは、目に見えないから・・・ (80点)
2018年03月14日
空海―KU-KAI―美しき王妃の謎
「始皇帝暗殺」などで知られる巨匠チェン・カイコ―監督の最新作。
日中合作で「陰陽師」の作家、夢枕漠の小説を実写映画化されました。
遣唐使として中国に渡った若き日の空海が、詩人、白楽天と出会い、
都を揺るがす怪事件に挑みます・・・
コレは、映画館の大きなスクリーンで見る作品でしょう。
6年かけて作られた、長安の都を再現したセットや、楊貴妃の極楽の宴の衣装や
小道具に至るまで、その美しさに圧倒されます。
豪華絢爛、壮大なアート作品のようです。
ストーリーも面白かったです。
妖猫の謎から、楊貴妃の死の謎へと遡ってゆきます。
歴史上の史実に、エンタメ性が、見事にミックスされてました。
吹替版の声優陣も豪華で、白楽天を高橋一生さんが担当されてます。
主題歌は、RADWIMPSさんが、英語で歌ってます。 (80点)
2018年03月12日
ビガイルド 欲望のめざめ
ソフィア・コッポラ監督の最新作は、新境地のスリラー。
本作は、2017年カンヌ国際映画祭で、監督賞を受賞してます。
南北戦争のさなか、南部の世間から隔離された女子寄宿学園に暮らす美しき女性7人。
そこに、負傷した北部の兵士が運び込まれ、女性たちの心が乱れてゆきます・・・
女の園に吹き荒れる欲望の嵐という感じでした。
ソフィア作品の常連の、エル・ファニングやキルスティン・ダンスト、
そしてニコール・キッドマン、女の園に相応しい豪華なキャスティングです。
劇中、催される夕食会のシーンでの衣装が美しく、素晴らしい。
後半、コリン・ファレル演じる兵士が、狂乱化して、一気にスリラーっぽくなってゆきます。
でも、本当の怖さは、女性の手のひら返しかもしれません。 (78点)
2018年03月10日
ローズの秘密の頁(ページ)
アイルランドの作家セバスチャン・バリーの同名小説の映画化になります。
舞台は、アイルランド。
40年にわたり病院に収容されている老女ローズ。
彼女が聖書に密かに綴っていた日記から、封印されてきたローズの愛の物語が
明らかになります。
コレは、アタリ!壮大で重厚なドラマでした。謎解きの面白さもあります。
女性の母性は、最強。そして、男の嫉妬は、タチが悪い。
ローズに起こった悲劇は、全て、男の嫉妬からでしたから・・・
そして、アイルランドとイギリスの第二次世界大戦当時の対立も関係してました。
若い頃のローズを演じたのが、ルーニー・マーラ。
ホント、美しい!スクリーンを見ながら、ワタシのハートも射抜かれました(笑)
神に使える者までも、彼女の虜になったのも、納得しちゃう。
終盤、もしかしたら・・・となりますが、この結末には満足。
だって、幸せな映画が1番ですもの。 (80点)
2018年03月08日
リバーズ・エッジ
閉ざされた高校生活の中で、欲望や不安や死に揺れる若者たちを描いた作品。
原作は、1993年~94年にかけて連載された少女コミックです。
時代設定もそうですが、原作に忠実に作られた作品という印象を持ちました。
主題歌を担当されているのも、当時人気だった、オザケンさんです。
だから、主人公たちと同年代の今の高校生が見て、楽しめるかなって思った。
今は、ライトな感覚ですもん。
同じ回で、高校生もいましたが、見終わった後、無言。
面白い時は、すぐワーワー言うから、分かりやすいのです。
ワタシでさえ、登場人物全てが重すぎて、気持ちが付いていかなかった。
作り手の方も、今の若者に理解しやすいようにするためなのか?
それぞれのキャラクターにインタビューしてるんです。
なんかドキュメンタリー風でした。
その手法は、時代のギャップを埋める苦肉の策だと思うけど、ワタシは嫌い。
正直、インタビューいらねえーと思った。
二階堂さんの熱演には圧倒されますし、本作は、映画祭向けというか、
シネコンで見るタイプではないかも。
ヒットは難しいけど、作品は評価されると思います。 (75点)
2018年03月06日
ルイの9番目の人生
イギリスのサスペンス小説を元に作られた作品。
主人公は、9歳になったばかりの少年ルイ。
彼は、今まで8度も大事故に見舞われ、死にかけてます。
そして、9歳の誕生日の日、ピクニックに出掛けた海辺で、9度目の事故が・・・
崖から転落したルイは、また奇蹟的に命を取り留め、昏睡状態のままに・・・
ストーリーは、昏睡状態を続けるルイの回想シーンを通して、数奇な運命の謎が
明らかになってゆきます。
なかなか面白い作品でした。
最初は、ミステリーなのか?悪魔ものなのか?ファンタジーなのか?迷いました。
ダークなファンタジー部分は、ギルレモ的な味が、入ってると思います。
数奇な運命の謎は、明らかになりますが、それが、やるせないんですよね。
愛する者に救われるけど、悲しい・・・そして、新たな火種が・・・
ラストのラストまで、楽しませてくれる作品ですが、後味スッキリとはいきません。(80点)
2018年03月04日
マンハント
「レッドクリフ」のジョン・ウ―監督が、日本を舞台に描くサスペンスアクション。中国映画です。
殺人犯に仕立てられた弁護士役で、中国の人気俳優チャン・ハンユー、
彼を追う刑事役で、福山雅治さんの、ダブル主演でした。
劇中の時代設定も古かったのですが、見終わった後、昔のアジア映画を見たような感覚でした。
ジョン・ウ―監督と言えば、1980年代、「男たちの挽歌」をはじめとする
香港ノワールのブームを作られた方。
本作では、若い頃に回帰された作品になったんじゃないかと思う。
俳優さんたちのセリフの言語がバラバラでも、善と悪がハッキリしているので
ストーリーが分かりやすいです。
悪役は、ホント憎々しい(笑)
劇中の白い鳩は、善の象徴で、善き者を助けてくれます。
福山さんの女性ファンは、オススメしなくても見ると思いますが、今の若い世代には、
ウケないんじゃないかなぁ~
楽しめるのは、40代以降の男性の方だと思う。 (75点)
2018年03月01日
今夜、ロマンス劇場で
映画監督志望の青年が、毎日通う劇場で見つけた、古いモノクロ映画。
その映画の中に登場するお姫様に、恋をする青年。
その彼女が、ある日、突然スクリーンから現実世界にやって来た・・・
映画愛を深く感じた作品です。
映画館という空間を愛する者にとっては、ロマンス劇場は憧れ。
もし、ロマンス劇場が今でも残っていたら、たとえ古いシートで、お尻が
痛くなったとしても、クッション持参で、通い続けるでしょう。
ストーリーは、お姫様と、映画を愛する青年とのラブストーリーでした。
それも、青年が年老いて、死を迎えるまでのラブストーリーです。
ラストは、ホロリとなりそうでした。
綾瀬さんのレトロな衣装は、どれも素敵で、見とれちゃうと思います。
これもスタイルの良さがあっての事なんですが・・・
美術や衣装が、ワタシの好みだったんで、楽しかったなぁ~ (78点)
2018年02月25日
グレイテスト・ショーマン

「レ・ミゼラブル」のヒュー・ジャックマンが「ラ・ラ・ランド」の製作チームと
再びミュージカルに挑んだ作品。
主人公のバ―ナムは、ショービジネスの概念を生み出した実在の人物だそうです。
全編、ミュージカル仕様ではなかったので、ご安心を。
台詞も全て歌なんていうミュージカルもあって、それは、チョットね・・・だったから。
歌のシーンは、「ラ・ラ・ランド」と同じくらいだったかなぁ~
キアラの歌う「This is Me」は、やっぱ素晴らしい!
そして、ダンスパフョーマンスもゴージャス!
これぞ、ザッツ エンタメ!って感じでした。
人とは違う外見によって、居場所のなかった人々が、ショービジネスの世界で
輝いてゆきます。
「みんな違って、みんないい。」
この言葉は、果てしなく大きく、永遠のものなんだと思う。(80点)
2018年02月09日
羊の木
「桐島、部活やめるってよ」や「紙の月」の吉田大八監督が、同名コミックを実写映画化。
過疎化が進む港町、魚深。
そこに、6人の新しい移住者がやってくる。
彼らは、国家の過疎化極秘プロジェクトによって、仮釈放された、元殺人犯たちだった。
そして、ある日、港で水死体が発見される。
彼らの誰かが、関わったのか?彼らを信じても、いいのか?
楽しめました。
6人それぞれの群像劇が描かれ、救いもあれば、絶望もあります。
ただ、終盤、現実離れしているところがあって、トーンダウンしてしまいました。
ところで、主演の錦戸さん、以前も「県庁おもてなし課」という映画で公務員役でしたね。
多分、普通な感じが、合ってるんだと思います。 (78点)
2018年02月07日
スリー・ビルボード
今年のアカデミー賞の前哨戦となるゴールデングローブ賞で、作品賞に輝いた作品。
アメリカのミズーリ州の片田舎。
大通りに突然現われた3枚の真っ赤な広告。
それは、7ヶ月前に、娘を殺されたミルドレッドが、犯人の手掛かりさえも
つかめない警察に抗議したものだった・・・
観客の予想をはるかに超える展開、面白い!
主人公、ミルドレッドの警察に対する復讐劇かと思っていたら・・・
ヒューマンドラマになったり、コメディになったり、サスペンスになったり・・・
見終わった後は、人生、悪い事ばかりじゃないなって、心が救われました。
素晴らしい脚本!素晴らしい俳優たち!
上手く言えないけど、凄くいい映画でした! (90点)
2018年02月05日
不能犯

思い込みやマインドコントロールで、相手が死に至る。
死因は、病死や自殺や事故。
常識的に考えて、実現が不可能な犯罪を不能犯と呼ぶ・・・
不能犯、松坂桃季さんの演技は、ヨカッタですねぇ~
不気味で怖くて、美しくカッコいい。
でも、その他の方は、そうでも・・・沢尻さんは棒読みに近い。
ワタシは、原作のコミックを知らないので、主人公が不能犯になったキッカケとかも
分からないまま、殺人依頼物件を次々と見せられ、理解できないまま終わってしまいました。
ただのオカルト映画だったら、理由なんていらないから、いいんだけど・・・
見終わった後、若い女性2人が「怖かったぁ~」と言ってたので、それが素直な感想だと思う。
エンタメ作品として単純に楽しむか、松坂さんの演技を楽しむか、ですね。(75点)
2018年02月02日
勝手にふるえてろ
芥川賞作家、綿矢りさ原作の同名小説の実写映画化。
昨年の第30回東京国際映画祭で、観客賞を受賞してます。
これは、一般の観客の投票で選ばれる賞なので、エンタメ性が高いということになります。
24歳のOLヨシカは、中学の同級生イチに、10年間、ずっと片想い中。
ある日、会社の同僚ニから、突然付き合ってくれと言われます。
脳内彼氏イチと、リアル彼氏ニ、ヒロイン、ヨシカは、どっちにする?
ヨシカの妄想世界って最強!大暴走してました(笑)
ヨシカは、イタイひねくれ女子なんだけど、ヨシカの純粋さが愛おしくなって
「大丈夫だよ!」って、抱きしめたくなります。
こんな面白い女の子は、なかなかいないよね。
友達いないし、絶滅危惧種が好きで、ひねくれてて、めんどくさいヒロイン。
でも、突然、ハッと惹かれたりする。そして、どんどんヨシカが好きになる。
ラストには、「ヤッタぜ!ベイビー!」と叫びたくなりました。
若い世代向けで、万人向けではないと思いますが、ワタシは楽しめた作品です。(80点)
ヒロイン、ヨシカは、松岡茉優さん、ひねくれ女子の演技が上手い。
イチは、北村匠海さん、ヒロインの王子様にピッタリ。
ニは、黒猫チェルシーのボーカル、渡辺大知さん、主題歌も担当されてます。
2018年02月01日
ダークタワー
スティーブン・キングの全7部からなる同名小説の実写映画化。
スティーブン・キング作品は「キャリー」や「シャイニング」などのホラーものから
「ショーシャンクの空に」のような感動作まで、振り幅が広い。
でも、本作は、新しいジャンル、アクションものでした。
そして、現実世界と、中間世界の2つの世界が舞台になるというファンタジー要素も
加わっています。
ダークタワーとは、この2つの世界のバランスを保つ塔の名前でした。
コレは、面白かったです!
正直、そんなに期待してなくて、見に行った理由というのも、子役の少年が
まだ無名だけど、逸材らしいと知ったからなの。
ストーリーは、よくある感じみたいだけど、少年を見に行こうかと。
そしたら、映画自体も面白かったの。
構成が上手いし、俳優陣の演技力が高いから、見入ってしまう。
チラシには、タワーを守る戦士と、タワーを崩壊しようとする魔術師のお二人が
写っていますが、主人公は、少年ジェイク。
そう、ワタシが見ようと思った彼が、主人公だった。
2001年、イギリス生まれの、トム・テイラー君。
撮影当時は、15歳くらいです。劇中写真は、こちら・・・

あまり宣伝されてないですが、オススメ作品です。(80点)