2006年12月29日

エラゴン 遺志を継ぐ者

原作者は1983年生まれのクリストファー・パオリーニ。彼はなんと15歳からこの物語を書き始め、17歳で完成。
彼の両親が自費出版したところ評判を呼んで大手出版社から発売され、たちまちベストセラーに。
まさに夢のようなお話。
この作品は「ドラゴンライダー3部作」の第1部。今、第2部まで出版されていて、現在は第3部を執筆中らしい。
まだ未完の小説にもかかわらず、3部作すべての映画化が決定されているそうです。

結論から言っちゃうと・・・楽しめましたヨ!面白かったです。
ワタシ的には合格点です。
見る前に知り合いから、あまりいい評価を聞いてなかったのですが、ワタシ的には「ナルニア物語」「ゲド戦記」より、はるか上をいってますね。
不満を言えば、前半のストーリー展開が粗っぽい。
第1部は物語の下地を作るから人物設定とかも丁寧にやるべきです。
ページをめくるようにパラパラと進みすぎですね。
特にエラゴンがドラゴンライダーに成長していく過程と心の苦悩の部分はもっと丁寧にやるべきです。
上映時間も2時間に満たなくて、あと20分位長く、前半にかけてもよかったと思います。
あと、撮影場所も同じような所が出て来て、少しガッカリでした。
(草原を馬でかけるシーンは同じような風景でした)
そして地理的な感覚もつかめない。
観客のワタシ達もエラゴンと旅を共有する為には、そこら辺の心配りも必要だったと思います。

何、文句ばっかり言ってんの?ヨカッタんじゃないの?
そう・・・ここからが本題なんです。
そんな不満も、見た後にはど〜でもよくなる位、魅力がある映画なんです。
それは「ドラゴン」今までのファンタジーには、こんなに魅力のあるドラゴンは出てこないと思います。
ドラゴンライダーと心で会話をし、一心同体となり、もしライダーが死ねばドラゴンも死んでしまうらしいのです。

エラゴンのドラゴンはメスで名前はサフィア。
彼女の気品のある美しさには溜め息が出ます。
時には母のように接し、エラゴンの心の支えになります。
ライダーとドラゴンの固い絆。それが、この作品の最も魅力のある部分だと思います。
サフィアは人間味があふれたキャラクターでホントいいんですヨ。

「スター・ウォーズ」とよく似た構図だし、「ロード・オブ・ザ・リング」に出てたエルフやドワーフも出てくるし・・・
今までのファンタジーやアドベンチャーの寄せ集めかもしれないけど・・・ワタシはそんな事ゼーンゼン気にしませんね。いいとこどりでステキな作品にしちゃうのも才能だと思ってます。
「スター・ウォーズ」や「ロード・オブ・ザ・リング」は完成度の高い作品です。だから比べても見劣りするのは当たり前。
この作品だけを純粋に見たら、楽しめる作品に仕上がっていると思います。

主人公のエラゴン役は18万人の中から選ばれたエド・スペリーアス君。まだ17歳。彼はイギリスの貴族出身らしいです。
まだ平凡に見えるけど、エラゴンも、ある日突然ドラゴンライダーになってしまう役。だから普通の若者が成長していく過程を演じる上で最初からオーラのある役者は使わない方がいいと思います。
多分、次作では成長してイケメンオーラ全開になってるハズ。
ワタシには気品のあるイケメンの匂いがプンプンしますもん。

そして悪役もいいです。ラストあたりに魔力を持つシェイドと戦うんですが、そのシーンは見入ってしまいます。空中戦がスバラシイ。サフィアがまたまたイイ!(気を抜くと口が開いたままになるかもです・・・)

第2作目はサフィアとは全く違う獰猛なドラゴンが登場するみたいです。エラゴンの出生の秘密も明らかに・・・

作者が17歳の時に完成したストーリーで、その主人公エラゴンも17歳、俳優エドも17歳。
だからリアルな若者の情熱を感じられるファンタジーです。
そして主人公にダークな面がなくて純粋。
まあ芸がないと言う人もいるかもしれませんが・・・
ワタシは単純で素直なんで気に入ってます。
もちろん第2部も見ますヨ!
イケメンになったエドと美しいサフィアに会いに劇場へ行かなくては・・・
というワケでワタシ的にはおススメいたします。


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