2007年01月12日

記憶の棘

最愛の夫、シェーンが心臓発作で他界して10年。
その心の傷がようやく癒された主人公アナは、ある日突然現れた10歳の少年から「僕はシェーン。君の夫だ」と告げられる。

「生まれかわり」って信じます?
ワタシは信じたい派です。チベット仏教の考えを読んだりしたら、ホントにあると思えてきます。
韓国映画の「バンジージャンプする」も生まれかわりの話だったなあ~
それは昔の彼女が、教え子の男の子になってて、同性愛者と間違えられて、おかしな事になっちゃったんだけど・・・
(この映画の好みは分かれるけど、ワタシは好きです)

見終った感想はですねぇ〜
「美しくて、演技もすばらしいニコールの為の映画」
もうコレに尽きます。

写真のごとくベリーショートにして顔をさらけ出しても美しいニコール・キッドマン。
大きなスクリーンでニコールの顔をドアップで見る。それもロングショットの長回し。
コンサートの演奏を聞くシーンでは台詞もないんです。観客はただニコールを眺めるのみでした。
映像の中の彼女は芸術でしたね。

後になって知ったのは監督はミュージックビデオで知られる映像クリエイターのジョナサン・グレイザー。
そして撮影監督は「エレファント」「ラストディズ」のハリス・サヴィデス。
ナットクですね。2作共、長回しでしたから・・・
「エレファント」で校内を歩くシーン、背後から撮る長回しは、この映画の冒頭シーン、ジョギングするシェーンを背後から撮る長回しに繋がってました。

少年は本当に夫の生まれかわりなのか?
主人公アナは、少年の出現によって、最初は怒り、拒絶し、揺さぶられ、そして受け入れ、喜ぶ、そして再び絶望する。
ストーリー上での感情の流れを簡単に並べただけなんですが、ニコールの表情や仕草で、それが読み取れる!

やっぱニコールは、大女優だわ!と思い知らされた映画でした。

そして、もう一人の重要な役柄は10歳の少年、シェーン。
「愛してる」とアナを見つめる眼差しに心が揺れちゃいました。
実はですね・・・この映画と「サンキュー・スモーキング」を同じ日に見たんです。
そしたら、どちらにもキャメロン・ブライト君が出てる・・・その上、全く違うタイプの少年役。
彼の演技にも驚いたし、「やっぱ売れるにはワケがある!」とナットクしたワタシ。
「どうか顔が長くなりませんように・・・このまま大人になれますように・・・」と願ったブライトデーでした。

映画を見てる私達も、少年は夫のシェーンなのか?主人公のアナと同じように迷ってしまい、ミステリーの部分も楽しめます。


同じカテゴリー(2006年公開映画)の記事画像
ダーウィンの悪魔
リトル・ミス・サンシャイン
百年恋歌
ストロベリーショートケイクス
魂萌え!
鉄コン筋クリート
パプリカ
麦の穂をゆらす風
大奥
サンキュー・スモーキング

この記事へのコメント
人気少年子役って 何故か顔は伸びるよね しかも半分より下側が
曾爺ちゃんあたりに 馬でも居たのかって思う位 伸びる
まぁ人気少女子役だって 目が離れたり 口がデカくなったりするけど

でも10歳で 女を口説けるって 凄いなぁ
長十郎が「うるうる」眼したら 入れ歯が合わない位しか思ってもらえなさそう
Posted by 長十郎 at 2007年01月14日 10:16
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。