2007年01月11日

サンキュー・スモーキング

原作は「ニコチン・ウォーズ」
監督はジェイソン・ライトマン、これが長編映画のデビュー作です。

タバコ業界の広報担当であるニックは、話術においては敵なしのつわもの、全ての人を煙に巻いちゃう程だ。
タバコのニコチンによって一日、1200人を殺している業界の顔として、彼の行く所は敵だらけ。
そしてスクープを狙う女性記者の色じかけのワナにはまり一気にドン底へ。
落ちぶれるんだけど、愛する息子の一言で一発奮起。
禁煙に燃える上院議員との論争戦へと乗り込む。


ホントおもしろかった!
いわゆる知的論争なんですけど、エンターテイメント。
字幕でも、おもしろいと思ったのに、もし英語がわかったら、もっとおもしろいだろうなぁ〜と思う。
出てくる面々は、みんな「タバコは体によくない」と分かってる上で、それを正当化しようと、マジメに頑張ってるんですヨ。
その奮闘ぶりがコミカルで、思わず「ガンバレ!」と言いたくなっちゃいました。

ニックの論争の核心は
「タバコはよくない。それを社会的に排除するのではなく、決めるのは自分。個人的に排除すればいい!」という事ではないかと・・・・
まあ、こういう言い回しで、相手を封じ込めるんですけど・・・
ワタシ的には、その発想には、くすぐられてしまいした。
ニックの話術にハマった?
「これは健康にはよくない」と知った上で、それを選ぶのだったら・・・それは個人の責任だと思うワケですよ。
ワタシはタバコは嫌いなんで、喫煙家の傍には行かないという方法を選んでます(避けるのみ)

主人公のニック役は、アーロン・エッカートが演じてます。
ワタシは2年前の「サスペクト・ゼロ」という映画で彼を知りました。(この映画は面白いです)
今回の主人公は多様性のあるキャラクターですけど、彼は見事に演じ切ってたと思います。
見た目はソフトなお調子者に見えるけど、実は頭がキレて、人の心の弱い所を見極める。でも人間臭い所もあって、なさけない所もある。
なんか憎めなくて、魅力を感じてしまう・・・そんな主人公でした。

彼の息子役はキャメロン・ブライト。
ワタシ、彼を何回見ただろう・・・売れっ子ですよね。
このストーリーは父と息子の繋がりも、大きな軸になってます。

「ヒストリー・オブ・バイオレンス」で奥さん役をやったマリア・ペロも出てるし、あとケイティ・ホームズも・・・
トムクルーズのピントがズレちゃったと言えばわかります?
でも3年前の「エイプリルの七面鳥」もケイティーだったんだ〜と思い出して、チョット、ショック。あの時の面影がないですから。

話がそれてしまいましたが、つまりワタシが言いたいのは「この映画は面白い!」
というワケで、皆さんも、その面白さの煙にまかれてみて下さいな♪


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