2007年03月07日

リトル・ミス・サンシャイン

いやぁ〜楽しい映画でした。
でも、なぜだか泣いてしまう、
不思議な映画です。
笑い泣きなのか・・・
泣き笑いなのか・・・
自分でも、よくわからなかったです。
結論から言っちゃうと、オススメいたします!

おかしくて、泣けて、でもなんだか心がじんわりしちゃう映画なんて、めったにありませんから・・・

この映画、アカデミーの脚本賞を取りましたね。ナットクです!
そして、グランパ役のアラン・アーキンは、助演男優賞も取りました。


この作品、アメリカでは、いわゆる単館系の映画で、口コミによって大ヒットし、超大作を蹴ちらして、アカデミー賞に踊り出て、はては賞まで取っちゃったスゴ〜イ作品なんです。

「リトル・ミス・サンシャイン」とは、美少女コンテストの名前であり、優勝者は、そう呼ばれます。
このコンテストの決勝に出場する為、アリゾナ州からカリフォルニアを目指すフーヴァー家の6人と黄色のバスのロードムービーです。
(この映画では、バスも重要な登場人物?になってます)

まともなのは、ママだけかもしれません。
あとの面々は個性的というか、どこか壊れてます。
ミスコン優勝を夢見る9歳のオリーヴだって、ポッコリと出たお腹と、近眼メガネ、足は太いし、
「チョット、ムリだろ〜」と誰もが思うハズ。

でも、とりわけグランパにとっては、誰よりも1番の存在なんです。
オリーヴをホント愛してるのがわかる。
それは、パパ、ママ、お兄ちゃん、ゲイの叔父さんにとっても同じ。

家族にとっては、オリーヴこそが「リトル・ミス・サンシャイン」なんだと思いました。

みんな「オリーヴの為に・・・」という思いだけで、バラバラで噛み合わない家族が、一つのバスに乗って旅を続けます。
このバスまで、くせ者で、途中でクラッチは効かなくなるわ、クラクションは鳴りやまなくなるわ、
最後はドアまで外れちゃいます。
まさに、コイツも壊れてるんです。でも、憎めない(笑)
この愛すべき落ちこぼれ一家にピッタリでした。

そして、旅も終盤にさしかかり、大事件が・・・
「このまま、人生の負け組で終わってなるものか!」と、パパが一発奮起。
なんとか、ミスコン会場に着き、オリーヴは出場を果たします。

この落ちこぼれのバラバラ家族が、ミスコン会場で見せたパフォーマンスは「まさに愛の劇場」
バラバラだって、やっぱり家族。
「開き直りは、まさに最大の武器」
な〜んて、思ってしまったワタシです。
負け組一家を描いたこの映画。
映画の中では、負け組のままだけど、映画は、しっかり勝ち組へと踊り出てます。


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