2007年01月08日

幸福(しあわせ)のスイッチ

脱サラ監督、安田真奈さんの初長編映画、デビュー作。
安田さんは家電メーカーでOLとして働いていたそうです。
助監督から監督になるパターン以外に、こんなスゴイ事ってあるんですね。オドロキです。
でも夢が広がってウレシイ!敷かれたレール以外にもジャンプ出来るんだっていう事で・・・
今、女性監督が輝いてますね。「ゆれる」「かもめ食堂」もそうでした。
安田さんは今回が本格的なデビュー作。
先輩二人もそうですが、女性監督は脚本も自分で書いちゃう!
安田さんは退職後3年かけて脚本を書き、映画化したそうです。



簡単なあらすじを。
主人公、怜(上野樹里)の家は田舎の小さな電気屋さん。
母は幼い頃他界し、頑固親父とは反りが合わず、東京でイラストレーターをやっている。
父親似の性格の怜は、上司と衝突して無職に。
そこに妹の香から妊婦の姉の瞳(本上まなみ)が倒れたという手紙を受け取り、帰省。
でも倒れていたのは骨折した父親の方だった。
無職になりお金のない怜は、謝礼をするという姉からの申し出により、家業を手伝う事に・・・

この映画は「ジュリーと樹里」の共演です。
うん?わからない方いるかも?ですね。
頑固親父役を沢田研二が演じてて、昔ジュリーと呼ばれていたんですヨ。

ストーリーは、この似た者同士である父親と二女が、お互いを認めるまでのお話が軸となってました。
そこに長女役の本上まなみのほんわか優しい母親のような愛と、三女、香の明るくてウソのないストレートさが加わります。
主人公、怜が地域の人たちの家を訪問修理をしていく中で、今まで内側からしか見てなかった父親を、違った目線で外側から見るようになるんです。
父の人柄や地域の人々から愛されている事を知り、父親を受け入れ、親子の絆を取り戻すまでの心情の変化をやさしく見守るように描いてました。

上野樹里が、いつも怒ってて、人に頭を下げないし、ありがとうも言わない、ホントかわいくない女の子を演じてるんだけど・・・ウマイです!
ワタシが今1番注目している女優さんです。
沢田さんはデカイ声を出す役は向いてないと思うんだけど、まあまあかな〜悪くはなかったですよ。ワタシ的にはまあまあ。
本上まなみさんは、当時ほんとに妊婦さんだったみたいで・・・
(先日、長女出産というニュースをヤフーで知りました)
本上さんは好きです。なかなか、あのほんわかムードは出せませんよ。

今は安い量販店が主流になってるけど、昔からある街の電気屋さんが舞台であるこの映画は人と人との絆の大切さを感じます。
細かい所の粗さはあっても、デビュー作品として見たら大合格じゃあないかな〜
なんか応援したくなる映画ですね。
安田監督の第2作目が楽しみです。


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